*《&ruby(パンディモニウム){万魔殿};−&ruby(あくま){悪魔};の&ruby(そうくつ){巣窟};−/Pandemonium》 [#t9e216fa]
 フィールド魔法
 「デーモン」という名のついたモンスターはスタンバイフェイズにライフを払わなくてよい。
 戦闘以外で「デーモン」という名のついたモンスターカードが破壊されて墓地へ送られた時、
 そのカードのレベル未満の「デーモン」という名のついたモンスターカードを
 デッキから1枚選択して手札に加える事ができる。

 [[闇魔界の脅威]]で登場した[[フィールド魔法]]。~
 弱点の多い[[デーモン]]をサポートする[[カード]]であり、[[【デーモン】]]における[[メリット]]は以下の通り。

+「[[デーモン]]」に多い[[ライフ]]系維持[[コスト]]を[[無効]]化できる。
+[[戦闘]]以外で[[破壊された]]場合、後続の[[モンスター]]を[[手札]]に[[サーチ]]できる。
+[[墓地]]の[[《プリズンクインデーモン》]]の[[効果]]が利用でき、下級[[悪魔族]]を強化できる。

 元より[[ライフコスト]]を要求する[[チェスデーモン]]系の[[モンスター]]は[[デーモン]]の中でも[[汎用性]]が低く、[[耐性]]こそあるものの[[攻撃力]]が低いものが多いので維持がしやすいわけでもない。~
 あって困る[[効果]]ではないが、1枚の[[カード・アドバンテージ]]を犠牲にするほどの価値はない。~
 メインとなるのは基本的に[[サーチ]][[効果]]である。~

 しかしながら、[[下級]][[デーモン]]の[[攻撃力]]は最も高いものでも2000にとどまり、[[戦闘破壊]]に対応していないため[[サーチ]]の機会はかなり限られる。~
 使用するならば高[[レベル]]の[[デーモン]]を使用するのがいいだろう。~
 幸い[[自分]]からの[[破壊]]にも対応するため[[《激流葬》]]や[[《デーモンの雄叫び》]]、[[《ミストデーモン》]]の[[自壊]]などでも[[サーチ]]を行える。~
 特に後者二つは、高[[レベル]]を利用できるため[[サーチ]]対象も広がる。~
 また、[[破壊された]]時に[[効果]]を[[発動]]できる[[《デーモンの騎兵》]]や[[《トリック・デーモン》]]を使う手もある。~

 とはいっても肝心の[[サーチ]]対象の側も状況対応力に欠け、[[レベル]]3以下の[[デーモン]]にいたってはまともに[[戦闘]]に参加させる事すら厳しい。~
 [[サーチ]]対象の側としては[[レベル]]3以下の[[デーモン]]が主になり、まともに[[戦闘]]に参加させる事すら厳しい。~
 同じ[[レベル]]の[[デーモン]]を[[サーチ]]できない事から、普通に使おうとすると[[下級モンスター]]の質を犠牲にするか、[[上級>上級モンスター]][[デーモン]]を用いなければならず、安定性が低い。~
 単体で利用できる[[デーモン]]も少ないため、条件の厳しさから保険としても使いにくい。~
 そのため[[【デーモン】]]でも[[シンクロ>シンクロモンスター]][[デーモン]]を繰り返し[[特殊召喚]]するなど、ある程度専用的な構築を行うか、[[《プリズンクインデーモン》]]や[[《デビルマゼラ》]]の利用を前提とした構築でなければ扱いにくい。~

 専用[[サーチャー]]である[[《ジェネラルデーモン》]]の存在からある程度無理なく組み込めるので、[[除去]]に対する[[メタカード]]としての機能が期待できない事もないが、[[デーモン]]自体安定性が低い[[カード]]が多いため[[メタ]]を読んだ上で良く吟味する必要があるだろう。~

 何かと使い難い点が目立つ[[カード]]だが、[[《ジェノサイドキングデーモン》]]を軸とする場合は非常に強力な[[サポートカード]]となる。~
 通常では使い道に乏しい[[レベル]]4未満の[[デーモン]]であるが、これの場合[[手札]]から直接利用できる[[《デスルークデーモン》]]の恩恵を受ける事が出来る。~
 [[蘇生]]した[[《ジェノサイドキングデーモン》]]が[[効果]][[破壊]]された場合に、呼び込んだ[[《デスルークデーモン》]]を[[捨てる]]事で、再度の[[蘇生]]と[[サーチ]]が成立し、しつこく居座る事が出来る。~
 こうなると[[ライフコスト]]が無効になる点も目に見えて効果が出るだろう。~

-[[サーチ]][[効果]]は、[[チェーンブロック]]を作る[[効果]]。~
[[任意効果]]であるため、後に別の処理が入る場合は[[タイミングを逃す]]。~
なお、一つの処理で複数枚の[[デーモン]]が[[墓地へ送られて>墓地へ送られた]]も、[[サーチ]][[効果]]は1回だけしか使えない。~
例えば、[[《激流葬》]]等で2体の[[デーモン]]が[[破壊されて>破壊された]]も、[[サーチ]]できるのは1体だけである。~
また、[[装備カード]]状態の[[デーモン]]が[[破壊された]]場合は条件を満たせない。

-上記のように複数種類の[[レベル]]の[[デーモン]]が同時に[[破壊された]]場合、[[破壊された]][[デーモン]]の中から好きなものを選んで[[サーチ]][[効果]]を使える。(08/09/03)~
[[破壊された]]中で最も[[レベル]]の高い[[デーモン]]を選択することになるだろう。

-[[《ヘル・エンプレス・デーモン》]]が[[カードの効果]]で[[破壊された]]場合、[[デッキ]]から[[レベル]]8未満の[[デーモン]]を[[サーチ]]しつつ[[墓地]]から[[レベル]]6以上の[[闇属性]]・[[悪魔族]]を[[特殊召喚]]できる。

-[[破壊]]され[[墓地へ送られる>墓地へ送られた]]必要があるため[[《奈落の落とし穴》]]等に無力な一方、[[破壊される]]場所を問わないため[[《神の警告》]]や[[《魔のデッキ破壊ウイルス》]]等に対応できる。~

-万魔殿(ばんまでん、パンディモニウム)とは、黙示録における地獄(ゲヘナ)の最奥に位置する悪魔達の居城。~
全体が金塊でできており、万単位の悪魔達をミクロサイズに収縮させて収納できるといわれている。~

-原作・アニメにおいて―~
アニメGXの「十代vsタイタン」戦においてタイタンが使用。~
これの[[効果]]と[[《ジェノサイドキングデーモン》]]+[[《デスルークデーモン》]]の[[コンボ]]により、[[《ジェノサイドキングデーモン》]]を常に戦線に[[召喚]]していた。~
また、タイタンはこの[[カード]]のことを、「地獄の一丁目」と言っていた。~

-コナミのゲーム作品において―~
[[TAG FORCE4>ゲーム付属カード#f08ef23e]]ではチームサティスファクション時代の鬼柳が使用する。~
アニメ本編の[[《ジェネラルデーモン》]]との関連から投入されたと思われる。~
専用ボイスも用意されており、スタッフの拘りが垣間見える。~

--[[TAG FORCE EVOLUTION>ゲーム付属カード#rf296601]]では全体的に処理が重い。~
同様の立場の[[カード]]に[[《ハーピィの狩場》]]がある。~

**関連カード [#h70617d8]
-[[デーモン]]

-[[《ジェネラルデーモン》]]
-[[《地獄の番熊》]]

-[[《プリズンクインデーモン》]]

-[[《デビルマゼラ》]]

-[[《アマゾネスの里》]]

-[[《伏魔殿−悪魔の迷宮−》]]

―[[イラスト]]関連
-[[《ジェノサイドキングデーモン》]]
-[[《インフェルノクインデーモン》]]
-[[《ダークビショップデーモン》]]

―《万魔殿−悪魔の巣窟》が見られる[[カード]]
-[[《生贄の祭壇》]]

**このカードを使用する代表的なデッキ [#b13a1003]
-[[【デーモン】]]

**収録パック等 [#mb3a214a]
-[[闇魔界の脅威]] 305-041
-[[EXPERT EDITION Volume.1]] EE1-JP256 &size(10){[[Rare]]};

**FAQ [#lc0a6a95]
Q:[[相手]][[プレイヤー]]は、この[[カードの効果]]を使えますか?~
A:はい、使えます。(07/01/20)

Q:この[[カード]]が存在する時に、[[デーモン]]の[[ライフコスト]]を払うことはできますか?~
A:はい、払うことができます。(08/07/21)

Q:[[自分]][[フィールド]]上に[[レベル]]6と[[レベル]]4の[[デーモン]]がそれぞれ1体ずついるとします。~
  この[[カード]]が存在する状態で[[《ライトニング・ボルテックス》]]等で同時に[[破壊]]され[[墓地へ送られた]]時、[[レベル]]5と[[レベル]]3の[[デーモン]]をそれぞれ[[手札]]に[[加える]][[効果]]は発動できますか?~
A:いいえ、この場合、[[破壊された]][[デーモン]]の中から1枚を[[自分]]が選択して、その[[レベル]]未満の[[デーモン]]を[[デッキ]]から1枚だけを[[手札]]に[[加える]]ことができます。(09/09/07)~

Q:[[ダメージステップ]]中に[[カードの効果]]で[[デーモン]]が[[破壊された]]場合、[[効果]]を[[発動]]できますか?~
A:[[発動]]できます。(10/07/16)

Q:[[裏側表示]]の[[デーモン]]が[[カードの効果]]で[[墓地へ送られた]]時、[[効果]]を[[発動]]できますか?~
A:はい、[[発動]]できます。(10/12/29)

Q:この[[カード]]が存在する時に[[スタンバイフェイズ]]中に[[《メンタルスフィア・デーモン》]]の[[サイキック族]]1体を[[対象]]にした[[魔法・罠カード]]の[[発動]]を[[無効]]にする[[効果]]を[[発動]][[コスト]]を払わずに[[発動]]できますか?~
A:はい、[[スタンバイフェイズ]]中なら[[コスト]]を払わずに[[発動]]する事もできます。(10/05/25)

Q:[[相手]][[フィールド]]上に元々の[[コントローラー]]が[[自分]]の[[デーモン]]がいます。~
  この[[カード]]が存在する状態で[[カード]]の[[効果]]で[[破壊]]され[[墓地へ送られた]]時、その[[レベル]]以下の[[デーモン]]を[[手札]]に[[加える]][[プレイヤー]]はどちらですか?~
A:[[自分]]が[[手札]]に[[加える]]ことができます。(13/03/27)~

//質問だけの投稿は禁止。ここは「質問と、それに対する事務局の回答」の両方を同時に記述する項目です。
//記述する場合、事務局に質問した日付を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
//未発売カードに限り、『A:(発売をお待ちください)』とセットでコメントアウトに質問を残すことが可能です。
//ルールやカードの処理等についての質問は遊戯王エキスパートルールHPで調べるか、ルール質問BBSを利用してください。