*《&ruby(てんし){天使};の&ruby(ほどこ){施};し/Graceful Charity》 [#x84622a4]
 通常魔法(禁止カード)
 自分のデッキからカードを3枚ドローし、その後手札を2枚選択して捨てる。

 [[BOOSTER4]]で登場した[[通常魔法]]。 ~
 [[手札交換]]、[[墓地肥やし>墓地を肥やす]]、[[デッキ圧縮]]を一枚でこなす為、広く使用された。

 [[手札]]の枚数を増やさない様に調整されている為か、[[デッキ]]から[[ドロー]]する能力自体は[[《強欲な壺》]]よりも上。~
 そこから[[カード]]を交換するようにして[[手札]]からカードを[[捨てる]]が、この「[[捨てる]]」の部分を利用した様々な[[コンボ]]が生み出された。~

+[[エラッタ]]前の[[《黒き森のウィッチ》]]・[[《クリッター》]]を捨て、[[効果]]を[[発動]]させ、最大2枚の[[アドバンテージ]]を得る。
+[[蘇生制限]]のルールが施行される前の[[特殊召喚]][[モンスター]]、[[上級モンスター]]を捨て、[[《死者蘇生》]]・[[《早すぎた埋葬》]]等で[[蘇生]]させる。~
+[[暗黒界]]や[[《キラー・スネーク》]]、[[《深淵の暗殺者》]]等を[[捨てる]]ことで損失を補う。~
+[[墓地]]を肥やし、[[カオス]]や[[《貪欲な壺》]]に繋げる。~
[[《混沌帝龍 −終焉の使者−》]]や[[《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》]]・[[《カオス・ソーサラー》]]をこの[[カード]]で先攻1[[ターン]]目に出す事もできる。
+[[《マクロコスモス》]]等が存在する状態で[[《異次元の偵察機》]]を捨てれば損失無しどころかプラスに。~
+[[《ダンディライオン》]]の[[綿毛トークン]]を高速展開する。~
+[[《D−HERO ダッシュガイ》]]の[[効果]]を手軽に[[発動]]する。
+[[《サンダー・ドラゴン》]]で[[手札]]を増やし、[[《サンダー・ドラゴン》]]を2枚捨てれば1枚の[[アドバンテージ]]に。
//+[[《ダーク・アームド・ドラゴン》]]等を1[[ターン]]で出す事も可能。
//+[[融合素材]]1セットを墓地へ送って[[墓地融合]]に繋げる。
//+[[《BF−大旆のヴァーユ》]]を[[墓地]]へおくり[[墓地]]シンクロ
//+[[魔轟神]][[モンスター]]を捨てて[[効果]]発動
//この「[[捨てる]]」の部分を利用した様々な[[コンボ]]が生み出された。ってあるが9番以降はすでに禁止になっている時期だしコンボを生み出されたに該当しないと思うのだが

 等、二つ以上のことができるという他の[[ドロー]]カードにはない能力を秘めているのである。~
 そして、[[天魔神]]の登場によって更に猛威を振るう可能性もあった。

-[[ドロー]]の後に[[捨てる]]処理が入る[[一連の効果]]扱いであり、同時扱いではない。

-最初は[[捨てる]]ことで[[効果]]を得るカードが少なかった為に[[準制限カード]]、徐々にそれが増えてくるにつれて[[制限カード]]に、そして[[コンボ]][[デッキ]]が増えてくるにつれ、その抑制の為にまずは[[禁止カード]]に指定された。~
その後、一時期は[[制限カード]]に復帰したが、「[[暗黒界]]シリーズ」などの「[[捨てる]]ことで[[効果]]を得るカード」がさらに増加したことにより、[[05/09/01>禁止・制限カード/2005年9月1日]]の[[制限改訂]]で再び[[禁止カード]]に指定された。~
さらに月日を経て、[[06/03/01>禁止・制限カード/2006年3月1日]]の改訂により、[[制限カード]]に復帰。~
その背景には、[[暗黒界]]を叩き潰す[[ENEMY OF JUSTICE]]の全体[[除外]]カード群があるとみてほぼ間違いないだろう。~
何度も[[禁止カード]]から[[制限カード]]に返り咲いた一方、[[ドロー]]カードの双璧である[[《強欲な壺》]]は[[禁止カード]]となってから一度も返り咲いていない。~
そして、[[07/03/01>禁止・制限カード/2007年3月1日]]を以って最終的に[[禁止カード]]となった。~
現在も、[[捨てる]]ことで効力を発揮する[[カード]]が増え続けている為、復帰は難しい。

--なお、このカードは[[《聖なるバリア−ミラーフォース−》]]とまったく一緒に[[禁止カード]]施行から、[[制限>制限カード]]→[[禁止>禁止カード]]→[[制限>制限カード]]→[[禁止>禁止カード]]→[[制限>制限カード]]と繰り返し行き来していた。~
しかし、[[07/03/01>禁止・制限カード/2007年3月1日]]で[[禁止カード]]となった際、[[《聖なるバリア−ミラーフォース−》]]は[[制限カード]]の地位にとどまっている。

-これだけ強力で、どんな[[デッキ]]にも必須といえる[[カード]]だったのだが、収録パックの関係で初心者にとっては入手がかなり困難となっていた。~
収録されている[[旧ストラクチャーデッキ>STRUCTURE DECK−海馬編− Volume.2]]は当時[[絶版]]になってしまった為、確実に入手する方法が存在しなかった。~
それ故に、収録カード数が膨大な[[BEGINNER'S EDITION 2]]で引き当てるしかなかった[[カード]]である。~
現在は[[BEGINNER'S EDITION 2(第7期)]]にも収録されたが、相変わらず収録数が多い。
//[[ストラクチャーデッキ]]等での再録が待たれるが、[[禁止>禁止カード]]指定によりそれもまた遠のいてしまった感はある。~

-[[《死のデッキ破壊ウイルス》]]が適用されている場合、[[ドロー]]した3枚の[[カード]]は[[確認]]の為に[[相手]]に見せ、[[手札]]を2枚[[捨てる]]処理を終えた時点で該当する[[攻撃力]]の[[モンスター]]を[[破壊]]する。~
[[《寄生虫パラサイド》]]は[[発動]]確定の為、[[捨てる]]ことはできない。~
[[《王家の財宝》]]は[[発動]]タイミングを逃した事になる為、[[発動]]することはできない。
[[手札]]を[[捨てる]]のは[[コスト]]ではなく[[効果]]である為、[[《D−HERO ダイヤモンドガイ》]]で[[効果]]を[[発動]]しても、3枚[[ドロー]]した後に2枚[[捨てる]]ことになる。

-時代によっては、[[エラッタ]]前の[[《黒き森のウィッチ》]]や[[《クリッター》]]を捨てて[[エクゾディアパーツ>封印されし]]を高速で揃えることによる1[[ターン]]目から勝利も狙えた。[[【エクゾディア】]]~
[[《処刑人−マキュラ》]]を捨てることで[[《無謀な欲張り》]]等を[[手札]]から[[発動]]できるようにし、更なる[[ドロー]]加速をおこなう光景がみられた。~
この[[ドロー]][[コンボ]]は、数多くの[[1ターンキル]][[デッキ]]において必要不可欠なものだった。~
今となっては過去のことだが、非常に恐ろしい話である。

-初心者や小さい子供達はこの[[カード]]を嫌う傾向があった。~
やはり、3枚引いた後2枚[[捨てる]]行為が[[デメリット]]と感じることが多かったのである。~
現実には前述の通り、[[捨てる]]行為さえ利用できるのだが。

//-わかりにくいが、[[《強欲で謙虚な壺》]]の[[上位互換]]と取ることも出来る。
//よく分からない

//-このカードに限ったことではないが、アニメ版では英語名が変更されている。~
//ソースはKCグランプリ編の英字幕

-原作・アニメにおいて―~
「バトルシティ編」の初戦である「闇遊戯vsレアハンター」戦においてレアハンターが使用。~
この[[カード]]は既にOCG化されており、[[《ハリケーン》]]同様に原作が逆輸入する形になった。~
この時レアハンターは[[デッキ]]にフル投入していたようであり、高速で[[エクゾディアパーツ>封印されし]]を集めていた。~
原作ではそこまでだったが、アニメでは「バトルシティ編」で様々なキャラが使用する様になる。~

--「ドーマ編」の「闇遊戯vsグリモ」戦では遊戯が使用。~
[[攻撃力]]を500ポイント上げ、[[魔法&罠カードゾーン]]に[[モンスター]]を配置できる「オレイカルコスの結界」の力で強化された、[[《オベリスクの巨神兵》]]に対抗できる手段は無い状況で引き当てる。~
それ以外では舞が、また「KCグランプリ編」において海馬、ジーク、レベッカがそれぞれ使用。~

//《堕天使の施し》なる、明らかに[[コンボ]]を意識した[[カード]]も誕生した。~
//ちなみに《堕天使の施し》は互いの[[プレイヤー]]は[[魔法カード]]の[[効果]]で[[墓地]]へ送った[[カード]]を全て[[手札]]へ戻す[[効果]]を持った[[カード]]。~
//段々と強さが浸透しだしてきたように使用者が増えていったようである。~

--遊戯王Rにおいても何度か登場。~
天馬月行がテッド・バニアス戦において使用した際には、[[手札]]交換後も[[モンスター]]を[[召喚]]しなかったため、[[手札事故]]を起こしたとテッドに嘲笑されていた。~
しかし、この[[カード]]で捨てた[[装備カード]]が、のちの[[デュエル]]で大きな役割を担うことになる。
//しかし実際には「カードを2枚[[捨てる]]」[[効果]]によって[[墓地]]に[[装備カード]]を多く貯め、自身の[[コンボ]]の下準備を整える事こそが月行の真の目的であった。~

--アニメGXにおいても万丈目をはじめ、多くのデュエリストが使用している。~
主に何かしらの[[コンボ]]に繋げるため使用されている。~

--漫画GXでは、「十代vs三沢」(1戦目)において三沢が使用。~
2体の[[モンスター]]を捨てつつ、[[永続罠]]《魂のさまよう墓場》との[[コンボ]]で2体の[[火の玉トークン]]を[[特殊召喚]]した。~
また同作では、レジー・マッケンジーがこの[[カード]]の[[効果]]を両[[プレイヤー]]に与える[[効果]]を持った[[魔法カード]]《天の落とし物》を使用している。~

--アニメ5D'sにおいて「デュエル地蔵」のデザインにこの[[カード]]の[[イラスト]]の天使が使われていた。~
//また、《&ruby(スピードスペル){Sp};−エンジェル・バトン》という、スピード[[カウンター]]が2個以上存在する時、2枚[[ドロー]]して1枚墓地に送るという[[効果]]の[[カード]]が度々登場している。~
//この[[カード]]の[[下位互換]]と言える[[効果]]だが、逆に[[《トレード・イン》]]、[[《デステニー・ドロー》]]などの[[上位互換]]と言える[[カード]]である。~

-コナミのゲーム作品において―~
PSPソフト「TAG FORCE」1〜3では、[[《強欲な壺》]]と同様に全登場デュエリストに専用ボイスが用意されている。~
しかしゲームの初期制限リストではこの[[カード]]は[[禁止カード]]であるため、実際にボイスを聞くためには各キャラクター攻略後のボイステストか、[[禁止カード]]を1枚入れられるようになった状態でパートナーデッキに組み込む必要がある。~
--[[TAG FORCE5>ゲーム付属カード#t253175a]]では、この[[カード]]を貰ったクロウが「こんなインチキ[[カード]]、ありかよ!?」と言っている。~

**関連カード [#q52cec01]
-[[《強欲な壺》]]

-[[《トレード・イン》]]
-[[《デステニー・ドロー》]]
-[[《ソーラー・エクスチェンジ》]]
-[[《暗黒界の取引》]]
-[[《凡人の施し》]]
-[[《手札断殺》]]

-[[《螺旋槍殺》]]
-[[《埋蔵金の地図》]]

-[[《マッド・リローダー》]]
-[[《No.7 ラッキー・ストライプ》]]

-[[《衰弱の霧》]]

―《天使の施し》の[[イラスト]]が見られる[[カード]]
-[[《盗み見ゴブリン》]]

**収録パック等 [#v8eb7c15]
-[[BEGINNER'S EDITION 2]] BE2-JP095 &size(10){[[Rare]]};
-[[BEGINNER'S EDITION 2(第7期)]] BE02-JP072 &size(10){[[Rare]]};
-[[STRUCTURE DECK−海馬編− Volume.2]] SK2-022
-[[DUELIST LEGACY Volume.4]] DL4-097 &size(10){[[Super]]};
-[[STRUCTURE DECK−海馬編−]] KA-20
-[[Booster Chronicle]] BC-44 &size(10){[[Super]]};
-[[STRUCTURE DECK−遊戯編−]] YU-23
-[[Booster R2]] B2-49 &size(10){[[Rare]]};
-[[BOOSTER4]]

**FAQ [#j135d495]
Q:[[手札]]を[[捨てる]]のは[[コスト]]ですか?[[効果]]ですか?~
A:[[効果]]になります。