フィールド魔法 (1):1ターンに1度、手札を1枚捨てて発動できる。 自分のデッキ・墓地から「融合」1枚を選んで手札に加える。 (2):自分・相手のエンドフェイズに、このターン融合召喚に使用した 自分の墓地の融合素材モンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを手札に加える。
EXTRA PACK 2017で登場したフィールド魔法。
《融合》をサーチ・サルベージできる効果、融合素材に使われたモンスター1体をエンドフェイズにサルベージできる効果を持つ。
(1)の効果は手札コスト1枚で《融合》をサーチ・サルベージする効果。
1:1交換のため損失はなく、サーチのみならずサルベージもできるため1枚の《融合》を使いまわすことも可能。
これにより、《融合》を複数枚採用するデッキではもちろんのこと、意図的に2枚以下に抑えたいデッキでも無理なく回すことが可能になる。
とはいえ、現環境ではあまり長い維持は期待できず、維持する前提で考えるより、使い切りのつもりでいた方が無難だろう。
単に融合召喚のみを狙い、融合素材の再利用を考えないのなら《フュージョン・ゲート》という手もある。
(2)の効果は融合素材1体をエンドフェイズにサルベージする効果。
回収するタイミングはやや遅いが、こちらはコストも必要ないので手札融合やフィールド融合の消耗を補うことができる。
この効果は《融合》以外の方法で融合召喚を行った場合でも問題なく回収できる。
特に《ブリリアント・フュージョン》などのデッキ融合と組み合わせれば、時間差こそあるが、任意の融合素材をデッキからサーチするに等しい。
ただし、墓地融合とは噛み合わせが悪いため、併用する場合は何を墓地に残すか明確に意識したい。
また、こちらは相手ターンにも条件さえ満たせば発動できるという点も少なくないメリットとなる。
上述の通りこちらはコストもなく回収効率が良いため、うまく相手ターンにも活用できれば着実にアドバンテージを稼ぐことができる。
《超融合》をはじめとした、速攻魔法・罠カードによる融合召喚に対応したデッキであれば、併用してみても面白いだろう。
特に、もともとそうしたフリーチェーンの融合召喚手段は、コスト・デメリットや限定された条件等で運用効率に難もあったため、その軽減も期待できる。
とはいえ、そうした往復のアドバンテージ確保はこのカードが維持できてこそのため、コンボ要素が強く扱いづらく過信は禁物である。
融合・フュージョンに属し、フィールド魔法のため、サーチも容易である。
とはいえ、類似する立場に《暴走魔法陣》・《召喚師アレイスター》・《召喚魔術》のセット等も存在し、あちらは融合召喚をより安全に行える。
デッキから《融合》をサーチするだけが目的ならば、《沼地の魔神王》や《月光黒羊》はカード・アドバンテージが±0で済む。
このカードを活かすならば、やはり融合素材をサルベージする点を利用したい。
―イラスト関連