【ウォールバーン】

デッキについて

 別名【リフレクトバーン】【ソフトロックバーン】。語弊が生じやすいが【カウンターバーン】とも呼ばれる。
 ビートダウンを仮想敵としモンスター攻撃を受け止めて相手に返す、受動的なバーンデッキ。挙動は【ドローゴー】に近い。
 【フルバーン】が自分からカードを消費するタイプとすれば、こちらは相手の行動にあわせて消費していくタイプである。

 モンスターダメージソースとして使用することもあるが、【ビートバーン】のように、こちらから戦闘をしかける事は少ない。
 となる火力を採用し、ビートダウンに対しダメージレースにおいて優位に立つことをコンセプトとする。

 《魔法の筒》のようなカードを何度も使われれば、ビートダウンデッキ使いは嫌な思いをする、という考えから作られる。

《魔法の筒(マジック・シリンダー)/Magic Cylinder》
通常罠(制限カード)
相手モンスター1体の攻撃を無効にし、
そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手プレイヤーに与える。

基本戦術

 相手攻撃によってバーン効果発動するカードを中心にモンスターを展開して、相手直接攻撃を防ぎ、効果ダメージを与える。
 相手が積極的にビートダウンしてきたらダメージを返し、してこなければ更なるダメージソースをドローして場を整えていく。
 そして、相手攻撃してもしなくてもダメージだけが積み重なるという、ジレンマを起こさせるのが最大の狙い。

 基本的に守備表示モンスターの受けた戦闘ダメージプレイヤーに行く事はないのでどれだけ直接攻撃を防げるかが要点になる。
 通常のデッキ相手ならばおそらく4・5発程度の直接攻撃で8000のライフを削り切られるので、それを目安に直接攻撃回数を減らせば良い。

 裏側守備表示モンスターを展開するため、《地砕き》《地割れ》等を腐らせ易い。

デッキの分類について

 ビートダウンを廃した【ビートバーン】。拘束が緩くなった【ロックバーン】。低速の【フルバーン】
 などと称されるように他のバーンデッキに類似する部分も多い。
 一見中途半端にも思えるが、デッキとしては全く異質のデッキである。
 逆に、多くのバーンデッキとの接点を持つために、他のバーンデッキに変更しやすいというメリットも持つ。

デッキの構成について

 その特性上、リバース効果戦闘破壊及び攻撃された時に効果発動する効果モンスターが中心になる。
 また、罠カードにも攻撃に対応できる火力が存在する。

モンスターの選択肢

罠カードの選択肢

このデッキの弱点

裏側守備表示に対するモンスター除去での狙い撃ち

 デッキのコンセプトから裏側守備表示モンスターを出すことが多い。
 ミスティック・ソードマン《抹殺の使徒》《シールドクラッシュ》等の単体除去には要注意。
 また、《ドリルロイド》はリバース効果を除けば効果を発動させなくなる。
 《N・グラン・モール》も厄介。

魔法・罠カード除去での狙い撃ち

 《ディメンション・ウォール》《魔法の筒》発動条件のある通常罠であり、《拷問車輪》《死霊ゾーマ》永続罠である。
 《サイクロン》《大嵐》等の裏表関係なく破壊できる伏せ除去を使われると非常に脆い。

効果無効

 《死霊騎士デスカリバー・ナイト》《冥界の魔王 ハ・デス》による誘発効果リバース効果の無効化。
 さらに、《王宮のお触れ》を張られると罠カード効果を封じ込まれ、苦しいことになる。
 また、攻撃を受けた時の誘発効果リバース効果《スキルドレイン》無効になる。
 もしくは、墓地に送られた?時の誘発効果《マクロコスモス》等で発動しなくなる。

デッキのカスタマイズ

能動的なバーンカードの採用

 相手攻撃を待つだけでは、ただの【ドローゴー】になってしまう。
 よって《仕込みマシンガン》などの自分から発動できるバーンカードも採用する。
 攻めて来ない相手に対して《波動キャノン》を使って攻撃を誘うのもいい。

大型のモンスターに対して

 攻撃をしかけることはないので相手は上級モンスターの召喚が容易になる。
 モンスターの攻撃力によって威力が増大する《ミスフォーチュン》や、厄介な上級モンスターを排除できる《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》の採用も有効。
 後者は《魔法の筒》《ディメンション・ウォール》《死霊ゾーマ》《スフィア・ボム 球体時限爆弾》等と相性が良い。
 しかも、天敵と呼べる《人造人間−サイコ・ショッカー》《光と闇の竜》を排除できる。

大量展開の抑制

 相手が大量展開してくるのに備えて《呪魂の仮面》相手モンスターに装備させたり、《暗黒の扉》で抑制するのもいい。
 直接攻撃を狙ってモンスターを展開してくる相手には《停戦協定》《自業自得》がうってつけである。
 また、《おジャマトリオ》モンスターカードゾーンおジャマトークンで埋めつつ、火力を上げるのもいい。
 リバース効果モンスターを使い回す、及び火力を上げるために、《浅すぎた墓穴》を使うのもいいかもしれない。

その他

 なお、ギャンブルバーン効果を持つ《ダイス・ポット》は基本的に不採用。
 このカードを使うバーンデッキについては【ギャンブルバーン】?を参照。
 また、《アマゾネスの剣士》《アステカの石像》等の戦闘ダメージを与えるカードの採用もあり。
 反射ダメージを狙ったモンスターデッキについては【アステカ】を参照。

さらなる派生

【リバースバーン】

 リバース効果モンスターを主軸にした【ウォールバーン】。
 となり、ドローサルベージ効果によって火力を呼び込む。
 ただし、《王宮の号令》《ブレイドナイト》等の新たな弱点がでてくることも注意したい。

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