《魔女狩り/Last Day of Witch》 †
通常魔法
フィールド上の表側表示で存在する魔法使い族モンスターを全て破壊する。
BOOSTER6で登場した通常魔法。
魔法使い族に対する全体除去。
この手のカードの宿命として、相手デッキの内容に頼るよりは《地砕き》や《ライトニング・ボルテックス》を使った方が良い。
種族操作で魔法使い族を選択する意義も小さいため、環境を読んだ上でのメタカードとして採用する事になる。
ただし、魔法使い族は展開力が特に優れる種族でもなく、【墓守】等でもエクシーズ召喚によって種族を変更されると無力。
また、《魔法族の里》によるロックも突破できないのも難点である。
【魔導書】に関しては、一時的とはいえ魔法使い族を要求するカードを止められる。
ただ《トーラの魔導書》で回避されてしまうので、単体での力不足は否めない。
それでも魔法使い族が複数並んで、《パペット・プラント》では対処できない状況も充分起こりうる。
初動では《トーラの魔導書》までセットする余裕がなかったり、中盤以降でも《月の書》・《皆既日蝕の書》との二段構えで対処できる場合もあるので、1ターンの自由が大きいデッキならばサイドデッキに用意する価値はあるか。
- 「魔女狩り」とは、かつてヨーロッパ等で行われていた異端審問の一種である。
ヨーロッパでは古来より民衆裁判の伝統があったが、中世期になるとキリスト教の普及と共に「悪魔」の概念が一般化し、「悪魔と関係している」という「罪」が裁かれる様になる。
最盛期であった16〜17世紀には、主に貧困層の人々が「魔女」の疑いがあるとして老若男女問わず逮捕され、拷問により無理矢理自白させられたり、財産を没収されるなどした。
証言または自白によって「魔女」とされた人は、群衆の前で処刑されたこともあるが、一度疑われると少なくとも財産の没収や拷問はほぼ逃れようがなかった。
その実態については諸説あるが、不安定な社会情勢と権力者の意向が、主に社会的弱者へのスケープ・ゴートとなって現れたものだとされる説が有力。
- 魔「女」狩りだが、男性も処刑されている。
元々「Witch」は女性に限定されたものではなく、単純に悪魔の力を使う者という意味であった。
海外では「Warlock」等の「男性のウイッチ」を指す言葉もある。
しかし「Witch」を「魔女」と訳した日本では普及しておらず、ウィッチと言えば女性と考えられている場合がほとんどである。
- 海外ではイラストが新たに書き直されている。
海外版では、コミック調の「魔女」に駐車禁止マークを付けた絵柄になっている。
カード名も「魔女の最後の日」となっている。
海外では好ましくない歴史だからこその改変だろうか。
関連カード †
収録パック等 †