*【アンデット帝】 [#t5fc8546]
 場持ちのよいアンデット族を場にキープし、「帝」モンスターで攻め込むビートダウン。~
 【帝コントロール】と【アンデット族】を融合させた、『良いとこ取り』のデッキと言える。~
 非制限の[[蘇生]]カード《生者の書−禁断の呪術−》や、《ピラミッド・タートル》や《魂を削る死霊》を用いて生け贄確保を狙う。~


 《生者の書−禁断の呪術−/Book of Life》
 通常魔法
 自分の墓地にあるアンデット族モンスター1体をフィールド上に特殊召喚し、
 相手の墓地にあるモンスター1体をゲームから除外する。

 「帝」モンスターの召喚に腐心する基本的な運用は【帝コントロール】と変わらない。~
 ただし、能動的な生け贄確保をメインとするため「コントロールデッキ」としての性格は弱い。~
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**基本戦術 [#hfac05f7]
 《ピラミッド・タートル》、《生者の書−禁断の呪術−》等でフィールドにモンスターをキープすることを基本戦術とする。~
 《洗脳−ブレインコントロール》や《クロス・ソウル》の他、《生者の書−禁断の呪術−》等を用いて「帝」モンスターを召喚する。~
 また、《ピラミッド・タートル》から上級モンスターを展開することも、当然考慮に入れる。~

 それら展開した攻撃力の高い上級モンスターで、攻撃し、勝利をもぎ取ることを目的とする。~
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**デッキ構築に際して [#p2c05b92]
 アンデット族と「帝」モンスターでは、明らかに「帝」モンスターの方が汎用性が高い。~
 【スタンダード】への採用も可能であり、サポートは「生け贄を確保する」だけであるため、これは自明の理となる。~
 つまり、構築は【アンデット族】の方に重きをおかなければ、デッキに不整合が生まれてしまう…ということになる。~

 しかし、直接的にアドバンテージを稼ぎ出してくれるのは、生け贄召喚した「帝」モンスター。~
 更に攻撃力2400と言う破格の直接攻撃要員でもあるため、フィールド上の制圧にも活躍する。~
 やはり、デッキの勝ち筋である以上、事故・不整合を生まない範疇で、可能な限り投入を考えたい。~

 まず、アンデット族が少ないと《生者の書−禁断の呪術−》が発動できないこと。~
 続いて、何処まで行っても「帝」モンスターが事故要因の上級モンスターであること。~
 この2点に留意した上でプレイングを重ねて、この困難なバランスを見定めて行こう。~

-「帝」モンスターの重要性―~
確かに《魂を削る死霊》による直接攻撃や、同攻撃力を備える《龍骨鬼》でも代用は可能。~
しかし、"生け贄を確保した"「帝」モンスターは、1枚でその両者の役目以上の働きをやってのける。~
博打要素は大きいが、同時に回った時の制圧能力も高い。(アドバンテージ・打撃力の双方優秀。)~
逆に言えば、攻撃力だけなら《ピラミッド・タートル》から特殊召喚できる《龍骨鬼》の方が安定しているし、ディスアドバンテージを負わせたいのなら《魂を削る死霊》の方が汎用性で勝ると、言うことでもあるのだが。~

***モンスター [#vbd8e9c1]
 上級モンスターでは、《氷帝メビウス》が最優先される。~
 能動的に生け贄を確保するため、無差別な[[単体除去]]効果を持つ《雷帝ザボルグ》は【帝コントロール】より優先される。~
 セットしてある罠の[[除去]]ができる《地帝グランマーグ》が重宝されるのは変わらない。~
 アンデット族モンスターは《ヴァンパイア・ロード》、《龍骨鬼》から選択されることが大半。~

 なお、上級アンデット族を無理に入れる必要はないが、《ピラミッド・タートル》からロスなく召喚できる。~
 上級モンスターのスロットを少し裂くか、サイドデッキに投入しておくと、戦術に柔軟性ができる。~
 「[[除去]]デッキ」が《ヴァンパイア・ロード》を苦手とする事実に変わりはない。~

 下級モンスターには、戦闘破壊に耐性のある《ピラミッド・タートル》と《魂を削る死霊》を中心に起用する。~
 直接的な「生け贄確保」には結びつかないが、生け贄に捧げた際に1枚のアドバンテージとなる《ゴブリンゾンビ》も有効。~

***魔法・罠 [#l1289a1b]
 生け贄確保用のカードには《洗脳−ブレインコントロール》や《クロス・ソウル》及び《生者の書−禁断の呪術−》を起用。~
 また、《ゴブリンゾンビ》を採用しているなら、特殊召喚及び戦闘破壊されなかった場合、《エネミーコントローラー》が活躍する可能性が高まる。~
 他にも《スケープ・ゴート》《ピラミッド・タートル》とあわせて《強制転移》を起用できるのも【アンデット帝】ならでは。~

 罠カードに必要不可欠なカードはないので、罠カードを使わないなら《王宮のお触れ》を可能な限り投入しトラップレスにするのも手。~

**運用に際しての注意点 [#p44aa791]
 何処まで突き詰めても、【帝コントロール】が事故の起き易いデッキであることに変わり無い。~
 安定性は望むべくもなく、「賭け」や「運」と言う要素が大きい。(回れば勝ち、回らねば負ける。)

 …とは言え、手札事故は上級モンスターを多く採用するデッキの恒であり華。~
 心を広くしてデュエルに臨もう。~

**代表的なカード [#bf8f987b]
-《氷帝メビウス》 
-《地帝グランマーグ》 
-《雷帝ザボルグ》 

-《魂を削る死霊》
-《ピラミッド・タートル》
-《ゴブリンゾンビ》
-《生者の書−禁断の呪術−》

**関連リンク [#d3ccfb3d]
-【帝コントロール】 
-【黄泉帝】
-【獅子黄泉帝】
-【帝ガジェット】

-デッキ集