*《&ruby(わぼく){和睦};の&ruby(ししゃ){使者};/Waboku》 [#c119572a]
 通常罠
 このカードを発動したターン、相手モンスターから受ける
 全ての戦闘ダメージは0になる。
 このターン自分のモンスターは戦闘では破壊されない。

 [[EX]]で登場した[[通常罠]]。~
 [[発動]][[ターン]]の[[相手]][[モンスター]]による[[戦闘ダメージ]]を[[無効]]にする。~
 後に登場した[[《威嚇する咆哮》]]と[[相互互換]]だが、この[[カード]]は[[自分]]の[[ターン]]にも使える点で攻撃的な使用法も出来る。~
 いずれにしても[[1ターンキル]]や[[【代償ガジェット】]]等の対策として有効な[[カード]]である。~

 まず第一に、[[自分]][[フィールド]]上の[[モンスター]]を守る場合や、[[自分]]自身への[[戦闘ダメージ]]を回避する使い方がある。~
 このカードの最も基本的な使い方で、あらゆる[[戦闘ダメージ]]を1[[ターン]]の間回避できることからほぼ確実に[[相手]]の[[攻撃]]を遅らせることが出来る。~
 [[相手]]の[[攻撃]]によって[[リバース]]はさせたいが、[[破壊]]されたくない[[モンスター]]が居る時にも有効に利用できる。~
 [[戦闘ダメージを与えた]]時に誘発する[[効果]]を防ぐことは出来るが([[戦闘ダメージ]]0は与えたことにならない)、[[《一撃必殺侍》]]・[[《ミスティック・ソードマン LV2》]]・[[《ドリルロイド》]]・[[《N・グラン・モール》]]等の[[効果]]で[[モンスター]]を[[破壊]]・[[バウンス]]する[[効果]]を止めることは出来ない。~
 [[攻撃]]をしたことによって[[発動]]する[[《古代の機械工兵》]]、[[剣闘獣]]なども[[効果]]を利用されてしまう。~
 この点では[[《威嚇する咆哮》]]に比べ防御力に劣るとも言える。~

 第二に、[[自分]]の[[ターン]]に使うことで、[[戦闘]]は行いたいが[[戦闘ダメージ]]は受けたくない場合に利用できる。~
 [[リクルーター]]を使った[[自爆特攻]]は出来ないことは注意だが([[戦闘破壊]]されないため)、これにより[[剣闘獣]]の[[効果]]を使いたい場合には攻めにも守りにも使えることになる。~
 他には、[[攻撃力]]が異常に高い[[モンスター]]に[[《異次元の女戦士》]]などを[[自爆特攻]]させたい場合や、やや[[攻撃力]]の低いが強力な[[効果]]を持つ[[《古代の機械工兵》]]で[[攻撃]]したい場合などで利用が出来る。~

 有効な使い方として、同じ[[攻撃力]]をもつ[[モンスター]]同士の[[戦闘]]では強い[[効果]]として働く。~
 同[[攻撃力]]の[[攻撃表示]][[モンスター]]同士の戦いで[[攻撃宣言]]時に[[発動]]すると、''[[自分]]の[[モンスター]]のみ''を守ることができるからである。~
 [[自分]]の[[ターン]]にも[[発動]]することで、こちらから[[相手]]の同[[攻撃力]][[モンスター]]を一方的に[[破壊]]しに行くことも可能である。~

 [[フリーチェーン]]の[[罠カード]]であることも[[メリット]]である。~
 他の[[永続魔法]]・[[永続罠]]と異なり、[[《大嵐》]]や[[《氷帝メビウス》]]では対処ができないのは評価できる。~
 [[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]が[[蘇生]]・[[帰還]]される際に、[[蘇生]]カードに[[チェーン]]すれば、[[効果]]は[[無効]]化されない。~
 [[相手]]の[[《ハリケーン》]]や[[《大嵐》]]だけでなく、[[《ミラージュ・ドラゴン》]]の[[効果]]などにも対応できる。~

-この[[カードの発動]]について。~
基本的には、[[攻撃宣言]]時に[[発動]]する。~
[[戦闘ダメージ]]が発生しなくなることは、出来る限り[[ダメージステップ]]の直前まで黙っているべきだろう。~
それにより[[相手]]に[[《月の書》]]等、各種カードを使わせたところで[[攻撃]]を封じ、[[相手]]の[[手札]]を消耗させることが出来る。~
だが、[[《ミラージュ・ドラゴン》]]・[[《漆黒の戦士 ワーウルフ》]]・[[《トラップ・ジャマー》]]・[[《古代の機械工兵》]]の存在が伺える場合は話は別。~
それらの[[モンスター]]を[[相手]]にする場合は、[[相手]]の[[メインフェイズ1>メインフェイズ#db7bdf0c]]終了時に[[発動]]する必要がある。

-あくまで止められるのは「[[戦闘ダメージ]]」のみ。~
「[[効果ダメージ]]」を止めたければ[[《レインボー・ライフ》]]・[[《ピケルの魔法陣》]]などで対応できる。

-長い間[[絶版]]カードであったが、[[ストラクチャーデッキ−守護神の砦−]]にて何の前触れもなくいきなり再録された。~
このとき「この[[ターン]][[自分]][[モンスター]]は[[戦闘]]によっては[[破壊されない]]。」という一文が追加されたが、それ以前からこの[[効果]]はあるものとして扱われていた。~
つまり、このテキスト追加は「[[効果]]の追加」ではなく「[[効果]]の明文化」である。~
逆にその他の[[カード]]でフォローが行われていないため多少混乱をきたすことになったのは皮肉である。~
→[[《ホーリーライフバリアー》]]など

-英語名が「waboku」。~
「使者」の要素が無い。

-原作・アニメにおいて―~
アニメ「決闘王国編」の「杏子vs孔雀舞」戦において杏子が使用。~
[[強化]]された[[《ハーピィ・レディ》]]の[[攻撃]]を防ぎ、反撃の狼煙を上げた。~

--アニメ5D'sにおいて遊星が類似した[[効果]]を持つ[[罠カード]]《アイアン・リゾルブ》を使用している。~
[[効果]]はほとんど同じなのだが、[[ライフポイント]]を半分払う[[コスト]]があるためこの[[カード]]の[[下位互換]]にあたる。~
また、ゴーストも《クラインの迷宮》という類似[[罠カード]]を使っている。~
こちらには[[攻撃]]してきた[[相手]][[モンスター]]の[[攻撃力]]と[[守備力]]を入れ替える[[効果]]も備わっている。~

-コナミのゲーム作品において―~
「[[遊戯王 5D's STARDUST ACCELERATOR -WORLD CHAMPIONSHIP 2009->http://www.konami.jp/gs/game/yugioh_wcs2009/]]」では残念なCPU思考がある。~
ラリーが《和睦の使者》と[[《誤作動》]]を[[デッキ]]に入れているのだが、[[《大嵐》]]や[[《氷帝メビウス》]]でこの2枚を同時に[[破壊]]する状況を作ると、《和睦の使者》を[[チェーン]]しつつ、''[[《誤作動》]]まで[[チェーン]]してしまう''。~
つまり[[ライフ]]を500払った挙句に自ら《和睦の使者》を[[無効]]化してしまう、という悲惨な状況になる。~
これの類似例として、[[自分]]で[[発動]]した[[《大嵐》]]に対して[[自分]]で[[《神の宣告》]]を[[発動]]する、などがある。~
どうやら、[[魔法・罠カード]]が[[破壊]]される時にその[[カード]]が[[発動]]可能なら必ず[[発動]]するようなルーチンになっているようだ。~

**関連カード [#g5497d08]
-[[《威嚇する咆哮》]]
-[[《攻撃の無力化》]]

-[[《ピケルの魔法陣》]]
-[[《ホーリーライフバリアー》]]

-[[《魂の氷結》]]
-[[《覇者の一括》]]

-[[《ロケット戦士》]]

-[[《ディフェンシブ・タクティクス》]]

-[[《ゼロ・ガードナー》]]

**収録パック等 [#o8d17007]
-[[EX]]
-[[EX-R]] EX-40
-[[ストラクチャーデッキ−守護神の砦−]] SD7-JP026
-[[ストラクチャーデッキ−アンデットワールド−]] SD15-JP036
-[[DUEL TERMINAL −疾風のドラグニティ!!−]]DT06-JP050

**FAQ [#z38b7c22]
Q:このカードを[[発動]]した[[ターン]]に[[戦闘]]を行うことはできますか?~
  また、[[戦闘]]を行える場合、[[裏側守備表示]]の[[モンスター]]を[[攻撃]]した場合は、[[表側表示]]になりますか?~
A:[[戦闘]]を行うことが可能です。[[裏側表示]][[モンスター]]は[[表側表示]]になります。~
  もちろん[[リバース効果]]も発揮されます。~

Q:この[[カードの発動]]中に[[《マジック・ランプ》]]により[[自分]]の[[モンスター]]同士が[[戦闘]]を行う場合、どう処理を行いますか?~
A:[[自分]]の[[モンスター]]同士が[[戦闘]]を行う場合、[[相手]][[モンスター]]からの[[ダメージ]]では無いため、[[自分]]は[[戦闘ダメージ]]を受け、[[戦闘]]によって[[モンスター]]は[[破壊]]されます(09/03/13)。~