*《&ruby(ひじょうしょく){非常食};/Emergency Provisions》 [#df14b489]
 速攻魔法
 このカード以外の自分フィールド上に存在する
 魔法・罠カードを任意の枚数墓地へ送って発動する。
 墓地へ送ったカード1枚につき、自分は1000ライフポイント回復する。

 [[Struggle of Chaos −闇を制する者−]]で登場した[[速攻魔法]]。~

// 単体で見れば、最低2枚のカードを消費する[[ディスアドバンテージ]]の塊でしかない。~
// しかしこの[[カード]]は一部の[[コントロール]][[デッキ]]で真価を発揮する[[キーカード]]として運用される。~

 [[コスト]]として[[自分]]の[[魔法・罠カード]]を[[墓地へ送る]]ため、その時点で邪魔となった[[魔法・罠カード]]を迅速かつ確実に、また複数枚[[除去]]することができる。~
//確実は重要かと。そこがメインなので
 さらに[[速攻魔法]]なので、[[相手]]の[[カード]]に[[チェーン]]することはもちろん、[[自分]][[ターン]]であれば[[手札]]からの[[発動]]も可能。~
// その上で[[ライフ回復]]のオマケ付きと考えれば、局所的ではあるものの[[《サイクロン》]]や[[《大嵐》]]などの[[上位互換]]としても考えられる。 

 このことを利用した[[コンボ]]が、[[《悪夢の蜃気楼》]]や[[《ゴブリンのやりくり上手》]]等と組み合わせた[[【やりくりターボ】]]である。~
 また、こちらの[[《死皇帝の陵墓》]]を[[相手]]に利用させないために[[【スピリット】]]や[[【死皇帝の陵墓】]]でも投入される。~
 [[魔法&罠カードゾーン]]がすぐに埋まる[[【宝玉獣】]]とも相性がよい。

-[[《グリフォンの羽根帚》]]と異なる点は、[[効果]]ではなく[[コスト]]である点と、「[[破壊]]」ではなく「[[墓地へ送る]]」点である。~
[[コスト]]であるため、[[《マクロコスモス》]]等に妨害される点には注意。~
また[[《呪われた棺》]]などの「[[破壊]]を[[トリガー]]とする[[カード]]」は[[発動]]しない。~
逆に、[[《早すぎた埋葬》]]等の[[破壊]]を[[トリガー]]とした[[蘇生]][[カード]]の[[自壊]]を防ぎ、[[完全蘇生]]にすることが可能。~
また[[カードの発動]]時点で[[カード]]を退かせるため、[[フィールド]]が詰まりやすい[[【チェーンバーン】]]では優位に働く事もある。

-普通に使用する場合、[[ライフ・アドバンテージ]]と引き換えに最低でも2枚以上の[[カード・アドバンテージ]]を失う。~
そのため、特定の[[コンボ]]やギミック以外での乱発は避けたい。~
しかしいざとなれば、[[相手]]の[[除去]]や[[自分]]の[[カードの発動]]に[[チェーン]]することで無駄を少なく[[回復]]できる。

-数々の[[コンボ]]の[[トリガー]]であるために[[05/03/01>禁止・制限カード/2005年3月1日]]の[[制限改訂]]で[[準制限カード]]に指定された。~
後に[[コンボ]]パーツの減少もあり、[[06/09/01>禁止・制限カード/2006年9月1日]]の改訂で[[制限解除]]の運びとなった。

-[[テキスト]]が度々変更されている。~
詳しくは[[エラッタ]]を参照。

-この[[カード]]や[[《神秘の中華なべ》]]をイメージしてか、[[カード]]を消費して[[ライフ回復]]することを「[[食べる]]」とも表現される。~

-現在は[[サイドデッキ]]に投入される事もあるカード。~
[[《シューティング・クェーサー・ドラゴン》]]のような、出すには必然的に何度も[[特殊召喚]]の手順を踏まなければいけないデッキと対戦した場合、その[[コンボ]]に時間がかかる事によって[[エキストラターン]]・[[エキストラデュエル]]に突入し易いのである。~
そういう事態を想定した場合の保険である。~

-原作・アニメにおいて―~
「乃亜編」において、「海馬vsビッグ5(大門)」で大門が使用。~
直前に伏せた[[《エレメントの泉》]]を[[墓地]]に送り、[[《お注射天使リリー》]]の[[効果]]の[[ライフコスト]]を補った。~
この時は、[[発動]]したこの[[カード]]から黒い芋虫の様な物が出てきて[[セット]]された[[カード]]を喰らうという、妙にグロテスクな演出がなされた。~
同じくアニメオリジナルの「ドーマ編」における「海馬vsアメルダ」(2戦目)でも登場。~
アメルダが[[攻撃]]可能な[[モンスターカード]]さえ引き当てれば勝利だった局面で、引いた[[カード]]はこの[[カード]]であった。~
//結果的に次の[[ターン]]、[[モンスターカード]]を引き当てるのだが、その1[[ターン]]の猶予を海馬に与えた結果…~
その後も、アニメオリジナル「KCグランプリ編」において、遊戯・海馬・マスク・ザ・ロック(双六)がそれぞれ使用。~
それぞれが切り札の[[効果]]を使うための[[コスト]]の不足をこれで補っていた。~
しかし、海馬は何故か[[《天使の施し》]]を使ったときに[[チェーン]][[発動]]しなかった。~
トップ[[プレイヤー]]が使用する辺り、あちらの世界においては[[ライフ回復]]手段を用意するのも常識であったのだろう。

--乃亜編で、海馬がモクバに株の仕組みを計100枚の[[カード]]で説明しているシーンにも登場している。

--アニメGXでも十代や翔が使用している。~
神楽坂も[[魔法カード]]《蜘蛛の糸》によって十代の[[墓地]]から奪い取り、[[《死者転生》]]に[[チェーン]]して[[発動]]することで[[ライフ]]を大幅に[[回復]]した。~
十代は当初、[[《悪夢の蜃気楼》]]との[[コンボ]]でよく使用していた。~
「十代vsダークネス(吹雪)」(1戦目)において、十代はこのカードの[[コスト]]を''[[墓地へ送る]]''ではなく、''[[破壊]]''と言っていた。~

--「十代vs橘一角」にて十代が使用した[[カウンター罠]]《緊急回避》の[[イラスト]]に描かれている。~
//http://yugioh.wikia.com/wiki/Emergency_Evasion

--アニメZEXALでは名前の似ている《&ruby(スペース・レーション){宇宙非常食};》が登場している。~
ただ、[[効果]]は[[ライフ回復]]でなく[[《紅蓮魔竜の壺》]]のような[[ドローソース]]だった。~

**関連カード [#wb62de11]
-[[《グリフォンの羽根帚》]]

-[[《悪夢の蜃気楼》]]
-[[《ゴブリンのやりくり上手》]]

―《非常食》の姿が見られる[[カード]]
-[[《本陣強襲》]]

**収録パック等 [#s94b0621]
-[[BEGINNER'S EDITION 2]] BE2-JP150 &size(10){[[Rare]]};
-[[BEGINNER'S EDITION 2(第7期)]] BE02-JP119
-[[DUELIST LEGACY Volume.5]] DL5-031 &size(10){[[Rare]]};
-[[Struggle of Chaos −闇を制する者−]] SC-33
-[[STARTER DECK(2009)]] YSD4-JP026

**FAQ [#vcdff349]
Q:[[自分]]の場に、[[表側表示]]の[[永続魔法]]が4枚と[[セット]]されたこの[[カード]]が存在しています。~
  [[相手]]が[[《魔法効果の矢》]]を[[発動]]したので、[[チェーン]]《非常食》で4枚の[[永続魔法]]全てを[[墓地]]に送った場合、処理はどうなりますか?~
A:[[《魔法効果の矢》]]の[[効果]]処理の時点で、[[永続魔法]]は全て[[フィールド]]を離れており[[破壊]]されませんので、その4枚分の[[ダメージ]]は発生しません。~
  しかしこの《非常食》自体が残っているため、この《非常食》が[[破壊]]され500[[ダメージ]]を受けます。

Q:[[チェーン]]2以降に[[発動]]した[[《チェーン・ブラスト》]]を《非常食》の[[コスト]]で[[墓地]]に送った場合、[[《チェーン・ブラスト》]]の[[効果]]で[[《チェーン・ブラスト》]]は[[デッキ]]に戻りますか?~
A:いいえ。[[《チェーン・ブラスト》]]等の[[デッキ]]に戻る[[効果]]は「自身が[[フィールド]]に残っている場合のみ」発揮されるので、それ以外の要因で[[フィールド]]から離れた場合発揮されません。

Q:[[発動]]中の[[《マクロコスモス》]]をこの[[カード]]で[[墓地]]へ送れますか?~
A:いいえ、送れません。(08/09/26)