《ダーク・フュージョン》・《ダーク・コーリング》によるE−HEROの融合召喚を主体とするデッキ。
融合素材に下級E・HERO及び《E−HERO マリシャス・エッジ》が存在するためデッキ自体はHEROデッキである。
融合素材に同じ下級E・HEROを使用する【E・HERO】とは、デッキの構築や運用方法が異なるので注意したい。
キーカードである《ダーク・フュージョン》・《ダーク・コーリング》を引き当てるまでは戦線維持対策も必要である。
そのため、融合召喚以外の戦術も必要な玄人向けのデッキといえる。
《ダーク・フュージョン/Dark Fusion》 通常魔法 手札・自分フィールド上から、融合モンスターカードによって決められた 融合素材モンスターを墓地へ送り、 悪魔族のその融合モンスター1体を融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。 この効果で特殊召喚したモンスターは、このターン相手のカードの効果の対象にならない。
《ダーク・コーリング/Dark Calling》 通常魔法 自分の手札・墓地から、融合モンスターカードによって決められた 融合素材モンスターをゲームから除外し、 「ダーク・フュージョン」の効果でのみ特殊召喚できる その融合モンスター1体を「ダーク・フュージョン」による融合召喚扱いとして エクストラデッキから特殊召喚する。
正規の融合素材としては下級E・HEROと《E−HERO マリシャス・エッジ》の2系統に分かれる。
これは、E・HEROと《E−HERO マリシャス・エッジ》を融合素材の組み合わせとするE−HEROが無かったからである。
元々、融合素材となる下級E・HEROと《E−HERO マリシャス・エッジ》は、《E・HERO エアーマン》や《E・HERO プリズマー》を介して共存可能ではあった。
その上で、HEROを融合素材として指定する《E・HERO アブソルートZero》や《V・HERO アドレイション》、《V・HERO トリニティー》と《未来融合−フューチャー・フュージョン》により改善されたといえる。
その点を踏まえて、デッキ構築時点からどのモンスターに重心を置くのかが重要になる。
融合素材となる下級E・HEROであるが、【E・HERO】のようにモンスター効果を使い分ける場合は融合素材となる5種類を全て用意しておきたい。
その上で、メインで融合召喚するE−HEROの融合素材は、複数枚採用することになる。
融合モンスターのステータスや効果に注目した場合、《E−HERO ライトニング・ゴーレム》が群を抜いて優秀。
《E−HERO ライトニング・ゴーレム》の融合素材である《E・HERO スパークマン》と《E・HERO クレイマン》はともにステータスが高いため融合召喚するモンスターを絞ることも検討する価値はあるだろう。
《E−HERO マリシャス・エッジ》を複数枚採用する場合は、その生け贄召喚の生け贄として《E−HERO ヘル・ブラット》も投入したい。
融合召喚するE−HEROの種類を増やし、《E・HERO エアーマン》や《E・HERO プリズマー》の効果を活用するため、なるべく正規の融合素材モンスターを採用したい。
融合素材代用モンスターからは融合呪印生物が必須となる。
融合呪印生物特有の起動効果は使用できないが、岩石族であるため《E−HERO マリシャス・エッジ》・《ダーク・フュージョン》を含めた3枚で、《E−HERO ダーク・ガイア》または《E−HERO マリシャス・デビル》のどちらでも融合召喚出来るからである。
E−HEROは《融合》では特殊召喚できないため、他の融合召喚をメインにしたデッキでは必須の《沼地の魔神王》の優先度は低くなる。
《E・HERO プリズマー》は、融合素材となるモンスターの名前が記載されていない《E−HERO ダーク・ガイア》とは融合召喚するにも融合素材をサーチするにも相性が悪い。
現在、下級E・HEROを融合素材とするE−HEROは、全てレベル6以上である。
そのE−HEROと融合素材代用モンスターを融合素材として《ダーク・コーリング》を発動すれば、《E−HERO マリシャス・エッジ》なしで《E−HERO マリシャス・デビル》を融合召喚可能となる。
《E・HERO エアーマン》は必須カードである。
HEROデッキでは、HEROサーチ・伏せ除去もこなすアタッカーとして非常に強力。
また、HEROのサーチ・サルベージの役割を果たす《E・HERO プリズマー》と《E・HERO オーシャン》を投入しておきたい。
《クリッター》・《メタモルポット》などの汎用性の高いカードも投入が考慮される。
墓地を肥やすことに特化するなら、《魔導雑貨商人》の投入も検討できる。
スペースがあれば【E・HERO】同様に《異次元の女戦士》・《ならず者傭兵部隊》などで《増援》の幅を広げるのもいいだろう。
悪魔族であることを活かすなら、厄介な効果モンスターを封じる《冥界の魔王 ハ・デス》や、墓地のE−HEROをコストにできる《ダーク・ネクロフィア》の投入も考慮される。
《E−HERO ヘル・ゲイナー》・《E−HERO マリシャス・デビル》・《E−HERO ダーク・ガイア》とのシナジーにも注目したい。
しかし、これらを優先する場合、【悪魔族】に《E−HERO マリシャス・エッジ》・《E−HERO ヘル・ゲイナー》・《E−HERO ヘル・ブラット》などの通常召喚が可能なE−HEROを投入したほうが良さそうである。
《ダーク・フュージョン》・《ダーク・コーリング》は必須。
融合素材モンスターをフィールドに召喚して戦闘も行うのか、墓地へ送るのかをよく見極めた上で投入枚数を決定したい。
【E−HERO】を扱うにあたって《ダーク・フュージョン》・《ダーク・コーリング》が共通して融合召喚可能な場所は自分の手札であることは覚えておきたい。
《ダーク・フュージョン》・《ダーク・コーリング》はともに《融合》と比べてサーチ及びサルベージがしにくい。
上記2種類の融合カードを手札に加えるために、【雑貨貪欲ターボ】のギミックを組む手もある。
なお、《貪欲な壺》を使用する際には、《ダーク・フュージョン》でしか融合召喚できないE−HERO融合モンスターや融合素材にならないモンスターを指定して融合素材モンスターがデッキに戻ることを回避するとよい。
ただし、《貪欲な壺》のE・HERO版である《ホープ・オブ・フィフス》では、上と同じことができないため採用を見送りたい。
《増援》・《E−エマージェンシーコール》は融合素材をサーチするために大いに活躍してくれる。
《戦士の生還》は、《異次元の女戦士》など汎用性の高い戦士族や融合素材となるE・HERO達をサルベージすることができる。
《E・HERO エアーマン》サルベージからE−HEROのサーチに繋げられることも覚えておきたい。
カードプールの増加により、特定の属性のモンスターをサルベージするカードが増えた。
【E−HERO】でも【E・HERO】での《沼地の魔神王》サルベージに似た戦術を《融合呪印生物−光》と《救援光》、《融合呪印生物−闇》と《ダーク・バースト》の組み合わせでも採用できるようになった。
もちろん条件さえ合えば融合呪印生物以外のモンスターも手札に戻すことができるので汎用性の高いモンスターを戻すことも考えられる。
《ダーク・フュージョン》を軸としたデッキでは、サルベージカードを使用して融合素材モンスターを手札に戻すことも考えられる。
《ダーク・コーリング》を軸としたデッキでは、融合素材モンスター以外のモンスターを手札に戻すことが多くなる。
これは、《ダーク・コーリング》が自分の手札または墓地から融合召喚するカードのため、サルベージカードで融合素材モンスターを指定した場合ディスアドバンテージにしかならないためである。
融合召喚とモンスターサーチのための魔法カードにスペースをとられてしまうが蘇生用のカードも入れておきたい。
蘇生対象として、高攻撃力の《E−HERO マリシャス・エッジ》、特殊召喚成功時でも効果が発動する《E・HERO エアーマン》、フィールドから墓地に送られたときに発動する《クリッター》などが候補である。
《R−ライトジャスティス》は効果に場のE−HEROは影響しない事に注意。
デッキ構築やメタに応じて《砂塵の大竜巻》や《E・HERO エアーマン》の効果と使い分けるべきだろう。
《O−オーバーソウル》の投入も考えられる。
融合素材にE・HEROの通常モンスターが投入されるため比較的蘇生対象は多い。
蘇生したE・HEROは、戦線の維持役や《E−HERO マリシャス・エッジ》の生け贄召喚の生け贄として有用である。
現状蘇生からの生け贄確保という役割では、《E−HERO ヘル・ブラット》や《E・HERO エアーマン》・《クリッター》などが存在するため《O−オーバーソウル》の投入は厳しいと言える。
《R−ライトジャスティス》・《O−オーバーソウル》はともにE・HEROが少ないと機能しないことには注意したい。
融合召喚のための魔法カードにスペースを大きく割かなければならないため、罠カードはあまり投入できない。
《聖なるバリア−ミラーフォース−》など必須カード以外は好みで若干投入する程度でいい。
融合モンスターの天敵である《N・グラン・モール》への対策になる《次元幽閉》や、汎用性の高い《奈落の落とし穴》、罠封じの《王宮のお触れ》などが代表的だろう。
《融合呪印生物−闇》などを生け贄にして《死のデッキ破壊ウイルス》を採用する手もある(ただし、現在は禁止カード)。
《神の宣告》や《魔宮の賄賂》等の強力なカウンター罠を採用して、攻撃や融合召喚を通しやすくするのもありだろう。
カウンター罠を多用する場合には、コストやディスアドバンテージのことを考えるとマストカウンターを見極める必要がある。
《E−HERO マリシャス・エッジ》の生け贄召喚をプレイの中心とするタイプ。
《ダーク・フュージョン》・《ダーク・コーリング》は必ずしも必要としない。
詳しくは、【マリシャス・ビート】【帝コントロール】を参照のこと。
【E・HERO】に《ダーク・フュージョン》・《ダーク・コーリング》を併用するタイプ。
《ダーク・フュージョン》・《ダーク・コーリング》はともにサーチしにくいため、基本的に《融合》・《沼地の魔神王》・《未来融合−フューチャー・フュージョン》を駆使しながらE・HERO融合モンスターを召喚することとなる。
E−HEROを融合召喚する場合、墓地に融合素材が集まってから《ダーク・コーリング》を発動するのが基本となるだろう。
融合素材に《E・HERO エッジマン》・《E−HERO マリシャス・エッジ》のどちらを採用するかでデッキの方向性が分かれる。
どちらも融合モンスターが強力なだけに選択を迫られる。
《E・HERO プリズマー》など墓地へ送る手段を多く用意すれば両方採用することも不可能ではない。
【E・HERO】をベースとしているため、融合素材としては《E・HERO スパークマン》や《E・HERO ワイルドマン》が主軸となる。
エクストラデッキに枚数の上限がついたため、投入する融合モンスターを精選する必要が出てきた。
《E・HERO スパークマン》を融合素材とする融合モンスターはE・HEROとE−HERO両方に強力なものが揃っている。
これらは殆どが光属性であり、特化した場合は《オネスト》を投入する余地も出てくる。
また、融合素材モンスターの縛りが緩い《E・HERO The シャイニング》などをエクストラデッキに投入する手もある。
E−HEROの融合素材モンスターが通常モンスターであることに着目したタイプ。
《E−HERO インフェルノ・ウィング》・《E−HERO ライトニング・ゴーレム》・《E−HERO ダーク・ガイア》が主軸となる。
【E−HERO】のデッキ構築とは異なるので、【高等儀式術】及び【デミスガイア】を参考にしたい。
戦術自体は【E・HERO】とあまり変わらないため、弱点もほぼ同様となる。
《ホルスの黒炎竜 LV8》・《マジック・キャンセラー》などの魔法封じ、《虚無魔人》や《王宮の弾圧》などの特殊召喚封じ、《王宮の鉄壁》による《ダーク・コーリング》封じなどがある。
エクストラデッキに枚数の上限がついたことにより、《記憶破壊者》へのリスクは減ったが、エクストラデッキの構築にも注意を払う必要がある。
また、《フュージョニストキラー》にも注意が必要となる。