《二者一両損/Simultaneous Loss》 †
通常罠
お互いに自分のデッキの一番上のカード1枚を墓地に送る。
ELEMENTAL ENERGYで登場した通常罠。
お互いに影響を受けるデッキ破壊カード。
墓地へ送るカードは1枚のみと、デッキ破壊としては明らかに不十分。
そのため、デッキトップ操作とのコンボが主な使い方となる。
《風帝ライザー》・《鳳翼の爆風》等でドローロックされた時や、相手が《ラヴァルバル・チェイン》等でデッキトップにサーチした時に発動すると、相手の思惑を崩すことができる。
また、《天変地異》でデッキトップを見られるようにしておけば、手札に加えたくないカードや墓地へ送りたいカードが来たタイミングで発動することができる。
その他には《ヴァンパイア帝国》の効果を発動させるトリガーに出来る。
しかし、お互いのデッキトップを墓地へ送る特性上、どちらか一方のデッキのみを見て発動すると、もう一方のデッキから予期せぬカードを墓地へ送ってしまい、相手を手助けすることになりかねない。
相手デッキのデッキトップ操作へのメタとしては《強烈なはたき落とし》などでも十分であり、このカードを採用する価値があるかはよく考えたい。
- カード名こそ《二者一両損》だが、自分はこのカードも消費するため、二両以上の損となる場合が多い。
- 元ネタは、「三方一両損」のお噺だろう。
ある左官屋が落ちていた財布を拾ったところ、中には三両入っていた。
左官屋は落とし主に返そうとしたが、持ち主の大工は「その三両はもう自分の物ではない」と言って受け取らなかった。
埒があかないので町奉行の大岡越前守に裁いてもらったところ、大岡越前守は自分の懐から一両を追加し、四両とした後で両者に二両ずつを与えた。
二人とも三両が懐に入るはずを二両となったのだから、それぞれ一両の損。
大岡越前守も一両出したのだから一両の損。
これで三人とも一両損をしたことになり「三方一両損」という訳である。
因みにこの話には続きがある。
この話を聞いたあくどい二人組が同じ事をしたところ、大岡越前守は一両を自分のものにし二両とした後で各々に一両ずつを褒美として与えた。
二人とも一両も懐に入らないはずを一両となったのだから、一両の得。
大岡越前守も一両もらい、一両の得としたという。
関連カード †
―イラスト関連
収録パック等 †
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