効果モンスター 星8/闇属性/魔法使い族/攻2000/守1800 このカードは「墓守の」と名のついた モンスター1体をリリースして召喚できる。 このカードの攻撃力は、自分の墓地の 「墓守の」と名のついたモンスターの数×200ポイントアップする。 また、フィールド上に表側表示で存在するこのカードが破壊される場合、 代わりに手札から「墓守の」と名のついたモンスター1体を捨てる事ができる。
ABSOLUTE POWERFORCEで登場した闇属性・魔法使い族の最上級モンスター。
召喚時のリリースを軽減できる召喚ルール効果と自身の攻撃力を上げる永続効果、手札の「墓守の」を身代わりに破壊を回避できる永続効果を持つ。
最上級モンスターだが元々の攻撃力は《フォトン・スラッシャー》にも劣る。
リリース軽減で実質的に上級モンスターとして扱えるが、自己強化の倍率が低いため、そう高い数値は得難い。
他の墓守同様、ほとんど《王家の眠る谷−ネクロバレー》ありきのステータスといって良い。
一応、《墓守の司令官》経由でサーチを行うと、あわせて700ポイントが上乗せされる事になり、リリース分の墓守とで最上級モンスターを突破できるだけの攻撃力を得られる。
《マジシャンズ・サークル》等には対応しているが、直接カード・アドバンテージにつながる効果ではなく、全体的に他のカードに対する依存度が高い。
《墓守の偵察者》はリリース調達に向くが、こちらから《No.66 覇鍵甲虫マスター・キー・ビートル》を展開する事でも容易に耐性付きアタッカーを利用できる。
蘇生制限がないので、《Sin スターダスト・ドラゴン》と共有できる《トレード・イン》から《降霊の儀式》で展開できる。
同時に並べる事で、《No.22 不乱健》といったランク8のエクシーズ召喚も可能であるため、採用意義の一つにはなる。
また《ディメンション・マジック》から展開すれば、召喚権を使わず、消費も除去で相殺できる。
これのリリースに《墓守の召喚師》をあてる事で、《王家の眠る谷−ネクロバレー》のサーチあるいは耐性用モンスターの確保までに繋がるため、相性が良い。
特殊召喚した瞬間に墓守が手札にない場合でも、《奈落の落とし穴》・《激流葬》を回避できる。
他の墓守にこれといって相性が良いものが少ないのは難点だが、サーチに対応していない以上、手札からの処理として有用ではある。
破壊を回避する効果は最上級モンスターをフィールドに留めやすくするため、それなりに優秀な効果である。
効果破壊と戦闘破壊の両方に耐性を持つので、様々な状況に対応できる。
さらに、わずかながら自身の効果で攻撃力も上がるため、このカード単体でシナジーもある。
しかし、手札がない場合は事実上破壊耐性がなくなり、しかもその事が相手に筒抜けである点には注意。
特に《王家の生け贄》との相性は非常に悪い。
《墓守の石版》で手札を確保できるが、攻撃力が落ちるので微妙にかみあわせが悪い。
破壊以外の除去手段とてそう少なくないため、長期の維持よりも相手の戦力を削ぐ動きとして割り切ったほうが良い。
アドバンテージの回復が戦闘一辺倒になるため、維持による影響がそこまで大きくない点も注意。
《王家の眠る谷−ネクロバレー》を破壊されてしまえばただの上級モンスタークラスに成り下がる。
影響下で高攻撃力モンスターが扱える点は、《王家の眠る谷−ネクロバレー》のメタカードとしての性能を考慮すれば悪いものではない。
しかし、Sinのように手軽に展開できるものと比較すると、要求する条件はそれなりに多い。
サポートカードを駆使した構築はもとより、プレイング面での配慮も必要である。
―1体のリリースでアドバンス召喚できる最上級モンスターの一覧は《百獣王 ベヒーモス》を参照。