*《&ruby(れいめつじゅつし){霊滅術師}; カイクウ/Kycoo the Ghost Destroyer》 [#h591c781]
 効果モンスター
 星4/闇属性/魔法使い族/攻1800/守 700
 このカードが相手に戦闘ダメージを与える度に、
 相手墓地から2枚までモンスターを除外する事ができる。
 またこのカードがフィールド上に存在する限り、
 相手は墓地のカードをゲームから除外する事はできない。

 [[Labyrinth of Nightmare −悪夢の迷宮−]]で登場した[[闇属性]]・[[魔法使い族]]の[[下級モンスター]]。~
 [[相手]]の[[墓地]]の[[モンスター]]を[[対象]]にとって[[除外]]する[[誘発効果]]と、[[相手]]の[[墓地]][[除外]]を阻害する[[永続効果]]を持つ。

 若干[[守備力]]が低いものの、[[魔法使い族]]・[[闇属性]]の[[アタッカー]]としては十分な[[攻撃力]]を持つ。~
 [[墓地]]の[[カード]]を利用する[[カード]]や[[デッキ]]が増加する中で、[[墓地]]利用を元から絶つ二重の[[墓地]]封じ[[効果]]は非常に強力である。~

 1つ目の[[効果]]は[[戦闘ダメージ]]を与える度に[[相手]]の[[墓地]]を掃除する[[効果]]。~
 [[自己再生]][[効果]]を持つ[[《ネフティスの鳳凰神》]]・[[《ゾンビキャリア》]]・[[《黄泉ガエル》]]・[[《不死武士》]]等を簡単に処理できる。~
 [[墓地]]の[[モンスター]]を[[除外]]する事で、間接的ではあるが[[蘇生]][[カード]]や[[サルベージ]][[カード]]、[[《貪欲な壺》]]の[[発動]]を妨害する事も可能。~

 2つ目の[[効果]]は[[相手]]による[[墓地]]からの[[除外]]を封じる[[効果]]。~
 [[墓地融合]]の[[《龍の鏡》]]や[[《ミラクル・フュージョン》]]は[[発動]]できず、[[墓地]][[除外]]によって[[特殊召喚]]される[[《ダーク・シムルグ》]]や[[天魔神]]は[[召喚]]できなくなる。~
 [[効果]]の[[発動]][[コスト]]として[[墓地]]の[[カード]]を[[除外]]する[[《ダーク・アームド・ドラゴン》]]・[[《馬頭鬼》]]・[[《ネクロ・ガードナー》]]・[[《BF−大旆のヴァーユ》]]等も[[効果]]を[[発動]]できず、[[メタ]]対象は多岐にわたる。~
 また、[[相手]]の[[《D.D.クロウ》]]を封じることも可能である。~
 この[[カード]]が[[自分]][[フィールド]]上にいれば、[[墓地]]利用を阻害される脅威は格段に減る。

-[[墓地]]を利用するテーマ[[デッキ]]に対して有効なため、その手の[[デッキ]]が流行した時に投入率が上がりやすい。~
[[【アンデット族】]]に対しては言うまでも無く強烈な[[メタカード]]であり、[[【ダムドビート】]]や[[【ダーク・シムルグ】]]に対しても高い抑止力を発揮する。~

-[[ダークモンスター>リメイク]]達がトーナメントシーンを席巻する現[[環境]]において、それらに対し重要かつ強力な[[メタカード]]として、その地位を確立することとなった。~
[[メタ]]に回った[[デッキ]]に投入されるどころか、自身の[[属性]]と[[効果]]故にそれらの[[ダークモンスター>リメイク]]達と共に採用されることさえ稀ではなくなっている。~

-[[【カオス】]]時代に次いで(下記参照)再びトーナメントシーンの第一線で活躍中である。~

-実戦での歴史は長く、[[【カオス】]]対策の筆頭だった[[カード]]。~
特に[[《混沌帝龍 −終焉の使者−》]]が存在した全盛期に活躍した。~
[[【ノーカオス】]]等の[[ビートダウン]]、つまり[[【カオス】]]を対策する側の[[デッキ]]では特に重要なウェイトを占めていた。~
また、[[闇属性]]であることから[[【カオス】]]に投入されたことも多く、[[ミラーマッチ]]の際に[[相手]]の[[【カオス】]]を封じる役割も果たした。~
だが後に登場した[[【変異カオス】]]では、[[環境]]の影響によって[[サイドデッキ]]に留まることが多かった。~
核を成していた[[《月読命》]]や[[《サウザンド・アイズ・サクリファイス》]]に簡単に処理され、[[《スケープ・ゴート》]]に阻まれて[[攻撃]]がなかなか通らなかったからである。~
また、[[《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》]]の1枚挿しが主流だったことも理由の一つだろう。~
2006年の選考会では[[【未来オーバー】]]での[[《オーバーロード・フュージョン》]]を封じるために[[【ビートカオス】>【カオス】]]に投入された。~

-また、海外では登場当初から[[スーパーレア>Super]]に設定されており、この[[カード]]の強さと人気がよく分かる。

-名前の由来は恐らく歴史でお馴染みの人物、弘法大師「空海」。~
なお英語名の「kycoo」の発音は「カイクウ」というより「キィクー」に近い。~
「カイクウ」が英語圏の人にとって辛い発音であるためだと考えられる。~

-コナミのゲーム作品において―~
DM6ではこの[[カード]]が[[相手]]に[[戦闘ダメージ]]を与えると、バグにより[[墓地]]の[[モンスター]]を上限無く[[除外]]することができる。~
なお、このゲームの収録[[カード]]では[[除外]]再利用が[[《奇跡の発掘》]]程度しかなかった。~
実質一度の[[戦闘ダメージ]]で[[蘇生]][[カード]]を[[紙]]札にする非常に強力な[[カード]]であった。

**関連[[カード]] [#w928f650]
-[[《昇霊術師 ジョウゲン》]]
-[[《結界術師 メイコウ》]]

-[[《封印師 メイセイ》]]

-[[《闇魔界の竜騎士 ダークソード》]]
-[[《ケルドウ》]]

-[[《王家の眠る谷−ネクロバレー》]]

-[[《王宮の鉄壁》]]

**この[[カード]]を使用する代表的な[[デッキ]] [#dhiosm65]
-[[【メタビート】]]
-[[【魔法族の里】]]

**収録パック等 [#o9ed9e8b]
-[[BEGINNER'S EDITION 2]] BE2-JP002 &size(10){[[Rare]]};
-[[DUELIST LEGACY Volume.3]] DL3-094 &size(10){[[Rare]]};
-[[Labyrinth of Nightmare −悪夢の迷宮−]] LN-11
-[[プロモカード]] PC3-006

**FAQ [#o0076890]
Q:[[相手]]の[[攻撃表示]][[モンスター]]を[[攻撃]]し、[[破壊]]したときに[[相手]]に[[戦闘ダメージ]]を与えたとき、その[[破壊]]した[[モンスター]]を[[除外]]することはできますか?~
A:いいえ、できません。~
  参考:[[ダメージステップにおける処理の順番>ダメージステップ#f84f19a7]]