*《&ruby(でんせつ){伝説};の&ruby(みやこ){都}; アトランティス/A Legendary Ocean》 [#i54c3afa]
 フィールド魔法
 このカードのカード名は「海」として扱う。
 このカードがフィールド上に存在する限り、
 フィールド上に表側表示で存在する全ての
 水属性モンスターの攻撃力・守備力は200ポイントアップする。
 また、手札及びフィールド上の水属性モンスターのレベルは1つ下がる。

 [[Mythological Age −蘇りし魂−]]で登場した[[フィールド魔法]]。~
 [[《海》]]として扱い、[[水属性]][[モンスター]]の[[レベル]]を1つ下げ、[[フィールド]]上の[[水属性]][[モンスター]]を[[強化]]してくれる。~
 [[【伝説の都 アトランティス】]]の[[キーカード]]である。

 [[カード名]]を[[《海》]]として扱うため、この[[カード]]が[[発動]]していれば[[《海》]]に関連する[[カードの効果]]を使える。~
 たとえば、[[《水陸両用バグロス Mk−3》]]や[[《マーメイド・ナイト》]]の[[効果]]を使ったり、[[《海竜−ダイダロス》]]や[[《コダロス》]]の[[コスト]]にできる。~
 ただし、[[カード名]]自体が[[《海》]]として扱われるため、《伝説の都 アトランティス》と[[《海》]]は合計で3枚までしか投入できない点に注意。~

 [[手札]]の[[水属性]][[モンスター]]の[[レベル]]が少なくなる[[効果]]は、多方面で[[メリット]]として活用できる。~
 まず、[[アドバンス召喚]]を行う場合は[[リリース]]に必要な[[モンスター]]の数が少なくなる。~
 [[レベル]]5の[[モンスター]]は[[下級モンスター]]として扱え、[[レベル]]7の[[モンスター]]は[[上級モンスター]]として扱える。~
 第一の[[効果]]との相性もいい[[《海竜−ダイダロス》]]の他、[[《ギガ・ガガギゴ》]]や[[《超古深海王シーラカンス》]]が強力だろう。~
 また、[[レベル]]4の主力[[アタッカー]]が[[レベル]]3となることで、[[【フィフティ・フィフティ】]]の戦術を採用できる。~
 [[《グラヴィティ・バインド−超重力の網−》]]や[[《レベル制限B地区》]]の影から安全に[[攻撃宣言]]が可能。~
 [[《海竜神の加護》]]・[[《ハイドロプレッシャーカノン》]]の適用も可能になる。~

 他方[[環境]]の変化に伴い[[レベル]]を下げる効果は[[デメリット]]も大きくなっている。~
 それは[[レベル]]が下がるために高[[レベル]]の[[シンクロモンスター]]や高[[ランク]]の[[エクシーズモンスター]]を呼びにくいこと。~
 [[水属性]]の素材1体につき1[[レベル]]下がるため、例えば前者の場合は[[《氷結界の龍 トリシューラ》]]を[[水属性]][[モンスター]]だけで[[シンクロ召喚]]しようとした場合、合計[[レベル]]12以上の膨大な[[シンクロ素材]]が必要になってしまう。~
 このために[[【伝説の都 アトランティス】]]型の[[水属性]]では高[[レベル]]の[[シンクロモンスター]]が非常に召喚しにくく、その点で[[シンクロ召喚]]をフルに活用する現[[環境]]の最前線の[[デッキ]]からは立ち遅れている感が否めない。~
 しかし、[[アドバンテージ]]を稼ぎつつこの[[カード]]を[[除去]]できる[[下級モンスター]][[《コダロス》]]が登場した。~
 [[【伝説の都 アトランティス】]]に[[シンクロ召喚]]を取り入れる場合、この[[《コダロス》]]をどう活用するかが鍵になると言っていい。~
 逆に、相手が[[水属性]]モンスターを[[シンクロ素材]]にしようとする場合に相手の思惑を崩せる事もあるが、[[水属性]][[デッキ]]以外での[[水属性]][[モンスター]]の採用率は低く、これが[[メリット]]になることはあまりない。~
 [[【水属性】]]以外で狙えるとすれば[[《氷結界の龍 グングニール》]]用に用意されている[[水属性]][[モンスター]]程度だろう。~

 もうひとつの[[デメリット]]として、[[儀式召喚]]でもこの[[レベル]]を下げる[[効果]]が悪く働くということがある。~
 [[儀式魔法]]で[[リリースする]][[モンスター]]の[[レベル]]は、[[降臨]]させる[[儀式モンスター]]の''元々の[[レベル]]''を参照する、という裁定が出ている。~
 [[儀式モンスター]]が[[水属性]]であっても[[儀式魔法]]に必要な[[リリース]]は減らず、逆に[[リリース]]する[[モンスター]]の[[レベル]]は下がるため、[[儀式モンスター]]との折り合いもすこぶる悪いのである。
ただ、[[《シャドウ・リチュア》]]や[[《ヴィジョン・リチュア》]]を[[リリース]]する場合はその限りではない。

-OCG初の「[[レベル]]を操作する[[カード]]」である。~
[[シンクロ召喚]]の概念が生まれた第6期以降[[レベル]]操作[[カード]]の数はだいぶ増えたが、第5期終了までは[[レベル]]を操作する[[カード]]は数えるほどしかなかった。

-この[[カード]]の存在から、[[水属性]][[モンスター]]に限り、[[上級]]・[[最上級モンスター]]のなかで[[レベル]]5と[[レベル]]7が別格に扱われることがある。~
例えば[[《ギガ・ガガギゴ》]]や[[《ジェノサイドキングサーモン》]]は、攻撃力で上回る[[《フロストザウルス》]]よりも[[水属性]][[デッキ]]での採用率が高い。~

-「[[ストラクチャーデッキ−海竜神の怒り−]]」に3枚収録されていたため、かつては非常に入手しやすかった。~
しかしそれが[[絶版]]となってしまった現在では、膨大な収録数の[[BEGINNER'S EDITION 2(第7期)]]に[[レア>Rare]]でしか収録されていないため、非常に入手しにくい。~
流通数自体は多いので中古品を探した方が賢明である。

-この[[カード]]は「[[カード名]]を[[《海》]]として扱う」ことになっている。~
そのため、[[テキスト]]に忠実に従えば、[[《アトランティスの戦士》]]の[[効果]]ではこの[[カード]]は[[サーチ]]できないことになってしまう。~
なお実際には、《伝説の都 アトランティス》を問題なく[[サーチ]]することができる、という裁定が下されている。~
ちなみに[[《マインドクラッシュ》]]で《伝説の都 アトランティス》を[[宣言]]することはできない([[《海》]]を[[宣言]]しなければならない)ため、これは[[《アトランティスの戦士》]]のみの例外的措置と言える。


-登場[[環境]]において―~
この[[カード]]が登場した当初は[[水属性]]の[[上級]]にはめぼしいものが少なく、[[通常モンスター]]が多かった。~
[[レベル]]6の[[《半魚獣・フィッシャービースト》]]は別格として[[レベル]]5で最大の[[攻撃力]]を持つのは[[《伝説のフィッシャーマン》]]であった。~
しかし、この[[カード]]の登場は他の[[属性]]に差をつけ[[【水属性】]]の特性を位置付けるには十分だったと言える。~
その後、強力な[[レベル]]5・7域[[モンスター]]や[[《海》]]関連の[[カード]]が多数収録され[[【伝説の都 アトランティス】]]が生まれることになった。~

-原作・アニメにおいて―~
アニメオリジナルの「乃亜編」の「闇遊戯&城之内vsビッグ5」戦においてビッグ5が使用。~
[[《伝説のフィッシャーマン》]]と[[《カタパルト・タートル》]]を[[生け贄]]なしで[[召喚]]した。

--アニメGXでは「十代vsアナシス」でアナシスが使用。~
彼はこの[[カードの効果]]を[[《暗黒大要塞鯱》]]・[[《海竜−ダイダロス》]]などに適用し、十代を攻め立てた。

-コナミのゲーム作品において―~
[[DUEL TERMINAL]]のアクションデュエルのミニゲーム「[[サルベージ>《サルベージ》]]」において、背景にこのカードの[[イラスト]]が使用されている。

-神話・伝承において―~
「アトランティス」とは、ギリシアの哲学者プラトンが書き残した2冊の本『ティマイオス』と『クリティアス』に登場する陸地の名前。~
「オリハルコン([[オレイカルコス>《オレイカルコス・シュノロス》]])」という金属の精製技術を持ち、[[ポセイドン>《ポセイドンの力》]]を守護神とする国家が栄えていたが、今からおよそ1万2000年前に洪水によって滅亡した、と記されている。~
大西洋に存在したと言われており、ムー大陸と並び幻の大陸として人気が高いが、実在したという証拠は発見されていない。

**関連カード [#o65f3174]
-[[《海》]]
-[[《忘却の海底神殿》]]

-[[《アトランティスの戦士》]]

-[[《スター・ブラスト》]]

-[[《始祖神鳥シムルグ》]]

-[[《海皇の長槍兵》]]

***[[通常召喚]]可能な[[レベル]]5・[[水属性]]の[[モンスター]] [#d384bdf5]
―[[効果モンスター]]
-[[《暗黒大要塞鯱》]]
-[[《カタパルト・タートル》]]
-[[《巨大戦艦 クリスタル・コア》]]
-[[《雲魔物−ニンバスマン》]]
-[[《サイバー・シャーク》]]
-[[《サルベージ・ウォリアー》]]
-[[《シャーク・ザ・クルー》]](最大[[守備力]])
-[[《深海の戦士》]]
-[[《神竜アクアバザル》]]
-[[《スパウン・アリゲーター》]]
-[[《大皇帝ペンギン》]]
-[[《デスガエル》]]
-[[《伝説のフィッシャーマン》]]
-[[《ドラゴン・アイス》]](最大[[守備力]])
-[[《後に亀と呼ばれる神》]]
-[[《氷結界のロイヤル・ナイト》]]
-[[《マジオシャレオン》]]
-[[《深海の怒り》]]

―[[通常モンスター]]
-[[《オクトバーサー》]]
-[[《カクタス》]]
-[[《ギガ・ガガギゴ》]](最大[[攻撃力]])
-[[《サイボーグ・バス》]]
-[[《3万年の白亀》]]
-[[《ジェノサイドキングサーモン》]]
-[[《神魚》]]
-[[《水陸の帝王》]]
-[[《スパイクシードラ》]]
-[[《ナイル》]]
-[[《炎を食らう大亀》]]
-[[《ボルト・エスカルゴ》]]
-[[《メタル・フィッシュ》]]
-[[《海竜神》]]
-[[《レインボー・マリン・マーメイド》]]

***[[通常召喚]]可能な[[レベル]]7・[[水属性]]の[[モンスター]] [#n7c0f71d]
-[[《霧の王》]]
-[[《サイレントアビス》]]
-[[《水魔神−スーガ》]](最大[[守備力]])
-[[《超古深海王シーラカンス》]](最大[[攻撃力]])
-[[《氷結界の交霊師》]]
-[[《氷結界の虎将 ガンターラ》]]
-[[《メタル化寄生生物−ルナタイト》]]
-[[《海竜−ダイダロス》]]

**このカードを使用する代表的な[[デッキ]] [#v3297977]
-[[【伝説の都 アトランティス】]]

**収録パック等 [#x8caf776]
-[[BEGINNER'S EDITION 2]] BE2-JP187
-[[BEGINNER'S EDITION 2(第7期)]] BE02-JP153 &size(10){[[Rare]]};
-[[DUELIST LEGACY Volume.5]] DL5-069
-[[Mythological Age −蘇りし魂−]] MA-30
-[[ストラクチャーデッキ−海竜神の怒り−]] SD4-JP020

**FAQ [#ue56077b]
Q:[[《マジック・キャンセラー》]]が存在する時に[[フィールド]]上のこの[[カード]]の[[カード名]]はどうなりますか?~
A:その場合でも[[カード名]]は[[《海》]]として扱います。(08/12/29)

Q:[[《禁止令》]]や[[《マインドクラッシュ》]]等の[[効果]]で《伝説の都 アトランティス》を[[宣言]]できますか?~
A:《伝説の都 アトランティス》の[[カード名]]は[[《海》]]として扱われるため、《伝説の都 アトランティス》を[[宣言]]する事ができません。(08/06/08)

Q:[[《マジック・ガードナー》]]の[[カウンター]]が乗っている状態で新しい[[フィールド魔法]]が[[発動]]されるとどうなりますか?~
A:別の[[フィールド魔法]]カードが[[発動]]されることによる[[破壊]]は「ルールによる[[破壊]]」なので防ぐことはできません。

Q:この[[カードの発動]]中、[[元々の攻撃力]]が1000未満の[[モンスター]]が[[召喚]]され、この[[カードの効果]]で[[攻撃力]]が1000を上回りました。~
 この[[モンスター]]に対し[[《落とし穴》]]を[[発動]]できますか?~
A:[[発動]]できます。[[フィールド魔法]]など永続の[[ステータス]]変化[[効果]]は、[[召喚]]された時点で適用されるためです。

Q:この[[カードの発動]]中、[[水属性]]・[[レベル]]1の[[モンスター]]は、[[レベル]]0になりますか?~
A:0という[[レベル]]は存在しません。よって[[レベル]]1のままです。