カウンターで相手のモンスター除去を無効にしながら戦うビートダウンデッキ。
別名クロック・パーミッション(ダメージ源であるモンスターを保持し、パーミッションを行うの意)。
攻撃力の高いモンスターを出して、モンスター除去をカウンター罠で無効にする。
フィールド上のモンスターを維持することで、効率よくアタッカーを展開し殴り倒す。
カウンター罠によってモンスター除去を無効にし、フィールドのアドバンテージを得る。
カード・アドバンテージが重視されるビートダウンにおいて、アドバンテージを失いやすいカウンター罠は諸刃の剣。
そのため、ノーコストかライフコストのカウンター罠を使うことが、カード消費と事故率を下げる意味で有効。
《神の宣告》はもとより《盗賊の七つ道具》を使うことで、罠カード対策は比較的簡単にできる。
他にはノーコストで無効にできる《八式対魔法多重結界》が採用候補の一つである。
これはコントロール奪取、攻撃力の増減、表示形式変更等等の対象をとる効果を軒並み無効にできる。
コンボを狙う必要がないので《我が身を盾に》も当然採用することができる。もちろんライフの調整が難しくなるのは確かであるが。
また、相手にドローを許すことになるが、《魔宮の賄賂》もノーコストなので扱い易い。
主流デッキに召喚に成功した時に効果を発動するモンスターが多いならば《畳返し》も採用できる。
ビートダウンの攻撃特化型なので攻撃力の高いモンスターを採用するのが良い。
リバース効果モンスターや《ならず者傭兵部隊》《死霊騎士デスカリバー・ナイト》等の場持ちの悪いモンスターは不採用。
【ハイビート】のごとく攻撃力を重視して選択すると良い。
モンスターを戦闘による破壊から守るために、攻守増減カードを採用すると良い。
《収縮》《突進》に加え、《鎖付き爆弾》《鎖付きブーメラン》の採用もある。
詳しくは【鎖ビート】を参照。
また、《サイクロン》、《撲滅の使徒》、《砂塵の大竜巻》を採用すると、モンスター除去系の罠カードは確実に潰せる。
魔法カードは相手ターンに使われるものが主なので、自分のターンにセットして相手のターンに発動するのが望ましい。
このデッキでは軽量の《マジック・ドレイン》や《八式対魔法多重結界》が候補にあたる。
また、罠カードは自分のターンに使われるものが主なので、ドローしてすぐ自分のターンに発動するのが望ましい。
このデッキでは《我が身を盾に》が候補にあたる。
《聖なるバリア−ミラーフォース−》や《激流葬》を始めとしたモンスター除去は総じてチェーン発動できないため、伏せ除去を投入するのも有効。
《サイクロン》や《大嵐》を始めとして《撲滅の使徒》や《おとり人形》が候補にあたる。
【除去ガジェット】や【E・HEROビート】といったモンスター除去を積んだデッキに相性がいい。
どちらも手札補充に優れているが戦闘による破壊には無防備でモンスター除去に守りを任せているからである。
自分のモンスターを守ることにスロットを割いた分、相手のモンスターを効果によって破壊するカードが少なくなる。
相手のモンスターを戦闘によって破壊するのが得意な反面、破壊されないモンスターや攻撃力の高いモンスターを苦手にする。
【生け贄召喚】?等には《生贄封じの仮面》、【推理ゲート】等には《王宮の弾圧》で対抗しよう。
基本的に自分のフィールドにモンスターがないと相手はモンスター除去を発動できない。
それに自分が合わせるカウンターも相手がモンスター除去を撃って来ないと発動できない。
故にモンスターカードが存在しないとカウンターカードが腐るのである。安易に展開したり、攻撃しないようなプレイングが必要である。
カウンターを持っているのなら尚更モンスターを除去されないようにしよう。
強力な単体除去だった《地砕き》《地割れ》の制限カード化は大きい。
《八式対魔法多重結界》で1:1交換できる《ライトニング・ボルテックス》より厄介だったからである。
また、《破壊輪》の禁止カード化によって《神の宣告》《盗賊の七つ道具》《我が身を盾に》が使いやすくなった。