*《&ruby(ぼくめつ){撲滅};の&ruby(しと){使徒};/Nobleman of Extermination》 [#i88a0d6d]
 通常魔法
 フィールド上にセットされた魔法・罠カード1枚を選択して破壊し、ゲームから除外する。
 それが罠カードだった場合、お互いのデッキを確認し、
 同名カードを全てゲームから除外する。

 [[Curse of Anubis −アヌビスの呪い−]]で登場した[[通常魔法]]。~
 [[伏せ除去]]の一種であり、[[裏側表示]]の[[モンスター]]を[[対象]]とする[[《抹殺の使徒》]]とは対を成す。~

 一般的な[[魔法・罠除去]]と異なり[[除外]]を行うが、元々再利用の難しい[[魔法・罠カード]]ではこれによる利点は少ない。~
 [[《ミラクルシンクロフュージョン》]]などの[[墓地]]で[[発動]]するごく一部には有効だが、それに対しても[[《スターダスト・ドラゴン》]]などに[[カウンター]]されない[[《炎舞−「玉衝」》]]も存在している。 

 [[発動]]時に選択した[[カード]]を[[チェーン]]されると[[除去]]が行えないため、[[《ナイト・ショット》]]はもちろん[[《サイクロン》]]よりも遂行能力が落ちる。~
 特に[[《スキルドレイン》]]のような[[永続罠]]に対しては丸々の損失になってしまい、2枚目で[[除去]]する事もできない。~
 [[《サイクロン》]]・[[《ナイト・ショット》]]で足りないという事もそうないので、純粋な[[魔法・罠除去]]としての優先度は低い。~
 また、[[《王宮の鉄壁》]]を[[発動]]されていると、完全に機能を失う。~

 [[フリーチェーン]]でない[[《神の警告》]]や[[《奈落の落とし穴》]]を狙う事はできるが、そのためだけに採用するのも効率が悪い。~
 弱い[[カード]]ではないが、[[《サイクロン》]]・[[《ナイト・ショット》]]などの類似の[[魔法・罠カード]]を対策できる[[カード]]と比べるとやはり[[汎用性]]が劣る。~
 [[罠カード]]の採用を最低限に抑える[[デッキ]]、[[フリーチェーン]]のみに絞る[[デッキ]]が増えているのも逆境だと言えよう。~

 とはいえ、[[メタ]]を読んだ上で扱うならばこれら[[フリーチェーン]]全てに不利になるわけではない。~
 [[魔法・罠除去]]の主な役割である展開前の[[発動]]に関しては、[[《強制脱出装置》]]や[[《デモンズ・チェーン》]]、[[《月の書》]]といった主要な[[フリーチェーン]]を恐れる必要はなく排除できる。~
 [[ピーピング]]と[[同名カード]]の排除により、攻めるにあたり多大な[[情報アドバンテージ]]を得られるのは[[《ナイト・ショット》]]にない利点である。~
 [[手札]]と[[フィールド]]は確認できないが、残りの[[デッキ]]内容でそれらを予測する事は可能である。~
 当然[[自分]]の情報も公開する事になるので、完全に攻めに特化した[[カード]]ではあるが、ユニークな武器を備える1枚と言える。~

-[[除外]]した[[カード]]の[[コントローラー]]を問わず、お互いに[[同名カード]]を[[除外]]する。~
上述のように[[《奈落の落とし穴》]]などを[[除外]]する場合、こちらも使えなくなるという事になるが、[[ドロー]]する可能性が消えているだけなので直接的な影響は小さい。~
もっとも、[[同名カード]]が全て失われるという事は[[デッキ]]において担当している何らかの役割を喪失するという事に等しい。~
[[相手]]にも言え、性質上そちらに働くことのほうが多いが、採用率の高い[[罠カード]]に関してはこちらの構築も意識しておく必要がある。~

--[[自分]]の[[罠カード]]を[[除外]]して[[ピーピング]]と[[同名カード]]排除を行う事もできる。~
もっとも、既に[[セット]]された[[カード]]及び[[手札]]には干渉できないので、やっている事は2枚の消費で[[ドロー]]する可能性を潰しているだけであり、効率は悪い。~

-[[発動条件]]がないため、[[《フィッシュアンドキックス》]]よりも容易に[[《エクシーズ・ディメンション・スプラッシュ》]]を[[除外]]して[[発動]]させることができる。~
[[《フィッシュアンドキックス》]]と相性の良い[[レベル]]8の[[水属性]][[モンスター]]は少ないため、この点は活かしやすい。~
しかし、[[デッキ]]の中にある残った[[《エクシーズ・ディメンション・スプラッシュ》]]も[[除外]]され、[[お互い]]に[[デッキ]]を[[確認]]することになるため注意が必要。

-選択した[[カード]]が[[チェーン]]して[[発動]]できる場合[[発動]]でき、その際は[[除外]]されることもない。~
こうして[[除外]]される事が確定した段階で、[[デッキ]]の[[同名カード]]も[[除外]]できる。~

-選択した[[罠カード]]が[[制限カード]]であろうが、[[デッキ]]からの[[除外]]を合わせて3枚であろうが、必ず[[お互い]]の[[デッキ]]を[[確認]]する。~
一方、既に伏せられた[[カード]]及び[[手札]]は[[公開]]する必要はなく、これらからは[[除外]]もされない。~

-特に[[《魔宮の賄賂》]]に対して強い。~
[[相手]]に1[[ドロー]]を許してこの[[カード]]を[[無効]]にするか、全ての[[《魔宮の賄賂》]]を[[除外]]するかの選択を強いる事ができる。~
もっとも、[[相手]]が[[《魔宮の賄賂》]]を複数採用していた場合に限るが。~

-[[魔法&罠カードゾーン]]に[[セット]]状態の[[《トイ・マジシャン》]]や[[《サクリファイス》]]などに装備された[[裏側守備表示]][[モンスター]]なども、[[魔法カード]]扱いのため、[[除外]]される。~

-汎用[[罠カード]]に使うのは怖いが、[[種族]]や[[カテゴリ]]が固定化された[[デッキ]]の使う特殊な[[罠カード]]に対しては強い。~
例を挙げると[[【魚族】]]における[[《スプラッシュ・キャプチャー》]]や[[《フィッシャーチャージ》]]、[[【E・HERO】]]における[[《ヒーロー・シグナル》]]や[[《ヒーロー・ブラスト》]]など。~
これらの[[デッキ]]に対する対策のために[[サイドデッキ]]に忍ばせておいてもいいかもしれない。~

-背景は[[《デス・ストーカー》]]の[[色違い]]。~

-原作・アニメにおいて―~
アニメGX158話で、火事消火後にこの[[カード]]が焦げているのが確認できる。~
「翔vs猪爪」戦では猪爪が[[手札]]に持っていた。~
[[魔法・罠カード]]の[[破壊]]を[[トリガー]]に[[ダメージ]]を与える[[永続魔法]]《トラップ・リクエスト》で引導を渡そうとした。~
猪爪の場には[[《人造人間−サイコ・ロード》]](アニメ効果)がいたが、念には念をということだろうか?

--漫画GXの「十代vs三沢」戦では三沢が使用。~
この[[カード]]で十代の場にある[[融合召喚]]専用の[[罠カード]]《アナザー・フュージョン》を[[破壊]]し、[[融合召喚]]を妨害したのだが…~
この時は展開の都合上か、OCGと違い[[デッキ]]を確認する事は無かった。~
また、「十代vs紅葉」戦で紅葉の[[手札]]にこの[[カード]]が入っていた。~

**関連カード [#b205f12e]
-[[《サイクロン》]]
-[[《砂塵の大竜巻》]]

-[[《暗黒界の雷》]]
-[[《おとり人形》]]
-[[《ナイト・ショット》]]

-[[《抹殺の使徒》]]

//**このカードを使用する代表的なデッキ
//-[[【】]]

**収録パック等 [#g63e838b]
-[[Curse of Anubis −アヌビスの呪い−]] CA-36 &size(10){[[Rare]]};
-[[STRUCTURE DECK−海馬編−]] KA-27
-[[DUELIST LEGACY Volume.1]] DL1-124 &size(10){[[Rare]]};
-[[BEGINNER'S EDITION 1]] BE1-JP089
-[[DUEL TERMINAL −シンクロ覚醒!!−]] DT01-JP038
-[[BEGINNER'S EDITION 1(第7期)]] BE01-JP081 &size(10){[[Rare]]};

**FAQ [#i929bbb3]
Q:このカードの[[効果]]によって[[《神の宣告》]]等の[[制限カード]]を[[破壊]]し[[除外]]した場合にも、[[お互い]]の[[デッキ]]を確認しますか?~
A:はい、その場合でも[[お互い]]の[[デッキ]]を確認します。(11/10/24)

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