【ウィジャ盤】

説明

 《ウィジャ盤》効果で「死のメッセージ」を揃え、勝利することを目的とするデッキ
 【エクゾディア】【終焉のカウントダウン】と並ぶ三大特殊勝利デッキの一つだが、その中で最高の難易度を誇る。

《ウィジャ盤/Destiny Board》
永続罠
相手ターン終了時毎に「E」「A」「T」「H」の順に
「死のメッセージ」カードを手札またはデッキからフィールド上に出す。
全てのカードが自分のフィールド上に揃った時、勝利が決定する。
途中1枚でもフィールド上から離れると、これらのカードは全て墓地に送られる。

デッキの構成

 兎にも角にも《ウィジャ盤》本体を引けないと始まらないので、これはなるべく3枚投入すること。
 手札に加える手段として、サーチカード《不幸を告げる黒猫》《封印の黄金櫃》手札交換《打ち出の小槌》なども用意できると良い。

 対して「死のメッセージカードドローしてしまうとそれだけでディスアドバンテージになるので、考え無しにデッキに大量に積むわけにはいかない。
 だが1枚ずつでは一度《ウィジャ盤》ごと破壊されると、《ファイバーポッド》《現世と冥界の逆転》が禁止の現状ではそのデュエル《ウィジャ盤》を決めることがほぼ不可能。
 再利用を考えるなら《転生の予言》が有効である。
 《転生の予言》相手カードも戻せるので、完成直前に邪魔になる事が少ない。
 だが、07/09/01制限改訂制限カードになってしまった。
 どうしても2枚目以降が欲しいなら、汎用性は下がるものの《隠された魔導書》を使おう。

 モンスターでは、戦闘破壊耐性のある《魂を削る死霊》《マシュマロン》《ジェルエンデュオ》《アルカナフォース0−THE FOOL》が役立つ。
 《ウィジャ盤》魔法&罠カードゾーン5つを全て使用するため、カウンター罠セットすると文字が埋まらず途中で停止する。
 よって魔法に対するカウンター罠無しで《ウィジャ盤》を守らなければならない。
 そのために手札から効果を使える《緑光の宣告者》《紫光の宣告者》を採用したい。
 魔法カード対策なら、光属性天使族モンスターを多く入れることで《天魔神 インヴィシル》を採用するのも良い。
 天使族《緑光の宣告者》《紫光の宣告者》コストになり、上述の戦闘破壊耐性持ちもその大半が天使族なので、組み込むのは用意である。
 その他、《魔力吸収球体》《マジック・キャンセラー》《ホルスの黒炎竜 LV8》などを使うのも悪くないだろう。
 これらのモンスター効果が適用されている時でも、《ウィジャ盤》の罠の効果によって出すため、「死のメッセージ」カードは問題なく出せる。

 《天罰》《スキルドレイン》を組み込みにくいため、モンスター効果への対策を考えるなら《死霊騎士デスカリバー・ナイト》を入れよう。
 リリースの確保ができるなら《D−HERO Bloo−D》《エンジェルO7》を採用するの良い。
 だが《D−HERO Bloo−D》以外はフィールドに出ていると、今度は《緑光の宣告者》《紫光の宣告者》効果が封じられてしまう。
 これらを採用するならば、魔法カード対策は永続効果である《マジック・キャンセラー》《天魔神 インヴィシル》を使いたい。
 他に《スターダスト・ドラゴン》を用いるのも良いが、《ハリケーン》への耐性が無い点、チューナーを組み込むために高度なプレイング技術とデッキ構築技術が求められる点に注意。
 レベルチューナー《召喚僧サモンプリースト》を採用したり、《ホルスの黒炎竜 LV6》リリース確保を兼ねる《簡易融合》を使うのも悪くない。

 使用可能な魔法・罠カードは必然的に使い捨てのカードとなる。
 防御カードでは速攻魔法《スケープ・ゴート》や自発的に破壊できる《平和の使者》フリーチェーン《和睦の使者》《威嚇する咆哮》などが使いやすい。
 時間経過で自壊する《光の護封剣》《悪夢の鉄檻》も悪くない。
 1ターンの遅延が非常に大きいため、《鳳翼の爆風》《振り出し》ドローロックを仕掛けるのも有用。

 その他には、フィールド魔法《死皇帝の陵墓》《冥界の魔王 ハ・デス》《ホルスの黒炎竜 LV6》等を召喚などする方法がある。
 とりわけ、《ホルスの黒炎竜 LV6》《ホルスの黒炎竜 LV8》になった時に非常に強力。
 フィールド魔法を使う場合、余裕があれば《非常食》も採用の余地がある。
 相手が完成直前に破壊しに来た時に大幅なライフ回復が出来、邪魔が入らなければフィールド魔法墓地に送ればいい。
 デッキを圧迫してしまうが、リリースライフ回復を兼ねる《素早いモモンガ》の採用も一考の価値がある。

このデッキの弱点

 基本的に死のメッセージカード墓地へ落ちると即敗北になりかねないため、デッキデスハンデスには滅法弱い。
 《大嵐》《サイクロン》などの伏せ除去《王宮のお触れ》も気をつけたいが、《氷帝メビウス》《賢者ケイローン》《人造人間−サイコ・ショッカー》などのモンスター効果にも注意。
 《スキルドレイン》《天罰》を入れにくいデッキなので、これらのモンスター効果を止められる《死霊騎士デスカリバー・ナイト》は貴重な存在である。
 場合によっては圧迫覚悟で《神の宣告》《昇天の角笛》も考えよう。
 これらの対策に《死のデッキ破壊ウイルス》《おジャマトリオ》も有効になる。
 もっとも、《異星の最終戦士》を出す事ができれば、これらの問題は解決されるのだが。
 また、相手ドローを阻害する《はたき落とし》や、それを再利用できる《闇の仮面》も採用したい。

このデッキの亜種

【ロックウィジャ】

 《ウィジャ盤》発動させた後《八汰烏》《はたき落とし》《刻の封印》などで相手ドローを止め安全に「死のメッセージ」を揃える戦法。
 しかし制限改訂《八汰烏》《刻の封印》が禁止になったためこの戦法は崩壊している。
 一応《はたき落とし》《強烈なはたき落とし》《フェンリル》を使うことは可能。

【リセットウィジャ】

 《封魔の呪印》相手《サイクロン》などを封印し、《ファイバーポッド》リセットを繰り返して相手除去手段を削いでいくデッキ
 《ファイバーポッド》が禁止なので、《ネクロフェイス》で擬似的に再現するしかない。

【殴りウィジャ】

 「《ウィジャ盤》ブラフにする」という発想のデッキ
 相手《ウィジャ盤》に気を取られている隙に殴り勝つ。
 現状では最も勝率が高い【ウィジャ盤】である。
 《龍脈に棲む者》とも相性が良く、主力モンスター《降雷皇ハモン》を迎えられるデッキでもある。
 また他の魔法・罠カードが狙われにくいという利点もある。
 その為モンスター以外にも《波動キャノン》も採用できる。
 さらに、あくまでブラフにするだけなら、《死のメッセージ「H」》のみ持っていない場合なども構築できる。
 ただし、そのターンで仕掛けられない場合、その後はカードを伏せるなどしないと上記の「H」が無いことがばれてしまうので注意。

備考

代表的なカード

関連リンク