*《&ruby(マジック・シリンダー){魔法の筒};/Magic Cylinder》 [#nfc3c773]
 通常罠(準制限カード)
 相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
 攻撃モンスター1体の攻撃を無効にし、
 そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。

 [[PREMIUM PACK 4>PREMIUM PACK#i4aa035c]]で登場した[[通常罠]]。~
 [[相手]][[モンスター]]の[[攻撃]]を[[無効]]にして、[[相手]]に[[ダメージ]]を与える。~
 [[相手]]が[[攻撃宣言]]した時にその[[攻撃モンスター]]1体を[[対象にとって>対象をとる(指定する)効果]][[発動]]する。

 同じ[[攻撃宣言]]に対応する[[《次元幽閉》]]と比べると、[[モンスター]]を[[除去]]できない。~
 だが、それでも[[相手]]にのみ[[ダメージ]]を跳ね返す能力は強力である。~
 [[攻撃力]]が高ければ高いほど[[効果]]が発揮されるのだから、なおさらである。~
 [[カード]]を1枚消耗することになるので、できれば2000ポイント前後の[[ダメージ]]は与えていきたい。~

 テーマ性を重視する[[【ブラック・マジシャン】]]・[[【魔法使い族】]]に入れても活躍ができる。~
 [[バーン]]系[[罠カード]]ということで、[[【ウォールバーン】]]では[[必須カード]]となる。~
 [[攻撃モンスター]]を場に残すという点で[[《魔導ギガサイバー》]]・[[《サイバー・ドラゴン》]]とも相性が良い。~
 [[霊使い]][[モンスター]]や[[《ダミー・ゴーレム》]]等を使う場合も、[[ダメージ]]を与えつつ[[コントロール]]を奪えるので非常に優秀。~

 防御[[カード]]としては、[[発動条件]]がある点で[[《和睦の使者》]]・[[《威嚇する咆哮》]]より扱いが難しい。~
 できれば、[[相手]]の[[《サイクロン》]]等を消費させた後で[[フィールド]]に[[セット]]したい。~
 狙い目となる[[上級モンスター]]は[[召喚]]の際に[[手札]]を消費するものが多く、敬遠されがちなのが痛いが、[[シンクロモンスター]]の登場によって2000以上の[[ダメージ]]をはね返せることも多くなった。~
 しかし[[発動条件]]を満たす前に、投入率の高い[[《魔導戦士 ブレイカー》]]等によって[[破壊]]されてしまうことも多い。

 それでも、[[《神の宣告》]]や[[《冥府の使者ゴーズ》]]の流行で[[ライフ・アドバンテージ]]を軽視する[[デッキ]]は多く、[[《停戦協定》]]と並んで終盤では[[引導火力>火力]]にも十分成り得る。~
 [[魔法・罠除去]][[カード]]を消費し、[[ライフポイント]]も十分減った終盤に[[ドロー]]したい[[カード]]である。

-この[[カード]]の[[効果]]で[[攻撃]]を[[無効]]にする事ができなければ[[ダメージ]][[効果]]も[[不発]]に終わるので、[[チェーン]]して[[《重力解除》]]や[[《月の書》]]を使用すれば回避できる。~

-[[チェーン]]1で《魔法の筒》、[[チェーン]]2で《魔法の筒》を[[発動]]した場合、[[チェーン]]2の《魔法の筒》の[[効果]]は[[適用]]されるが、[[チェーン]]1の《魔法の筒》の効果処理の時に[[チェーン]]2で《魔法の筒》の効果で[[攻撃]]が既に無効になっているので[[攻撃]]を無効にする処理ができず、[[ダメージ]]を与える[[効果]]が[[適用]]されなくなるので注意。~


-[[攻撃]]を[[無効]]にされた[[モンスター]]は、基本的にその[[ターン]]中[[攻撃]]できない。~
(ただし、[[連続攻撃]][[効果]]を持つ[[モンスター]]は再度[[攻撃]]できるが、[[全体攻撃]][[効果]]を持つ[[モンスター]]は同じ[[モンスター]]には[[攻撃]]できない。)~

-過去の[[【デビル・フランケン】]]を筆頭に、一撃で8000以上の戦闘[[ダメージ]]を与えるタイプの[[1ターンキル]][[デッキ]]で最も警戒しなければならない[[カード]]の一つである。~
魔法・罠の[[除去]]をせず[[1ターンキル]]をしようとしてこの[[カード]]を[[発動]]されると、自らが8000以上の[[ダメージ]]を受けて敗北と言う展開に成り得るからである。~

-当時は強力な[[カード]]であった為、発売してすぐの[[01/01/15>禁止・制限カード/2001年1月15日]]から[[制限カード]]となっていた。~
だが現[[環境]]では[[ライフ・アドバンテージ]]の重要性が小さいことや、[[攻撃]]反応型[[罠カード]]は[[発動]]前に[[除去]]されることが多く、この[[カード]]を大会で見かけることは比較的少なくなった。~
低迷している[[バーン]]系[[カード]]促進の先駆けとする為か、[[10/09/01>禁止・制限カード/2010年9月1日]]で[[準制限カード]]に緩和された。~
[[エクゾディアパーツ>封印されし]]に次ぐ長い間、[[《停戦協定》]]と並んで[[制限カード]]に居続けた[[カード]]であり、その[[制限緩和]]は時代の流れを感じさせるだろう。~
逆に言えば現[[環境]]ではこの[[カード]]を意識した構築やプレイングはほとんどないため、この[[カード]]が[[地雷]]として刺さる機会は多い。~
[[マッチ]]の場合は一度見せたら[[サイドデッキ]]と交換してしまうのも有効だろう。~
ある程度[[ライフポイント]]を削れば、相手は存在もしない[[バーン]]に怯えざるを得ないため、展開を鈍らせることも十分に可能。~
ただしこの[[カード]]では[[モンスター]]を[[除去]]できないため[[アドバンテージ]]を取りづらく、[[地雷]]として働かせるには[[デッキ]]本体が高い地力を持っていることが前提となる。~

--[[PREMIUM PACK 4>PREMIUM PACK#i4aa035c]]の一般販売は01/01/18なのだが、ジャンプフェスタ2001(00/12/23〜24)にて先行販売されている。~
その為、「発売前に[[制限カード]]になった[[カード]]」というわけではない。~
--ちなみに、[[10/09/01>禁止・制限カード/2010年9月1日]]の改定が発表されたVジャンプの[[禁止・制限カード]]一覧では、動きがあった[[カード]]に「New」と書かれていたが、この[[カード]]だけ「News」と間違われていた。~

-[[PREMIUM PACK]]出身の中で、[[ストラクチャーデッキ]]や[[STARTER DECK]]への再録率が最も高い[[カード]]。~
[[BEGINNER'S EDITION 2(第7期)]]にも収録されている。~

-公式サイトのワンプッシュ投票では、[[《ディメンション・ウォール》]]と比較されていた。~
結果はもちろんというべきか、こちらが85%以上の支持を得て圧勝した。~
//あちらはモンスターを対象にしないため、無効化に強い利点があるので下位互換ではない。さすがにどっちが使えるかは見えてるけど。

-原作・アニメにおいて―~
「バトルシティ編」における「遊戯vs人形」戦で遊戯が使用。~
原作では[[魔法カード]]であり、当初は[[マジシャン>魔法使い族]][[モンスター]]が存在することが条件になっていたものの、「[[相手]]の[[攻撃]]を対象の[[相手]][[モンスター]]に変更する」という能力になっていた。~
物質を転送できるらしいが、それが活かされることは無かった。~
この時の[[カード名]]は「&ruby(マジカル・シリンダー){魔法の筒};」であったが、同話中でも途中から「マジック・シリンダー」に変更されている。~
単行本でも両者が並存しているので、誤植なのかは定かではない。~
「遊戯vs海馬」戦では最大の見せ場を作り上げた。~
アニメではルールの辻褄合わせのため、《マジシャンズセレクト》という[[罠カード]]が使用されている。~
この[[カード]]の元となったのは、「記憶編」に登場した[[マハード>《ブラック・マジシャン》]]の技「冥界の時空」だと思われる。~
この時は[[《攻撃の無力化》]]のような渦で攻撃を受け止め、バクラの精霊獣ディアバウンドのサンダー・フォースを跳ね返した。~

--乃亜編で、海馬がモクバに株の仕組みを計100枚の[[カード]]で説明しているシーンにも登場している。~

--アニメGXではOCGと同じ[[効果]]に変更されていた。~
「翔vs神楽坂」戦では翔が使用。~
[[《古代の機械巨人》]]に対して[[発動]]した(当時まだOCG化されておらず、[[貫通]][[効果]]以外持ち合わせていないため)。~
「三沢vs万丈目」(2戦目)では、三沢が[[攻撃]]に対する[[カウンター]][[カード]]として伏せていた。~
[[発動]]していれば勝利は間違いない状況だったのだが…。~
また、黒い影によって不具合が起きて回収された[[カード]]の内の1枚。~
~
最終話「十代vs遊戯」戦でも遊戯が使用。~
[[《E・HERO マグマ・ネオス》]]の[[攻撃]]に対して使用するが、[[《コンタクト・アウト》]]によって[[無効]]化されてしまった。~
[[《ブラック・マジシャン》]]([[《ブラック・マジシャン・ガール》]])の[[サポートカード]]であるかのような発言や、跳ね返った[[攻撃]]が[[プレイヤー]]ではなく[[モンスター]]に向かっていく演出、[[《天よりの宝札》]]・[[《精霊の鏡》]]が原作の[[効果]]で使われたことから、この[[カード]]も原作の[[効果]]だったと思われる。~
なお、[[《コンタクト・アウト》]]で[[無効]]化するのはOCGでも可能なプレイである。~
(《魔法の筒》に[[チェーン]]した[[《コンタクト・アウト》]]により[[《E・HERO マグマ・ネオス》]]の[[攻撃]]は[[不発]]となり、上記の解説にある通り《魔法の筒》も[[不発]]となる。)~

--アニメ5D'sではチーム・ユニコーンの回想シーンでアンドレが[[セット]]していたが、本人の私情から[[発動]]されなかった。~

--漫画GXでは《大気万世》、アニメ5D'sでは《異次元のバリア−ロスト・フォース》、アニメZEXALの《奈落に蠢く者》と、それぞれ完全[[下位互換]]の[[カード]]が登場している。~

-コナミのゲーム作品において―~
「[[遊戯王デュエルモンスターズGX めざせデュエルキング!>http://www.konami.jp/gs/game/yugioh_gx/index.html]]」ではバグのため、[[《王宮のお触れ》]]に[[無効]]化されないという驚異的な[[カード]]になっている。~

--[[DUEL TERMINAL]]ではEXステージの闇遊戯、翔、レイが使用。~
翔やレイは通常の[[ドロー]]とは別にデスティニースキャンでも[[ドロー]]するため、最悪の場合は2枚も使われることがある。~
スピードデュエルの初期[[ライフポイント]]は4000なので、[[エンドカード]]にもなりうるほどの脅威である。~
一度使わせるまで、[[伏せカード]]には常に気をつけよう。~
ちなみに4弾までは初期ライフが3000だったため、「[[《青眼の白龍》]]を呼んで[[攻撃]]したら一撃で[[ライフ]]が無くなった」という笑えない事態が多発していた。~
また、アクションデュエルXでは特殊コマンドとして使用。~
こちらは[[効果ダメージ]]ではなく[[反射ダメージ]]となっている。~

**関連カード [#fc441751]
-[[《ディメンション・ウォール》]]
-[[《ドレインシールド》]]

-[[《ユベル》]]

-[[《蜃気楼の筒》]]

**収録パック等 [#dc23ace8]
-[[BEGINNER'S EDITION 2(第7期)]] BE02-JP210 &size(10){[[Secret]]};
-[[STRUCTURE DECK−遊戯編−]] YU-31
-[[STRUCTURE DECK−遊戯編− Volume.2]] SY2-035
-[[ストラクチャーデッキ−魔法使いの裁き−]] SD6-JP036
-[[ストラクチャーデッキ−暗闇の呪縛−]] SD12-JP029
-[[ストラクチャーデッキ−ロード・オブ・マジシャン−]] SD16-JP038
-[[STARTER DECK(2006)]] YSD-JP040
-[[STARTER DECK(2007)]] YSD2-JP039
-[[STARTER DECK(2012)]] ST12-JP034
-[[PREMIUM PACK 4>PREMIUM PACK#i4aa035c]] P4-06 &size(10){[[Ultra]]};
-[[GOLD SERIES 2010]] GS02-JP019 &size(10){([[Gold]])};
-[[デュエリストボックス2012]] DB12-JP039


**FAQ [#e8d98f75]
Q:[[攻撃]]を[[無効]]にする処理と[[ダメージ]]を与える処理は同時に行われる扱いになりますか?~
A:はい、同時に行う扱いになります。(11/04/17)

Q:[[《E・HERO ワイルドマン》]]・[[《天下人 紫炎》]]に対して[[発動]]できますか?~
A:[[発動]]は出来ますが、[[攻撃]]を止めることは出来ず[[ダメージ]]も与えられません。~

//質問だけの投稿は禁止。ここは「質問と、それに対する事務局の回答」の両方を同時に記述する項目です。
//記述する場合、事務局に質問した日付を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
//未発売カードに限り、『A:(発売をお待ちください)』とセットでコメントアウトに質問を残すことが可能です。
//ルールやカードの処理等についての質問は遊戯王エキスパートルールHPで調べるか、ルール質問BBSを利用してください。