*【アンデット帝】 [#t5fc8546]
 場持ちのよい[[アンデット族]]を場にキープし、「[[帝]]」[[モンスター]]で攻め込む[[ビートダウン]]。~
 [[【帝コントロール】]]と[[【アンデット族】]]を[[融合]]させた、『良いとこ取り』の[[デッキ]]と言える。~
 [[無制限カード]]の[[蘇生]]カード[[《生者の書−禁断の呪術−》]]や、[[《ピラミッド・タートル》]]や[[《魂を削る死霊》]]を用いて[[生け贄]]確保を狙う。~

 《生者の書−禁断の呪術−/Book of Life》
 通常魔法
 自分の墓地にあるアンデット族モンスター1体をフィールド上に特殊召喚し、
 相手の墓地にあるモンスター1体をゲームから除外する。

 「[[帝]]」[[モンスターの召喚]]に腐心する基本的な運用は[[【帝コントロール】]]と変わらない。~
 ただし、能動的な[[生け贄]]確保をメインとするため「[[コントロール]][[デッキ]]」としての性格は弱い。~

**基本戦術 [#hfac05f7]
 [[《ピラミッド・タートル》]]、[[《生者の書−禁断の呪術−》]]等で[[フィールド]]に[[モンスター]]をキープすることを基本戦術とする。~
 [[《洗脳−ブレインコントロール》]]や[[《クロス・ソウル》]]の他、[[《生者の書−禁断の呪術−》]]等を用いて「[[帝]]」[[モンスター]]を[[召喚]]する。~
 また、[[《ピラミッド・タートル》]]から[[上級モンスター]]を展開することも、当然考慮に入れる。~

 それら展開した[[攻撃力]]の高い[[上級モンスター]]で[[攻撃]]し、勝利をもぎ取ることを目的とする。~

**[[デッキ]]構築に際して [#p2c05b92]
 [[アンデット族]]と「[[帝]]」[[モンスター]]では、明らかに「[[帝]]」[[モンスター]]の方が[[汎用性]]が高い。~
 [[【スタンダード】]]への採用も可能であり、サポートは「[[生け贄]]を確保する」だけであるため、これは自明の理となる。~
 つまり、構築は[[【アンデット族】]]の方に重きをおかなければ、[[デッキ]]に不整合が生まれてしまう…ということになる。~

 しかし、直接的に[[アドバンテージ]]を稼ぎ出してくれるのは、[[生け贄召喚]]した「[[帝]]」[[モンスター]]。~
 更に[[攻撃力]]2400という破格の[[攻撃]]要員でもあるため、[[フィールド]]上の制圧にも活躍する。~
 やはり、[[デッキ]]の勝ち筋である以上、事故・不整合を生まない範疇で、可能な限り投入を考えたい。~

 まず、[[アンデット族]]が少ないと[[《生者の書−禁断の呪術−》]]が[[発動]]できないこと。~
 続いて、何処まで行っても「[[帝]]」[[モンスター]]は事故要因の[[上級モンスター]]であること。~
 この2点に留意した上でプレイングを重ねて、この困難なバランスを見定めて行こう。~

-「[[帝]]」[[モンスター]]の重要性―~
確かに[[《魂を削る死霊》]]による[[直接攻撃]]や、同[[攻撃力]]を備える[[《龍骨鬼》]]でも代用は可能。~
しかし、"[[生け贄]]を確保した"「[[帝]]」[[モンスター]]は、1枚でその両者の役目以上の働きをやってのける。~
博打要素は大きいが、[[アドバンテージ]]・打撃力の双方共優秀であり同時に回った時の制圧能力も高い。~
逆に言えば、[[攻撃力]]だけなら[[《ピラミッド・タートル》]]から[[特殊召喚]]できる[[《龍骨鬼》]]の方が安定しているし、[[ディスアドバンテージ]]を負わせたいのなら[[《魂を削る死霊》]]の方が[[汎用性]]で勝る、ということでもあるからして、それらを状況に応じて使い分けることも一つの戦略になり得る。~

***[[モンスター]] [#vbd8e9c1]
 [[上級モンスター]]では、[[《氷帝メビウス》]]が最優先される。~
 能動的に[[生け贄]]を確保するため、無差別な[[単体除去]][[効果]]を持つ[[《雷帝ザボルグ》]]は[[【帝コントロール】]]より優先される。~
 [[セット]]されている罠の[[除去]]ができる[[《地帝グランマーグ》]]が重宝されるのは変わらない。~
 [[アンデット族]][[モンスター]]は[[《ヴァンパイア・ロード》]]、[[《龍骨鬼》]]から選択されることが大半。~

 なお、[[上級]][[アンデット族]]は無理に入れる必要はないが、[[《ピラミッド・タートル》]]からロスなく[[召喚]]できるため、[[上級モンスター]]のスロットを少し割り当てるか、[[サイドデッキ]]に投入しておくと、戦術に柔軟性ができる。~
 「[[除去]]デッキ」が[[《ヴァンパイア・ロード》]]を苦手とする事実に変わりはない。~

 [[下級モンスター]]には、[[戦闘破壊]]に対抗できる[[《ピラミッド・タートル》]]と[[《魂を削る死霊》]]を中心に起用する。~
 直接的な「[[生け贄]]確保」には結びつかないが、[[生け贄]]に捧げた際に1枚の[[アドバンテージ]]となる[[《ゴブリンゾンビ》]]も有効。~

 [[上級モンスター]]であり[[炎属性]]な為採用しにくいものの、[[《怨念の魂 業火》]]も毎[[ターン]][[生け贄]]を確保できる点は優秀か。

***魔法・罠 [#l1289a1b]
 [[生け贄]]確保用のカードには[[《洗脳−ブレインコントロール》]]や[[《クロス・ソウル》]]及び[[《生者の書−禁断の呪術−》]]を起用。~
 また、[[《ゴブリンゾンビ》]]を採用しているなら、[[特殊召喚]]及び[[戦闘破壊]]されなかった場合、[[《エネミーコントローラー》]]が活躍する可能性が高まる。~
 さらに、[[《生還の宝札》]]も投入する価値がある。[[墓地]]からの[[蘇生]]→[[生け贄]]が多いこのデッキならではの貴重なドローソースである。~
 他にも[[《スケープ・ゴート》]][[《ピラミッド・タートル》]]とあわせて[[《強制転移》]]を起用できるのも【アンデット帝】ならでは。~

 [[罠カード]]には特に必要不可欠なカードはないので、[[罠カード]]を使わずに[[《王宮のお触れ》]]を可能な限り投入するのも手。~

**運用に際しての注意点 [#p44aa791]
 何処まで突き詰めても、[[【帝コントロール】]]が事故の起き易い[[デッキ]]であることに変わり無い。~
 安定性は望むべくもなく、「賭け」や「運」と言う要素が大きい。~
 (回れば勝ち、回らねば負ける。)

 …とは言え、[[手札事故]]は[[上級モンスター]]を多く採用する[[デッキ]]の恒であり華。~
 心を広くして[[デュエル]]に臨もう。~

**代表的なカード [#bf8f987b]
-[[《氷帝メビウス》]]
-[[《地帝グランマーグ》]]
-[[《雷帝ザボルグ》]]
-[[《風帝ライザー》]]

-[[《魂を削る死霊》]]
-[[《ピラミッド・タートル》]]
-[[《ゴブリンゾンビ》]]
-[[《生者の書−禁断の呪術−》]]

**関連リンク [#d3ccfb3d]
-[[【帝コントロール】]]
-[[【黄泉帝】]]
-[[【獅子黄泉帝】]]
-[[【次元帝】]]

-[[デッキ集]]