PHOTON SHOCKWAVEで登場したエヴォルドとエヴォルダーを中心としたデッキ。
エヴォルドは全て炎属性・爬虫類族で統一されており、エヴォルダーを特殊召喚する効果を持っている。
また、エヴォルダーは全て炎属性・恐竜族で統一されており、エヴォルドの効果によって特殊召喚された時にのみ効果を発揮する。
そのため、【恐竜族】と【爬虫類族】を混ぜ合わせたようなデッキ構成になる。
《エヴォルカイザー・ラギア/Evolzar Laggia》 エクシーズ・効果モンスター ランク4/炎属性/ドラゴン族/攻2400/守2000 恐竜族レベル4モンスター×2 このカードのエクシーズ素材を2つ取り除いて発動する。 魔法・罠カードの発動、モンスターの召喚・特殊召喚のどれか1つを無効にし破壊する。
《強制進化/Evo-Force》 通常魔法 自分フィールド上の「エヴォルド」と名のついた モンスター1体をリリースして発動する。 デッキから「エヴォルダー」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する。 この効果で特殊召喚したモンスターは、 「エヴォルド」と名のついたモンスターの効果で特殊召喚した扱いとなる。
《進化の特異点》 通常罠 自分の墓地から、「エヴォルド」と名のついたモンスター1体と 「エヴォルダー」と名のついたモンスター1体を選択して発動できる。 エクストラデッキから「エヴォルカイザー」と名のついたモンスター1体を特殊召喚し、 選択したモンスターをその下に重ねてエクシーズ素材とする。
エヴォルドとエヴォルダーの効果の特性上、その両方を必ずデッキに投入する必要がある。
エヴォルドの効果でエヴォルダーを特殊召喚し、エクシーズ素材の縛りが恐竜族の「エヴォルカイザー」をエクシーズ召喚できるように構築するのがいいだろう。
―エヴォルダー
エヴォルダーには現在、レベル4〜6が存在する。
当然レベルが合わなければエクシーズ召喚できないので、それぞれのバランスにも注意する必要がある。
―エクシーズモンスター
このデッキでエクシーズ召喚を行う場合、「エヴォルカイザー」を特殊召喚しやすいのが旨みである。
もちろん、他の素材指定のないランク4や6のモンスターならば優先して採用しておきたい。
―その他のモンスター
エヴォルドとエヴォルダーだけでデッキのモンスタースペースをかなり取られるため、デッキのバランスを崩さないように細心の注意を払いつつ単体で強力なモンスターを採用することを心がけよう。
―その他の魔法・罠カード
エヴォルドの効果からエヴォルダーを特殊召喚した後、エヴォルダーの効果などを利用しながらエクシーズ召喚を行うという流れが基本となる。
その中でも強力な「エヴォルカイザー」のエクシーズ召喚を素早く、繰り返し行い、その効果で場をコントロールしながら、ビートダウンによって勝利を狙う。
まず、序盤から素早くエヴォルドを手札に呼び込み、その後の展開につなげることができるかどうかが重要である。
手始めにエヴォルドがいなければエヴォルダーの効果が使えず、基本のエクシーズ召喚自体が行えない事態に陥ってしまうからである。
一度エヴォルダーの効果を発動できたならば、《エヴォルカイザー・ラギア》のエクシーズ召喚を行い、相手の行動を制限する。
ここで相手にモンスターの展開を許す前に特殊召喚できた場合、デュエルを有利に進めて行ける。
逆に先に展開を許してしまった場合は、除去カードなどで応戦しながらエクシーズ召喚を狙うしかない。
中盤以降も、「エヴォルカイザー」やその他エクシーズモンスター、除去カードやカウンター罠等で相手の行動を縛りながら進めていく。
特に《エヴォルカイザー・ラギア》の効果は一度限りなため、後続をエクシーズ召喚できるカードは最低限手札に握っておきたい。
手札やその後の展開が筒抜けになることは覚悟して、《エヴォルダー・ケラト》等のサーチ効果を随所に入れる必要があるだろう。
《進化の特異点》の登場により、エクシーズ召喚をこれに頼ることも可能となったが、サーチが利かないため、《進化の特異点》を引かずとも基本的な動きはできるように構築するべきだろう。
とはいえ、このデッキの切り札となるカードに違いはないため、墓地にエヴォルドとエヴォルダーが各1体以上存在する状況はなるべく意識しておきたい。
【エヴォル】には《ジュラック・グアイバ》が単体で投入されることも多いので、【ジュラック】との混合型にしてもよい。
《ジュラック・グアイバ》以外のジュラックを何体か採用することで、《ジュラック・グアイバ》の効果がより柔軟に使えるようになる。
《ジュラック・ヴェロー》などをリクルートすれば、《ジュラック・グアイバ》をデッキに温存し、複数回の効果の使用が狙える。
ジュラックのチューナーをリクルートすることで、シンクロ召喚に繋ぐこともできる。
また、レベル6以下のジュラックは《エヴォルド・カシネリア》・《エヴォルダー・エリアス》に対応しているのでお互いが邪魔をしあうことも少ない。
ただし、《多様進化》と《化石調査》の投入枚数のバランスには注意が必要である。
エヴォルド・エヴォルダーに加え、《レスキューラビット》とレベル4の恐竜族通常モンスターを投入したデッキ。
通常の【エヴォル】よりも素早く《エヴォルカイザー・ラギア》をエクシーズ召喚できる一方で、通常モンスターを投入することにより安定性は下がる。
もともと【エヴォル】はエヴォルドやエヴォルダーの枠を多く取ることが前提のデッキであるため、相性はあまり良くない。
特殊召喚を多用するため、特殊召喚封じは言うまでもなく対策が必要。
《大天使クリスティア》や《虚無魔人》等を先に召喚された場合、早急に除去しなければ非常に苦しい。
他にもサーチを封じる《ライオウ》や、《スキルドレイン》といった人気のメタカードにも弱い。
確実に異なる種族を組み込まなければならないため、種族統一デッキで見かける《群雄割拠》も弱点となる。
このデッキでの高速展開には多くのカードを消費するので防御が薄くなりやすく、【ジュラック】等に比べて《エヴォルカイザー・ラギア》が突破されやすい。
このため、ある程度の減速を覚悟し、防御用のカードを多めに入れておくのも一つの手段である。
また、エヴォルドはそれぞれがメタカードの対象になりやすい。
《エヴォルド・ウェストロ》が《抹殺の使徒》、《エヴォルド・オドケリス》等も含めてほとんどが《連鎖除外》の対象になる他、《エヴォルド・カシネリア》は攻撃反応型の罠カードや《奈落の落とし穴》に引っかかる。
その上、主軸となるエヴォルダーと《エヴォルカイザー・ラギア》の弱点も気にしなければならない。
エヴォルダーはモンスターを除去する効果を持たず、「エヴォルカイザー」は受け身的な効果のため、攻撃力2500以上のモンスターの対処が不可能である。
「エヴォルカイザー」を出した後のことも考え、これらの弱点を克服できるようなカードを採用しデッキを組みたい。