EXTREME VICTORYで登場したTGを軸としたシンクロ召喚デッキ。
下級モンスターの多くが展開やシンクロ召喚補助に関する効果を持ち、容易にシンクロ召喚を行うことが可能。
その反面、下級モンスターのステータスの低さや属性・種族のバラつき等、扱いにくい要素もある。
《TG ストライカー》らが持つサーチ効果と、それゆえに様々なデッキに取り入れやすいシンクロ召喚のギミックが注目され、【ガジェット】や【代行者】等の他のデッキと混合する形で、第7期の環境に名前を残している。
単体でも十分な力を発揮する事の多いテーマデッキでは、非常に珍しい現象である。
しかし、12/03/01にて《TG ストライカー》が制限カードとなってしまったため、大幅な弱体化を余儀なくされている。
《TG ストライカー/T.G. Striker》 チューナー(効果モンスター)(制限カード) 星2/地属性/戦士族/攻 800/守 0 相手フィールド上にモンスターが存在し、 自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、 このカードは手札から特殊召喚する事ができる。 フィールド上に存在するこのカードが破壊され 墓地へ送られたターンのエンドフェイズ時、 自分のデッキから「TG ストライカー」以外の 「TG」と名のついたモンスター1体を手札に加える事ができる。
《TG ワーウルフ/T.G. Warwolf》 効果モンスター 星3/闇属性/獣戦士族/攻1200/守 0 レベル4以下のモンスターが特殊召喚に成功した時、 このカードを手札から特殊召喚する事ができる。 フィールド上に存在するこのカードが破壊され墓地へ送られたターンのエンドフェイズ時、 自分のデッキから「TG ワーウルフ」以外の 「TG」と名のついたモンスター1体を手札に加える事ができる。
《TG ラッシュ・ライノ/T.G. Rush Rhino》 効果モンスター 星4/地属性/獣族/攻1600/守 800 このカードが攻撃する場合、ダメージステップの間 このカードの攻撃力は400ポイントアップする。 フィールド上に存在するこのカードが破壊され墓地へ送られた ターンのエンドフェイズ時、自分のデッキから 「TG ラッシュ・ライノ」以外の「TG」と名のついたモンスター1体を手札に加える事ができる。
シンクロ召喚を補助する効果やシンクロモンスターに関連する効果が多く、優秀なドローソースとなる《TG ハイパー・ライブラリアン》も属する。
主にこれらを利用していくが、TGの豊富なシンクロモンスターはレベルに偏りがある。
そのために組み合わせが重要な要素となり、下級モンスターの多くが持つサーチ効果はそこに活用できるだろう。
上記を踏まえ、レベル5・2を狙いやすい構築、特に1ターン内で複数回のシンクロ召喚が可能な構築を心がけると良いだろう。
その他にも様々なシンクロモンスターの召喚を狙えるが、サーチや《TG ブレード・ガンナー》の兼ね合いも踏まえ、よく検討しよう。
シンクロ召喚による展開を鍵とするが、上述どおり一定のレベルを狙うことが多くなるため、前提として手札の状態が重要となる。
序盤は《TG ラッシュ・ライノ》等のサーチ効果を持つTGで戦線を繋ぎ、準備が整い次第シンクロ召喚を行うという流れが基本となる。
最近は序盤からでも致命的なモンスターを召喚してくるデッキも少なくないため、《TG1−EM1》や各種除去カードでそれらを阻害していくことも重要。
TGでは基本的に手札2枚を消費してのシンクロ召喚が多くなるため、シンクロ召喚先はアドバンテージを失いにくい選択を行っていくことが重要となる。
特に《TG ワンダー・マジシャン》の伏せ除去と被破壊時のドロー、《TG ハイパー・ライブラリアン》の後続のシンクロ召喚時のドローは積極的に狙っていきたい。
ここまでの流れだけでも、除去カードを組み合わせ上手くアドバンテージを稼いでいくことで勝利を狙うことはできる。
終盤では余裕があれば《TG ブレード・ガンナー》等、最上級シンクロモンスターのシンクロ召喚も狙っていきたい。
強力な耐性を持つ大型シンクロモンスターで場を制圧し、さらなる下級TGやTGシンクロモンスターを展開していくことができれば、より勝利は磐石なものとなるだろう。
より余力があるならば、レベル2のシンクロモンスターを合わせてレベル12のシンクロモンスターを狙っても良い。
2つの効果によって除去されづらい《TG ブレード・ガンナー》を主軸としたデッキ。
シンクロ召喚は、《TG ワンダー・マジシャン》+レベル5シンクロモンスターまたは《フォーミュラ・シンクロン》+レベル8シンクロモンスターで行うのが基本。
後者の場合、TGには存在しないレベル8のシンクロモンスターを利用するので、そのことを意識した構築が必要となる。
《TG ブレード・ガンナー》は1度シンクロ召喚してしまえば場持ちは良い方なので、確実にビートダウンしていけばよい。
また、2つ目の効果は墓地のTGモンスターを除外するため、帰還系カードとのコンボも考えられる。
《ゾンビキャリア》や《ボルト・ヘッジホッグ》といった自身の効果で除外されてしまうカードと合わせて採用することで、帰還からの更なるシンクロ召喚も可能である。
最低3体のシンクロモンスターをシンクロ素材とする《TG ハルバード・キャノン》・《シューティング・クェーサー・ドラゴン》を主軸としたデッキ。
シンクロ召喚は、レベル5シンクロモンスター2体+レベル2シンクロモンスターという形が1番作り易い。
《TG ハイパー・ライブラリアン》や《フォーミュラ・シンクロン》などを駆使し、極力アドバンテージを減らさないように進めていくのが望ましい。
シンクロ召喚する場合、基本的には《シューティング・クェーサー・ドラゴン》の方が優秀だが、TGサポートがある場合など、《TG ハルバード・キャノン》の方がよいこともあるので、状況によって使い分けていきたい。
1度にレベル12シンクロモンスターまで持っていけない場合に備えて、レベル9〜10のシンクロモンスターと解体用の《シンクロキャンセル》を用意するのも1つの手だろう。
シンクロ召喚後は、高い攻撃力と無効化効果を利用して一気に攻めていく。
どちらも後続のモンスターを特殊召喚する効果を持っているので除去が即座にディスアドバンテージとなることはないが、任意効果であるためタイミングを逃す可能性があることには注意。
シンクロ召喚を第一に考えず、下級モンスターである《TG ラッシュ・ライノ》を中核としたデッキ。
《幻獣の角》で《TG ラッシュ・ライノ》を強化し、アドバンテージを稼いでいくビートダウンが主な戦術となる。
戦線を維持するため、破壊されても同名以外のTGをサーチできる《TG ワーウルフ》と《TG ストライカー》も併せて採用する。
前者は《幻獣の角》を共有でき、後者は特殊召喚能力を持つチューナーであることから様々な利用法がある。
《TGX1−HL》や《TG1−EM1》等のTGサポートも存分に活用することができる。
また、《幻獣の角》を共有できる《フレムベル・ヘルドッグ》と適当なリクルート対象を投入してみるのも面白い。
リクルートからの追撃もさることながら、純正の【TG】では難しいランク4のエクシーズ召喚を狙える他、レベル7・8・9のシンクロ召喚へ派生させることも容易となる。
その他、完全にシンクロ召喚をサブの戦術として考えるならば《王虎ワンフー》も《幻獣の角》のサポートを受けられるという点で採用圏内に入る。
《TG ジェット・ファルコン》及び《TG ワンダー・マジシャン》がチューナーとして高い戦闘能力を有していることに着目し、【チューナー】のギミックを取り入れて戦線補強を行うデッキ。
特殊召喚を封じられても高い打点が望める《イージーチューニング》により、メタに封殺されにくくなるのが利点。
チューナーを特殊召喚する手段に乏しいことが難点の【チューナー】とTGの噛み合わせはよく、《A・O・J サイクロン・クリエイター》の効果の水増しにも一役買ってくれる。
シンクロチューナーである《TG ワンダー・マジシャン》の存在から《イージーチューニング》や《チューナーズ・バリア》を利用しやすく、また《TG ワンダー・マジシャン》と《A・O・J サイクロン・クリエイター》を組み合わせることで相手の魔法・罠カードに対して非常に強い戦線を築ける。
前述の《TG ラッシュ・ライノ》軸の延長となるタイプ。
《スキルドレイン》発動中もTGのサーチ効果は発動できることを生かし、TGを疑似的なガジェットとして戦線を維持する。
《TG ラッシュ・ライノ》の攻撃力アップ効果は使えなくなるなど全体的な火力の低下が難だが、そこは《幻獣の角》や《TGX300》などによる強化や《TG1−EM1》のコントロール転移でカバーする。
【スキルドレイン】の常連、《神獣王バルバロス》も《幻獣の角》を共有できる点がポイント。
【代行者】との混合デッキ。
《TG ストライカー》と《創造の代行者 ヴィーナス》、さらに《神聖なる球体》を組み合わせることで、レベル4〜9のシンクロモンスターをシンクロ召喚できる。
《TG ワーウルフ》は《創造の代行者 ヴィーナス》の効果をトリガーに特殊召喚でき、ランク3エクシーズモンスターのエクシーズ召喚も狙える。
《TG ワーウルフ》が闇属性、代行者が光属性であるため、《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》も無理なく組み込める。
また、《六武衆のご隠居》を追加投入し、《TG ストライカー》と合わせて《真六武衆−シエン》を狙うのもよい。
特殊召喚、特にシンクロ召喚に依存するため、当然ながらこれらのメタを受けると脆い。
下級モンスターもなんらかの特殊召喚を内蔵したものが多いため、一気に流れが止まってしまう危険がある。
特殊召喚無効効果に加えてサーチをも阻害し、高い攻撃力を持つ《ライオウ》には注意が必要。
《ヴェルズ・オピオン》に至ってはさらに高い攻撃力を持ち、効果で《侵略の汎発感染》をサーチされてしまうと魔法・罠による除去すら1度防がれてしまうため、突破が非常に困難となる。
これらの点はメインデッキからカウンター罠や除去カードを採用して確実に対処していきたい。
他には《TG1−EM1》を採用することでも、ある程度対応することができるだろう。
弱点と言うほどではないが、《TG ハイパー・ライブラリアン》を相手が使用してきた場合、素早く処理できなければ相手の手札をも大きく増強してしまう。
その手札によって反撃の糸口を掴まれる危険もあるため、注意したい。
種族・属性によるメタを受けることはないが、《群雄割拠》などは刺さるため、【BF】・【六武衆】などの種族統一とのマッチでは警戒したい。