*【ウィジャ&ruby(ばん){盤};】 [#d7713e3f]

#contents

**[[デッキ]]の概要 [#fcfe9bc5]
 [[《ウィジャ盤》]]の[[効果]]で「[[死のメッセージ]]」を揃え、勝利することを目的とする[[デッキ]]。~
 [[【エクゾディア】]]・[[【終焉のカウントダウン】]]と並ぶ初期からある[[特殊勝利]][[デッキ]]の1つだが、その中でも最高の難易度を誇る。

 《ウィジャ盤/Destiny Board》
 永続罠
 相手のエンドフェイズ毎に、自分の手札・デッキから
 「死のメッセージ」カード1枚を「E」「A」「T」「H」の順番で魔法&罠カードゾーンに出す。
 自分フィールド上に存在する「ウィジャ盤」または
 「死のメッセージ」カードがフィールド上から離れた時、
 自分フィールド上に存在するこれらのカードを全て墓地へ送る。
 全ての「死のメッセージ」カードが自分
 フィールド上に揃った時、自分はデュエルに勝利する。

 基本的に[[《ウィジャ盤》]]を[[発動]]させた後は、あらゆる[[カード]]を用いて守りきりたい。~
 [[死のメッセージ]]を揃えている途中で止められてしまうと、勝利がかなり難しくなってしまうからである。~

 [[《ウィジャ盤》]]は[[相手]]にその存在を気付かれる事を少しでも遅らせる為、なるべく[[エンドフェイズ]]時に[[発動]]させたい。~
 「[[E>《死のメッセージ「E」》]]」はほぼ邪魔されずに[[フィールド]]に出せるため、実質的に[[《ウィジャ盤》]]を守るのは3[[ターン]]のみとなる。~

**[[デッキ]]構築に際して [#qf70d4a5]
***[[《ウィジャ盤》]]と「[[死のメッセージ]]」カードについて [#udeb2977]
 何をするにも[[《ウィジャ盤》]]を[[発動]]させてなくてはならないので、可能ならば3枚積みたい。~
 ただし[[《不幸を告げる黒猫》]]や[[《闇の仮面》]]による[[サーチ]]や[[サルベージ]]が豊富な場合はこの限りではない。~
 問題は各種[[死のメッセージ]][[カード]]の枚数である。~
 各1枚では一度並べるのが阻止されてしまうと、その[[デュエル]]中に完成させるのは何らかの[[サルベージ]][[カード]]を使わない限り、不可能となってしまう。~
 とはいえ、[[ドロー]]するだけで[[ディスアドバンテージ]]になってしまう以上、枚数を増やすのも考え物である。~
 全て2枚積みにするだけで、[[デッキ]]の1/4が全くの戦力にならない[[カード]]と化してしまう。~
 1枚で不安なら「[[E>《死のメッセージ「E」》]]」や「[[A>《死のメッセージ「A」》]]」辺りを2枚投入するなどのバランス調整をすると良いだろう。~

 ピンポイントで[[サーチ]]するなら[[《不幸を告げる黒猫》]]や[[《封印の黄金櫃》]]は必須。~
 [[《水晶の占い師》]]や[[《打ち出の小槌》]]、[[《ゴブリンのやりくり上手》]]なら[[ドロー]]しつつ[[死のメッセージ]][[カード]]を[[デッキ]]に[[戻せる>戻す]]。

 [[《ウィジャ盤》]]と[[死のメッセージ]]の[[サルベージ]]には[[《闇の仮面》]]・[[《転生の予言》]]・[[《隠された魔導書》]]・[[《無欲な壺》]]が必要となる。
 [[《ウィジャ盤》]]と[[死のメッセージ]]の[[サルベージ]]には[[《闇の仮面》]]・[[《転生の予言》]]・[[《隠された魔導書》]]・[[《無欲な壺》]]・[[《貪欲な瓶》]]が必要となる。

***[[モンスターカード]]について [#od591d51]
-[[《魂を削る死霊》]]・[[《マシュマロン》]]・[[《ジェルエンデュオ》]]・[[《アルカナフォース0−THE FOOL》]]~
[[モンスター]]に割けるスロットが少ないため、[[戦闘破壊]][[耐性]]を持つ[[壁]][[モンスター]]は戦線維持のために投入しておきたい。

-[[《死霊騎士デスカリバー・ナイト》]]・[[《魔力吸収球体》]]・[[《トラップ処理班 Aチーム》]]~
それぞれ[[モンスター効果]]・[[魔法・罠カード]]を自身を[[リリース]]する事で[[無効]]化出来る。~
発動タイミングや[[ステータス]]等で癖があるものの、[[下級モンスター]]で処理が行える点は優秀。

-[[《ネイビィロイド》]]~
自分[[フィールド]]上の[[魔法・罠カード]]を[[破壊]]する[[カード]]を[[発動]]された時に、それを[[手札]]1枚で[[無効]]化する事が出来る。~
この[[カード]]が[[フィールド]]上に存在し、[[手札]]がある限りは何度でも[[《ウィジャ盤》]]を守れるのが最大の利点である。~
[[戦闘破壊]]のされやすさはネックだが、[[《和睦の使者》]]や[[《威嚇する咆哮》]]など、[[フリーチェーン]]の防御[[カード]]で守ることができれば非常に頼もしい。~
[[《魔力吸収球体》]]と[[《サルベージ》]]を共有出来るのも利点。~

-[[《スターダスト・ドラゴン》]]・[[《暗遷士 カンゴルゴーム》]]~
前者は[[破壊]][[カード]]全般に対応でき、後者は[[除外]]や[[バウンス]]にも対応しやすい。~
どちらも[[レベル]]4[[モンスター]]2体で[[特殊召喚]]できるので、[[《カメンレオン》]]軸にすると回しやすい。

-[[《エフェクト・ヴェーラー》]]~
[[発動]]タイミングと適用期間に制約はあるものの、[[手札]]から[[モンスター効果]]を[[無効]]化することが出来る。~
[[魔法・罠除去]][[効果]]を持った[[モンスター]]の[[効果]]のほとんどが[[メインフェイズ]]に[[発動]]するものであり、非常に有効。~
前述の[[モンスター]]が苦手とする[[除外]]と[[バウンス]]対策もこの[[カード]]の担当となるだろう。~
特に[[帝]]や[[《ブラック・ローズ・ドラゴン》]]なら[[除去]][[効果]]を完封できる。~

-[[《マジック・キャンセラー》]]~
//・[[《ホルスの黒炎竜 LV8》]]~
[[フィールド]]に[[表側表示]]で存在する限り全ての[[魔法カード]]を封じる事が出来る。~
ただし[[上級モンスター]]にしては低めの[[攻撃力]]と、[[《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》]]に取り込まれるという弱点がある。~
//ただし前者は[[上級モンスター]]にしては低めの[[攻撃力]]と、[[《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》]]に取り込まれるという弱点がある。~
//後者は[[《ホルスの黒炎竜 LV6》]]も投入する必要があり、事故率を上げる危険性がある。

//-[[《D−HERO Bloo−D》]]~
//[[相手]]だけに[[効果]]を発揮する[[《スキルドレイン》]]を内蔵した[[最上級モンスター]]。~
//一度[[召喚]]に成功すれば強力な制圧力を誇るものの、三体もの[[リリース]]の確保をしなければならない。~
//採用する際は[[《スケープ・ゴート》]]や[[《終焉の焔》]]を[[壁]]兼[[リリース]]要員とすると良いだろう。~
//ただし、[[モンスター]][[吸収]][[効果]]は[[死のメッセージ]][[カード]]の邪魔になる。~

-[[《魔導戦士 ブレイカー》]]・[[《ディープ・スィーパー》]]・[[《カード・ブレイカー》]]~
[[魔法&罠カードゾーン]]が埋まった際の対策となる。~
[[《ウィジャ盤》]]と[[死のメッセージ]]3枚+[[永続カード]]または[[カウンター罠]]という状況でも問題なく[[フィールド]]を開けることができるので、構築によっては採用を考えられる。~

***[[魔法・罠カード]] について [#gf7af2da]
 [[相手]]の[[攻撃]]から身を守りつつも[[《ウィジャ盤》]]と[[死のメッセージ]][[カード]]の邪魔をしない様、防御[[カード]]は[[フリーチェーン]]のものを採用する。~
 防御に徹するなら[[《威嚇する咆哮》]]や[[《和睦の使者》]]、[[壁]]兼[[リリース]]要員に[[《スケープ・ゴート》]]や[[《終焉の焔》]]、[[除去]]には[[《サンダー・ブレイク》]]や[[《強制脱出装置》]]等が良いだろう。~
 [[ターン]]経過で[[自壊]]・解除できる[[《光の護封剣》]]や[[《平和の使者》]]もオススメ。~

 [[《ウィジャ盤》]]の特性上敬遠されがちな[[カウンター罠]]だが、[[《神の宣告》]]・[[《魔宮の賄賂》]]辺りは[[汎用性]]が高いため、採用の余地もある。~
 [[《ウィジャ盤》]]完成間近では邪魔にしかならないので出し惜しみせずに使っていった方がいいだろう。~

**[[デッキ]]の種類 [#h155b8c7]
***[[ビートダウン]]型 [#j6908eef]
 「[[《ウィジャ盤》]]そのものを[[ブラフ]]にする」という大胆な発想の[[デッキ]]。~
 [[《ウィジャ盤》]]を発動させると[[相手]]はそれを[[除去]]する事を優先する様になるので、その隙を突いて[[ビートダウン]]による勝利を目指す。~
 その為[[《ウィジャ盤》]]を守る[[カード]]は殆ど採用する必要が無くなり、開いたスペースに[[ビートダウン]]用の[[カード]]を入れていく事ができる。~
 [[魔法&罠カードゾーン]]に[[カード]]が溜まる特性上[[《龍脈に棲む者》]]とのシナジーは抜群であり、[[《バッド・エンド・クイーン・ドラゴン》]]等の厳しい[[召喚条件]]も[[死のメッセージ]]や他の[[永続魔法]][[カード]]を使えば容易に捻出する事も可能。~
 他の[[魔法・罠カード]]が[[除去]]に狙われにくくなる点を考慮して、[[《波動キャノン》]]を積むのもいい。~
 [[ビートダウン]]の手助けになるだけではなく、更なるプレッシャーを[[相手]]に与える事が出来るであろう。~

***[[ドローロック]]型 [#qe4c2554]
 【ウィジャ盤】にとって一番危険なのは、[[相手]]の[[手札]]にある[[除去]][[カード]]もだが、[[ドロー]]によって起こりうる「予想外の一手」である。~
 特に残り一枚で[[死のメッセージ]]が揃うタイミングで、[[ドロー]]した[[《サイクロン》]]等を撃たれて阻止されたとなっては、無念という他ない。~
 その問題を[[ドローロック]]を行う事で解消したのが、この[[デッキ]]の最大の特徴である。~
 [[《ウィジャ盤》]]を発動させた後[[《鳳翼の爆風》]]、[[《振り出し》]]、[[《風帝ライザー》]]、[[《フェンリル》]]、[[《伝説の柔術家》]]等を使用し、何[[ターン]]にも渡る[[ドローロック]]を行う。~
 それに合わせて[[《はたき落とし》]]と[[《強烈なはたき落とし》]]を用いて[[ドロー]]した[[カード]]を使わせる前に[[墓地へ送る]]のもいい。~
 うまく決まれば、[[相手]]はただ黙って[[《ウィジャ盤》]]完成を待つしかなくなるだろう。~

***[[【スターダスト・ドラゴン/バスター】]]軸 [#v1ae7863]
 [[フィールド]]に出す事に成功すれば、強力な制圧力を誇る[[《スターダスト・ドラゴン/バスター》]]を用いて[[《ウィジャ盤》]]を守る[[デッキ]]。~
 【ウィジャ盤】と[[【スターダスト・ドラゴン/バスター】]]という二つの[[デッキ]]タイプを組み合わせる故に構築難易度は高いかと思われるが、[[《不幸を告げる黒猫》]]は[[《ウィジャ盤》]]と[[《バスター・モード》]]の両方を[[サーチ]]出来る上、[[【やりくりターボ】]]要素も採用しやすいので、意外と相性はいい。~
 [[《スターダスト・ドラゴン/バスター》]]は無敵ではないものの、対策されてない限りは、[[《ウィジャ盤》]]の完成を大きく手助けしてくれる。~
 難があるとすれば、「[[《ウィジャ盤》]]を揃えるよりも[[《スターダスト・ドラゴン/バスター》]]で[[ビートダウン]]した方が早いのでは?」という本末転倒に近い疑問を常に感じる事だろうか。~

***[[【岩石族】]]型 [#md8774de]
 自身を[[リリース]]する事でそれぞれ[[モンスター効果]]と[[罠カード]]、[[魔法カード]]を[[無効]]化出来る[[《コアキメイル・ガーディアン》]]と[[《コアキメイル・サンドマン》]]と[[《コアキメイル・ウォール》]]が存在し、[[《伝説の柔術家》]]や[[《フォッシル・ダイナ パキケファロ》]]も有する[[岩石族]]を主軸とした[[デッキ]]。~
 三種類の[[岩石族]][[コアキメイル]]によって[[カウンター罠]]以外のカードを対処できる様になるのが、最大の強みである。~
 また、[[《メガロック・ドラゴン》]]や[[《地球巨人 ガイア・プレート》]]を採用していれば、例え[[《ウィジャ盤》]]による[[特殊勝利]]が出来なくなったとしても、これらを[[フィニッシャー]]として[[ビートダウン]]による勝利を狙う事も出来る。~

***[[【天使族】]]型 [#f8f12468]
 [[天使族]]に[[戦闘破壊]][[耐性]]を持つ[[モンスター]]が多い点、[[《天魔神 インヴィシル》]]の[[効果]]を生かせる点、各種[[宣告者]]とのシナジーが抜群な点等を考慮したタイプの[[デッキ]]。~
 [[《ウィジャ盤》]]を[[発動]]させた後は、[[宣告者]]で[[相手]]の[[魔法・罠除去]][[カード]]をカウンターしたり、[[《天魔神 インヴィシル》]]の[[効果]]で[[魔法カード]]を押さえつけておき、完成を目指す。~
 この[[デッキ]]ならば[[《RAI−MEI》]]を採用できる。~
 [[雷族]]故に[[宣告者]]の[[コスト]]になれないのは残念だが、[[戦闘破壊]]によって[[宣告者]]を[[サーチ]]してこれるのが利点である。~
 更に[[特殊召喚]]を殆ど行わない上に[[天使族]]が多数入る為、[[《大天使クリスティア》]]も採用出来る。~
 [[特殊召喚]]封じも[[相手]]だけに作用し、自己[[サルベージ]][[効果]]によって[[宣告者]]の[[コスト]]を用意できるからである。~
 万が一[[《ウィジャ盤》]]による[[特殊勝利]]ができなくなったとしても、[[攻撃力]]2800と[[自己再生]]能力によって[[ビートダウン]]による勝利も狙える様にするのは、[[【エクゾディア】]]や[[【終焉のカウントダウン】]]には真似できない芸当であり、利点だといえるだろう。~

***[[【神光の宣告者】]]軸 [#c41dd163]
 [[【天使族】]]型の更に派生型。~
 [[手札]]から[[天使族]]を一枚捨てるだけで殆どの[[魔法カード]]、[[罠カード]]、[[モンスター効果]]をカウンターできる強力な[[儀式モンスター]]、[[《神光の宣告者》]]を用いて[[《ウィジャ盤》]]を守る[[デッキ]]。~
 【ウィジャ盤】と[[【神光の宣告者】]]の両方の組み合わせる為、[[デッキ]]構築難易度はかなり高いといえる。~
 [[サーチャー]]であり、[[天使族]]でもある[[《マンジュ・ゴッド》]]は3枚確定の[[必須カード]]であり、[[レベル]]2の[[宣告者]]も複数枚採用を検討できる。~
 [[儀式召喚]]用の[[コスト]]だが、[[《高等儀式術》]]と[[《宣告者の預言》]]の両方に対応している[[《逆転の女神》]]が最も使いやすく、[[《宣告者の預言》]]の場合は他にも[[宣告者]]1枚+[[《マンジュ・ゴッド》]]等でも工面出来る。~
 [[《神光の宣告者》]]が[[フィールド]]にあり、[[手札]]に充分な枚数の[[天使族]]があれば、[[《ウィジャ盤》]]を阻止される事はそうないといえる。~
 [[《大天使クリスティア》]]で[[特殊召喚]]も封じれば勝利をより確実な物にできるが、この2体が揃っているなら[[《ウィジャ盤》]]を維持せずに殴っていくほうがてっとり早いだろう。~
 [[天使族]]ではないものの、同じ[[レベル]]6の[[儀式モンスター]]である[[《イビリチュア・マインドオーガス》]]を入れると[[《ウィジャ盤》]]・[[死のメッセージ]]が[[墓地]]に送られてしまった後のリカバリーに役立つ。

**この[[デッキ]]の弱点 [#x40ea2f8]
 [[死のメッセージ]]が[[墓地]]に落ちると言う事は実質敗北と同じなので、[[ハンデス]]と[[デッキ破壊]]は天敵だといえる。~
 また、[[デッキ]]構築のほとんどを[[魔法・罠除去]]対策に費やす為、[[【フルバーン】]]や[[【チェーンバーン】]]にはとても弱い。~
 [[サイドデッキ]]に[[《DDD反骨王レオニダス》]]や[[《マテリアルドラゴン》]]を投入しておくのも手だろう。~
 [[《スターダスト・ドラゴン》]]のために[[チューナー]]を採用している[[デッキ]]ならば、[[《ブラックフェザー・ドラゴン》]]でもよい。

**代表的なカード [#wf0e008b]
-[[《ウィジャ盤》]]
-[[死のメッセージ]]
-[[《転生の予言》]]

**関連リンク [#i2690df8]

-[[デッキ集]]