*《&ruby(らいてい){雷帝};ザボルグ/Zaborg the Thunder Monarch》 [#fc9dce42]
 効果モンスター
 星5/光属性/雷族/攻2400/守1000
 このカードの生け贄召喚に成功した時、
 フィールド上のモンスター1体を破壊する。

 [[天空の聖域]]で登場した、[[光属性]]・[[雷族]]の[[上級モンスター]]。~
 [[フィールド]]上の[[モンスター]]を[[破壊]]する、[[対象をとる>対象をとる(指定する)効果]][[誘発効果]]を持つ。~
 この[[誘発効果]]は自身が[[生け贄召喚に成功した]]時に[[強制発動]]する。~
 「[[帝]]」の名を冠した[[モンスター]]の1枚で、[[光属性]]を司る。

 「[[帝]]」[[モンスター]]は、[[生け贄召喚]]による[[ディスアドバンテージ]]を即回復できる強力な[[効果]]を持つ。~
 このカードの場合は、「[[モンスター]]1体を[[表示形式]]に関わらず[[破壊]]する」という[[単体除去]][[効果]]を持っている。~
 2400の[[攻撃力]]を持つため[[モンスター]]を[[戦闘破壊]]する事も多く、[[生け贄召喚]]時の[[効果]]と併せて2体の[[モンスター]]を[[破壊]]出来る場合も多い。~
 [[《洗脳−ブレインコントロール》]]などの[[コントロール奪取]]カードを使えば、1[[ターン]]に3体もの[[相手]][[モンスター]]を[[除去]]する事が出来ることもある。~

 なお、この[[モンスター]][[破壊]][[効果]]は、「[[任意発動]]」ではなく「[[強制発動]]」である。~
 つまり、[[召喚]]するタイミング([[相手]][[フィールド]]に[[モンスター]]が居る時)を選ばなければならず、運用には注意を払わなければならない。~
 [[召喚]]した段階で他に[[モンスター]]が存在しない場合、このカード自身が[[破壊]]されてしまい、逆に[[自分]]への損害となる。~
 また、[[相手]][[モンスター]]が1体しかいない場合、それを[[コントロール奪取]]して[[生け贄召喚]]すると、[[自分]]の[[モンスター]]を[[破壊]]してしまう事になる。~

 上記のように多少扱いは難しいものの、万能な[[モンスター除去]][[カード]]として、中堅[[アタッカー]]として、他の「[[帝]]」[[モンスター]]と比較しても評価の高いカードであった。~
 しかし、この[[カード]]のほぼ[[上位互換]]というべき[[《邪帝ガイウス》]]の登場でその評価は大きく下がってしまった。~
 それでも[[除外]]と[[墓地]]の優先度、[[《D・D・R》]]等の存在から、[[環境]]によっては[[墓地]]に落とした方が良い場合も考えられるため、[[メタ]]の張り方次第でまだ活躍の場はあるだろう。~
 また、[[《ネフティスの鳳凰神》]]の[[破壊]]や[[《ユベル》]]を[[破壊]]して進化させる、という役割を担うこともできる。~
 [[光属性]]なので、[[特殊召喚モンスター]]等の[[除外]][[コスト]]として利用出来る他、[[《オネスト》]]や[[《シャインスパーク》]]の恩恵を受けられるという利点もある。~
 [[シンクロ召喚]]に利用する事を考えた場合、[[レベル]]3の[[チューナー]]を多用するならば、自身が[[レベル]]5であることを活かせるかもしれない。

-他の「[[帝]]」[[モンスター]]より登場が早いものの、[[特殊召喚]]時は単なる[[通常モンスター]]と同等な為、当時の評価は「そこそこ」であった。~
当時[[《サンダー・ボルト》]]や[[《混沌帝龍 −終焉の使者−》]]が現役だったことを考えれば無理もないだろう。~
しかし、その後[[《氷帝メビウス》]]や[[《サイバー・ドラゴン》]]が登場した事により、環境が激変。~
また「[[召喚]]を行う事自体に[[メリット]]がある[[上級モンスター]]」の普及により、[[生け贄召喚]]を多用する[[【帝コントロール】]]が登場、この[[カード]]もメジャーカードに昇格した。~
[[《ダンディライオン》]]・[[《黄泉ガエル》]]等、[[生け贄]]確保を強力にサポートするカードが多数登場した事も大きい。~

-「[[帝]]」[[モンスター]]中で唯一[[レベル]]5である。~
これは最初に生みだされた「[[帝]]」である事の証明であり、名残でもある。~
また、[[天空の聖域]]に収録されているので、「[[帝]]」[[モンスター]]中で唯一の3期版カードである。~
([[《邪帝ガイウス》]]・[[《光帝クライス》]]を除く)他の[[帝]]と違い、唯一の[[レア>Rare]]仕様でもある。~
(「[[EXPERT EDITION Volume.2]]」の再録版では、他の[[帝]]同様[[スーパーレア>Super]]に昇格している)。~
これ以降の「[[帝]]」が[[レベル]]6となった理由は、次の「[[帝]]」[[《氷帝メビウス》]]の[[レベル]]が5では、[[《伝説の都 アトランティス》]]の[[効果]]を使用すると[[レベル]]4となってしまい、[[効果]]を[[発動]]出来ないからだと思われる。

//-「[[帝]]」[[モンスター]]全てに共通することだが、[[《月読命》]]であっさり対処されてしまうので注意が必要であった。~
//ところが、[[06/09/01>禁止・制限カード/2006年9月1日]]の[[制限改訂]]で[[《月読命》]]が禁止となったため、相対的に大幅に強化された。~
//[[帝]]に同じ記述があるためコメントアウト

-その姿は、背面のデザインや虎柄の腰布等から「雷神」をモチーフにしている事が伺える。~
しかし、緑色のアフロのような髪型はドリフの雷神を連想させる。

-原作・アニメにおいて―~
アニメGXにおいて、[[タッグデュエル]]「翔・剣山vs氷丸・雷丸」戦で登場。~
美寿知が平凡な四人の決闘者に与えた力の一つである「四[[帝]]」の一体。~
十代たちが修学旅行で童実野町を訪れた際、精霊が外に出られないように結界を形成した。~
称号は「天を切り裂く雷」。~
[[攻撃]]名は「ローリング・サンダー」、[[効果]]名は「デス・サンダー」。~
~
「翔&剣山vs氷丸&雷丸」戦では《&ruby(サンダーナイト){雷騎士};》というこの[[モンスター]]を小型化したような姿の[[モンスター]]を[[生け贄]]に[[召喚]]された。~
[[《トラックロイド》]]を[[破壊]]して翔を窮地に陥れたが、最期は剣山の《ジュラシック・インパクト》によって[[破壊]]された。~
「十代vs岩丸」戦においては[[魔法カード]]《神鳴り》によって[[手札]]に加わり、《デミウルゴス EMA》の[[生け贄]]となった。~

--[[魔法カード]]《神鳴り》にシルエットが描かれている。

-コナミのゲーム作品において―~
[[WORLD CHAMPIONSHIP 2007>ゲーム付属カード#zc3eaab5]]の世界大会専用[[禁止・制限カード]]リストでは、[[《氷帝メビウス》]]とともに[[制限カード]]に指定されている。~
2008年1月4日に行われた遊戯王ONLINE DUEL EVOLUTIONの[[制限改訂]]で、[[《氷帝メビウス》]]、[[《風帝ライザー》]]らと一緒に[[制限カード]]にされる。~
その後、シーズン10での[[制限改訂]]では[[制限解除]]されている。~

-神話・伝承において―~
「雷帝」と呼ばれた皇帝は歴史に実在しており、16世紀ロシアの「イヴァン4世」がそうである。~
彼は貴族の粛清を行ったりと残虐な面が多々あったため、その苛烈さを比喩して「雷帝」と称されるようになった。

**関連カード [#qaf0e9c9]
-[[帝]]

-[[《Emperor of Lightning》]]

―[[効果]]関連
-[[《死者への手向け》]]

―《雷帝ザボルグ》の姿が見られる[[カード]]
-[[《フェイク・エクスプロージョン・ペンタ》]]

**このカードを使用する代表的なデッキ [#u03a167b]
-[[【帝コントロール】]]

**収録パック等 [#h3ef8b54]
-[[EXPERT EDITION Volume.2]] EE2-JP135 &size(10){[[Super]]};
-[[天空の聖域]] 308-023 &size(10){[[Rare]]};
-[[ストラクチャーデッキ−帝王の降臨−]] SD14-JP009

**FAQ [#v4b2eef2]
Q:《雷帝ザボルグ》の[[生け贄召喚]]時に、[[フィールド]]上にこのカードしか無かった場合、どうなりますか?~
A:[[破壊]][[効果]]は[[強制発動]]のため、自身が[[破壊]]されます。~