カードの効果テキストでは、そのカードの効果を使用できるタイミングや条件等を説明するために、「〜時」と「〜場合」という表現が使われていますが、これには違いがあります。
「〜時」は、その処理や条件が満たされたその直後のみ使用できる事を表しています。
そのため、何らかの効果やチェーンの処理等の途中でその処理や条件を満たしていたとしてもそのカードの効果を使用できない事があります。
「〜場合」はその処理や条件が満たされる事で使用できる事を表しています。
「〜時」とは違い、何らかの効果やチェーンの処理等の途中でその処理や条件を満たされている場合であればそれらの処理が終わった後でそのカードの効果を使用する事ができます。
(公式ルールブック 新マスタールール対応 バージョン 1.0 より引用)
「破壊された」や「墓地へ送られた」など、特定の処理をトリガーに発動できるカードならびにカードの効果は数多く存在する。
そのうち、発動するかどうかをプレイヤーが選ぶことができる任意効果は、発動条件が「〜した時」か、あるいは「〜した場合」かによって処理の方法が異なる。
「〜した時」が発動条件の任意効果は、その条件を満たした直後にしか発動できない。
このため、発動条件を満たした後に別の処理が行われた場合、タイミングを逃したとしてその効果を発動できなくなってしまう。
「〜した場合」が発動条件の効果は原則としてタイミングを逃さない。
「〜した時」の任意効果が発動できなくなる具体的な状況は「タイミングを逃す」のページを参照。
この二つを区別するために、「時の任意効果」と「場合の任意効果」とそれぞれ呼ぶこともある。
これに「強制効果」をくわえて、以下のように考えておくとよい。
カードの発動や効果の発動に対して発動する効果の場合、そのテキストが「時」か「場合」かによって扱いが違う。
「時」の場合はその発動に直接チェーンを組んで発動するのに対して、「場合」の場合はその発動が行われたチェーン上の処理の解決後に発動する。
ほぼ同じ様な特殊召喚効果に思える《ナチュル・ロック》と《オルターガイスト・マルチフェイカー》もこの違いにより実際の運用には大きな違いが出る。
《幽鬼うさぎ/Ghost Ogre & Snow Rabbit》 チューナー・効果モンスター 星3/光属性/サイキック族/攻 0/守1800 このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。 (1):フィールドのモンスターの効果が発動した時、 またはフィールドの既に表側表示で存在している魔法・罠カードの効果が発動した時、 手札・フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。 フィールドのそのカードを破壊する。
《マジシャンズ・ローブ/Magician's Robe》 効果モンスター 星2/闇属性/魔法使い族/攻 700/守2000 「マジシャンズ・ローブ」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):相手ターンに手札から魔法・罠カード1枚を捨てて発動できる。 デッキから「ブラック・マジシャン」1体を特殊召喚する。 (2):このカードが墓地に存在する状態で、 相手ターンに自分が魔法・罠カードの効果を発動した場合に発動できる。 このカードを墓地から特殊召喚する。 この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。