*《&ruby(まきう){魔霧雨};/Magical Mist》 [#wf81b94d]
*《&ruby(まきう){魔霧雨};/Makiu, the Magical Mist》 [#top]
 通常魔法
 自分のフィールド上「デーモンの召喚」か雷族モンスター１体を指定する。
 指定モンスターの攻撃力以下の守備力を持つ相手表側表示のモンスターを全て破壊する。
 このカードを発動する場合、このターンのバトルフェイズを行う事はできない。
 このカードを発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。
 (1)：自分のモンスターゾーンの、「デーモンの召喚」または雷族モンスター１体を対象として発動できる。
 そのモンスターの攻撃力以下の守備力を持つ、相手フィールドのモンスターを全て破壊する。

　一定条件が揃ったとき発動可能な全体除去。~
　《デーモンの召喚》や[[雷族]]をサポートする専用魔法カード。~
　《バーストブレス》と同様に、指定したモンスターの攻撃力以下の守備力を持つモンスターを破壊する。~
　[[LIMITED EDITION 3>LIMITED EDITION#LE3]]で登場した[[通常魔法]]。~
　[[雷族]]または[[《デーモンの召喚》]]を[[発動条件]]とする[[全体除去]][[効果]]を持つ。~

　全体除去と言えば聞こえはいいが、発動ターンにバトルフェイズを行えず、いまいち使い難い点がある。~
　また、指定したモンスターの攻撃力や相手のモンスターに依存するため、威力が不安定になりがちである。~
　無条件で[[デメリット]]なく[[全体除去]]を行える[[《サンダー・ボルト》]]のほぼ[[下位互換]]である。~
　あちらが[[準制限カード]]となった現在においては、こちらを採用する意義は乏しい。~
　こちらは発動条件に加えて[[バトルフェイズ]]が行えず、[[守備力]]を持たない[[リンクモンスター]]に対して無力である点などから不安定で扱いにくい。~
　3枚目以降の[[《サンダー・ボルト》]]としての運用にしても、[[《ブラック・ホール》]]や[[《ライトニング・ストーム》]]などの汎用的な[[全体除去]][[カード]]を投入した方が良いだろう。~
　[[攻撃力]]が高い[[モンスター]]を用意するほど攻めやすい状況になるというのも、使いにくさに拍車をかける。~

　単体除去として使うなら《地砕き》に劣り、全体除去として使うならコスト面から《ライトニング・ボルテックス》にやや勝る。~
　安定性を求めるなら【雷族】においても投入は難しい。~
　あえて採用するなら、少なくとも[[攻撃力]]1600以上の[[雷族]]で[[デッキ]]を固めたり、[[《雷源龍−サンダー・ドラゴン》]]等で[[攻撃力]]を[[強化]]したい。~
　[[《ライオウ》]]・[[《ヴェルズ・サンダーバード》]]等は[[汎用性]]も高く、殆どの[[モンスター]]に有効。~
　[[《双頭の雷龍》]]を始めとする[[【サンダー・ドラゴン】]]系の大型[[融合モンスター]]も、素材となる[[サンダー・ドラゴン]]を[[手札]]に集めやすいため高[[攻撃力]]かつ[[融合召喚]]しやすい。~
　[[《降雷皇ハモン》]]を選択すれば、ほとんどの[[モンスター]]を[[破壊]]できる。~
　もっとも、それだけ[[攻撃力]]の高い[[雷族]]を容易に確保できるならそのまま攻め込んだ方が良い場合も少なくない。~

　なお、攻撃力偏重の現在において最高守備力は1600程度が一般的なので、攻撃力1600以上のモンスターでデッキを固めると使い易くなるだろう。~
　ただし、《黒蠍−棘のミーネ》《イグザリオン・ユニバース》《墓守の偵察者》等の例外も多少存在するのだが…
-この[[カードの効果]]は、雨で[[雷族]]の[[攻撃力]]がアップする事を表現している。~
[[《デーモンの召喚》]]も、原作では電撃による[[攻撃]]を行っていた（詳しくは下記参照）。~

　攻撃力だけで見れば、《降雷皇ハモン》が最も攻撃力が高い。~
　《双頭の雷龍》も、素材となる《サンダー・ドラゴン》が手札に集まり易い為、融合召喚さえできれば使えない事も無い。~
　また、《電池メン−単一型》を生け贄にした《超電磁稼動ボルテック・ドラゴン》ならば、《千年の盾》や《メタル・リフレクト・スライム》も破壊できる。~
　が、いずれにせよ発動ターンに攻撃できないのは如何ともし難い…~
-[[カード名]]の元ネタは1975年のオカルト映画 『魔鬼雨』（原題：The Devil's Rain）と思われる。~

-[[雷族]]には《雷帝ザボルグ》《雷帝神》《雷電娘々》程度しかまともなアタッカーは存在せず、【電池メン】においても攻撃力の変動により使い難い。
--英語版の[[Crimson Crisis]]で実際に[[カード]]化される際、[[英語名]]がそれまでのゲーム作品で使用されていた名称《Makiu》から変更されている。~
しかし、「Magical Mist」になっており、霧雨（Drizzle）ではなく霧（Mist）と訳してしまっている。~
日本語でも聞きなれない単語なのもあるが、原作の[[テキスト]]で「魔の霧」と書かれていたのが原因だろうか。~

-原作・アニメにおいて―~
遊戯が王国編のインセクター羽蛾戦で使用。~
このカードで《竜騎士ガイア》に付着した毒効果を洗い落とし、~
《グレート・モス》の体を濡らした。
その後、《デーモンの召喚》で《グレート・モス》に攻撃を仕掛ける。~
《グレート・モス》の方が攻撃力は上だったが、このカードで体を濡らされていたことにより、~
電撃攻撃で受けるダメージが上昇しており、必殺の「魔降雷」によって破壊されてしまった。
「決闘者の王国編」の「闇遊戯vsインセクター羽蛾」戦で闇遊戯が使用。~
宙を漂う毒鱗粉を洗い流す事で[[《竜騎士ガイア》]]への[[弱体化]][[効果]]を止めた。~
さらに[[《グレート・モス》]]の体を濡らす事で「濡れた状態の[[モンスター]]に対して電撃の威力が増す」という隠された[[効果]]を生かし、[[攻撃力]]600アップ（アニメDMでは1000アップ）させる形で[[《デーモンの召喚》]]による[[《グレート・モス》]]の[[戦闘破壊]]に繋げた。~
なお、原作とアニメでは[[デュエル]]経過が異なり羽蛾の[[ライフ]]が異なるためか、この[[カード]]によって[[強化]]された[[攻撃力]]の数値が異なっている。~

--原作では「魔の霧が場のモンスターを包み込む」という[[テキスト]]だった。~
原作特有の[[テキスト]]がよく分からない[[カード]]の代表格である。~
闇遊戯は（濡れたことで）「[[《グレート・モス》]]の電導率が増し[[攻撃力]]がUP！」と説明している。~

--アニメDMではオリジナルデュエルでも登場している。~
王国編の決勝戦「闇遊戯vs城之内」戦では、[[《黒衣の大賢者》]]の[[効果]]で[[発動]]し、[[《千年竜》]]の[[攻撃]]を防いだ。~
「闇遊戯vsペガサス」戦に、[[手札]]にあることが確認できるが使用されなかった。~
バトルシティ前哨戦の「遊戯vsキース」戦では、キースの[[《機械王》]]ら[[機械>機械族]]軍団を錆びさせて[[攻守>ステータス]]を300弱体化させつつ[[《デーモンの召喚》]]の[[攻撃力]]を750（2500の30％）アップさせて電撃[[攻撃]]によって葬っている。~

**関連カード [#d122c661]
---羽蛾戦の[[テキスト]]は原作と同じだが、キース戦の[[テキスト]]は「電撃の伝導率がまし攻撃力30％アップ！！」というものだった。~
[[テキスト]]からは読み取れないが、上記の通り[[《千年竜》]]の[[攻撃]]を防いだり、[[機械族]]を[[弱体化]]する[[効果]]が描写されている。~
[[イラスト]]は[[OCG]]ではなく原作のものに近いが、中央に映っているドクロの色が異なっている。~

--毒鱗粉の[[効果]]は後に[[《蝕みの鱗粉》]]で再現されたが、この[[カード]]で直接その[[効果]]を打ち消すことはできない。~

-コナミのゲーム作品において―~
アプリゲーム「デュエルリンクス」中のイベント「決闘年代記　王国での船出」における「遊戯vsインセクター羽蛾」戦のシーンでは、この[[カード]]によって羽蛾の[[フィールド]]上の[[モンスター]]を全滅させたという描写になっている。~

--実物の[[カード]]が登場するまで、ナイトメアトラバドールなどの作品では《Makiu》という名称で収録されていた。~
なお、海外の原作だと《Magic Mist》という名称であり実物の英語版は両方を足したような形となっている。

--中国版デュエルリンクスでは、骸骨規制があり[[イラスト]]が普通の顔のようになっている。

-その他の商品展開―~
遊戯王[[ラッシュデュエル]]でもほぼ同一の[[効果]]で実装されている。~
[[RUSH:《魔霧雨》]]を参照。~
また、[[ラッシュデュエル]]では、「魔○○」と名のついた「自然現象が髑髏のようになっている[[イラスト]]の、[[《デーモンの召喚》]]を名指しでサポートする[[シリーズカード]]」が登場している。~
この[[カード]]を意識しているのだろう。

**関連カード [#card]
-[[《デーモンの召喚》]]

-[[《真紅眼の凶雷皇−エビル・デーモン》]]

-[[《バーストブレス》]]
-[[《クロス・ソウル》]]

**収録パック等 [#de11da64]
-[[LIMITED EDITION]] L3-03
-[[《破滅の魔王ガーランドルフ》]]

**FAQ [#s0b568ca]
Ｑ：
-[[発動ターンにバトルフェイズを行えないカード>誓約効果#phase]]

Ａ：
//-[[《ＺＥＲＯ−ＭＡＸ》]]
//他が攻撃→守備なのにこれのみ攻撃→攻撃なのでＣＯ

//**このカードを使用する代表的なデッキ [#deck]
//-[[【】]]

**収録パック等 [#pack]
-[[LIMITED EDITION 3>LIMITED EDITION#LE3]] L3-03 &size(10){[[Ultra]]};
-[[トーナメントパック2008 Vol.1]] TP05-JP009
-[[決闘王の記憶−決闘者の王国編−]] 15AY-JPA34
-[[トーナメントパック2018 Vol.3]] 18TP-JP310

//**FAQ [#faq]
//Ｑ：~
//Ａ：

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