*【アドバンス召喚】 [#g2d16f34]

#contents

**[[デッキ]]の概要 [#r81d31a9]
 積極的に[[リリース]]を確保し、[[上級モンスター]]を[[アドバンス召喚]]する事を目的とした[[デッキ]]、及びその総称。~
 [[アドバンス召喚]]の性質上[[カード・アドバンテージ]]こそ得にくいが、[[上級モンスター]]の性能で[[ボード・アドバンテージ]]や[[ライフ・アドバンテージ]]を得る事に特化している。~

**[[デッキ]]構築に際して [#qc714328]
 [[アドバンス召喚]]は[[召喚]]権と[[カード・アドバンテージ]]を失う行為なので、何らかの形で[[アドバンテージ]]を得られるようにしたい。~
 そのためには[[リリースする]][[モンスター]]の[[効果]]での補佐や、[[上級モンスター]]の[[攻撃力]]と[[効果]]が重要になる。~

 以下には[[属性]]や[[種族]]を問わず、[[リリース]]確保に特化した[[カード]]を列挙する。~
 使いたい[[上級モンスター]]や[[デッキ]]コンセプトにより、上手く使い分けたい。~

***[[モンスターカード]]について [#e24f417e]
-[[《黄泉ガエル》]]~
何度でも[[自己再生]]できるが、[[自分]][[フィールド]]上に[[魔法・罠カード]]が存在すると[[効果]]を[[発動]]できない。~
各種[[永続カード]]や[[罠カード]]との住み分けが必要になる。~
[[《おろかな埋葬》]]で[[デッキ]]から[[墓地へ送る]]ことで、擬似的な[[サーチ]]が可能。~

-[[《ダンディライオン》]]~
[[墓地へ送られた]]時に、[[トークン]]を生成する。~
[[破壊]]された時、[[手札]]から捨てられた時、[[リリース]]された時と幅広い場面で[[効果]]を発揮する。~

-[[《レベル・スティーラー》]]~
[[自分]][[フィールド]]上の[[上級モンスター]]の[[レベル]]を下げ、[[自己再生]]できる。~
[[《おろかな埋葬》]]の他、[[《終末の騎士》]]や[[《ダーク・グレファー》]]にも対応しており[[墓地へ送る]]ことは容易。~
[[《バイス・ドラゴン》]]や[[《D−HERO ディアボリックガイ》]]等、[[特殊召喚]]しやすい[[上級モンスター]]の[[レベル]]を利用して[[蘇生]]させるのが常。~
[[《メタル・リフレクト・スライム》]]や[[《神獣王バルバロス》]]も有効である。~

-[[《暗黒プテラ》]]~
[[戦闘破壊]]さえされなければ、何度でも[[サルベージ]]される。~
[[《血の代償》]]と組み合わせれば、安定した[[リリース]]を確保できる。~
反面、単体ではその[[ステータス]]から活用しづらい。~

-[[壁]][[モンスター]]~
[[戦闘]]で[[破壊されない]][[モンスター]]を採用する事が多い。~
[[《魂を削る死霊》]]や[[《マシュマロン》]]、[[《アルカナフォース0−THE FOOL》]]、[[《ジェルエンデュオ》]]はその代表。~
[[《ジェルエンデュオ》]]は[[光属性]]・[[天使族]]限定の[[ダブルコストモンスター]]の働きもこなせる。~
他には[[相手]]の[[攻撃力]]を0にしてしまう[[《レプティレス・ナージャ》]]が強力。~
[[《トゥルース・リインフォース》]]からの[[特殊召喚]]にも対応した[[《X−セイバー パシウル》]]は[[チューナー]]なので[[汎用性]]がある。~
また、同じ[[チューナー]]の[[《クレボンス》]]も、自身の[[効果]]で[[戦闘破壊]]耐性を持っているといえる。~
こちらは[[《緊急テレポート》]]を使った[[特殊召喚]]に対応する。~

-[[特殊召喚]]可能な[[モンスター]]~
[[《ジェスター・コンフィ》]]や[[《マジック・ストライカー》]]がその代表。~
他には[[召喚条件]]の緩い[[特殊召喚]]可能な[[モンスター]]を採用する事が多い。~
[[半上級モンスター]]では[[《サイバー・ドラゴン》]]や[[《バイス・ドラゴン》]]、[[《太陽の神官》]]等がある。~
[[属性]]を統一し、[[《ギガンテス》]]や[[《水の精霊 アクエリア》]]を採用するのも手。~
[[デッキ]]の構成にもよるが、[[《星見獣ガリス》]]は[[墓地肥やし>墓地を肥やす]]と[[バーン]]を同時に行える。~
また、[[手札]]から[[《攻撃の無力化》]]を誘発する[[《バトルフェーダー》]]や、[[戦闘ダメージ]]を[[トリガー]]に[[手札]]から[[特殊召喚]]できる[[《トラゴエディア》]]も有力である。~
特に、後者は[[最上級モンスター]]であり、自身の[[レベル]]を操作できるので、[[《レベル・スティーラー》]]や[[エクシーズ召喚]]と相性が良いのもポイント。~
自身を[[墓地]]から[[除外]]することで[[デッキ]]から[[特殊召喚]]可能な[[《D−HERO ディアボリックガイ》]]も[[《レベル・スティーラー》]]と[[シナジー]]する。~
[[永続カード]]をほとんど投入していないのなら、[[《冥府の使者ゴーズ》]]も選択肢に入る。~
自身の[[ステータス]]もなかなかに高く、[[効果]]で[[特殊召喚]]される[[冥府の使者カイエントークン]]も優秀な[[トークン]]なので、うまく扱えば強力な切り返し要素となってくれる。~
準備が整っていれば、返しの[[ターン]]で[[冥府の使者カイエントークン]]共々[[アドバンス召喚]]のための[[リリース]]にしてしまっても構わない。

-[[リクルーター]]~
[[墓地へ送られた]]、[[リバース]]時に[[デッキ]]から[[モンスター]]を[[リクルート]]する[[モンスター]]を使う。~
[[《素早いモモンガ》]]や[[《墓守の偵察者》]]はその代表と言えるだろう。~

***[[魔法・罠カード]]について [#na86f9f9]
-[[《血の代償》]]・[[《二重召喚》]]~
1[[ターン]]に複数回[[通常召喚]]を行えるようにする。~
前者は[[ライフコスト]]があり、[[発動]]できるフェイズも限られる。~
しかし[[ライフ]]さえ続けば何度でも[[発動]]でき、空の状態からでも[[フィールド]]を整えやすい。~
後者は[[《血の代償》]]のような派手さはないが、その分[[魔法カード]]ゆえの即効性がある。~
どちらも[[アドバンス召喚]]を上手く[[サポート>サポートカード]]してくれるが、[[コンボ]]前提の[[カード]]なので、多く積みすぎると[[手札事故]]の原因にもなる。~

-[[特殊召喚]]を行う[[魔法・罠カード]]~
[[《デビルズ・サンクチュアリ》]]はその[[ターン]]の内に[[リリース]]してしまえば、[[デメリット]]もない。~
[[ライフコスト]]と[[エクストラデッキ]]の圧迫が痛いが、[[《簡易融合》]]も様々な[[モンスター]]を呼び出せる。~
[[《E・HERO セイラーマン》]]を[[リリース]]した後[[《ミラクル・フュージョン》]]で[[融合素材]]として再利用したり、[[《ナイトメアを駆る死霊》]]を多彩な[[アンデット族]][[蘇生]][[カード]]で使いまわすのも良い。~

-[[罠モンスター]]~
[[《死霊ゾーマ》]]や[[《メタル・リフレクト・スライム》]]がその代表。~
タイミングを選ばず[[特殊召喚]]できるのが利点だが、[[《王宮のお触れ》]]や[[除去]]等弱点は[[モンスターカード]]以上に多い。~

-[[コントロール奪取]]~
[[相手]][[モンスター]]の[[コントロール]]を得れば、[[召喚]]権を行使せず[[リリース]]を確保できる。~
[[《スケープ・ゴート》]]や[[《黄泉ガエル》]]と共に、[[《エネミーコントローラー》]]や[[《強制転移》]]が使われる。~
[[戦闘]]を行えない[[デメリット]]もあるが、[[《クロス・ソウル》]]もいい。~

-[[モンスター]]を[[除去]]から守る[[カード]]~
基本的に[[通常召喚]]や[[アドバンス召喚]]を軸として大型[[モンスター]]を[[召喚]]するため、[[召喚]]したばかりの[[モンスター]]を[[《激流葬》]]や[[《奈落の落とし穴》]]などによって[[除去]]されると、かなりの[[ディスアドバンテージ]]を負い易く、その後の戦線を立て直すのも難しくなる。~
[[《青氷の白夜龍》]]や[[《光と闇の竜》]]のように[[除去]]に対して強力な[[耐性]]を持つ[[上級モンスター]]を軸としているならば比較的安定して戦線を維持できるが、それ以外の[[上級モンスター]]を軸としている場合はこの問題を避けて通ることはできない。~
特に[[《虚無魔人》]]や[[《古代の機械巨人》]]のような、[[召喚]]方法が[[アドバンス召喚]]に限定される[[上級モンスター]]や、[[三邪神]]や[[《神獣王バルバロス》]]のような、[[アドバンス召喚]]に多くの[[リリース]]を要求する[[モンスター]]を軸にするのなら、それ相応の[[除去]]対策は必要になってくる。~
[[単体除去]]対策には[[《月の書》]]や[[《禁じられた聖槍》]]、[[《亜空間物質転送装置》]]などが、[[全体除去]]対策には[[《スターライト・ロード》]]などが挙がる。~
[[カード]]の種類に絞ると、[[モンスター効果]]には[[《エフェクト・ヴェーラー》]]や[[《デモンズ・チェーン》]]、[[魔法カード]]には[[《マジック・ディフレクター》]]、[[罠カード]]には[[《トラップ・スタン》]]辺りが使いやすい。~
局所的な所では[[除外]]対策として[[《王宮の鉄壁》]]、[[攻撃力]]を参照にする[[効果]]への対策として[[《収縮》]]等も候補となる。~
[[帝]]等の[[召喚]]成功時に[[発動]]する[[モンスター効果]]への対策ならば[[《エンペラー・オーダー》]]も面白い。~
ほかにも、各種[[カウンター罠]]を始め、優秀な[[カード]]はたくさん存在するが、[[《神の宣告》]]や[[《神の警告》]]のように、膨大な[[ライフポイント]]を[[コスト]]に要求する[[カード]]や、[[発動条件]]が限定的で[[腐る]]可能性が高い[[カード]]は多く採用すると、[[手札事故]]を誘発する原因になってしまうので、これらの[[カード]]の採用枚数は可能な限り少なめにするか、[[サイドデッキ]]への投入に留めておきたい。~
一方、[[《黄泉ガエル》]]との兼ね合いが難しいが、永続性を求めるのならば[[《安全地帯》]]や[[《ポールポジション》]]、[[《進撃の帝王》]]等が選択肢に入る。~
特にこれらの[[カード]]はほかの[[カード]]よりも強固な[[耐性]]を付与することができ、さらに前者二つは[[アドバンス召喚]]していない[[モンスター]]や[[相手]][[モンスター]]にも使うことができる点が優れているが、一体しか[[効果]]を受けられない点や[[自壊]][[デメリット]]が付くので少々扱いにくい。~
後者の場合は[[アドバンス召喚]]した[[モンスター]]全てに[[耐性]]を与えられる上、[[エクストラデッキ]]の使用度が低いのならば[[デメリット]]も非常に軽くて済む点で優れているが、こちらからも[[装備魔法]]等での強化ができなくなる上に[[《黄泉ガエル》]]に加えて[[《レベル・スティーラー》]]の[[自己再生]][[効果]]も妨げてしまうので、[[発動]]する直前には目的の[[モンスター]]を[[アドバンス召喚]]できる段階にまで準備を整えていないと[[発動]]後に[[リリース]]の確保や戦線維持が非常に厳しいものとなってしまう。~
いずれにしてもそれぞれ使いやすさや[[デメリット]]に特徴があるので、よく吟味して選んでいきたい。

**戦術 [#ia83c868]
 上記のように、[[アドバンス召喚]]には[[カード・アドバンテージ]]を失う危険がある。~
 以下では、それをいかに取り返すか、軽減するかについて述べる。~

***1体[[リリース]]が必要な場合 [#u04139c4]
 [[通常召喚]]の権利を行使するが、[[ボード・アドバンテージ]]の変化はない。~
 また[[カード・アドバンテージ]]を失う代わりに[[墓地アドバンテージ]]を得るので、[[蘇生]]等に繋げやすい。~

 [[カード・アドバンテージ]]を取り返せる[[上級モンスター]]は、様々な[[破壊]][[効果]]を持つ[[帝]]が代表格となる。~
 [[ハンド・アドバンテージ]]を得られる[[《天空騎士パーシアス》]]や[[《地獄将軍・メフィスト》]]も良い。~
 [[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]等の[[ルール介入]]型[[モンスター]]も、[[相手]]を束縛する形で貢献する。~
 純粋に高い[[攻撃力]]を求めるなら[[《フロストザウルス》]][[《魔法剣士トランス》]]や[[《偉大魔獣 ガーゼット》]]も採用候補だろう。~

 [[デュエル]]終盤では[[カード・アドバンテージ]]を度外視し、[[相手]]の[[ライフ]]を削るスピードが重要となる事もある。~
 そのバランスを見極めるのが必要である。~

***2体[[リリース]]が必要な場合 [#d83533a7]
 失う[[ボード・アドバンテージ]]は大きく、何も考えずに行うにはリスクが大きい。~
 [[ダブルコストモンスター]]を用いる等し、できるだけ[[ディスアドバンテージ]]は減らしたい。~
 [[《冥界の宝札》]]ならば失った[[ボード・アドバンテージ]]の代わりに[[ハンド・アドバンテージ]]を得られるが、[[《冥府の使者ゴーズ》]]や[[《黄泉ガエル》]]と相性が悪い。~

 このため、[[最上級モンスター]]と[[リリース]]確保のバランスが大きな問題となる。~
 たとえば[[《神獣王バルバロス》]]や[[《可変機獣 ガンナードラゴン》]]等、[[妥協召喚]]できるものを中心に構築し、隙があれば[[アドバンス召喚]]を狙う。~
 [[召喚]]さえできれば多大な[[アドバンテージ]]をもたらす[[《光と闇の竜》]]等を中心にするのもあり。~

***3体[[リリース]]が必要な場合 [#h526f330]
 [[三幻神]]や[[三邪神]]が該当する。~
 この他、3体[[リリース]]した時に[[効果]]を[[発動]]する[[《神獣王バルバロス》]]、[[《ギルフォード・ザ・ライトニング》]]、[[《モイスチャー星人》]]といった[[モンスター]]も存在する。~

 これらは一度[[召喚]]できれば一気に勝負を決める力を持つが、[[最上級モンスター]]以上に[[ディスアドバンテージ]]が生じる。~
 [[ダブルコストモンスター]]や[[モンスタートークン]]、[[《レベル・スティーラー》]]等を用いて一気に[[リリース]]を揃えたい。~

//**[[デッキ]]の種類

**[[デッキ]]の派生 [#abb6a4e7]
***[[【帝コントロール】]] [#q2231666]
 [[アドバンス召喚に成功した]]時、[[アドバンス召喚]]の[[ディスアドバンテージ]]を取り返せる[[帝]]を中心とした[[デッキ]]。~
 詳しくは該当ページを参照。~

***[[【上級スピリット】]] [#ke187a4d]
 [[《火之迦具土》]]等の[[上級>上級モンスター]][[スピリット]]を採用した[[デッキ]]。~
 詳しくは該当ページを参照。~

***[[【インヴェルズ】]] [#xae9c3b5]
 [[アドバンス召喚]]に特化した[[カテゴリ]]である[[インヴェルズ]]を中心とした[[デッキ]]。~
 詳しくは該当ページを参照。~

***[[【レティキュラント】]] [#taf86a96]
 [[《ゼータ・レティキュラント》]]の[[トークン]]生成[[効果]]に着目した[[デッキ]]。~
 詳しくは該当ページを参照。~

***[[【光と闇の竜】]] [#he6da318]
 [[カードの効果]]を[[無効]]にする[[効果]]と[[蘇生]][[効果]]を持つ[[《光と闇の竜》]]を採用した[[デッキ]]。~
 詳しくは該当ページを参照。~

***[[【冥界軸最上級多用】]] [#jee7084f]
 [[《冥界の宝札》]]によって[[アドバンス召喚]]時の[[ディスアドバンテージ]]を軽減する[[デッキ]]。~
 詳しくは該当ページを参照。~

**この[[デッキ]]の弱点 [#l6805f7b]
 [[上級モンスター]]には[[手札事故]]が付きものである。~
 [[《生贄封じの仮面》]]に弱い点もある。~
 また[[フィールド]]に出しても[[除去]][[カード]]1枚で葬られる危険性もある。~

 前述の通り[[アドバンス召喚]]の時点で既に[[アドバンテージ]]を失っているので、[[除去]]されるまでに[[ディスアドバンテージ]]を回復できるかが肝となる。~
 そのためには[[上級モンスター]]のみならず、[[耐性]]持ちの[[モンスター]]や毎[[ターン]][[アドバンテージ]]を稼ぐ[[モンスター]]を採用し、[[相手]]の攻め手を鈍らせると良い。~
 さらにそれらの[[モンスター]]を[[カウンター罠]]で防御すれば、より堅い守りを作れる。~

//**代表的なカード
//-[[]]

**関連リンク [#gf8241bc]
-[[【儀式召喚】]]
-[[【シンクロ召喚】]]
-[[【正規融合】]]

-[[【帝コントロール】]]
-[[【上級スピリット】]]
-[[【レティキュラント】]]
-[[【光と闇の竜】]]
-[[【冥界軸最上級多用】]]

-[[デッキ集]]