アニメ「遊戯王GX」における主人公・遊城十代が使用するファンデッキ。
現実を生きる我々は彼のような「40枚以上のデッキの中から1枚を狙って引ける」ゴッドドロー能力を持ち合わせているわけもない。
そのため、このデッキの主軸となるのは全てのE・HEROの代用品として、また《融合》そのものとして運用できるという凄まじい汎用性を誇る「最強のE・HERO」、…すなわち《沼地の魔神王》である。
《沼地の魔神王/King of the Swamp》 効果モンスター 星3/水属性/水族/攻 500/守1100 このカードを融合素材モンスター1体の代わりにする事ができる。 その際、他の融合素材モンスター1体は正規のものでなければならない。 また、このカードを手札から墓地に捨てる事で、 デッキから「融合」魔法カードを手札に加える。 その後デッキをシャッフルする。
正規のE・HEROでデッキに入れられるのは《E・HERO スパークマン》 と《E・HERO ワイルドマン》の2種類であろう。
《E・HERO スパークマン/Elemental Hero Sparkman》 通常モンスター 星4/光属性/戦士族/攻1600/守1400 様々な武器を使いこなす、光の戦士のE・HERO。 聖なる輝きスパークフラッシュが悪の退路を断つ。
《E・HERO ワイルドマン/Elemental Hero Wildheart》 効果モンスター 星4/地属性/戦士族/攻1500/守1600 このカードは罠の効果を受けない。
《E・HERO スパークマン》は辛うじてアタッカーとして運用可能な範囲の攻撃力であり、また融合先の《E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン》がフィニッシャーとして活躍する。
専用の装備カード《スパークガン》も、《エネミーコントローラー》3回分と案外悪くない性能だ(入れるなら、の話だが)。
《E・HERO ワイルドマン》は低能力揃いのE・HEROにおいて唯一単体で機能する優秀なアタッカーであり、また融合先の《E・HERO ワイルドジャギーマン》も高攻撃力にして全体攻撃持ち、と他のE・HEROとは一線を隔する性能を持っている。
《E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン/Elemental Hero Shining Flare Wingman》 融合・効果モンスター 星8/属性/戦士族/攻2500/守2100 「E・HEROフレイム・ウィングマン」+「E・HEROスパークマン」 このモンスターは融合召喚でしか特殊召喚できない。 このカードの攻撃力は、自分の墓地の「E・HERO」という名のついた カード1枚につき300ポイントアップする。 このカードが戦闘によってモンスターを破壊し墓地へ送った時、 破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。
《E・HERO ワイルドジャギーマン/Elemental Hero Wildedge》 融合・効果モンスター 星8/地属性/戦士族/攻2600/守2300 「E・HEROワイルドマン」+「E・HEROエッジマン」 このモンスターは融合召喚でしか特殊召喚できない。 相手フィールド上の全てのモンスターに1回ずつ攻撃をする事ができる。
その他のE・HEROは、《E・HERO クレイマン》が壁として辛うじて考えられるぐらいで、残念ながら投入するのは控えたほうが無難だ。
融合モンスターのE・HEROに関しては、融合召喚の幅を広げる意味でも《E・HERO サンダー・ジャイアント》や《E・HERO ワイルド・ウィングマン》等を可能な限り投入しておきたい。
さて、このデッキ、攻撃力を補うために是非とも《サイバー・ドラゴン》を差し込みたい。
もちろん《サイバー・ツイン・ドラゴン》《サイバー・エンド・ドラゴン》への融合も決定打となりうる。というよりこちらのほうがフィニッシャーになりやすいか。
E・HEROのサポートカードは多々あるが、投入しやすいカードとしては手札消費を抑えて融合召喚を行える《ミラクル・フュージョン》、E・HEROをデッキから容易にサーチできる《E−エマージェンシーコール》が挙げられる。
魔法・罠の除去手段として《R−ライトジャスティス》、下級E・HEROの攻撃力不足を補える《摩天楼 −スカイスクレイパー−》も投入候補としてはギリギリ考慮できるか。
専用サポートカード以外のサポートカードとしては、意外にも《増援》が有効。
《E−エマージェンシーコール》とは違い下級E・HEROしかサーチできないものの、E・HEROが全て戦士族であるため相性は良く、《異次元の女戦士》等を自然にデッキに組み込みやすくなるからだ。
これからまだまだE・HEROやサポートカードが増える可能性は高いが、壮絶なまでのディスアドバンテージを背負う宿命の融合メインデッキである以上、ファンデッキの範囲を抜けることは無いだろう。
アニメの鉄則「コンボ優先(見栄えがいいため)」を打ち崩すことが出来れば、あるいは大逆転の可能性もあるかもしれないが…。