通常罠 (1):相手フィールドにモンスターが3体以上存在する場合、その内の1体を選ぶ。 相手は以下のいずれかを墓地へ送らなければならない。 ●選んだモンスター ●選んだモンスター以外の自身のフィールドの全てのモンスター
SELECTION 5で登場する通常罠。
相手モンスターが3体以上存在する場合に、選んだモンスター1体かそれ以外の全ての相手モンスターのいずれかを墓地へ送ることを相手に強制する効果を持つ。
相手にモンスター1体かそれ以外の除去を選ばせることになり、相手に強制するため、耐性も意味をなさない。
しかし、残すモンスターは相手が選べるため、狙ったモンスターを確実に除去できるとは限らない。
どちらを選ばれても相手に大きな被害を与えられるタイミングは、大型モンスターが2体以上存在する場合か、展開に不可欠なモンスターが2体以上存在する場合になる。
また、耐性が意味をなさないものの無効化や展開前の除去自体は受けてしまう。
対象をとらずプレイヤーに強制する効果であるため、発動にさえ成功すれば耐性では防げないという点を活かしたい。
同じく相手に強制する通常罠の除去カードとしては《イタチの大暴発》や《拮抗勝負》も存在する。
それらと比較してこのカードは良くも悪くも完全に相手にのみ発動を依存しているため、ライフを減らしたり盤面を整えたりといった下準備を一切必要とせず条件さえ満たせば確実に最低限の仕事をこなせるのが強み。
除去能力こそ多くの場面でそれらに劣ることの方が多いものの、ラビュリンス等で何度も使い回してやる分には最序盤からでも使っていけるこちらに利がある場面もあるだろう。
相手のメインフェイズの展開中でも使えるのがそれらに比べたメリットとしては大きく、相手がモンスターを3体以上並べたタイミングで使えば展開抑止として機能する。
ただ、選択した相手モンスターに耐性がない場合は、発動条件と相手の逃げ道がある単体除去でしかない。
例えば、狙ったモンスターを1体除去するだけなら、手札コストがあってもフリーチェーンの《サンダー・ブレイク》などもある。
「相手に選択権を与えるカードは、必ず相手に有利な選択肢が選ばれる」と言う点をしっかり認識した上で、ただ闇雲に採用するのではなく、仮想敵をしっかりと定めて採用したい。
―イラスト関連