*《&ruby(ま){魔};のデッキ&ruby(はかい){破壊};ウイルス/Deck Devastation Virus》 [#ec96bc31]
 通常罠
 自分フィールド上の攻撃力2000以上の闇属性モンスター1体を生け贄に捧げる。
 相手のフィールド上モンスターと手札、発動後(相手ターンで数えて)3ターンの間に
 相手がドローしたカードを全て確認し、攻撃力1500以下のモンスターを破壊する。

 [[FLAMING ETERNITY]]で登場した、[[モンスター]][[破壊]]&[[ピーピング]]の[[通常罠]]。~
 第2の[[ウイルス]]カードとも言うべきカードで、[[《死のデッキ破壊ウイルス》]]と対を成し、[[全体除去]]・[[手札破壊]]・[[ピーピング]][[効果]]を併せ持つ。~

 [[《死のデッキ破壊ウイルス》]]と対照的に、[[生け贄]][[モンスター]]の[[攻撃力]]がやや高めに設定されており、[[破壊]]できる[[モンスター]]も小粒。~
 が、一部のステータスの低い[[効果モンスター]]への依存度の高い[[デッキ]]に対しては壊滅的な損害を与えられる。~
 あちらが[[ハイビート]]に有効なのに対し、こちらは[[バーン]]や[[ロック]]、[[パーミッション]]といった[[コンボ]][[デッキ]]に有効となる。~

// しかし現在の環境ではこの[[カード]]が[[刺さる]][[デッキ]]は意外と多くなってきている。~
// [[シンクロ召喚]]を利用する[[デッキ]]では大抵の[[チューナー]]に加え、強力なサポート[[カード]]である[[《レスキューキャット》]]や[[《召喚僧サモンプリースト》]]などを根こそぎ落とすことができる。~
// また厄介な[[手札誘発]]する[[《オネスト》]]や[[《BF−月影のカルート》]]もこの[[カード]]で対処できる。~

 [[相手]]の[[リバース>リバース効果]][[モンスター]]を[[発動]]前に潰したり、各種「[[ガジェット]]」の[[チェーン]]を断ち切ったり、既存の[[《スケープ・ゴート》]]などほとんどの[[トークン]]も一掃できる。~
 [[《魂を削る死霊》]]や[[《マシュマロン》]]等の[[壁]][[モンスター]]に頼った遅滞戦術も封じこめる。~
 [[上級モンスター]]の対策となる[[効果モンスター]]は[[《N・グラン・モール》]]を始めとした[[攻撃力]]の低い[[モンスター]]が多いので有効な[[カード]]になる。~
 [[《死のデッキ破壊ウイルス》]]と違って[[破壊]]された[[モンスター]]を[[蘇生]]されて困る心配も少ない。~
 特に[[手札]]に揃ってきた[[エクゾディアパーツ>封印されし]]が根こそぎ[[墓地]]に送れ、[[相手]]にとっては精神的にも大ダメージを与えられる。~
-下級[[D−HERO]]はこのカード1枚で全滅するので[[【D−HERO】]]使いを相手にした時は[[《サンダー・ボルト》]]以上の[[破壊]]力を叩き出せる。 

 [[生け贄]]には[[《ダーク・ヒーロー ゾンバイア》]][[《アックス・ドラゴニュート》]][[《ジャイアント・オーク》]]、[[下級]][[サイバー・ダーク]]等が有効。~
[[生け贄]]には[[《ダーク・ヒーロー ゾンバイア》]][[《アックス・ドラゴニュート》]][[《ジャイアント・オーク》]]、[[下級]][[サイバー・ダーク]]等が有効。~
 [[《王家の眠る谷−ネクロバレー》]]が発動してあれば[[《墓守の暗殺者》]]や[[《墓守の長槍兵》]]などを[[コスト]]にすることも出来、さらに[[《王家の眠る谷−ネクロバレー》]]の[[効果]]で[[墓地]]に落ちた[[モンスター]]をいじることは出来なくなる。~
 その他にも[[妥協召喚]]できる等、比較的[[召喚]]が容易な[[上級モンスター]]が多い。~
 [[《暗黒界の武神 ゴルド》]][[《暗黒界の軍神 シルバ》]][[《魔導ギガサイバー》]][[《疾風の暗黒騎士ガイア》]]等。~
 特に[[《可変機獣 ガンナードラゴン》]][[《冥府の使者ゴーズ》]][[《ミストデーモン》]]あたりは、[[召喚条件]]を満たしやすい。~
 場合によっては[[《突進》]]も[[発動]]を助けてくれる。~
 [[《D−HERO ダッシュガイ》]]は[[墓地]]に存在するときに強力な[[効果]]を[[発動]]するため、状況如何ではうってつけ。~

 ただし、[[攻撃力]]2000以上の[[上級モンスター]]を[[生け贄]]にすることで、戦線維持が困難になる。~
 ゆえに、このカードを使う際に最も重要な点はむやみに発動するのではなく相手のデッキ構成を見抜いたプレイングが必要な点である。~
 [[《死のデッキ破壊ウイルス》]]はプレイングに一考の余地を挟むこともなく[[発動]]できたが、このカードではそうはいかない。~
 状況に応じて[[発動]]させなければ、[[アタッカー]]を失い、[[自分]]の場をがら空きにしてしまうだけであろう。~
 以上のことからも、[[デッキ]]への投入には十分な検討を要するカードと言える。

// なお、1〜2枚ものカードを叩き落せれば十分であり、3[[ターン]]の間に行動を筒抜けにさせることに期待したい。~
// もっとも、[[ピーピング]]だけであれば手軽に行えるカードは他に多く存在するため、無理にこのカードでおこなう必要はない。~
// だが[[相手]]への「嫌がらせ」としては高いポテンシャルを秘めたカードである。~
// 元が「嫌がらせ」であるため、損のない取引をするには[[相手]]の[[手札]]を読むことによる[[相手]]の行動の先読みが必要となる。~
//
// 死デッキには当てはまってもコストが高くつく魔デッキは気軽に発動するべきではない

-[[攻撃力]]1500ジャストの[[モンスター]]は、この[[カード]]と[[《死のデッキ破壊ウイルス》]]のどちらの[[効果]]でも[[破壊]]されてしまう。~

-現[[環境]]では[[《BF−疾風のゲイル》]][[《レスキューキャット》]][[《オネスト》]]等、低[[攻撃力]]で強力な[[モンスター]]が台頭しており、この[[カード]]の注目が集まっている。~
低[[攻撃力]]故に[[《奈落の落とし穴》]][[《死のデッキ破壊ウイルス》]]では対処できない[[モンスター]]に、この[[カード]]は痛い一撃を与えることになる。~

-[[05/03/01>禁止・制限カード/2005年3月1日]]付けで[[制限カード]]に指定されたが、[[06/03/01>禁止・制限カード/2006年3月1日]]に[[準制限カード]]に[[制限緩和]]、そして[[07/09/01>禁止・制限カード/2007年9月1日]]に[[制限解除]]された。~

**関連カード [#p9e0e038]
-[[《死のデッキ破壊ウイルス》]]
-[[《闇のデッキ破壊ウイルス》]]

-[[《闇霊術−「欲」》]]

**収録パック等 [#o4a53c71]
-[[FLAMING ETERNITY]] FET-JP058 &size(10){[[Super]],[[Ultimate]]};
-[[EXPERT EDITION Volume.3]] EE3-JP178 &size(10){[[Super]]};
-[[ストラクチャーデッキ−暗闇の呪縛−]] SD12-JP028

**FAQ [#odcd9c10]

Q:[[ドロー]]した[[カードに記載された攻撃力>元々の攻撃力(守備力)]]が「?」の[[モンスター]]を[[破壊]]できますか?~
A:そのタイプの[[モンスター]]は、[[手札]]内だと[[攻撃力]]を判定できないため[[破壊]]できません。~

Q:[[生け贄]]なしで[[セット]]した[[《可変機獣 ガンナードラゴン》]]を《魔のデッキ破壊ウイルス》の[[生け贄]]にすることはできますか?~
A:はい、[[裏側表示]]の時は元々の[[攻撃力]]は変化していないので、《魔のデッキ破壊ウイルス》の[[生け贄]]にすることが可能です。~

Q:[[裏側表示]]の[[モンスター]]も[[確認]]し、[[破壊]]することはできますか。~
A:はい、[[発動]]時に、[[確認]]をして[[破壊]]します。

Q:[[発動]]時に[[《DNA移植手術》]]を[[チェーン]]して[[生け贄]][[モンスター]]の[[属性]]を変更した場合、この[[カードの発動]]を阻止できますか?~
A:いいえ、「[[闇属性]]で[[攻撃力]]2000以上の[[モンスター]]を[[生け贄に捧げる]]」はコストです。~
  《魔のデッキ破壊ウイルス》の[[発動]]時にその[[モンスター]]は場を離れるため、後から[[《DNA移植手術》]]を[[発動]]しても妨害することはできません。

Q:この[[カードの効果]]の適用中、[[ドローフェイズ]]に[[《D.D.クロウ》]]を[[ドロー]]しました。~
  [[《D.D.クロウ》]]の[[誘発即時効果]]を[[破壊]]される前に使えますか?~
A:[[ドロー]]したカードの[[破壊]]は[[チェーン]]に乗らない行為です。~
  そのため、[[《D.D.クロウ》]]は[[効果]][[発動]]できずそのまま[[破壊]]されます。

Q:[[攻撃力]]が「?」の[[モンスター]]が[[手札]]にあったとき、これを[[破壊]]しますか?~
A:[[破壊]]しません。

Q:[[相手]]がこのカードを[[発動]]した後に[[ドローフェイズ]]以外で[[《封印されし者の右腕》]]、[[《封印されし者の左腕》]]、[[《封印されし者の右足》]]、[[《封印されし者の左足》]]を手札に揃え、[[ドローフェイズ]]に[[《封印されしエクゾディア》]]を[[ドロー]]しました。
この場合どうなりますか?~
A:[[ドロー]]した時点で勝利が確定するので、《魔のデッキ破壊ウイルス》の[[効果]]で[[破壊]]される事はありません。(08/06/23)

Q:[[相手]]の場に[[《勝利の導き手フレイヤ》]]と[[《コーリング・ノヴァ》]]がいるときに、[[《魔のデッキ破壊ウイルス》]]を[[発動]]させました。~
  このとき[[破壊]]されるのは、[[《コーリング・ノヴァ》]]は[[攻撃力]]が上がっているので『[[《勝利の導き手フレイヤ》]]』だけですか?~
  それとも、[[《勝利の導き手フレイヤ》]]はウイルスで[[破壊]]されてそれと同時に[[《コーリング・ノヴァ》]]も[[破壊]]対象になるので、『両方』ですか?~
A:[[攻撃力]]の判定は1回だけであり、その後の[[破壊]]処理の後に[[攻撃力]]が変動し対象になってもそれは[[破壊]]対象外です。~
  つまりこの場合は[[《勝利の導き手フレイヤ》]]のみ[[破壊]]されます。

Q:[[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]が自分の場にいるときに[[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]をコストにしてこのカードを発動することができますか?~
A:[[《魔のデッキ破壊ウイルス》]]が発動できないので不可能です。~
  裏側表示の[[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]なら可能です。~