*《&ruby(ゆうよくけんじゃ){有翼賢者};ファルコス/Winged Sage Falcos》 [#n1c2e520]
 効果モンスター
 星4/風属性/鳥獣族/攻1700/守1200
 このカードが戦闘によって破壊し墓地に送った表側攻撃表示の相手モンスターを、
 相手のデッキの一番上に戻す事ができる。

 [[新たなる支配者]]で登場した[[風属性]]・[[鳥獣族]]の[[下級モンスター]]。~
 1700というそこそこの[[攻撃力]]と、[[相手]][[モンスター]]を[[墓地]]から[[デッキの一番上]]に[[戻す]][[誘発効果]]を持つ。~

 [[効果]]の[[発動条件]]はやや厳しいものの、[[相手]]の[[ドロー]]を潰せる点が非常に強力。~
 その特性上、[[ガジェット]]への数少ない[[メタカード]]として知られる。~
 「[[モンスター]]を補充しつつ他のカードを[[ドロー]]し続けられる」、言い換えれば「[[モンスター]]と[[除去]]カードが尽きないから強い」と言う[[【ガジェット】]]の特性を封じることができるのだ。~
 その上、[[裏側守備表示]]で出された[[ガジェット]]は[[効果]]を[[発動]]できず、次の[[ガジェット]]が来ない。~
 その後、[[《賢者ケイローン》]]&[[《マジックブラスト》]]、[[《八式対魔法多重結界》]]等で[[除去]]を妨害すれば[[【ガジェット】]]は崩壊させられる。~
 [[相手]]も[[《賢者ケイローン》]]を使ってくる可能性があるので対策を立てておくのが望ましく、[[《ニュート》]]を使うだけでも随分違ってくる。~

 だがそれも[[攻撃]]を通すことができれば、の話である。~
 [[【除去ガジェット】]]に大量に積まれている[[モンスター除去]]には狩られてしまうため、なんとかして相手の妨害をかいくぐる必要が出てくる。~
 特に[[《炸裂装甲》]]は[[《サイクロン》]][[《撲滅の使徒》]]あたりで消し去っておかないときつい。~
 そういう意味では、[[【風属性】]]等の「[[伏せカード]]を[[除去]]して[[殴る]]」タイプの[[デッキ]]と滅法相性がいい。~
 また、[[表側表示]][[モンスター]]を全て[[攻撃表示]]にして殴ることができる[[《最終突撃命令》]]とも相性がいい。

 [[効果]]は悪く無いのだが、この[[ステータス]]では通常の[[デッキ]][[相手]]だと倒せる[[モンスター]]が限られてしまうのが欠点。~
//特に[[《E・HERO エアーマン》]]登場直後はこの点が致命的だったが、[[《E・HERO エアーマン》]]が[[制限カード]]になって利用価値は上がったと言える。~
 [[リクルーター]]は一度[[墓地]]を経由することで[[効果]]が[[発動]]してしまうため、現環境でも[[効果]]を有効利用できる[[相手]]は限られる。~
 なお、[[効果]]は「[[強制効果]]」ではなく「[[任意効果]]」であるため、都合の悪い[[モンスター]]は[[デッキの一番上]]に[[戻す]]必要はない。~
//[[ガジェット]]のほかには、[[《閃光の追放者》]]、[[《ドリルロイド》]]等の準[[アタッカー]]クラスの[[モンスター]]が狙いどころだろうか。~

//さほど注目されないのは以上の欠点からと思われるが、[[地雷]]としても特定[[デッキ]]への[[メタカード]]としても中々に有効なので試す価値はある。~
//[[モンスター]]を[[デッキトップ]]に[[戻す]]ことによって[[ドローロック]]だけでなく、[[《貪欲な壺》]]の[[発動]]を阻害するといった[[メリット]]がある。~

 [[ステータス]]故に使いづらいのであれば[[ステータス]]を補強すればよい、と言うことで[[《デーモンの斧》]]や[[《収縮》]]、[[《鎖付き爆弾》]]等を使うのも有効。~
 [[《収縮》]]や[[《鎖付き爆弾》]]なら奇襲性もあり、迎撃時にはほぼ必ず[[攻撃表示]]であるため[[ドローロック]]は約束されたも同然。([[《絶対防御将軍》]]が例外となるぐらい)~
 特に[[《鎖付き爆弾》]]は[[《ハーピィの狩場》]]との[[シナジー]]も大きく、考慮する価値は十分あるだろう。~
//何にせよ、忘れてしまうには惜しい能力を持った[[モンスター]]だ。~

//ちなみに。~
//このカードを[[相手]][[フィールド]]上に[[送りつけ]]、[[《スピリットバリア》]]などを[[発動]]した後[[《キラー・トマト》]]などで[[自爆特攻]]することで[[無限ループ]]にはならない。~
//この[[効果]]が[[任意効果]]なので、[[相手]]がこの[[カードの効果]]を使わなければ意味がないのだ。~
//[[《サイバー・サモン・ブラスター》]]と[[《ユーフォロイド》]][[《UFOタートル》]]の[[ダメージ]]ループを起こしたくても、[[相手]]は普通それを断るだろう。

-[[属性]]・[[種族]]・[[レベル]]・[[攻撃力]]が[[《霞の谷の戦士》]]と同じで、さらに、[[バウンス]]能力を持つ点も共通している。~
あちらは[[チューナー]]であり、[[戦闘破壊]]せずとも[[バウンス]]可能だが、逆に[[戦闘破壊]]してしまうと[[バウンス]]出来ない為[[ドローロック]]には向かない。~
用途に応じて使い分けよう。~

-原作・アニメにおいて―~
アニメ版の「過去の記憶編」で登場。~
アクナムカノン王の墓に魔除けとして埋葬された石版に封印されていた魔物であったが、アクナムカノン王のディアディアンク(魔物を召喚するアイテム)を盗み出した盗賊王バクラによって召喚された。~
その際、発した言葉が「ファルコーン!!」と聞こえる事から、世間では「ファルコン」と勘違いされる事も。

**関連カード [#h70617d8]
-[[《ジャッカルの聖戦士》]]

-[[《風帝ライザー》]]
-[[《鳳翼の爆風》]]
-[[《振り出し》]]

**このカードを使用する代表的な[[デッキ]] [#o296e598]
-[[【風属性】]]
-[[【鳥獣族】]]

**収録パック等 [#s1b99d41]
-[[EXPERT EDITION Volume.1]] EE1-JP020
-[[新たなる支配者]] 301-020 &size(10){[[Rare]]};

**FAQ [#k4c73ffe]
Q:《有翼賢者ファルコス》が[[《キラー・トマト》]]を[[戦闘で破壊>戦闘破壊]]した場合どのような処理になりますか?~
A:一度[[墓地]]へ送られた時点で[[《キラー・トマト》]]の[[効果]]が[[発動]]し、そのあとで《有翼賢者ファルコス》の[[効果]]を[[チェーン]][[発動]]します。~
  結果《有翼賢者ファルコス》の[[効果]]で[[デッキの一番上]]に置いた後、[[《キラー・トマト》]]の[[効果]]を処理します。