*《&ruby(りゅうさん){硫酸};のたまった&ruby(お){落};とし&ruby(あな){穴};/Acid Trap Hole》 [#n70bc920]
 通常罠
 フィールド上に裏側守備表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。
 そのモンスターを表側表示にして、守備力が2000以下の場合は破壊する。
 守備力が2000より上の場合は裏側守備表示に戻す。

 [[遊戯王デュエルモンスターズII 闇界決闘記 付属カード>ゲーム付属カード#kc954468]]で登場した対[[裏側守備表示]]の[[通常罠]]。~
 [[フリーチェーン]]での発動が可能で、[[リバース効果]]を発動させるためなど[[コンボ]]に用いられることの多い[[カード]]である。

 選択[[対象]]の範囲は広く、[[《墓守の偵察者》]]まで対処が可能だが、[[裏側表示]][[モンスター]]対策に最も重要な「[[リバース効果]]を[[無効]]化すること」ができない。~
 よって、[[裏側守備表示]][[モンスター]]の[[除去]]用には通常[[《抹殺の使徒》]]や[[《シールドクラッシュ》]]が採用される。~
 故に、この[[カード]]は主に[[コンボ]]として[[自分]]の[[セット]][[モンスター]]に対し使われている。~
 この[[カード]]の長所は[[リバース効果]]を能動的に[[発動]]できる事、そして[[スペルスピード]]2を活かして[[《抹殺の使徒》]]や[[《風帝ライザー》]]等の[[除去]]を躱しつつ[[効果の発動]]ができる事である。~
 特に[[《抹殺の使徒》]]の[[効果]]で[[デッキ]]に3枚積みしている[[カード]]を全て[[ゲームから除外される>ゲームから除外する(取り除く)]]ことを防ぐことができるのは大きい。~

 ただ、[[下級]][[サイクル・リバース]][[モンスター]]の[[守備力]]は、総じて2000以下なので、場合によってはそちらの[[除去]]に用いることもできる。~
 [[サイクル・リバース]]の性質上[[モンスター]]名は特定されているので、確実である。~
 [[反転召喚]]させるわけではないので、[[反転召喚]]がトリガーとなる[[モンスター]]ならば、[[効果]]を[[発動]]させることもない。~
 ([[リバース]]が条件ならば無力ではあるが)~
 [[【ロックバーン】]][[デッキ]]で[[《ステルスバード》]]を[[相手]]にしたときなどは、[[戦闘破壊]]は少々難しいので、覚えておけば場合によっては役に立つだろう。~

 [[《メタモルポット》]]、[[《ニードルワーム》]]等の[[リバース]]手段として優秀に働く。~
 特に過去では[[禁止カード]]の[[《サイバーポッド》]]を主体にした[[【デッキ破壊1キル】]]で活躍した。~
 また、[[破壊]]して[[墓地に送る]]ことで[[《浅すぎた墓穴》]]の[[発動]]をしやすくできる点も魅力。~
 [[蘇生]][[カード]]を使おうにも[[墓地に送る]]手段が乏しい[[【ロックデッキデス】]]では特に重要なポジションを占める。

-なおこれで[[《サイバーポッド》]]を[[リバース]]し[[《リバースソウル》]]で[[墓地]]に送った[[《サイバーポッド》]]を[[戻す]]と、[[《サイバーポッド》]]で[[《サイバーポッド》]]が[[特殊召喚]]されるという強力な[[コンボ]]が存在した。~
現在は[[《サイバーポッド》]]が[[禁止カード]]なので「過去の話」である。
--[[セット]]した[[《サイバーポッド》]]を対象に《硫酸のたまった落とし穴》を[[発動]]。~
→[[《サイバーポッド》]]は[[リバース]]し[[破壊]]され[[墓地]]へ。~
→「[[チェーン]]1:[[《サイバーポッド》]]」「[[チェーン]]2:[[墓地]]の[[《サイバーポッド》]]を対象に[[《リバースソウル》]]」~
→逆順処理で、[[《リバースソウル》]]の[[効果]]により[[《サイバーポッド》]]は[[デッキトップ]]へ行く。~
→[[《サイバーポッド》]]の[[効果]]で[[《サイバーポッド》]]をめくり、[[セット]]する。

-[[《カオスポッド》]]とは好相性。~
[[《カオスポッド》]]が[[破壊]]されることで[[自分]]の[[場>フィールド]]の[[モンスター]]がなくなるので[[自分]]への被害を減らせるのである。

-[[《ワーム・ヴィクトリー》]]等、この[[カード]]を受けてなお生き残れる[[リバース効果モンスター]]も存在する。~
それ以外であっても、[[《聖域の歌声》]]等の[[永続効果]]で[[守備力]]が上昇していれば、[[リバース効果]]を使いまわすことができる可能性も出てくる。

-第1期の[[カード]][[テキスト]]は、以下の通り。~
 「硫酸のたまった落とし穴」を生け贄に捧げる。
 裏向きの守備表示モンスター1体を表にし守備力2000以下だった場合、
 それを破壊する。2000より上ならそのまま裏に戻す。
当時の他の[[通常罠]]に書いてあったのは「[[発動]]後、この[[カード]]を[[破壊]]する」という文章であり、この[[カード]]と[[《死のデッキ破壊ウイルス》]]だけ「[[生け贄]]」という文になった理由は不明である。~
元々、[[生け贄]]とは生きた動物を神への供物とすることであるが、自身は生き物ではないので「[[生け贄]]」という表現はおかしい。~
が、元ネタであるM:tGでは「落とし穴を生け贄に捧げる」とあるので、カードゲームという意味では正しいのだろう。

-《硫酸のたまった落とし穴》に[[落ちて>破壊]]しまった[[モンスター]]は[[《大落とし穴》]]にも[[引っ掛って>破壊]]しまっている。

-英語名は「酸の落とし穴」であり、日本名と大きく異なる。

-原作・アニメにおいて―~
GXの「オブライエンvs[[《スカルビショップ》]]」でスカルビショップが、この[[カード]]とほぼ同じ[[効果]]を持つ《リバース・エフェクター》を使用し、[[セット]]状態で[[破壊]]されそうになった[[《魔導雑貨商人》]]の[[効果]]を[[発動]]することに成功した。

-コナミのゲーム作品において―~
元々はゲーム[[オリジナルカード]]で、「[[攻撃力]]3000以下の[[モンスター]]が[[攻撃]]してきたとき、それを[[破壊]]する」という[[《炸裂装甲》]]の[[下位互換]]のような[[効果]]だった。~
このゲーム内の[[《トラップ・マスター》]]は、このカードを自分フィールドにセットするという[[モンスター効果]]となっている。~
PS版「真DM2」では、対応攻撃力が4000以下になり、攻撃力強化の容易なゲーム中においても牽制力はなかなか高い。~
なぜか[[遊戯王デュエルモンスターズインターナショナル2>ゲーム付属カード#q4317c97]]では、[[効果]]で[[表側表示]]にした[[リバース効果モンスター]]の[[効果]]が[[発動]]しない。~
[[《光の護封剣》]]で[[表側表示]]にしても同様である。

**関連カード [#of87749e]
-[[《太陽の書》]]
-[[《砂漠の光》]]

―落とし穴シリーズ
-[[《落とし穴》]]
-[[《落とし大穴》]]
-[[《奈落の落とし穴》]]
-[[《異次元の落とし穴》]]
-[[《粘着落とし穴》]]
-[[《二重の落とし穴》]]
-[[《大落とし穴》]]
-[[《狡猾な落とし穴》]]
-[[《混沌の落とし穴》]]

**収録パック等 [#t244333f]
-[[STRUCTURE DECK−マリク編−]] SDM-039
-[[PREMIUM PACK 5>PREMIUM PACK#z5b0aa96]] P5-05 &size(10){[[Ultra]],[[Parallel]]};
-[[遊戯王デュエルモンスターズII 闇界決闘記 付属カード>ゲーム付属カード#kc954468]] &size(10){[[Ultra]]};
-[[トーナメントパック2007 Vol.4]] TP04-JP012

**FAQ [#n5248508]
Q:[[元々の守備力]]が1600である[[モンスター]]が、[[セット]]されています。~
  [[《聖域の歌声》]][[発動]]中にこの[[モンスター]]に対して《硫酸のたまった落とし穴》を[[発動]]した場合、どうなりますか?~
A:「攻守に関連する[[永続効果]]([[フィールド魔法]]・[[永続魔法]]・[[モンスター効果]])」は勘定に入れて計算します。~
  つまり、[[守備力]]2100として扱うため[[モンスター]]は[[破壊]]されません。
//A:「攻守に関連する[[永続効果]]([[フィールド魔法]]・[[永続魔法]]・[[モンスター効果]])」は勘定に入れて計算します。~
//  つまり、[[守備力]]2100として扱うため[[モンスター]]は[[破壊]]されません。
A:[[調整中]](10/07/19)

Q:[[セット]]状態の[[《タイラント・ドラゴン》]][[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]を[[破壊]]できますか?~
A:[[効果]]処理の時点で[[モンスター]]を[[表側表示]]にしますが、この時点では「攻守に関連しない[[永続効果]]」は[[適用]]されません。~
  つまり上記の[[モンスター]]らが持つ[[永続効果]]は発揮されず、《硫酸のたまった落とし穴》によって[[破壊]]されます。