遊戯王カードWiki - 《転生炎獣エメラルド・イーグル》のバックアップ(No.36)

《転生炎獣(サラマングレイト)エメラルド・イーグル/Salamangreat Emerald Eagle》 †

儀式・効果モンスター
星８/炎属性/サイバース族/攻2800/守2000
「転生炎獣の降臨」により降臨。
(1)：このカードが自分フィールドの「転生炎獣エメラルド・イーグル」を使用して儀式召喚に成功した時に発動できる。
相手フィールドの特殊召喚されたモンスターを全て破壊する。
(2)：１ターンに１度、自分フィールドの「サラマングレイト」リンクモンスター１体をリリースして発動できる。
このターン、このカードは以下の効果を得る。
●このカードが相手モンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時に発動する。
その相手モンスターを破壊し、その元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。

　SOUL FUSIONで登場した炎属性・サイバース族の儀式モンスター。
　フィールドの同名カードを使用して儀式召喚に成功した時に特殊召喚された相手モンスターを全て破壊する誘発効果、「自身と戦闘を行う相手モンスターを破壊してダメージを与える誘発効果」を得る起動効果を持つ。

　(1)は特定条件で儀式召喚に成功した時に発動する全体除去効果。
　現環境では通常召喚したモンスターは大抵何らかの素材になっているので、相手フィールドを全滅させられる。
　だが、事実上儀式召喚１回分を無駄にするのに等しい発動条件が非常に重い。

　一応、儀式召喚に使用する同名カードは、蘇生したり《限定解除》や《転生炎獣の降臨》の(2)の効果による特殊召喚、《ファントム・オブ・カオス》などを用いても良い。
　だが、そこまでしても破壊耐性には無力であり、魔法・罠カードに対しても対処不可能。
　また、(2)の効果ともあまり噛み合っていない。
　複数積みしてたまたま手札に揃った時の選択肢の一つとして、一応覚えておく、ぐらいの心づもりで良いだろう。

　《リターン・オブ・ザ・ワールド》は相性が良く、《転生炎獣エメラルド・イーグル》の儀式召喚の消費を抑えられる。
　フィールドの同名カードを使えば、相手ターンに儀式召喚して全体除去を行うことも可能にはなる。
　《リターン・オブ・ザ・ワールド》が除去される場合でもあちらの効果でサーチにはなる。

　(2)の効果は、リンクモンスターをコストに使う、戦闘を介するバーンと除去。
　基本的には、リンク１の《転生炎獣ベイルリンクス》か《転生炎獣アルミラージ》をコストに用いる事になるだろう。
　《転生炎獣ベイルリンクス》はリンク召喚後はなるべく早めに墓地に送りたいモンスターであり、このカードの(2)の起動効果とは相性が良い。
　一方、《転生炎獣アルミラージ》はフィールドに残しておいた方が良いリンクモンスターなので、こちらは比較的に相性が悪い。
　また、縛りがやや独特な点、あちらの効果の発動でフィールドを離れてしまう点もあり、決して使いやすいとは言えない。
　それ以外のサラマングレイトリンクモンスターはリンク２以上であり、ディスアドバンテージが大きいため実用的ではない。

　そもそも、発動できたとしても破壊できるのは１体のみであり、普通に戦闘破壊した時と変わらない。
　このカードをサポートする手間で、より高攻撃力のモンスター召喚を狙うか、他のカードで除去した方が遥かにリターンが大きい。
　また、破壊耐性や魔法・罠カードのどちらにも無力な点も、(1)と共通している。
　一応、《転生炎獣ヒートライオ》は魔法・罠除去が可能であり、魔法・罠カードに弱い点は補える。

　総じて単体では何もできないモンスターであり、効果を使用するには儀式召喚以上のサポートが必須となっている。
　にもかかわらず、どちらの効果も重いコストに見合ったメリットがあるとは言えず、儀式召喚ギミックを導入する手間も合わせて非常に使い難い。
　一応、高攻撃力を活かした《転生炎獣ヴァイオレットキマイラ》の融合素材に適しているが、その用途ではより使いやすい《転生炎獣Ｂバイソン》も存在する。
　【サラマングレイト】においても、採用は難しいだろう。
　なお、《ファイアウォール・ドラゴン・ダークフルード》のカウンターを増やす目的で墓地へ送ることも考えられるが、その目的ならば《嵐竜の聖騎士》の方が扱いやすい。