LIGHT OF DESTRUCTIONで登場した「アルカナフォース」を使用したビートダウン。
コイントスで得られる強力な効果を駆使する。
アルカナフォースのモンスターは全て光属性・天使族で構成されているので、【天使族】のギミックを多数取り入れることができる。
全てのモンスターとほとんどのサポートカードがコイントスによりその効果が決まる。
表側の効果には強力な物も多いが、反面裏側の効果は《アルカナフォース0−THE FOOL》・《アルカナフォースEX−THE LIGHT RULER》・《アルカナフォースEX−THE DARK RULER》を除き全てがデメリット効果である。
下記で行う各カードの説明も基本的にコイントスに成功した場合を前提としている。
よってこのデッキはプレイング以上に、斎王のような自身の「運命力」が必要となる。
また、《アルカナコール》などの専用サポートカードを駆使する事で、非常にトリッキーな戦法をとることもできる。
まず下級モンスターで採用したいのは《アルカナフォース0−THE FOOL》だろう。
特殊召喚やセットでの裏側守備表示は可能なので、生け贄要員としては優秀。
裏側守備表示時に相手からの攻撃を受けても表側守備表示になるので戦闘によるダメージは受けない。
攻撃を受けて表になった場合には効果は発動されないが、《コーリング・ノヴァ》や《神の居城−ヴァルハラ》の効果によって特殊召喚し、コイントスで裏の効果を得れば盾としては非常に優秀。
他のモンスターが逆位置の効果を得た時など、このカードが墓地に落ちていれば《アルカナコール》とのコンボも狙えるため、2〜3枚の投入は検討できる。
攻撃表示から守備表示に表示形式を変更できない効果があるので、《強制転移》で相手に送りつけ、除去されるまでサンドバッグにすることも可能。
次に、魔法カードを発動するだけで1ターンだけ攻撃力を2200にできる《アルカナフォースI−THE MAGICIAN》。
こちらはそのままで使うより、《アルカナコール》で高攻撃力のアルカナフォースモンスターを対象にし、魔法カードを発動する事で最大の威力を発揮する。
また、相手がモンスターを通常召喚するだけで手札のアルカナフォースを展開できる《アルカナフォースIII−THE EMPRESS》。
戦闘破壊したモンスターのコントロールを奪うことができる《アルカナフォースVII−THE CHARIOT》などが挙げられるだろう。
しかし上記は全て効果で「表」を出さなければ意味が無い。
確実では無い事を常に頭に置いておこう。
それぞれのデメリット効果についても吟味する必要がある。
特に相手にコントロールが移る《アルカナフォースVII−THE CHARIOT》の扱いには注意。
他のカードと異なり、召喚以後に《アルカナコール》・《逆転する運命》の効果によってコントロールを戻す事はできない。
よって、《アルカナフォースVII−THE CHARIOT》については、《セカンド・チャンス》がある時や、《光の結界》を発動したターン、もしくは表効果を得たターンに召喚する事が望ましい。
逆に最も扱いやすい《アルカナフォースIV−THE EMPEROR》は相手バトルフェイズ中での《逆転する運命》の発動も可能である。
上級モンスターでは《クリボー》とほぼ同じ効果を持つ《アルカナフォースXIV−TEMPERANCE》。
そして最上級モンスターでは相手ターンをスキップする効果を持つ《アルカナフォースXXI−THE WORLD》が強力である。
《アルカナフォースXVIII−THE MOON》は自分のターンのスタンバイフェイズに毎回トークンを生産できるものの、最上級モンスターが出ている状態でトークンを増やす意義はあまり無い。
特殊召喚モンスターとしては《アルカナフォースEX−THE DARK RULER》・《アルカナフォースEX−THE LIGHT RULER》の2体。
この2体はアルカナフォースとしては珍しくコイントス効果の表裏両方がメリット効果である(ただし、場合によってはデメリットにもなり得るものもある)。
ただし《アルカナフォースXXI−THE WORLD》・《アルカナフォースEX−THE DARK RULER》・《アルカナフォースEX−THE LIGHT RULER》の3体は、その特殊召喚条件及び効果から大量の生け贄を確保する必要が出てくることに注意。
【天使族】の要素を入れやすい。
まず欲しいのはリクルーターでは表側守備表示にできる《コーリング・ノヴァ》。
アルカナフォースの最上級モンスター召喚をサポートできる《ジェルエンデュオ》なども相性がいいだろう。
同パックに登場した《オネスト》も強力な戦闘補助となる。
《アルカナフォースVII−THE CHARIOT》と合わせれば窮地からの逆転も可能である。
このカードの効果で相手のモンスターを奪った場合、相手のモンスターをそのバトルフェイズ中に特殊召喚する事ができ、そのまま相手に攻撃を行えるためである。
《アルカナフォースXXI−THE WORLD》・《アルカナフォースEX−THE DARK RULER》・《アルカナフォースEX−THE LIGHT RULER》の3体と極めて相性がいいのが《創造の代行者 ヴィーナス》と《神聖なる球体》。
特に、先行の初手に《アルカナフォースXXI−THE WORLD》・《創造の代行者 ヴィーナス》・《光の結界》・《神の居城−ヴァルハラ》の4枚が揃っていると《クリボー》等で攻撃を無効にされない限り1ターンキルが確定する。
《アテナ》は生け贄さえ工面できればアルカナフォースと最高のシナジーを発揮する。
入れ替え能力を使って2回目の《セカンド・チャンス》、いわば「サード・チャンス」として使用できることに加え、バーン効果も優秀。
さらに、墓地に落ちた上級・最上級アルカナフォースを毎ターン蘇生できる点も優秀。そのときも再コイントス&バーン効果を使用できる。
《光の結界》・《セカンド・チャンス》・《アテナ》があれば、デメリット効果を得てしまう確率は1/16まで下がるので、《逆転する運命》の使用回数もかなり抑えられる。
専用サポートカードであるフィールド魔法《光の結界》が優秀。
狙った効果を選択して発動できるのは非常に強力である。
なお発動してから1ターンの間は確実に効果を使用できる点に注目。
一応《ハリケーン》で使いまわすことも可能である。
加えて《セカンド・チャンス》は必須カードともいえる。
コイントスにより効果を決定するアルカナフォースにおいてその確率を操作できるこのカードはこのデッキの要と言っても過言ではなく、手札事故を起こしてしまう可能性を考慮しても2〜3枚は入れたい。
とはいえ、成功率に過信は禁物。
確実に発動したいならば、《光の結界》をうまく使うと良い。
ただ、自らの運命力を試したい場合や、ファンデッキとして運用したい場合はあえて入れないのも手かもしれない。
また、《エンペラー・オーダー》も優秀なサポートカードとなる。
アルカナフォースの効果を「召喚に成功したとき1枚ドロー」に変化させて、安定性をあげることができる。
このデッキはフィールドに残る魔法カードを多用するため、苦手になりがちな《氷帝メビウス》等の対策としても機能する。
地味に優秀な永続罠、《モンスターBOX》を採用するのも良い。
下級アルカナフォースの攻撃力の低さを補える上、《セカンド・チャンス》により成功率が上がり、《光の結界》でライフコストを補える。
《奇跡の光臨》は《アルカナコール》によって除外されたアルカナフォースを特殊召喚できるため、入れておいて損はないだろう。
ただし、手札事故の確率が上がるため、入れすぎには注意である。
《アルカナコール》・《逆転する運命》も採用したい。
《アルカナコール》は万が一裏の効果が出た場合、墓地にある《アルカナフォース0−THE FOOL》を除外することで保険になる。
墓地に落ちた他のアルカナフォースの効果を得るのもいいだろう。
《逆転する運命》も裏の効果になってしまった場合に表に戻すことができたり、あえて裏の効果を発動させる事もできる。
《カップ・オブ・エース》・《死神の巡遊》・《ラッキー・チャンス!》はコイントスに関連した効果であるが無理に入れる必要は無い。
《アルカナフォースI−THE MAGICIAN》を主軸にする場合、速攻魔法である《突進》・《収縮》などの採用が考えられる。
《アルカナフォースVII−THE CHARIOT》との相性もよい。
ただし、デッキの圧迫には注意。
面白い所では、すべて天使族なので《神の居城−ヴァルハラ》等を挿してみてもいい。
《アルカナフォースXXI−THE WORLD》より上のモンスターは生け贄を大量に必要とする。
天使族が多い雲魔物は戦闘破壊耐性、生け贄確保がしやすい効果があるので、フィニッシャーとして相応しい。
なお、この場合は他アルカナフォース、サポートカードはあまり必要ない。
むしろ雲魔物に関するサポートカードがメインになり専用デッキとなるだろう。
アルカナフォースの効果を全て《エンペラー・オーダー》で無効にし、ドロー効果に変えるデッキ。
アルカナフォースの効果を使わないので、《セカンド・チャンス》等のコイントス系のカードや、《逆転する運命》や《アルカナコール》等の効果を操作するカードが必要なくなるのでデッキ構成は【アルカナフォース】とは大きく異なる構成が求められる。
だがアルカナフォースの基本攻撃力、守備力が平均的でしかないため、デュエルに勝つための決定打となるコンセプトが別に必要となってくる。
例えば、他のカードを除去系のカードで固めて除去デッキにしたり、《マジック・キャンセラー》等で、パーミッション構成にするのも面白い。
しかし、キーカードとなる《エンペラー・オーダー》がこなかった場合は悲惨である。
また確率的にも初手に来る確率が基本的に4割を割ってしまうので、これだけでは戦えない。
そのためアルカナフォースにとって、似たような効果を持つ《ラッキー・チャンス!》を用いたり、何らかのデッキ圧縮方法を取るなどして、初手に《エンペラー・オーダー》がなくてもある程度戦える方法を用意しておく必要がある。
《アルカナフォース0−THE FOOL》と《群雄割拠》の組み合わせによるロックデッキ。
《アルカナフォース0−THE FOOL》を攻撃表示で相手フィールドに送りつけ、《群雄割拠》で相手モンスターの召喚を封じ、守備表示にできない《アルカナフォース0−THE FOOL》をサンドバッグ状態にするのが基本。
アルカナフォースは裏の効果を得てしまった場合、デメリットを負うことが多いため、送りつける戦術と相性がいい。
たとえ《群雄割拠》を引けなくても通常の【アルカナフォース】としても十分機能する。
コイントスで効果が決まる以上安定性とは程遠いデッキであり、デメリット効果が出続ければたちまち窮地に追い込まれるだろう。
《アルカナフォースIV−THE EMPEROR》で底上げはできるものの、下級アルカナフォースの攻撃力が低いのも気になるところ。
また、サポートカードの魔法・罠カードはフィールドに残りやすい物が多いため、《ブラック・ローズ・ドラゴン》などで一掃されやすい。