【アルカナフォース】

 LIGHT OF DESTRUCTIONで登場した「アルカナフォース」を使用したビートダウン
 コイントスで得られる強力な効果を駆使する。

《セカンド・チャンス/Second Coin Toss》
永続魔法
このカードがフィールド上に存在する限り、
自分がコイントスを行う効果を1ターンに1度だけ無効にし、
コイントスをやり直す事ができる。
《光の結界》
フィールド魔法
自分スタンバイフェイズ時にコイントスを1回行う。
裏が出た場合、このカードの以下の効果は次の自分のスタンバイフェイズ時まで無効となる。
●「アルカナフォース」と名のついたモンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚時に
発動する効果は、コイントスを行わずどちらかを選択して適用する。
「アルカナフォース」と名のついたモンスターが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、
自分は破壊したモンスターの元々の攻撃力分のライフポイントを回復する。

デッキ構築に際して

 アルカナフォースモンスターは全て光属性天使族で構成されているので、【天使族】のギミックを多数取り入れることが出来る。

 また全てのモンスターとほとんどのサポートカードコイントスによりその効果が決まる。
 表側の効果には強力な物も多いが、反面裏側の効果《アルカナフォース0−THE FOOL》《アルカナフォースEX−THE LIGHT RULER》《アルカナフォースEX−THE DARK RULER》を除き全てがデメリット効果である。
 下記で行う各カードの説明も基本的にコイントスに成功した場合を前提としている。
 よってこのデッキはプレイング以上に自身の運が重要となる。
 また、《アルカナコール》などの専用サポートカードを駆使する事で、非常にトリッキーな戦法をとることもできる。

下級モンスターについて

 まず下級モンスターで採用したいのは《アルカナフォース0−THE FOOL》だろう。
 特殊召喚セットでの裏側守備表示は可能なので、生け贄要員としては優秀。
 裏側守備表示時に相手からの攻撃を受けても表側守備表示になるので戦闘によるダメージは受けない。
 さらにコイントスが裏の効果なら相手の対象を取る魔法・罠・効果モンスター無効化するので盾としても期待できる。
 《アルカナコール》とのコンボも狙えるため2〜3枚は入れておきたい。
 攻撃表示から守備表示表示形式を変更できない効果があるので、《強制転移》相手送りつけ除去されるまでサンドバッグにすることも可能。

 その他下級モンスターでは使う場面を選ぶが、魔法カード発動するだけで1ターンだけ攻撃力を2倍(2200)にまで上昇させられる《アルカナフォースI−THE MAGICIAN》
 《アルカナコール》で高攻撃力アルカナフォースモンスターを対象にし、魔法カード発動するとかなりの脅威となり得るだろう。
 また、相手モンスター通常召喚するだけで手札アルカナフォースを展開できる《アルカナフォースIII−THE EMPRESS》
 自分フィールド上のアルカナフォース攻撃力を500ポイントアップさせる《アルカナフォースIV−THE EMPEROR》
 戦闘破壊したモンスターコントロールを奪うことができる《アルカナフォースVII−THE CHARIOT》などが挙げられるだろう。
 しかし上記は全て効果で「表」を出さなければ意味が無い。確実では無い事を常に頭に置いておこう。

 それぞれのデメリット効果についても吟味する必要がある。
 特に相手コントロールが移る《アルカナフォースVII−THE CHARIOT》の扱いには注意。
 他のカードと異なり、召喚以後に《アルカナコール》《逆転する運命》効果によってコントロールを戻すことは出来ない。
 よって、《アルカナフォースVII−THE CHARIOT》については、《セカンド・チャンス》がある時や、《光の結界》発動したターン、もしくは表効果を得たターン召喚する事によって安心して表効果が出せる。
 逆に最も扱いやすい《アルカナフォースIV−THE EMPEROR》相手バトルフェイズ中での《逆転する運命》発動も可能である。

上級最上級モンスターについて

 上級モンスターでは《クリボー》と同じ効果を持つ《アルカナフォースXIV−TEMPERANCE》
 そして最上級モンスターでは相手ターンスキップするという凶悪な効果を持つ《アルカナフォースXXI−THE WORLD》が強力である。
 《アルカナフォースXVIII−THE MOON》自分ターンスタンバイフェイズに毎回トークンを生産できるものの、最上級モンスターが出ている状態でトークンを増やす意義はあまり無い。

 特殊召喚モンスターとしては《アルカナフォースEX−THE DARK RULER》《アルカナフォースEX−THE LIGHT RULER》の2体。
 この2体はアルカナフォースとしては珍しくコイントス効果の表裏両方がメリット効果である。(ただし場合によってはデメリットにもなり得るものもある)
 ただし《アルカナフォースXXI−THE WORLD》《アルカナフォースEX−THE DARK RULER》《アルカナフォースEX−THE LIGHT RULER》の3体は、その特殊召喚条件及び効果から大量の生け贄を確保する必要が出てくることに注意。

その他のモンスターについて

 【天使族】の要素を入れやすい。
 まず欲しいのはリクルーターでは表側守備表示にできる《コーリング・ノヴァ》
 アルカナフォース最上級モンスター召喚をサポートできる《ジェルエンデュオ》などが相性がいいだろう。
 同パックに登場した《オネスト》も強力な戦闘補助となる。
 《アルカナフォースVII−THE CHARIOT》と合わせれば窮地からの逆転も可能である。
 (このカードの効果相手モンスターを奪った場合、相手モンスターをそのバトルフェイズ中に特殊召喚することができ、そのまま相手攻撃を行えるためである。)

 《アテナ》生け贄さえ工面できればアルカナフォースと最高のシナジーを発揮する。
 入れ替え能力を使って二回目の《セカンド・チャンス》、いわば「サード・チャンス」として使用できることに加え、バーン効果も優秀。
 さらに、墓地に落ちた上級・最上級アルカナフォースを毎ターン蘇生できる点も優秀。そのときも再コイントスバーン効果を使用できる。
 《光の結界》《セカンド・チャンス》《アテナ》があれば、デメリット効果を得てしまう確率は1/16まで下がる。《逆転する運命》の使用回数も抑えられる。

魔法・罠について

 専用サポートカードであるフィールド魔法《光の結界》が優秀。
 狙った効果を選択して発動できるのは非常に強力である。
 なお発動してから1ターンの間は確実に効果を使用できる点に注目。
 一応《ハリケーン》で使いまわすことも可能である。

 加えて《セカンド・チャンス》必須カードともいえる。
 コイントスにより効果を決定するアルカナフォースにおいてその確率を操作できるこのカードはデッキの要ともいえる。
 手札事故を起こしてしまう可能性を考慮しても2〜3枚は入れたい。
 とはいえ、成功率に過信は禁物。
 確実に発動したいならば、《光の結界》をうまく使うと良い。
 ただ自らの運命力を試したい場合やファンデッキとして運用したい場合はあえて入れないのも手かもしれない。

 また、《エンペラー・オーダー》も優秀なサポートカードとなる。
 アルカナフォースの効果を「召喚に成功したとき1枚ドロー」に変化させて、安定性をあげることができる。
 このデッキはフィールドに残る魔法カードを多用するため、苦手になりがちな《氷帝メビウス》等の対策としても機能する。
 

 地味に優秀な永続罠《モンスターBOX》を採用するのも良い。
 下級アルカナフォース攻撃力の低さを補える上、《セカンド・チャンス》により成功率が上がり、《光の結界》ライフコストを補える。
 《奇跡の光臨》《アルカナコール》によって除外されたアルカナフォース特殊召喚できるため、入れておいて損はないだろう。
 ただし、手札事故の確率が上がるため、入れすぎには注意である。

 《アルカナコール》《逆転する運命》も採用したい。
 《アルカナコール》は万が一裏の効果が出た場合、墓地にある《アルカナフォース0−THE FOOL》除外することで保険になる。
 墓地に落ちた他のアルカナフォース効果を得るのもいいだろう。
 《逆転する運命》も裏の効果になってしまった場合に表に戻すことが出来たり、あえて裏の効果発動させることも出来る。

 《カップ・オブ・エース》《死神の巡遊》《ラッキー・チャンス!》コイントスに関連した効果であるが無理に入れる必要は無い。

 他に、《強制転移》は上記《アルカナフォース0−THE FOOL》とのコンボの他、弱体化したアルカナフォース送りつけることも出来、強力である。この場合は生け贄として使用される心配もない。

 《アルカナフォースI−THE MAGICIAN》を主軸にする場合、速攻魔法である《突進》《収縮》などの採用が考えられる。《アルカナフォースVII−THE CHARIOT》との相性もよい。ただしデッキの圧迫には注意。

 面白い所では、すべて天使族なので《神の居城−ヴァルハラ》等入れてみてもいい。

デッキの派生

【雲魔物】

 《アルカナフォースXXI−THE WORLD》より上のモンスター生け贄を大量に必要とする。
 天使族が多い雲魔物戦闘破壊耐性生け贄確保がしやすい効果があるので、フィニッシャーとして相応しい。
 なお、この場合は他アルカナフォースサポートカードはあまり必要ない。
 むしろ雲魔物に関するサポートカードがメインになり専用デッキとなるだろう。

【アルカナターボ】

 アルカナフォース効果を全て《エンペラー・オーダー》無効にし、ドロー効果に変えるデッキ

 アルカナフォース効果を使わないので、《セカンド・チャンス》等のコイントス系のカードや、《逆転する運命》《アルカナコール》等の効果を操作するカードが必要なくなるのでデッキ構成は【アルカナフォース】とは大きく異なる構成が求められる。

 だがアルカナフォースの基本攻撃力守備力が平均的でしかないため、デュエルに勝つための決定打となるコンセプトが別に必要となってくる。
 例えば、他のカード除去系のカードで固めて除去デッキにしたり、《マジック・キャンセラー》等で、パーミッション構成にするのも面白い。

 しかし、キーカードとなる《エンペラー・オーダー》がこなかった場合は悲惨である。
 また確率的にも初手に来る確率が基本的に4割を割ってしまうので、これだけでは戦えない。
 そのためアルカナフォースにとって、似たような効果を持つ《ラッキー・チャンス!》を用いたり、何らかのデッキ圧縮方法を取るなどして、初手に《エンペラー・オーダー》無しでもある程度戦える方法を用意しておく必要がある
 

このデッキの弱点

 コイントス効果が決まる以上安定性は無い。
 デメリット効果が出続ければたちまち窮地に追い込まれるだろう。
 下級アルカナフォース攻撃力が低いのも気になるところ。
 一応《アルカナフォースIV−THE EMPEROR》で底上げはできるが…
 またサポートカード魔法・罠カードが場に残り易いカードが多いため《大嵐》などで一掃されやすい。

代表的なカード

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