《魔霧雨/Makiu, the Magical Mist》 †
通常魔法
このカードを発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。
(1):自分のモンスターゾーンの、「デーモンの召喚」または雷族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力以下の守備力を持つ、
相手フィールドのモンスターを全て破壊する。
LIMITED EDITION 3で登場した通常魔法。
雷族または《デーモンの召喚》を発動条件とする全体除去効果を持つ。
無条件でデメリットなく全体除去を行える《サンダー・ボルト》のほぼ下位互換である。
よって基本的には2枚目以降の《サンダー・ボルト》としての運用となるが、こちらは初期の除去魔法カードの中でも癖が強いのが気になるところ。
複数体破壊できるもののバトルフェイズが行えず、安定性だけでなく守備力を持たないリンクモンスターに対して無力な点も《ライトニング・ボルテックス》に劣る。
手札コストこそないが特定のモンスターを必要とするため、あまり優位点にもならない。
攻撃力が高いモンスターを用意するほど攻めやすい状況になるというのも、使いにくさに拍車をかける。
効果的に使うなら、少なくとも攻撃力1600以上の雷族でデッキを固めたり、《雷源龍−サンダー・ドラゴン》等で攻撃力を強化したい。
《ライオウ》・《ヴェルズ・サンダーバード》等は汎用性も高く、殆どのモンスターに有効。
《双頭の雷龍》を始めとする【サンダー・ドラゴン】系の大型融合モンスターも、素材となるサンダー・ドラゴンを手札に集めやすいため高攻撃力かつ融合召喚しやすい。
《降雷皇ハモン》を選択すれば、ほとんどのモンスターを破壊できる。
もっとも、それだけ攻撃力の高い雷族を容易に確保できるならそのまま攻め込んだ方が良い場合も少なくないため、採用は慎重に行いたい。
- 英語版のCrimson Crisisで実際にカード化される際、英語名がそれまでのゲーム作品で使用されていた名称《Makiu》から変更されている。
しかし、「Magical Mist(魔霧)」になっており、雨の要素が抜け落ちてしまっている。
日本語でも聞きなれない単語なのもあるが、魔力による霧雨(細い雨のこと)を魔法の霧と解釈してしまったのが原因だろうか。
とはいえ、原作でも「魔の霧が場のモンスターを包み込む」という雨の要素がよくわからないテキストだったので、仕方のない事なのかもしれない。
日本語版のカード名の元ネタは1975年のオカルト映画 『魔鬼雨』(原題:The Devil's Rain)と思われる。
- 原作では「雨により電導効果が上がる」とインセクター羽蛾が独白で説明し、アニメでは「伝導率がアップする」と説明されている。
- アニメではオリジナルデュエルでも登場している。
王国編の決勝戦「闇遊戯vs城之内」戦では、《黒衣の大賢者》の効果で発動し《千年竜》の攻撃を防いだ。
バトルシティ前哨戦である「遊戯vsキース」戦では、キースの《機械王》ら機械軍団を錆びさせて弱体化させ、やはり《デーモンの召喚》の電撃攻撃で葬っている。
「遊戯vsキース」戦におけるテキストは「電撃の伝導率がまし攻撃力30%アップ!」というものだった。
- アニメでは原作イラストで、中央に映っているドクロの色が違う。
- コナミのゲーム作品において―
アプリゲーム「デュエルリンクス」中のイベント「決闘年代記 王国での船出」における「遊戯vsインセクター羽蛾」戦のシーンでは、このカードによって羽蛾のフィールド上のモンスターを全滅させたという描写になっている。
- 実物のカードが登場するまで、ナイトメアトラバドールなどの作品では《Makiu》という名称で収録されていた。
なお、海外の原作だと《Magic Mist》という名称であり実物の英語版は両方を足したような形となっている。
- 中国版デュエルリンクスでは、骸骨規制がありイラストが普通の顔のようになっている。
関連カード †
―発動ターンにバトルフェイズを行えないカードは誓約効果を参照
収録パック等 †
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