*【MCV】 [#t5fc8546]
 [[《ヴィクトリー・ドラゴン》]]を使い、後攻1ターンの「[[マッチキル]]」を狙う[[デッキ]]。~
 確かに[[1ターンキル]][[デッキ]]の一種ではあるのだが、他とは異なり、「対策さえ許さない」という『極悪さ』を誇った。~
 ある意味で、[[コンボ]][[デッキ]]・[[1ターンキル]][[デッキ]]の最高峰と呼べるだろう。~

 [[【MCV】]]と言う名は、このデッキの根幹を成す[[《メタモルポット》]](Morphing Jar)及び[[《カオスポッド》]](Morphing Jar #2)・[[《サイバーポッド》]](Cyber Jar)・[[《ヴィクトリー・ドラゴン》]](Victory Dragon)の頭文字からとられている。~
 なお、【MACV】と呼ばれる時もあるが、こちらは「Morphing jar jar#2 And Cyber jar Victory」の略となっている。~

-「C」には[[《サイバーポッド》]]や[[《カオスポッド》]]をループさせることから「Cycle」も内包していると言う説もある。~
こちらの場合、「Morphing jar#2 Cycle Victory」となる。~

 《ヴィクトリー・ドラゴン/Victory D.》
 効果モンスター(禁止カード)
 星8/闇属性/ドラゴン族/攻2400/守3000
 このカードは特殊召喚できない。
 自分フィールド上のドラゴン族モンスター3体を
 生け贄にして生け贄召喚しなければならない。
 このカードの直接攻撃によって相手ライフを0にした場合、
 このカードのコントローラーはマッチに勝利する。

 《メタモルポット/Morphing Jar》 
 効果モンスター(制限カード)
 星2/地属性/岩石族/攻 700/守 600
 リバース:自分と相手の手札を全て捨てる。
 その後、お互いはそれぞれ自分のデッキからカードを5枚ドローする。

 《サイバーポッド/Cyber Jar》 
 効果モンスター(禁止カード)
 星3/闇属性/岩石族/攻 900/守 900
 リバース:フィールド上のモンスターを全て破壊する。
 お互いデッキの一番上からカードを5枚めくり、
 その中のレベル4以下のモンスターカードを全て
 表側攻撃表示または裏側守備表示でフィールド上に特殊召喚する。
 それ以外のカードは全て手札に加える。

 《カオスポッド/Morphing Jar #2》
 効果モンスター
 星3/地属性/岩石族/攻 800/守 700
 リバース:お互いにフィールド上モンスターカードを
 持ち主のデッキに加えてシャッフルする。
 その後デッキに加えた数と同数のモンスターカードが出るまで
 お互いデッキの一番上からカードをめくり、
 レベル4以下のモンスターを裏側守備表示でフィールド上に特殊召喚する。
 それ以外のカードは全て墓地に捨てる。

**基本的な動かし方 [#g612bf0f]

***ループを形成する [#x460e8d1]
 基本的には[[【デッキ破壊1キル】]]と同じく、[[《サイバーポッド》]]、[[《メタモルポット》]]による手札充実と[[デッキ圧縮]]をする。

 そして、フィールドに[[《カオスポッド》]]、[[《聖なる魔術師》]]、[[《闇の仮面》]]を[[裏側守備表示]]でセット。~
 更に、発動状態の[[《王家の神殿》]]、[[《血の代償》]]。そして、手札に[[《砂漠の光》]]を用意する。~

 上記の状況に整えたら、[[《砂漠の光》]]を発動し、その3体を同時に[[リバース]]させ、効果発動。~
 [[《闇の仮面》]]は墓地から[[《砂漠の光》]]を、[[《聖なる魔術師》]]は墓地から任意に必要な魔法を回収する。~
 そして、最後に[[《カオスポッド》]]の効果で3体をデッキへ戻して[[裏側表示]]で[[セット]]しなおすことでループさせる。~

 ちなみにこのループは、[[デッキ]]内にモンスターが存在しない状態でのみ成立する。~
 [[デッキ]]に存在する[[モンスターカード]]は、[[《ヴィクトリー・ドラゴン》]]、[[《サイバーポッド》]]、[[《メタモルポット》]]と、このループパーツの計6枚のみしかないので、上記3枚がデッキから移動していれば、デッキ枚数に関係なくループは成立する。~

***[[《ヴィクトリー・ドラゴン》]]を召喚する [#a50ec63a]
 その後は[[《聖なる魔術師》]]で無限に回収される[[魔法カード]]によって[[マッチ]]勝利への土壌を作成していく。~
 まず、[[《ご隠居の猛毒薬》]]等で[[《血の代償》]]に用いるライフ回復と、相手ライフへのダメージを与える。~
 [[《死者への手向け》]]等で相手[[モンスター]]を[[除去]]し、[[《ヴィクトリー・ドラゴン》]]で直接攻撃できる準備を行う。~
 [[《死者転生》]]等で、[[《ヴィクトリー・ドラゴン》]]の[[生け贄]]とする3体の[[モンスター]]を用意する。~

 最後に、[[《闇の仮面》]]で[[《砂漠の光》]]ではなく[[《竜の血族》]]を回収し、[[《血の代償》]]や[[《太陽の書》]]などで並べた[[表側表示]][[モンスター]]3体を[[ドラゴン族]]扱いにし、[[《血の代償》]]で[[《ヴィクトリー・ドラゴン》]]を召喚。~
 成す術のない相手に、直接攻撃を通し、[[マッチキル]]を達成する。~
 ~

-[[《聖なる魔術師》]]の代わりに、もう1枚[[《闇の仮面》]]を採用するケースや、[[《混沌の黒魔術師》]]を採用するケースもあった。~
[[《闇の仮面》]]の場合、[[《残骸爆破》]]でダメージを与え、[[《王家の財宝》]]によって墓地からカードを回収する。~
 ~

**デッキ運用に際して [#u40ccc1c]
 [[《ヴィクトリー・ドラゴン》]]の[[直接攻撃]]が必要であるため、先攻1ターン目からの[[マッチ]]勝利は不可能。~
 無理に早期[[マッチ]]勝利を狙うのではなく、2〜3ターンかけて決めるつもりでプレイするのも手段の一つ。~

 相手プレイヤーの妨害によって(ほとんどないが)[[《ヴィクトリー・ドラゴン》]]の召喚が不可能になった場合、[[《手札抹殺》]]による[[【デッキ破壊1キル】]]と同じ[[デッキデス]]や、[[《ご隠居の猛毒薬》]]とループパーツによる[[バーン]]キル等も可能になっている。~
 しかし、この場合、サイド調整で[[《ネコマネキング》]]等を加えられ、[[マッチキル]]は絶望的になるだろう。~
 ~

**ルール改定に伴う致命的問題 [#pa2ea4b1]
 公認大会規定の改定に伴い「1ターンに3分以上のプレイ」がジャッジにより厳しく規制されるようになった。~
 そのためほぼ上記のようなループコンボ(一人回し)を長時間行う事が事実上不可能となった。~

 このデッキが猛威を振るったために追い討ちをかけるかのように、[[06/03/01>禁止・制限カード/2006年3月1日]]より[[《ヴィクトリー・ドラゴン》]][[《サイバーポッド》]]は[[禁止カード]]、[[《闇の仮面》]][[《王家の神殿》]]は[[制限カード]]、[[《聖なる魔術師》]]は[[準制限カード]]となった。~

 よって、現在[[【MCV】]]を公認大会で見かけることは、「殆ど」どころか「絶対に」無いだろう。~

**代表的なカード [#bf8f987b]
-[[《ヴィクトリー・ドラゴン》]] 
-[[《メタモルポット》]]
-[[《サイバーポッド》]]
-[[《カオスポッド》]]
-[[《砂漠の光》]]

**関連リンク [#d3ccfb3d]
-[[デッキ集]]