*《&ruby(ひょうけっかい){氷結界};の&ruby(りゅう){龍}; ブリューナク/Brionac, Dragon of the Ice Barrier》 [#lea10808]
 シンクロ・効果モンスター(制限カード)(12/09/01から禁止カード)
 星6/水属性/海竜族/攻2300/守1400
 チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
 手札を任意の枚数墓地へ捨て、
 捨てた数だけフィールド上のカードを選択して発動できる。
 選択したカードを持ち主の手札に戻す。
//最新テキストは週刊少年ジャンプ20号より

 [[DUEL TERMINAL −シンクロ覚醒!!−]]で登場した[[水属性]]・[[海竜族]]の[[シンクロモンスター]]。~
 「[[氷結界]]」の1体であり、[[コスト]]で[[手札]]を[[捨てた>捨てる]]数だけ[[フィールド上のカード]]を[[対象を取り>対象をとる(指定する)効果]][[バウンス]]する[[起動効果]]を持つ。

 [[レベル]]6の[[シンクロモンスター]]の中では、[[禁止カード]]の[[《ゴヨウ・ガーディアン》]]と並ぶ優秀な[[効果]]を持つ。~
 [[レベル]]6の[[シンクロモンスター]]であるため、[[《レスキューキャット》]]1枚で容易に[[シンクロ召喚]]できた。~
 現在は[[《ゾンビキャリア》]]を[[蘇生]]させ、[[レベル]]4の[[モンスター]]と[[シンクロ召喚]]するという方法も簡単で良いだろう。~

 [[カード]]の種類や[[自分]]・[[相手]]を問わず[[手札]]に[[戻す]]ことができる非常に優秀な[[効果]]を持つため、これを生かす様々な[[コンボ]]が考えられる。~
 [[手札]]に戻す[[効果]]は、単純に使用しても[[相手]]の[[ターン]]に再び[[セット]]されては[[アドバンテージ]]を稼げないので、[[バウンス]]対象をじっくりと熟考し使用すると良いだろう。~
 [[《光の護封剣》]]を回収し[[相手]]の[[攻撃]]を防ぐといった使い方も望ましい。~
 [[《ヴォルカニック・バレット》]]等で[[手札]]を増やすことができれば、[[相手]][[フィールド]]を簡単にがら空きにすることが可能である。~

 [[攻撃]]反応型の[[罠カード]]に強く、[[《聖なるバリア−ミラーフォース−》]]等の優秀な[[全体除去]][[カード]]であっても、[[攻撃]]を行う前に[[手札]]に戻されては[[発動]]すらできない。~
 [[手札]]が稼げない状況であっても[[【シンクロ召喚】]]においては最後の一発を通すための[[フィニッシャー]]として十分活躍が見込まれるので評価は高い。~
 状況にもよるが、こちらが優勢な時に[[特殊召喚]]できれば、[[バウンス]]効果で[[相手]]は[[壁]]を作って時間稼ぎすることも許されず、そのまま勝利してしまうことも十二分にある。~

 別の使い方では[[《縮退回路》]]と絡めて[[相手]]の[[モンスター]]を[[1:1交換]]として[[除外]]し尽くすことも可能。~
 [[《縮退回路》]]を採用した場合は[[《アビス・ソルジャー》]]や[[《ペンギン・ナイトメア》]]を併用して、[[水属性]]中心の[[【バウンス・コントロール】]]の切り札としての運用も可能。~
 [[《サルベージ》]]で[[墓地]]の[[水属性]][[モンスター]]を回収し[[コスト]]に回したり、[[水属性]]の[[チューナー]]で再度[[シンクロ召喚]]を狙うのも良い。~

 弱点は[[攻撃力]]が[[上級モンスター]]のラインである2400に到達していない点だろう。~
 やはり[[フィニッシャー]]としての運用を心掛けたい。~
 また、[[《マクロコスモス》]]などの全体[[除外]]が[[発動]]していると、[[手札]]を[[墓地に捨て>墓地に捨てる]]られないので、[[モンスター効果の発動]]すらできなくなる。~

-後出し限定で考えれば、[[シンクロモンスター]]対決において非常に強力な[[カード]]である。~
[[相手]]の場に何体[[シンクロモンスター]]がいようが、[[手札]]の続く限り[[1:1交換]]でその大部分を処理できてしまう。~
//シューティングクェーサードラゴンやナチュルランドオルス等、一部処理できないモンスターも存在
この[[カード]]の存在ゆえに、[[シンクロ召喚]]を多用する[[デッキ]]同士が戦う場合には、場に[[シンクロモンスター]]を残したまま[[相手]]に[[ターン]]を譲るということは極力避けるべき(すなわち、出すのはゲームエンドを狙う時・出したならば[[1ターンキル]]をすべき)という潮流が、この[[カード]]の持つ[[効果]]とも相俟って作り出されることとなった。

-[[テキスト]]を見れば分かることだが、1[[ターン]]中の[[発動]]可能回数に制約がない。~
特定の2枚を[[バウンス]]したい場合、1枚ずつ2回に分けても良いし、2枚同時に捨てて1回でまとめて[[バウンス]]してもよい。~
前者ならば[[カウンター]]されたときの被害が少なくて済む。~
--これによって、以前は[[《TG ハイパー・ライブラリアン》]]を並べておけば延々と[[《氷結界の龍 トリシューラ》]]を[[バウンス]]し続け連打する戦術も組めた。~
現在は[[《氷結界の龍 トリシューラ》]]は[[禁止カード]]であり、他の[[シンクロモンスター]]で代用すれば同じような戦術を取ることはできるが以前ほどの爆発力はない。

-1[[ターン]]に何度も使用可能な[[効果]]は、[[無限ループ]]の温床となりやすい。~
例えば[[《早すぎた埋葬》]]が[[08/09/01>禁止・制限カード/2008年9月1日]]に[[禁止カード]]となる前は、[[《早すぎた埋葬》]]を繰り返し使い回し、[[《レスキューキャット》]]や[[《D−HERO ディスクガイ》]]の[[効果]]を何度も[[発動]]するゲームバランスを完全に崩壊させる凶悪な[[コンボ]]が流行した。~
[[《早すぎた埋葬》]]は[[禁止カード]]指定後には、[[《ゾンビキャリア》]]の登場によって誕生した[[【シンクロアンデット】]]が台頭し、この[[カード]]もその中核に組み入れられる。~
この[[カードの効果]]で[[【アンデット族】]]の弱点であった[[除去]]不足を補うことができ、さらに[[アンデット族]]においては[[手札]]を捨てることも[[メリット]]となることが多いため相性は抜群に良く、この[[デッキ]]の根幹を強く支える[[カード]]となっていた。~
その後[[09/03/01>禁止・制限カード/2009年3月1日]]にて、[[《ゾンビキャリア》]]と共に[[制限カード]]に指定された。~
[[《ゴヨウ・ガーディアン》]]も含めて、初めて[[シンクロ召喚]]に関する[[カード]]が[[禁止・制限カード]]に並ぶ事になった。~

-[[ロック]]で守る[[デッキ]]にもこの[[カード]]は活用可能。~
[[ロック]]を邪魔する[[相手]][[モンスター]]を[[除去]]する他、[[自分]]の[[モンスター]]ゾーンや[[魔法>魔法カード]]・[[罠>罠カード]]ゾーンで[[腐った>腐る]][[カード]]を[[手札]]に[[戻す]]ことができる。~
[[リバース効果]]を持った[[モンスター]]を再利用するのも良い。~

-[[《天変地異》]]と[[《デーモンの宣告》]]の[[コンボ]]に利用する事もできる。~
[[《デーモンの宣告》]]を回収し続けることで、1[[ターン]]中に[[ライフ]]がある限り何度でも[[《デーモンの宣告》]]が[[発動]]できるのだ。~
[[ライフ]]を払いつくす事で[[《自爆スイッチ》]]を誘発することもでき、[[《魔法吸収》]]を[[発動]]することで、無限に[[手札交換]]もできる。

-他の[[氷結界の龍>氷結界]]は皆[[水属性]]・[[ドラゴン族]]だが、この[[カード]]のみ[[種族]]が[[海竜族]]である。~
仮に[[ドラゴン族]]であった場合、[[《デブリ・ドラゴン》]]が更に強力になっていたことだろう。~

-[[シンクロ召喚]]を軸とする場合、[[エクストラデッキ]]の[[必須カード]]として扱われている。~
強力さ故にシングル価格も高めで、[[GOLD SERIES]]でも[[ノーマルレア>N-Rare]]扱いでの収録だったため、入手難度は依然として高い。~
--[[GOLD SERIES]]同パックの宣伝文句によると、登場して1年足らずで「伝説のカード達」の仲間入りをしたようだ。~
公式サイトの看板[[モンスター]]もこの[[カード]]である。~

-Vジャンプの対戦動画でも度々登場し、よく「無慈悲な氷結界」と表現されている。

-原作・アニメにおいて―~
アニメ5D'sに登場した[[通常罠]]《シンクロ・バトン》、[[永続罠]]《リスペクト・シンクロン》の[[イラスト]]に描かれている。

-コナミのゲーム作品において―~
「DT NEXT」のアドベンチャーモード「シンクロ覚醒!!」ではボスキャラとして登場。~
プレイヤーキャラのことを「小さきモノ」呼ばわりしている。~
罠コマンドで防ごうとも除去されては厄介。~
また、「ワームの侵行!!」をクリアするとすけっとモンスターとしてゲットできる。~

-神話・伝承において―~
「ブリューナク(Brionac)」とは、ケルト神話に登場する光の神・太陽神ルーが所持していた槍の名前である。~
意思を持っており、自動的に敵に向かって飛んでいくとも、投げると稲妻となって敵を貫くとも言われている。

**関連カード [#x7ac8de2]
-[[氷結界]]

-[[《赤鬼》]]

-[[《強制脱出装置》]]
-[[《ポルターガイスト》]]

-[[《ヴェルズ・バハムート》]]

―《氷結界の龍 ブリューナク》の姿の見られる[[カード]]
-[[《氷結界の交霊師》]]

-[[《シンクロ・コントロール》]]
-[[《侵略の汎発感染》]]

-[[《煉獄の落とし穴》]]

**収録パック[#wc70155c]
-[[DUEL TERMINAL −シンクロ覚醒!!−]] DT01-JP031 &size(10){[[Ultra]]};
-[[GOLD SERIES]] GS01-JP010 &size(10){[[N-Rare]],[[Gold]]};
-[[DUEL TERMINAL −クロニクルI覚醒の章−]] DTC1-JP022 &size(10){[[Ultra]],[[Secret]]};
-[[THE GOLD BOX]] GDB1-JP010 &size(10){[[Gold]]};

**FAQ [#d672c3a6]
Q:[[戻す]][[カード]]を選ぶのは[[効果発動時]]ですか?[[効果解決時]]ですか?~
A:[[効果発動時]]に選択します。(08/08/02)~
  →[[対象をとる(指定する)効果]]

Q:『[[《強制接収》]]を[[発動]]後、[[相手]]の[[手札]]無し』の時に戻した[[カード]]はどうなりますか?~
A:[[手札]]に戻った後に捨てた枚数分を[[捨てる]]ことになります。(08/04/01)

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//記述する場合、事務局に質問した日付を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
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//ルールやカードの処理等についての質問は遊戯王エキスパートルールHPで調べるか、ルール質問BBSを利用してください。