*《&ruby(ばんのうじらい){万能地雷};グレイモヤ/Widespread Ruin》 [#ha35d473]
 通常罠
 相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。
 相手フィールド上に表側攻撃表示で存在する
 攻撃力が一番高いモンスター1体を破壊する。

 [[遊戯王デュエルモンスターズIII 三聖戦神降臨 付属カード>ゲーム付属カード#gaa46b59]]で登場した[[通常罠]]。~
 [[表側攻撃表示]][[モンスター]]1体を[[破壊]]する。~
 [[効果解決時]]に一番[[攻撃力]]が高い[[モンスター]]1体を判定するので[[対象をとる効果>対象をとる(指定する)効果]]ではない。~

 [[《炸裂装甲》]]の[[相互互換]]として古くから知られ、ほぼ確実に[[1:1交換]]ができる優秀な[[除去]]カード。~
 同じ[[攻撃]]反応型罠である[[《次元幽閉》]]に比べ、この[[カード]]は[[対象をとる効果>対象をとる(指定する)効果]]でない点で一線を画す。~

 [[相手]][[フィールド]]に複数[[モンスター]]が居ても、ピンポイントに選べる点は[[《次元幽閉》]]の方が勝る。~
 だが、[[【BF】]]等、[[サクリファイス・エスケープ]]を手軽に組み込める[[相手]]に対しては、[[《次元幽閉》]]では回避されてしまう恐れがある。~
 一方、この[[カード]]では[[サクリファイス・エスケープ]]を使われても他の[[モンスター]]を[[破壊]]出来る。~
 ただし、特定の[[攻撃力]]が低い[[モンスター]]からの[[攻撃]]を防ぐつもりなら、[[《次元幽閉》]]の方がよい。~
 [[《異次元の女戦士》]]・[[《魂を削る死霊》]]・[[《N・グラン・モール》]]・[[《ボマー・ドラゴン》]]などが他の[[モンスター]]と共に[[攻撃]]してきた時、このカードでは対処できない可能性がある。~
 また、[[破壊]][[耐性]]を持つ[[《スターダスト・ドラゴン》]]・[[《ネフティスの鳳凰神》]]などに[[効果]]がない点も、[[《次元幽閉》]]に劣る。~

 [[対象をとる>対象をとる(指定する)効果]][[罠>罠カード]]が効かない[[《メンタルスフィア・デーモン》]]・[[《青氷の白夜龍》]]・[[《竜魔人 キングドラグーン》]]・[[《タイラント・ドラゴン》]]等も問題無く[[破壊]]できるのが最大の利点。~
 [[下級]][[悪魔族]]が[[攻撃]]してきた時に[[《冥界の魔王 ハ・デス》]]を[[破壊]]することも[[《次元幽閉》]]には出来ない芸当。~
 [[《ディメンション・マジック》]]・[[《融合解除》]]等の[[サクリファイス・エスケープ]]にもある程度対応可能。~
 対処可能である[[モンスター]]数を比較すれば、プレイング次第ではこの[[カード]]の方が「万能」という見方もできる。~

 [[相手]]が[[【植物族】]]を使用する場合、[[《椿姫ティタニアル》]]に有効なこちらを使用するか、[[《ギガプラント》]]の要である[[墓地アドバンテージ]]を与えない[[《次元幽閉》]]を使用するかは迷いどころ。~
 
 [[対象をとる>対象をとる(指定する)効果]][[罠カード]]に[[耐性]]を持つ[[モンスター]]を[[相手]]が使う場合は、[[《次元幽閉》]]より優先して投入したい。~
 [[《タイラント・ドラゴン》]]・[[《迅雷の魔王−スカル・デーモン》]]等が[[コントロール奪取]]された時の防御に使える。~
 [[冥府の使者カイエントークン]]を伴って[[《冥府の使者ゴーズ》]]を[[特殊召喚]]された時にも使いやすい。

-[[相手]][[フィールド]]に[[攻撃モンスター]]がいても[[攻撃表示]][[モンスター]]がいない場合、[[発動]]は不可能。~
([[《絶対防御将軍》]]などがいると起こりうる事例であり、[[空撃ち]]に該当する。)

-[[環境]]の変化を強く感じさせる1枚。~
現在は[[《炸裂装甲》]]及びその[[上位互換]]である[[《次元幽閉》]]との[[相互互換]]であるが、昔は[[《炸裂装甲》]]の[[下位互換]]だった。~
[[単体除去]]が少なかった頃はアジアチャンピオンシップ優勝[[デッキ]]などに入っていたが、[[《炸裂装甲》]]が登場してからは向こうのほうに採用率を抜かれてしまった。~
-[[《炸裂装甲》]]及びその[[上位互換]]である[[《次元幽閉》]]と[[相互互換]]として扱われよく比較されるカードだが、歴代環境での活躍は3枚中もっともパッとしない。~
[[単体除去]]が少なかった頃はアジアチャンピオンシップ優勝[[デッキ]]などに入っていた。~
だが、[[《炸裂装甲》]]が登場してからは向こうのほうに採用率を抜かれてしまった。~
当時は[[対象]]を取る[[効果]]に[[耐性]]を持つ[[モンスター]]が少なかったため、「[[攻撃力]]が低くて厄介な[[モンスター]]を[[除去]]しにくい[[《炸裂装甲》]]」という扱いだったのだ。~
しかし、現在は[[《椿姫ティタニアル》]]や[[《メンタルスフィア・デーモン》]]などの「[[対象]]をとる[[効果]]に[[耐性]]のある[[モンスター]]」が多く存在しているため、[[下位互換]]とは呼べなくなっている。~
[[《次元幽閉》]]の登場で[[《炸裂装甲》]]自体の価値が大幅に下がったことも少なからず影響しているだろう。~
もっとも、このカードのほぼ完全[[上位互換]]の[[《聖なるバリア−ミラーフォース−》]]ですら[[《次元幽閉》]]が優先されて不採用になることすらあるので、理論上で[[相互互換]]とはいえ[[《次元幽閉》]]との格差は非常に大きい。
//[[《スターライト・ロード》]]の存在から完全下位互換では無くなった
後にライバルだった[[《炸裂装甲》]]が[[《次元幽閉》]]の登場で衰退するが、同時にこの[[カード]]も比較対象も[[《次元幽閉》]]にシフトすることになる。~
その後は[[《スターダスト・ドラゴン》]]などの[[破壊]][[耐性]]を持つ[[カード]]や
[[墓地アドバンテージ]]を利用する[[デッキ]]も急増したことで[[除外]]の有用性がより高まり、[[《次元幽閉》]]との差が広がる。~
さらに[[《暗黒界の龍神 グラファ》]]の登場以降は、完全[[上位互換]]の[[《聖なるバリア−ミラーフォース−》]]ですら[[《次元幽閉》]]に押されて不採用になるということすらあるようになった。~
現在は3種すべての投入率が低いものの、やはりこの[[カード]]と[[《次元幽閉》]]で比較するとあちらのほうが高い。~
理論上は[[相互互換]]ながら、[[《次元幽閉》]]との格差は非常に大きい。

--いまいち採用率が伸びない理由としては、このカードでなければいけない明確な理由を持ちにくいという点もあるだろう。~
[[《次元幽閉》]]は[[破壊]]を介さず[[除外]]する[[罠カード]]という点で希少かつトップクラスの[[カード]]だが、この[[カード]]の[[対象をとらない>対象をとる(指定する)効果]][[破壊]]という点は規制されている[[罠カード]]だけでも、完全[[上位互換]]の[[《聖なるバリア−ミラーフォース−》]]をはじめ、[[《激流葬》]]・[[《奈落の落とし穴》]]・[[《神の警告》]]とこの[[カード]]より優秀な[[カード]]が意外と多い。~
投入を検討する場合は[[《次元幽閉》]]だけでなくこれらとの比較も避けられず、その結果不採用になることが非常に多いのである。~

//-[[《手札抹殺》]]の[[イラスト]]で捨てられている。
//関連カードで記述済み

-[[カード名]]の由来は、アメリカ軍が実際に使用する指向性対人地雷「クレイモア/M18 Claymore」のもじり。~
上記の理由もあって、海外版では名前が全く別物に変更されている。~
[[カード名]]を和訳すると「広範囲の崩壊」となる。~

-[[《炸裂装甲》]]が[[STARTER DECK]]によく収録されていたのに対し、似た[[効果]]を持つこのカードは[[絶版]]であった。~
しかし、[[ストラクチャーデッキ−閃光の波動−]]で再録され、[[STARTER DECK(2009)]]でも[[《炸裂装甲》]]と入れ替わる形で再録された。~

--古くからあるためか、P5-08、SDM-040、YSD4-JP040と3回も[[エラッタ]]されている。~
また、[[罠カード]]にしては珍しく再録時にイラストが変更されている。~
現在生産されているものの[[イラスト]]は爆風のみの描写だが、実はこれは[[初登場した時>ゲーム付属カード#gaa46b59]]のものであり、古いほうのイラストである。~
一方で[[《連鎖炸薬》]]などの[[イラスト]]で確認できる「グレイモヤ」は[[PREMIUM PACK 5>PREMIUM PACK#z5b0aa96]]の再録の際に変更された[[イラスト]]に描かれているもので、爆風の背景の上に地雷が一つある[[イラスト]]となっている。

-原作・アニメにおいて―~
漫画5D'sの「遊星vsボマー」戦においてボマーが使用。~
[[《セブン・ソード・ウォリアー》]]の[[攻撃宣言]]時に発動されるが、遊星の[[速攻魔法]]《&ruby(デモリション・トラップ){罠解体};》によって[[無効]]にされ、[[《セブン・ソード・ウォリアー》]]の[[装備カード]]となった。~
その時は[[テキスト]]簡略化のためか、[[破壊]]範囲が[[攻撃表示]][[モンスター]]に限定されていなかった。~
[[《セブン・ソード・ウォリアー》]]の[[装備カード]]となったこのカードは、破片の一部であろう棒のようなもので表現されていた。

-コナミのゲーム作品において―~
[[《硫酸のたまった落とし穴》]]等と同じく、GBソフト「遊戯王DM」シリーズの古参カードである。~
こちらでは、正にOCGの[[《炸裂装甲》]]の[[効果]]を持っていた。~
長らく「ゲーム[[オリジナルカード]]」だったが、[[遊戯王デュエルモンスターズIII 三聖戦神降臨 付属カード>ゲーム付属カード#gaa46b59]]の特典カードとしてついに登場した。~
[[DUEL TERMINAL]]のアクションデュエルにおいては特殊コマンドとして登場。~
[[攻撃]]を[[無効]]にし、その[[攻撃]][[モンスター]]の次[[ターン]]をスキップさせる。~

**関連[[カード]] [#g183ed85]
-[[《グレイモヤ不発弾》]]

-[[《次元幽閉》]]
-[[《炸裂装甲》]]

-[[《聖なるバリア−ミラーフォース−》]]
-[[《閃光のバリア−シャイニング・フォース−》]]

―《万能地雷グレイモヤ》が見られる[[カード]]
-[[《エクスチェンジ》]](G5-03版のみ)
-[[《手札抹殺》]]
-[[《セイバー・スラッシュ》]]
-[[《墓穴の道連れ》]]

-[[《連鎖炸薬》]]

**収録パック等 [#k46acb8f]
-[[STRUCTURE DECK−マリク編−]] SDM-040
-[[ストラクチャーデッキ−閃光の波動−]] SD11-JP030
-[[STARTER DECK(2009)]] YSD4-JP040
-[[PREMIUM PACK 5>PREMIUM PACK#z5b0aa96]] P5-08 &size(10){[[Ultra]],[[Parallel]]};
-[[遊戯王デュエルモンスターズIII 三聖戦神降臨 付属カード>ゲーム付属カード#gaa46b59]] G3-03 &size(10){[[Ultra]]};
-[[DUEL TERMINAL −混沌の覇者!!−]] DT05-JP050
-[[GOLD SERIES 2011]] GS03-JP020 &size(10){([[Gold]])};

**FAQ [#m0ab0e13]
Q:《万能地雷グレイモヤ》の[[発動]]時に、[[相手]][[フィールド]]上に[[攻撃力]]が同じ[[モンスター]]が2体以上いた場合、[[破壊]]する[[モンスター]]は[[自分]]が選べますか?~
A:[[効果]]処理の段階で[[攻撃力]]が同じなら、[[破壊]]する[[モンスター]]は[[自分]]が選べます。