《魔法の筒/Magic Cylinder》 †
通常罠
(1):相手モンスターの攻撃宣言時、
攻撃モンスター1体を対象として発動できる。
その攻撃モンスターの攻撃を無効にし、
そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える。
PREMIUM PACK 4で登場した通常罠。
相手モンスターの攻撃を無効にして、そのモンスターの攻撃力分の効果ダメージを与える(対象をとる(指定する)効果)を持つ。
発動条件がある点で、《和睦の使者》・《威嚇する咆哮》等より防御カードとしての扱いは難しい。
また、同じく攻撃宣言に対応する《次元幽閉》等と比べると、モンスターを除去できないため単純なボード・アドバンテージで見て損をしている。
それでも攻撃力が高ければ高い程効果が発揮され、相手にのみダメージを跳ね返す能力は強力である。
カード消費上、バーンカード2枚分にあたる2000ポイント前後のダメージは与えていきたい。
当然、高攻撃力のシンクロモンスター・エクシーズモンスターが狙い目となる。
テーマ性を重視する【ブラック・マジシャン】・【魔法使い族】等に入れても活躍ができる。
バーン系罠カードという事で、【ウォールバーン】では必須カードとなる。
攻撃モンスターを場に残すという点で、《魔導ギガサイバー》・《サイバー・ドラゴン》等とも相性が良い。
霊使いモンスター・《ダミー・ゴーレム》等を使う場合も、ダメージを与えつつコントロールを奪える。
現環境下では魔法・罠除去カードが豊富なため、発動条件を満たす前に破壊されやすく、攻撃反応型罠自体が運用しにくくなっている。
だが一方では、《神の宣告》・《ソウル・チャージ》等の流行でライフ・アドバンテージを軽視するデッキは多く、《停戦協定》と並んで終盤では引導火力にも十分成り得る。
魔法・罠除去カードを消費させ、ライフポイントも十分減った終盤にドロー・セットしたいカードである。
- 原作・アニメにおいて―
「バトルシティ編」における「闇遊戯vs人形(マリク)」戦で、遊戯が使用。
魔法カードであり、当初はマジシャンモンスターが存在する事が発動条件になっていたものの、「相手の攻撃を対象の相手モンスターに変更する」という能力になっていた。
物質も転送できるらしいが、それが活かされる事は無かった。
この時のカード名は「魔法の筒」だったが、同話中でも途中から「マジック・シリンダー」に変更されている。
単行本でも両者が並存しているので、誤植なのかは定かではない。
「闇遊戯vs海馬」戦では、最大の見せ場を作り上げた。
アニメではルールの辻褄合わせのため、《マジシャンズセレクト》という罠カードが使用されている。
効果は相手の攻撃を無効にし、相手の攻撃値の低いモンスターを破壊するという《地割れ》に近いものだった。
原作中でこのカードの原典となったのは、「記憶編」に登場したマハードの技「冥界の時空」だと思われる。
《攻撃の無力化》のような渦で攻撃を受け止め、バクラの精霊獣ディアバウンドのサンダー・フォースを跳ね返した。
- 乃亜編で、海馬がモクバに株の仕組みを計100枚のカードで説明しているシーンにも登場している。
- 米国で制作された『遊戯王カプセルモンスターズ』(Yu-Gi-Oh! Capsule Monsters)では、《ブラック・マジシャン》と融合した遊戯の攻撃として登場。
《真紅眼の黒竜》の攻撃を跳ね返した。
- アニメ5D'sでは、チーム・ユニコーンの回想シーンでアンドレがセットしていたが、本人の私情から発動されなかった。
- Dチーム・ゼアルの「遊馬vsロビン」戦において、遊馬の最初の手札に存在していたのが確認できる。
- アニメ4作品全てで登場している数少ないカードである。
そうした中で、漫画GXでは《大気万世》、アニメ5D'sでは《異次元のバリア−ロスト・フォース》、アニメZEXALの《奈落に蠢く者》、アニメZEXALIIの《バイス・ハンド》と、それぞれ完全下位互換のカードも登場している。
アニメGXでは、速攻魔法の《蜃気楼の筒》が登場したが、OCG化の際に弱体化した。
関連カード †
このカードを使用する代表的なデッキ †
収録パック等 †
FAQ †
Q:攻撃を無効にする処理とダメージを与える処理は、同時に行われる扱いになりますか?
A:はい、同時に行う扱いになります。(11/04/17)
Q:《E・HERO ワイルドマン》・《天下人 紫炎》等に対して発動できますか?
A:発動はできますが、攻撃を止める事はできず、ダメージも与えられません。
Q:攻撃力0のモンスターが攻撃した時にこのカードを発動する事ができますか?
A:はい、できます。(14/10/16)