*《有翼幻獣キマイラ/Chimera the Flying Mythical Beast》 [#yf452d62]
*《&ruby(ゆうよくげんじゅう){有翼幻獣};キマイラ/Chimera the Flying Mythical Beast》 [#top]
 融合・効果モンスター
 星6/風属性/獣族/攻2100/守1800
 「幻獣王ガゼル」+「バフォメット」
 このカードが破壊された時、墓地にある「バフォメット」か
 「幻獣王ガゼル」のどちらか1枚をフィールドに特殊召喚する事ができる。
 (表側攻撃表示か表側守備表示のみ)
 (1):このカードが破壊された時、自分の墓地の、「幻獣王ガゼル」か「バフォメット」1体を対象として発動できる。
 そのモンスターを特殊召喚する。

 [[書籍付属カード]]で登場した、[[《遠心分離フィールド》]]を[[内蔵]]した[[融合モンスター]]。~
 [[《バフォメット》]]の[[効果]][[発動]]時に[[《融合》]]が[[手札]]にあれば、即座に[[融合召喚]]できる。~
 [[「遊戯王デュエルモンスターズ4 最強決闘者戦記」攻略本下巻 付属カード>書籍付属カード#GB]]で登場した[[風属性]]・[[獣族]]の[[融合モンスター]]。~
 自身が[[破壊された]]時に[[《バフォメット》]]か[[《幻獣王ガゼル》]]を1体[[蘇生]]できる[[誘発効果]]を持つ。~

 だが、[[《融合》]]自体が[[手札]]を消耗し、[[蘇生]]できる[[融合素材]]も[[攻撃力]]が低いため、扱い難い。~
 [[《融合》]]を補助する[[《バフォメット》]]も[[上級モンスター]]であり、[[召喚]]・[[反転召喚]]しなければ[[効果]]は[[発動]]しない。~
 [[通常召喚]](([[生け贄召喚]]である必要は無い。))するか、[[《キラー・トマト》]]等で[[特殊召喚]]した後に[[《月の書》]]で[[裏側守備表示]]にする必要がある。~
 結局[[《バフォメット》]]の[[効果]]を[[発動]]しても、消費する[[手札]]の枚数自体は減ることはないのである。~
 [[《バフォメット》]]は[[召喚・反転召喚に成功した]]時に[[《幻獣王ガゼル》]]を[[サーチ]]できるので、[[融合素材]]は容易に揃う。~
 自身が[[破壊された]]時に[[融合素材]]の1体を[[蘇生]]する[[効果]]を持つので、この[[カード]]が[[破壊された]]後も戦線は維持できる。~
 [[戦闘破壊]]と[[効果破壊]]のどちらでも[[効果]]が[[発動]]するため、[[《野性解放》]]等の[[対象]]を[[自壊]]する[[効果]]を持つ[[カード]]と併用するのも悪くない。~
 また、[[《融合回収》]]や[[《融合準備》]]と併用すれば、この[[カード]]を何度も[[融合召喚]]するのも難しくない。~

 [[幻獣]]であるが故に、[[《幻獣クロスウィング》]]達の[[効果]]に対応している。~
 [[《サイバー・ドラゴン》]]の[[攻撃]]に耐えることができるのは大きい。
 しかし、この[[カード]]にしろ[[蘇生]]できる[[融合素材]]にしろ[[攻撃力]]が低く、多くの[[手札]]を消耗する[[融合召喚]]に全く見合わない。~
 また[[《バフォメット》]]は[[上級モンスター]]なので、[[召喚]]・[[反転召喚]]するには[[リリース]]が必要になるのも痛い。~
 [[《バフォメット》]]を[[アドバンス召喚]]した場合、消費する[[カード]]の枚数自体は減っていないのである。~
 自身も[[融合素材]]も(登場当時としては)先進的な[[効果]]を持っていたが、現在では如何せん[[ステータス]]の不足が目立つ[[カード]]である。~
 多くの[[カード名]][[サポートカード]]が存在するが、同じ[[融合素材]]で《有翼幻獣キマイラ》扱いとなる[[レベル]]6・[[融合モンスター]]を出した方が[[アドバンテージ]]を得られるのも難点。~

-英語版の[[《幻獣クロスウィング》]][[《幻獣サンダーペガス》]]は、テキストが「[[《幻獣王ガゼル》]]もしくは[[Phantom Beast>幻獣]]と名のつく〜」となっている。~
《有翼幻獣キマイラ》が無視されているのは、《有翼幻獣キマイラ》は英語版実物カードがないためと推測される。~
もし後で登場したらどうするつもりなのだろうか?~
あるいはカード化の際に、ゲームなどで使用されている「〜Mythical Beast」ではなく「〜Phantom Beast」という名前にするのもありか。
 このため基本的には正規の[[融合召喚]]ではなく[[《融合強兵》]]による[[特殊召喚]]を狙うことになるだろう。~
 正規の手順ではないため、他の方法で[[特殊召喚]]することはできないが、[[《幻想魔獣キマイラ》]]の[[融合素材]]や[[《合成獣融合》]]の[[発動条件]]を満たす分には問題はない。~

 [[《ブランチ》]]と併用すれば[[破壊]]されても[[融合素材]]を2体とも[[フィールド]]に揃えられる。~
 [[《EMトランプ・ウィッチ》]]を[[ペンデュラムゾーン]]に出したり[[《パラサイト・フュージョナー》]]を[[融合素材]]にしておけば繰り返し[[融合召喚]]が可能。~

-[[幻獣]]の名を持つが、[[融合召喚]]ギミックのない[[【幻獣】]]でこの[[カード]]をわざわざ[[融合召喚]]する価値は乏しく、[[《E・HERO プリズマー》]]に[[《幻獣王ガゼル》]]の[[カード名]]を与えるサポート程度であった。~
後にこの[[カード]]を[[融合素材]]に名指しで指定する[[《幻想魔獣キマイラ》]]が登場、[[《幻獣ロックリザード》]]の[[リリース]]を[[《融合強兵》]]1枚で用意できるようになり、[[【幻獣】]]での採用価値は高まった。~

-長らく英語版が存在しなかった[[カード]]であるが、[[Absolute Powerforce]]にてようやく初収録される事になった。~
しかしながら、[[英語名]]が原作由来の「Mythical Beast」のままなので、[[テキスト]]に「[[Phantom Beast>幻獣]]として扱う」という一文が追加されている。~
海外版で[[カテゴリ]]に含む含まれないの問題を解決する場合に、その[[カテゴリ]]をサポートする[[カード]]に注釈を付けるケースはあったが、サポートを受ける側に注釈が付けられたのは初めての例である。~

--ちなみに、後に日本では同様の[[効果外テキスト]]を持つ[[カード]]として[[《No.39 希望皇ビヨンド・ザ・ホープ》]]・[[《C・HERO カオス》]]などが登場している。~
なお、それらの一部は[[英語名]]がもともと[[カテゴリ]]を含むよう命名されているため、この[[テキスト]]が不要となっている。

-「キマイラ(キメラ/Chimera)」とは、元々はギリシャ神話に登場する、獅子と山羊の頭・蛇の頭または龍の尾・長い毛の生えた山羊の胴体を持つ怪物である。~
口から吐く炎で村や森を焼き払うなど暴れに暴れていたが、[[ペガサス>《ファイヤー・ウイング・ペガサス》]]に乗った英雄ベレロフォーンに弓矢で倒された。~
実は女性であり、同じくギリシャ神話の怪物である[[ケルベロス>《フレイム・ケルベロス》]]や[[ヒュドラ>《陽炎獣 ヒュドラー》]]らの姉にあたる存在。~

--転じて「キマイラ(キメラ)」は「一つの個体に異なる遺伝情報を持つ細胞が混じっていることやその生物」を指す言葉として、生物学で使われる言葉になっている。~
創作においては、複数の存在を掛け合わせた非生物に対しても使われており、下記の通り[[OCG]]でも該当例が多々存在している。~

-原作・アニメにおいて―~
記念すべきバトルシティ編の初戦「闇遊戯vsレアハンター」から闇遊戯が使い始めたカードの1枚。~
原作では1度しか登場していない。~
アニメではOCG同様の[[効果]]を持ち何度も登場し、概ね特攻隊長的役回りを演じている。~
[[攻撃]]名は「&ruby(キマイラ・インパクト・ダッシュ){幻獣衝撃粉砕};」。~
「バトルシティ編」の初戦「闇遊戯vsレアハンター」戦で闇遊戯が使用。~
レアハンターの操る[[守備力]]の高い[[壁]][[モンスター]]を突破するために[[融合召喚]]され、[[《アステカの石像》]]を突破した。~
原作ではこの1度しか登場していないが、アニメでは[[OCG]]同様の[[効果]]を持ち、何度も特攻隊長的な役回りを演じている。~
この[[カード]]が[[破壊]]される時は、遊戯が押されている状態が多いので、大概は[[守備力]]の高い[[《バフォメット》]]を[[蘇生]]する。~
アニメ版戦いの儀「遊戯vsアテム」戦ではアテムが使用し、三幻神が[[破壊]]された後に[[融合召喚]]され、遊戯の[[《磁石の戦士α》]]を[[戦闘破壊]]した。~
返しのターンで[[《バスター・ブレイダー》]]に[[戦闘破壊]]されるが、[[《バフォメット》]]を[[蘇生]]して戦線を維持した。~
[[攻撃]]名は「&ruby(キマイラ・インパクト・ダッシュ){幻獣衝撃粉砕};」。~

--アニメGXでは、展示されていた遊戯の[[デッキ]]を持ち出した神楽坂が使用。~
なんと翔をこのカードだけで倒したらしい。
神楽坂は遊戯の[[デッキ]]を研究し尽くしていたとは言え、翔はこの[[カード]]だけで敗北したらしい。~
「vs十代」戦では[[後攻]]1[[ターン]]目に[[融合召喚]]され、[[《E・HERO バーストレディ》]]を[[戦闘破壊]]した。~
返しの[[ターン]]で[[《E・HERO サンダー・ジャイアント》]]の[[効果]]により[[破壊]]されたが、自身の[[効果]]で[[《バフォメット》]]を[[蘇生]]する事で[[直接攻撃]]を防いだ。~

-神話・伝承において―~
「キマイラ」とは、「キメラ」と表記される事もあり元々はギリシャ神話に登場する怪物である。~
獅子と山羊の頭・蛇の頭または龍の尾・長い毛の生えた山羊の胴体を持つ怪物であり、怒ると3つの口から炎と煙を吐く。~
口から吐く炎で村や森を焼き払うなど暴れに暴れていたが、[[ペガサス>《ファイヤー・ウイング・ペガサス》]]に乗った英雄ベレロフォーンに弓矢で倒された。~
ベレロフォーンは10本目の矢を突き立てられようやく息絶えたキマイラから獅子の首と龍の尾を切り取り、持ち帰っている。
--[[ラッシュデュエル]]を題材としたアニメゴーラッシュ!!ではデュッディ・ニーショウがこの[[カード]]のパロディである[[通常モンスター]]《幻獣キメラーレナイ》を使用している。~
また[[レベル]]4であることから、[[融合素材]]の[[《幻獣王ガゼル》]]も意識されている。~

--ちなみに、この怪物から転じて、「キメラ」とは様々な生物が合成されたモノという意味でも使われるようになった。~
→[[《古代の機械合成獣》]]、[[《キメラテック・オーバー・ドラゴン》]]
--原作の登場以前に東映版では《キマイラ》という同じモチーフの[[モンスター]]が登場している。~
[[レベル]]3・[[攻撃力]]800・[[守備力]]150と[[ステータス]]は異なっている。~

**関連カード [#p5415e34]
---バンダイ版では[[レベル]]6・[[攻撃力]]2300・[[守備力]]1700と変更されている。~
[[フレイバー・テキスト]]は「いくつもの幻獣を掛け合わせて作られた合成獣!」と、この[[カード]]に通じるものになっている。~

-コナミのゲーム作品において―~
DM3・4・7・8・真DM2では[[通常召喚]]可能な[[通常モンスター]]として登場し、以下のオリジナル[[テキスト>フレイバー・テキスト]]が存在する。~
 融合し強力な力を得た ただしその命は5分しかない
先述の生物学上のキメラは短命になる傾向があるからだろう。~
また原作同様[[《幻獣王ガゼル》]]と[[《バフォメット》]]による[[融合>融合召喚]]も可能であったが、[[ステータス]]が低いためほとんど役に立たない。~
真DM2では[[レベル]]4以上の[[獣族]]+[[悪魔族]]と大幅に緩和されたため、扱いやすくなっている。~

--[[カード名]]に「幻」の字がある事を反映し、これらのゲームでは[[属性]]に当たる召喚魔族が[[幻想魔族]]となっている。~
この結果、後の[[リメイク]]である[[《幻想魔獣キマイラ》]]は[[OCG]]初の[[幻想魔族]][[モンスター]]として世に出る事となった。~
なおゲーム内の[[幻想魔族]]は数が少ない上に強力な[[モンスター]]にも乏しく、DM3・4・7ではこの[[カード]]の2100が[[《タロンズ・オブ・シュリーレン》]]と並び最高[[攻撃力]]である。~

**関連カード [#card]
-[[幻獣]]

―[[融合素材]]
-[[《幻獣王ガゼル》]]
-[[《バフォメット》]]

-[[《幻獣クロスウィング》]]
-[[《幻獣ワイルドホーン》]]
-[[《幻獣ロックリザード》]]
―[[サポートカード]]
-[[《コーンフィールド コアトル》]]
-[[《ミラー ソードナイト》]]

-[[《合成獣融合》]]

―[[カード名]]を《有翼幻獣キマイラ》としても扱う[[カード]]~
-[[《幻獣王キマイラ》]]([[フィールド]]・[[墓地]])
-[[《幻獣魔王バフォメット》]]([[フィールド]]・[[墓地]])
-[[《幻想魔獣キマイラ》]]([[フィールド]]・[[墓地]])

―類似[[効果]]
-[[《人造人間−サイコ・リターナー》]]
-[[《古代の機械究極巨人》]]
-[[《E・HERO Core》]]
-[[《グレイドル・ドラゴン》]]

-[[《遠心分離フィールド》]]
-[[《ブランチ》]]

**収録パック等 [#h9320e3c]
―キマイラ要素のある[[モンスター]]
-[[《エレキマイラ》]]
-[[《サイバー・ダーク・キメラ》]]
-[[《スクラップ・キマイラ》]]
-[[《DZW−魔装鵺妖衣》]]
-[[《リトル・キメラ》]]

-[[《古代の機械合成獣》]]
-[[《ダーク・キメラ》]]

-[[《ヴェンデット・キマイラ》]] 

-[[《ガーディアン・キマイラ》]]
-[[《キメラテック・オーバー・ドラゴン》]]
-[[《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》]]
-[[《キメラテック・メガフリート・ドラゴン》]]
-[[《キメラテック・ランページ・ドラゴン》]]
-[[《転生炎獣ヴァイオレットキマイラ》]]
-[[《ダイナレスラー・キメラ・Tレッスル》]]
-[[《ダイプレクサ・キマイラ》]]
-[[《デストーイ・マッド・キマイラ》]]

-[[《CNo.5 亡朧龍 カオス・キマイラ・ドラゴン》]]
-[[《No.5 亡朧竜 デス・キマイラ・ドラゴン》]]

-[[《ギミック・パペット−キメラ・ドール》]]
-[[《ドリトル・キメラ》]]

-[[《Chimaera, the Master of Beasts》]]

**このカードを使用する代表的なデッキ [#deck]
-[[【有翼幻獣キマイラ】]]

**収録パック等 [#pack]
-[[「遊戯王デュエルモンスターズ4 最強決闘者戦記」攻略本下巻 付属カード>書籍付属カード#GB]] G4-B2 &size(10){[[Ultra]]};
-[[STRUCTURE DECK−遊戯編−]] YU-38
-[[「遊戯王デュエルモンスターズ4 最強決闘者戦記」攻略本下巻 付属カード>書籍付属カード#a1c64c84]] G4-B2 &size(10){[[Ultra]]};
-[[決闘王の記憶−決闘都市編−]] 15AY-JPB41 &size(10){[[Ultra]]};
-[[ストラクチャーデッキ−武藤遊戯−]] SDMY-JP045
-[[ANIMATION CHRONICLE 2023]] AC03-JP030 &size(10){[[Normal]],[[Collectors]]};

**FAQ [#b7096285]
Q:[[《奈落の落とし穴》]]や[[《抹殺の使徒》]]で「[[破壊]]し[[除外]]」した場合でも[[効果]]は[[発動]]しますか?~
A:はい、[[発動]]します。
**FAQ [#faq]
Q:[[効果]]の種別は何になりますか?~
A:[[誘発効果]]になります。(13/11/30)

Q:[[《奈落の落とし穴》]]や[[《抹殺の使徒》]]で「[[破壊]]し[[除外]]」した場合でも[[効果]]は[[発動]]できますか?~
A:はい、[[発動]]できます。~
  [[裏側表示]]のまま[[破壊]]されても[[発動]]できます。(09/04/29)

Q:[[ダメージステップ]]中に[[破壊]]された時に[[発動]]できますか?~
A:はい、[[発動]]できます。(12/07/05)

Q:[[《グレイヴ・キーパー》]]が存在している時、[[戦闘破壊]]され[[エクストラデッキ]]に戻った場合は[[発動]]できますか?~
A:はい、[[発動]]できます。(13/08/09)

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//記述する場合、「事務局に電話で回答をもらった日付」「回答メールに記載された日付」「公式データベースに回答が掲載された日付」を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
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