*《&ruby(びんじょう){便乗};/Appropriate》 [#v3d30cbc]
 永続罠
 相手がドローフェイズ以外でカードをドローした時に発動する事ができる。
 その後、相手がドローフェイズ以外でカードをドローする度に、
 自分のデッキからカードを2枚ドローする。
//http://page2.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/b93370374

 [[Curse of Anubis −アヌビスの呪い−]]で登場した[[ドロー]]加速[[効果]]を持つ[[永続罠]]。~
 [[カードの発動]]の条件が[[タイミングを逃しやすい>タイミングを逃す]]ことと、[[カードの発動]]時には[[ドロー]]できないことなど、ルール的にいろいろとややこしい内容を含んでいる(後述)。~
 特定[[カード]]と[[コンボ]]させる事で大量[[ドロー]]を狙う事ができる。~
 [[相手]]に期待するよりも、こちらから色々と仕掛けるほうが早い。

 具体的には[[《メタモルポット》]]や[[《手札抹殺》]][[《魔宮の賄賂》]]、[[《暗黒界の取引》]]や[[《墓穴の道連れ》]]。~
 その他にも[[《電動刃虫》]][[《D−HERO ディフェンドガイ》]][[《攪乱作戦》]]等。~
 中でも、[[《D−HERO ディフェンドガイ》]]は[[発動条件]]としても有能。

 関連カードを見るとわかるが[[相手]]に[[ドロー]]させる[[カード]]は豊富で、本来は[[デメリット]]であるがために、能力だけを見れば強力なものも多い。~
 さらに「[[効果の適用]]」は[[強制効果]]であり、[[ダメージステップ]]でも[[適用]]される。~
 ただしこの[[カード]]はあまり使われていない。その理由を以下に挙げる。

-「[[カードの発動]]」が困難。
--[[ダメージステップ]]には[[表側表示]]にする「[[カードの発動]]」ができないために、関連カードのうち[[戦闘]]を介する[[カード]]は不可。~
例えば、[[相手]]が[[《天空騎士パーシアス》]]で[[攻撃]]したときの[[ドロー]]では[[発動]]できない。~
[[リバース効果モンスター]]も[[相手]]の[[攻撃]]から守る工夫が必要になり使いにくい。~
そのため基本的に[[魔法>魔法カード]]か[[罠>罠カード]]ということになるのだが、今度は[[発動条件]]や[[効果]]のサポート対象から共存が難しかったりする。
--条件は[[《強制接収》]]と似たようなものであり、[[ドロー]]した後に別処理が入る[[効果]]の場合は[[セット]]状態から[[カードの発動]]をするトリガーにできない。~
(例えば、[[《天使の施し》]]は[[ドロー]]の後に[[捨てる]]処理が、[[《成金ゴブリン》]]は[[ドロー]]の後に[[回復]]があるため、[[発動]]トリガーにはならない)~
また、[[チェーン]]2や[[チェーン]]3で[[ドロー]]が発生した場合もトリガーにできない。
---[[《N・グロー・モス》]]は「どの種類の[[カード]]を[[ドロー]]したとしても[[カードの発動]]トリガーにすることはできない」という裁定。
---[[チェーン]]:2[[《魔宮の賄賂》]]、[[チェーン]]処理効果解決、の場合、[[チェーン]]1は処理を行わないため《便乗》の[[カードの発動]]が可能。

-[[効果の適用]]に関して。
--間違えやすいが、''[[セット]]されているこの[[カード]]の「[[カードの発動]]」時は「[[カード]]を2枚[[ドロー]]する」[[効果の適用]]はなされない。''
--既に[[効果の適用]]がなされた後に、それ以降[[相手]]が[[ドロー]]を行ったときに初めて「[[カード]]を2枚[[ドロー]]できる」。~
故に同じように[[コンボ]]で[[ドロー]]する[[【やりくりターボ】]]と比べて、[[コンボ]]構成カード単独での使いにくさも目立つ。~
(例:[[《ゴブリンのやりくり上手》]]の場合自身が[[破壊]][[対象]]になったときに[[チェーン]]すればとりあえず損失はなくなるが、《便乗》ではできない)~
[[《魔宮の賄賂》]]を並べておけば、[[魔法・罠カード]]から《便乗》を守れるうえ[[効果の発動]]ができるため有効ではある。
--[[効果の適用]]後ならば[[ダメージステップ]]に[[相手]]が[[ドロー]]した場合にも「[[カード]]を2枚[[ドロー]]する」は有効である。~
//また「[[カードの発動]]」と「[[効果の発動]]」を混同しないように注意。
--《便乗》の[[効果の適用]]中、[[チェーン]]途中の[[ドロー]]など、その後に別処理があってもその処理終了直後に[[ドロー]][[誘発効果]]を[[強制発動]]する。~
--[[カードをめくる]]は[[ドロー]][[効果]]ではないことに注意。~
[[《水晶の占い師》]]、[[《サイバーポッド》]]などは[[手札]]には[[加える]]が[[ドロー]]ではないので[[効果の適用]]はされない。

-初期のテキストは~
 相手がドローフェイズ以外でカードをドローしたら発動してもよい。
 デッキからカードを二枚ドローする。
とあり、[[効果の適用]]が即時にできてしまう。

-この[[カード]]を存分に生かせる[[デッキ]]を作ってみるのも悪くはない。~
その場合、[[相手]]に[[ドロー]]させる[[カード]]が多くなるので[[《大暴落》]]が特に相性が良い。~
最近は[[相手]]に[[ドロー]]させる[[カード]]は高性能な物が増えてきた。~
[[《魔宮の賄賂》]]はこの[[カード]]の[[除去]][[耐性]]の低さをカバーしつつ[[手札]]補充。~
[[《エンペラー・オーダー》]]は流行[[デッキ]]の[[メタ]]になりつつ手札補充。~
[[《光帝クライス》]]は二枚もの万能[[除去]]しつつ手札補充。~
維持さえすれば他の[[カード]]と比にならない[[ドロー]]能力がある為、過去の無限の[[《ムカムカ》]]のギミックを持つこともできる。~
ただ優秀な[[カード]]が限定[[カード]]であり、この[[カード]]も絶版である為構築が困難。~
他にも[[攻撃力]]がすぐに3500になる[[《サイレント・マジシャン LV4》]] など相性の良い[[カード]]は挙げればきりが無い。

//-長い間、[[お互い]]がこのカードを使うと[[無限ループ]]になり、どちらかが[[デッキ切れ]]で敗北する(途中で[[エクゾディア]]が揃った場合を除く)ことになっていた。しかし、[[KONAMI]]の公式裁定により《便乗》自身の[[効果]]で[[ドロー]]することができなくなってしまった。(08/03/09)~
//08/03/09の電話質問にて、「[[無限ループ]]する」との解答。
//裁定が揺れてるので一応コメントアウトを施す。

-[[相手]]に[[カード]]を[[ドロー]]させる[[デメリット]][[カード]]の友として有名だが、実は[[絶版]]だった。~
しかし、[[トーナメントパック2008 Vol.4]]にて再録された。

**関連カード [#ib3b4c65]
-[[《強制接収》]]

―[[相手]]に[[ドロー]]させる[[効果]]を持つ代表的な[[カード]]
//最初の発動に使える物と、そうでない物を分別
-[[《光帝クライス》]]
-[[《悪魔の偵察者》]]
-[[《D−HERO ディフェンドガイ》]]
-[[《メタモルポット》]]

-[[《電動刃虫》]]
-[[《大盤振舞侍》]]
-[[《N・グロー・モス》]]
-[[《悪魔の調理師》]]

-[[《記憶抹消》]]
-[[《手札断殺》]]
-[[《手札抹殺》]]
-[[《デンジャラスマシン TYPE−6》]]
-[[《墓穴の道連れ》]]
-[[《カップ・オブ・エース》]]

-[[《レベル調整》]]
-[[《暗黒界の取引》]]
-[[《ファイヤー・ソウル》]]

-[[《攪乱作戦》]]
-[[《強欲な贈り物》]]
-[[《大暴落》]]
-[[《魔宮の賄賂》]]
-[[《ダメージ・ポラリライザー》]]
-[[《ラスト・リゾート》]]
-[[《エンペラー・オーダー》]]
-[[《DNA定期健診》]]

**収録パック等 [#j6007b85]
-[[DUELIST LEGACY Volume.1]] DL1-112 &size(10){[[Rare]]};
-[[Curse of Anubis −アヌビスの呪い−]] CA-24
-[[トーナメントパック2008 Vol.4]] TP08-JP011

**FAQ [#t1d7cc30]
Q:この[[カード]]には「その後」と記述でありますが、この「その後」というのは、「次の[[カード]]を[[発動]]してから」という意味なのでしょうか?~
A:具体例で端的に言えば、「[[相手]]が[[《強欲な壺》]][[発動]]→こちらが《便乗》[[発動]]→でも[[表側表示]]になるが、[[効果の適用]]はせず→[[相手]][[《天使の施し》]][[発動]]→《便乗》[[効果]][[適用]]」となります。

Q:この[[カード]]が[[表側表示]]の時に[[効果の適用]]条件を満たしました。この際[[チェーンブロック]]は作りますか?~
A:いいえ、作りません。(09/01/10)

Q:[[お互い]]に《便乗》を[[発動]]済みの場合、《便乗》に《便乗》が反応して[[無限ループ]]となりますか?~
A:はい、なります。(09/01/03)