*《&ruby(はかあ){墓荒};らし/Graverobber》 [#dadaf278]
 通常罠
 相手の墓地にある魔法カード1枚を選択し、
 ターン終了時まで自分の手札として使用する事ができる。
 その魔法カードを使用した場合、2000ポイントのダメージを受ける。

 [[Curse of Anubis −アヌビスの呪い−]]で登場した[[通常罠]]。~
 [[相手]]の[[墓地]]の[[魔法カード]]を使用できる効果を持つ。~

 類似[[効果]]を持つ[[《二重魔法》]]と比較すると、むこうは[[魔法カード]]であり速攻性が高いこと、[[魔法カード]]を[[コスト]]にするといった特徴がある。~
 逆にこのカードは、[[罠カード]]であること、使用する際に大きな[[ダメージ]]を受けることといった特徴がある。~
 総じて[[相互互換]]と言えるだろう。~

 普通に[[発動]]すると大[[ダメージ]]を受けてしまうため、主に[[相手]]の[[墓地]]を一時的に減らすのに用いられる。~
 [[相手]]の[[サルベージ]][[効果]]に[[チェーン]]すれば[[不発]]にできる。~
 [[07/09/01>禁止・制限カード/2007年9月1日]]で最高の[[魔法>魔法カード]][[サルベージ]]役である[[《聖なる魔術師》]]が[[制限カード]]に復帰したため、採用を考える余地があったのだが[[08/03/01>禁止・制限カード/2008年3月1日]]で再び[[禁止カード]]となった。~
 もっとも、今となってはその役目すら完全に[[《D.D.クロウ》]]に奪われてしまうが。

 [[相手]]の[[カード]]を[[自分]]の[[手札]]として活用しようにも、現在の[[環境]]では最初から[[魔法カード]]を入れていた方が[[汎用性]]が高いため、使用率は極端に低い。~
 また、例え[[相手]]の[[カード]]を使用するにしても[[ターン終了時>エンドフェイズ]]までというリミットがあるため、[[発動]]しようにも[[セット]]しようにも[[自分]]の[[ターン]]でしかそれらの行動が行えない。~
 つまり[[罠カード]]である利点が活かしづらく、さらにその[[ターン]]中に使い切らなければならないため[[発動]]タイミングが限られるので、[[《二重魔法》]]以上に扱いづらい。

 [[《デス・ウォンバット》]]・[[《ピケルの魔法陣》]]・[[《サイバー・ジラフ》]]・[[《ハネワタ》]]を併用する事で、[[ダメージ]]を受けずに使える。~
 だが[[《デス・ウォンバット》]]以外の3枚を使う場合、[[手札]]を1枚消耗してしまうため、結果[[《二重魔法》]]に並んだ程度になり損失感は否めない。

-[[《地獄の扉越し銃》]]と[[コンボ]]し、[[相手]][[ライフ]]に2000ポイントの[[ダメージ]]を与えつつ[[相手]]の[[魔法カード]]を使う、という[[コンボ]]はできない。~
[[魔法カード]]の[[発動]]時に[[ダメージ]]を与えるのではないため、[[《地獄の扉越し銃》]]を[[発動]]できないのだ。~
[[《火炎地獄》]]を[[手札]]に加え[[発動]]した場合、[[《火炎地獄》]]の[[ダメージ]]を[[相手]]に移す事はできるが、この[[カード]]による2000[[ダメージ]]は[[相手]]に移せない。~
「[[相手]]から受ける[[ダメージ]]」ではないため、[[《ホーリーライフバリアー》]]も使えない。~
ただし、[[《レインボー・ライフ》]]や[[《マテリアルドラゴン》]]ならば[[ダメージ]]を[[回復]]にできる。~
また、[[《ブラックフェザー・ドラゴン》]]にカウンターを乗せてダメージを回避する方法もある。

-[[ダメージ]]は「[[魔法カード]]の[[効果]]処理の直後に」「[[チェーンブロック]]を作らずに」発生する。~
この時点で[[《デス・ウォンバット》]]が場に存在するならば、[[ダメージ]]は受けずに済む。

-[[墓地]]の[[カード]]は[[発動]]時に指定する。~
つまり、[[効果]]処理時にその[[カード]]が[[墓地]]を[[離れて>離れる]]いたら[[不発]]となる。~
[[手札]]に[[加えた>加える]]その[[魔法カード]]を使用しなかった場合、[[ターン]]終了時に[[相手]]の[[墓地]]に[[戻す]]。

-[[発動]][[コスト]]として使っても([[手札]]から[[捨てる]]等)[[ダメージ]]は受けてしまう。~
これは[[コスト]]として「使用する」ことにあたるからである。~
「ザ・ヴァリュアブル・ブック3」発売当時は、[[手札]]から[[捨てる]]だけでは「使用する」に当たらなかったのか、[[《零式魔導粉砕機》]]の[[コスト]]として使う戦術が薦められた。~
なお、''[[手札]]とした[[魔法カード]]を「[[セット]]する」だけなら[[ダメージ]]を受けない。''

-原作・アニメにおいて―~
「決闘者王国編」「バトルシティ編」「遊戯王R」において城之内が度々使用しており、彼の窮地を救ってきた[[カード]]である。~
原作では[[ライフコスト]]が無く、[[罠カード]]や[[モンスター]]でも選択でき、選択した[[カード]]は即座に[[プレイ]]([[モンスター]]は[[攻撃表示]])できるという反則級の[[効果]]だった。~
また、原作では「[[魔法・罠カード]]」という表記がされている。~

--「遊戯vs城之内」戦において、城之内はこの[[カード]]を[[魔法カード]]と言って、[[手札]]から[[発動]]していた。~
しかし手に持っていたこの[[カード]]は紫色(つまり[[罠カード]])だった。~
同じ使われ方をした[[カード]]としてアニメ版での[[《光の封札剣》]]がある。~

--「乃亜編」において、海馬がモクバに株の仕組みを計100枚の[[カード]]で説明しているシーンにも登場している。~

--アニメ5D'sの「遊星vs鷹栖」戦において遊星の[[デッキ]]に投入されているのが確認できる。

**関連カード [#u7564585]
-[[《二重魔法》]]

-[[《墓荒らしの報い》]]

―[[相手]]の[[カード]]を[[自分]]の[[手札]]に[[加える]]ことが出来る[[カード]](またはその逆)
-[[《エクスチェンジ》]]

-[[《アマゾネスの鎖使い》]]

-[[《寄生虫パラサイド》]]

*[[《寄生虫パラサイド》]]は[[ドロー]]した時に場に[[特殊召喚]]されてしまうが、このカードの本来の[[持ち主]]が[[《闇の指名者》]]を使用すれば[[手札]]に加えさせることが可能。~
詳しくは各カードのページを参照。

―《墓荒らし》が見られる[[カード]]
-[[《フェイク・フェザー》]]

**収録パック等 [#p54c9c37]
-[[BEGINNER'S EDITION 1]] BE1-JP072
-[[DUELIST LEGACY Volume.1]] DL1-096 &size(10){[[Rare]]};
-[[Curse of Anubis −アヌビスの呪い−]] CA-08
-[[STRUCTURE DECK−城之内編−]] JY-32
-[[STRUCTURE DECK−城之内編− Volume.2]] SJ2-040

**FAQ [#m4e9bf14]
Q:この[[カード]]で[[相手]]の[[墓地]]の[[魔法カード]]を[[手札]]に加えた後[[《リロード》]]を[[発動]]した場合どうなりますか?~
A:[[手札]]の[[カード]]を元々の[[持ち主]]の[[デッキ]]に戻し、[[デッキ]]に戻した枚数分の[[カード]]を[[ドロー]]します。(09/01/03)

Q:《墓荒らし》で[[手札]]に加えた[[相手]]の[[魔法カード]]を[[《エクスチェンジ》]]で[[相手]]に返した場合、その[[魔法カード]]はその後どのように扱われるのでしょうか?~
A:《墓荒らし》の[[効果]]によって、[[手札]]に加えた[[魔法カード]]を、[[《エクスチェンジ》]]の[[効果]]によって[[相手]]の[[手札]]に加えた場合、元々の[[持ち主]]の[[手札]]に加わった[[魔法カード]]は、[[エンドフェイズ]]時に[[墓地]]へ送られず、2000ポイント[[ダメージ]]を受ける[[効果]]も適用されません。(08/12/04)

Q:《墓荒らし》で[[手札]]に加えた[[魔法カード]]を[[セット]]した場合、[[エンドフェイズ]]に相手の[[墓地]]に戻りますか?~
A:《墓荒らし》の[[効果]]によって、[[手札]]に加えた[[魔法カード]]を[[セット]]し、同一[[ターン]]中に使用しなかった場合、[[エンドフェイズ]]に[[相手]]の[[墓地]]へ戻ります。(08/12/04)

Q:このカード効果で[[手札]]に加えた[[魔法カード]]を[[セット]]し、その[[カード]]を[[《非常食》]]の[[コスト]]で[[墓地]]へ送った場合は[[ダメージ]]を受けますか?~
A:はい、[[ダメージ]]を受けます。(10/09/09)

Q:このカード効果で[[手札]]に加えた[[魔法カード]]を[[《モノケロース》]]の自身の[[特殊召喚]]の手順により[[除外]]した場合[[ダメージ]]を受けますか?~
A:はい、受けます。(10/06/29)

Q:このカード効果で[[手札]]に加えた[[魔法カード]]を[[《暗黒界の雷》]]等の効果処理によって[[捨てる]]場合[[ダメージ]]を受けますか?~
A:いいえ、受けません。(10/06/29)