カウンターで相手のモンスター除去を無効にしながら戦うビートダウンデッキ。
パーミッションデッキの一種だが、戦闘破壊されやすいシステムモンスターは採用しない。
コンボデッキ風な【ヴァンダルギオン】【エンジェル・パーミッション】【宣告者パーミッション】とは趣きの異なるデッキ。
攻撃力の高いモンスターを出して、モンスター除去をカウンターで無効にする。
フィールドのモンスターを維持することで、効率よくアタッカーを展開し高速で殴り倒す。
モンスターを維持するために使われる一般的なカウンターは《王宮のお触れ》である。
《王宮のお触れ》を使ったビートダウンは「お触れビートダウン」と呼ばれ、有力なデッキである。
また《王宮のお触れ》のパワーに隠れがちではあるが、カウンター罠を使ったビートダウンも存在している。
《王宮のお触れ》によって相手の罠カードを無効にし、自分は罠カードを使わないことでアドバンテージを得るデッキ。
一度貼ることで全ての罠カードを封殺し、魔法カードに比べて数が多い全体除去を対策することになる。
自分も罠カードを使えなくなってしまうため、お互いに攻撃宣言は通り易く、先に出した大型によってフィールドを制圧することも可能。
相手のターンには速攻魔法か誘発即時効果でしか対応できないので攻撃に対する防御にはいささか不安も残る。
そんな中、《収縮》や《突進》、《月の書》や《エネミーコントローラー》は活躍の期待が持てるカードである。
モンスター除去に更なる耐性を持たせる場合は《我が身を盾に》の投入も考えられる。【お触れホルス】にするのもよい。
《王宮のお触れ》の枚数については３枚か２枚が基本で、１枚の場合は抜いてしまった方がいい。
おおまかに３枚の場合は０〜２枚、２枚の場合は３〜５枚程度に罠カードの枚数を抑えることが多い。
場合によっては《人造人間−サイコ・ショッカー》で代用することもある。
カウンター罠によってモンスター除去を無効にし、フィールドのアドバンテージを得るデッキ。
《王宮のお触れ》では届かないモンスター除去を無効にできることが最大の売りであり一番の肝。
ただし、カード・アドバンテージが重視されるビートダウンにおいて、アドバンテージを失いやすいカウンター罠は諸刃の剣。
【ヴァンダルギオン】や【エンジェル・パーミッション】でもない限り、《マジック・ジャマー》や《天罰》は使い難いのである。
よって、ノーコストかライフコストのカウンター罠を使うことが、カード消費と事故率を下げる意味で有効。
《神の宣告》はもとより《盗賊の七つ道具》を使うことで、罠カード対策は比較的簡単にできる。
コンボを狙う必要がないので《我が身を盾に》も当然採用することができる。もちろんライフの調整が難しくなるのは確かであるが。
ノーコストの《八式対魔法多重結界》や《マジック・ドレイン》は、こんなカードもあると覚えておこう。
モンスターを守るデッキなので、大型のモンスターが出て来ると、対処できなくなることがある。
モンスター除去に対しては対抗策があるがコントロール奪取に対しては無防備。
《突進》や《収縮》などの攻守増減カードによって補助された戦闘破壊には対応できない。
これらの弱点に対する対策としては、"同じことを自分もやる"ということが挙げられる。
モンスター除去を封じる以外には通常のビートダウンとはほとんど変わらないからである。
基本的に自分のフィールドにモンスターがないと相手はモンスター除去を発動できない。
それに自分が合わせるカウンターも相手がモンスター除去を撃って来ないと発動できない。
故にモンスターカードが存在しないとカウンターカードが腐るのである。安易に召喚したり、攻撃しないようなプレイングが必要である。
カウンターを持っているのなら尚更モンスターを除去されないようにしよう。