《魔封じの芳香》を使用したコントロールデッキ。魔法カードの発動を遅れさせ徹底的にテンポを乱す。
デッキ名称が「アロマ」となっているのは《魔封じの芳香/Anti-Spell Fragrance》が英訳される前に名付けられたから。
別に【芳香コントロール】でも良かったのだろうが、下記の【アロマ・チェイン】の名残りでこのような名称になっている。
《魔封じの芳香/Anti-Spell Fragrance》 永続罠 このカードがフィールド上にある限り魔法カードは、 一度フィールドにセットをし次の自分のターンが来るまで使用できない。
発動が1ターン遅れる事を利用して《イナゴの軍勢》や《オオアリクイクイアリ》で狙い撃ちするのが有効な戦術の一つ。
魔法カードをあまり入れることができないので《デス・ラクーダ》あたりでのドロー加速も必要だろう。
また《心鎮壷》もこのデッキなら特に有効利用できる。
あとはコントロールデッキの定番カードが入るのみである。
とはいえ完全に魔法カードを入れないわけではない。
《天使の施し》などのドロー系カードや、魔法カードが少ないことを生かせる《異次元の境界線》などは入れておこう。
また、風属性のモンスターを入れておくと《神鳥シムルグ》が出せる。
他のデッキではあまり役に立たないが、このデッキでは話は別である。
《魔封じの芳香》がないときであっても相手に無理やりカードを伏せさせることが出来るのだ。
ほかにも、生きる《ハリケーン》である《疾風鳥人ジョー》や《女忍者ヤエ》等、意外とこのデッキと相性の良い風属性のカードは多い。
ちなみに、【天変地異コントロール】に対する《降雷皇ハモン》のように、《神炎皇ウリア》の採用も不可能ではない。
《神炎皇ウリア》を使いたい方はお試しあれ。
→【ウリアロマ】?
《神炎皇ウリア/Uria, Lord of Searing Flames》 効果モンスター 星10/炎属性/炎族/攻 0/守 0 このカードは通常召喚できない。 自分フィールド上に表側表示で存在する罠カード3枚を墓地に送った場合のみ特殊召喚する事ができる。 このカードの攻撃力は自分の墓地の永続罠カード1枚につき1000ポイントアップする。 1ターンに1度だけ、相手フィールド上にセットされている魔法・罠カード1枚を破壊する事ができる。 この効果の発動に対して魔法・罠カードを発動する事はできない。
現在は《氷帝メビウス》と《王宮のお触れ》のメイン採用の確率が高いため、使用率は低めとなっている。
【アロマ・コントロール】に《魔力の枷/Chain Energy》を投入したデッキは【アロマ・チェイン】と呼ぶ。
攻撃を除いたほぼ全ての行動が《魔力の枷》のダメージ源となるため、お互いのプレイヤーは自らのライフを計算しながらデュエルを進めなければならない。
《プリンセス人魚》等の回復パーツも入れる必要が出てくるだろう。
《魔力の枷/Chain Energy》 永続魔法 自分と相手プレイヤーが手札からカードを召喚・特殊召喚・セット・発動するためには、 1枚につき500ライフポイントを払わなければならない。
上の2枚が存在する状態で《ハリケーン》を使用し、セットされた魔法の発動を更に遅らせるとともにダメージを与えるといったコンボが使用された。
なお、【アロマ・チェイン】の名前の由来は「芳香」という意味の「Aroma」と、「枷」と言う「Chain」から来ている。
このデッキは現在では廃れてしまったが【ジャマキャン】と同じく強力な魔法カードを封じ込められる事が存在意義であった。
現在では《ハーピィの羽根帚》は禁止カード、《大嵐》《サイクロン》は制限カードになり、このデッキの存在意義は薄れてしまっている。
また、《賢者ケイローン》《氷帝メビウス》《王宮のお触れ》など、魔法カード以外も敵が多いことが扱いにくい原因である。