通常罠 (1):エクストラデッキの融合モンスター1体を相手に見せ、 そのモンスターにカード名が記されている融合素材モンスター1体をデッキから手札に加える。 その後、自分の墓地の「融合」1枚を選んで手札に加える事ができる。
ネクスト・チャレンジャーズで登場した通常罠。
融合素材モンスターをサーチし、《融合》をサルベージする効果を持つ。
融合召喚版《儀式の準備》と言えるカードである。
《儀式の準備》と同様サルベージ効果でディスアドバンテージを軽減でき、サーチしたモンスターは必ずしも融合素材とする必要がないので用途は広い。
融合モンスターに「カード名が記されている」必要があるため、種族・属性・カテゴリのいずれかのみを指定している融合モンスターは利用できない。
一方でサルベージが任意効果なので、融合素材に指定さえされていれば《融合》を採用せず純粋なサーチカードとして運用する事も可能である。
この場合《E・HERO プリズマー》と似た使い方になるが、こちらは手札に加わるため、《N・グラン・モール》・《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》・サイバー・ダークなどの効果を活用できる。
手札からしか利用できない三幻魔や《古代の機械巨人》などは、複数を積む事による手札事故のリスクを回避しつつ安定した運用が可能になる。
また、VWXYZ・絵札の三銃士・ピース・ゴーレムなどを利用する際、特定の組み合わせを揃えるのにも役立つ。
当然、【ファーニマル】などの【正規融合】系デッキとの相性は良い。
ディスアドバンテージを軽減でき、かつ《融合》がなくとも最低限の機能を果たせるという性質から、タッチとして融合召喚を組み込めるという利点もある。
融合召喚とは少し違うが、《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》を採用するデッキで《サイバー・ドラゴン》をサーチし、そのまま相手の機械族を除去するといった事も可能。
エクストラデッキは圧迫するが、必ずしも指定の融合モンスターを利用する必要はない。
そのため、【おジャマ】で《始祖竜ワイアーム》を融合召喚したり、《おもちゃ箱》軸のデッキで《重爆撃禽 ボム・フェネクス》を融合召喚するといった構築が可能である。
《融合》自体は積み過ぎても無駄が多いので、《E・HERO ブレイズマン》や《沼地の魔神王》で早めに抜き出しておくと良い。
また、《融合回収》と違い、《融合》を手札コストにしてしまってもサルベージできるのも利点。
下手に融合召喚するよりかえって効率が良いだろう。
《サンダー・ブレイク》や《鳳翼の爆風》で相手を除去しながら《魂を削る死霊》や《E・HERO オーシャン》でアドバンテージ差を付けていくという構築も面白い。
以上のように便利なサーチカードなのだが、罠カード故に速効性がないことが難点。
単純に融合素材にする目的でサーチする場合、通常魔法の《融合徴兵》の方が使いやすい。
こちらを用いる場合は、《融合》のサルベージができる事や、融合素材以外の用途にも使える事に着目したい。
また、無理に差別化を考えず2種類共に採用し、融合召喚の安定性を高める使い方もある。
―イラスト関連
Q:墓地に《融合》がない場合、このカードを発動できますか?
A:はい、後半の効果は任意効果であるため、前半の効果だけを発動できます。(15/03/06)