カオスモンスターを切り札としたデッキの総称。
カオスモンスターの特殊召喚に必要な光属性・闇属性モンスターを多く投入する。
各モンスターの非常に強力なスペックから、03/04/24から06/09/01までの長きに渡って環境を支配し続けた。
06/09/01にカオスが全て禁止カードに指定され、デッキ構築は不可能になっていた。
現在では《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》が制限カード、《カオス・ソーサラー》が無制限カード、《混沌帝龍 −終焉の使者−》もエラッタされた上で無制限カードに緩和されており、組みなおせるようになったデッキも多く、力を盛り返している。
各種のテーマデッキにもギミックとして取り入れやすい。
《混沌帝龍 −終焉の使者−/Chaos Emperor Dragon - Envoy of the End》 特殊召喚・効果モンスター 星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2500 このカードは通常召喚できない。 自分の墓地から光属性と闇属性のモンスターを1体ずつ除外した場合のみ特殊召喚できる。 このカードの効果を発動するターン、自分は他の効果を発動できない。 (1):1ターンに1度、1000LPを払って発動できる。 お互いの手札・フィールドのカードを全て墓地へ送る。 その後、この効果で相手の墓地へ送ったカードの数×300ダメージを相手に与える。
《カオス・ソルジャー −開闢の使者−/Black Luster Soldier - Envoy of the Beginning》 特殊召喚・効果モンスター(制限カード) 星8/光属性/戦士族/攻3000/守2500 このカードは通常召喚できない。 自分の墓地から光属性と闇属性のモンスターを1体ずつ除外した場合に特殊召喚できる。 このカードの(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。 (1):フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを除外する。 この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。 (2):このカードの攻撃で相手モンスターを破壊した時に発動できる。 このカードはもう1度だけ続けて攻撃できる。
《カオス・ソーサラー/Chaos Sorcerer》 効果モンスター 星6/闇属性/魔法使い族/攻2300/守2000 このカードは通常召喚できない。 自分の墓地の光属性と闇属性のモンスターを 1体ずつゲームから除外した場合に特殊召喚できる。 1ターンに1度、フィールド上に表側表示で存在する モンスター1体を選択してゲームから除外できる。 この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。
環境の変化と共に、多種多様なデッキが構築された。
主流デッキとなった形も数多く、現在では若干落ち着いたが有力なデッキは依然として多い。
【ビートカオス】以降のデッキは殆ど現在でも組めるようになっている。
《死のデッキ破壊ウイルス》を複数枚搭載した【カオス】の総称。
【ミーネ・ウイルス】と共に環境で活躍し、ロービート志向を生む原因にもなった。
制限改訂により現在は組めなくなっている。
【推理ゲート】+【カオス】。
《名推理》や《モンスターゲート》をモンスターの特殊召喚ではなく、墓地肥やしを目的に使用するデッキ。
カオス・ソルジャーと名の付いたモンスターを中心にしたビートダウンデッキ。
サポートカードのおかげで従来の【カオス】よりも《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》を特殊召喚しやすくなっている。
《サウザンド・アイズ・サクリファイス》と《月読命》のコンボでモンスターを除去し続けるデッキ。
闇属性と光属性のモンスターで固めてるが、【カオス】らしいのは《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》1枚だけだった。
制限改訂により現在は組めなくなっている。
【リクルーター】+【カオス】。
初期型では《キラー・トマト》と《シャインエンジェル》が中心のリクルーター。
《見習い魔術師》の裁定変更と《貪欲な壺》の登場により台頭し、以降に登場した墓地依存の【カオス】の基盤になった。
《天使の施し》や《手札抹殺》・《メタモルポット》等の【暗黒界】のギミックで、回転力を高めるデッキ。
《暗黒界の軍神 シルバ》・《暗黒界の武神 ゴルド》の存在によって、《魔のデッキ破壊ウイルス》を撃ちやすいことが特徴。
現在は【暗黒界】が大幅強化された事もあり、このデッキタイプは少ない。
《未来融合−フューチャー・フュージョン》を使い、墓地に闇属性・光属性を用意していたデッキ。
《未来融合−フューチャー・フュージョン》の裁定変更により融合素材代用モンスターを選択できなくなり弱体化し、以降は《F・G・D》等を擁する【カオスドラゴン】に吸収される形となった。
制限改訂により現在は組めなくなっている。
光属性・闇属性のアタッカーを中心にしており、【リクルーターカオス】とは対を成す。
【使者スタンダード】【開闢スタンダード】【カオス・スタンダード】とも呼ばれる。
初期は《霊滅術師 カイクウ》や《イグザリオン・ユニバース》・《異次元の女戦士》等がよく使われた。
後期になると《サイバー・ドラゴン》や《死霊騎士デスカリバー・ナイト》・《閃光の追放者》等が使用されている。
現在は《フォトン・スラッシャー》や《ヴェルズ・サンダーバード》なども登場し、強化されている。
【戦士族】の要素を加え、《増援》でカオスのコストを稼ぐ。
サーチ対象は《異次元の女戦士》や《ブレイドナイト》・《忍者マスター SASUKE》等が中心となっていた。
《異次元の女戦士》の制限カード指定と《サイバー・ドラゴン》の登場で戦士族にこだわる意味が薄れ衰退。
現在はライトレイやヴェルズといったテーマから優秀な戦士族が出た事や《一族の結束》により再び統一する意義が生まれている。
【魔法使い族】の要素を加え、魔法使い族である《カオス・ソーサラー》をフィニッシャーにして戦う。
初期は《見習い魔術師》で《聖なる魔術師》や《ものマネ幻想師》、《執念深き老魔術師》等をリクルートしていた。
現在はシンクロモンスター・エクシーズモンスターや《一族の結束》、《憑依装着−ダルク》の登場により戦いやすくなっている。
【やりくりターボ】や【侍ターボ】等のターボギミックを搭載した【カオス】の総称。
【雑貨貪欲ターボ】と【リクルーターカオス】を複合したものは、【雑貨貪欲カオス】とも呼ばれる。
環境の変化に伴い様々なタイプが存在しており、長い間【カオス】が第一線に立ち続けた事を証明するデッキだとも言える。
デッキの性質上ターボギミックが自然と組み込まれる【変異カオス】や【ダークカオス】もこのデッキの派生の一つである。
《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》と《カオス・ソーサラー》が制限復帰し、《ライトパルサー・ドラゴン》や《輝白竜 ワイバースター》も登場した。
だが、高速化した現在の環境で戦うためには墓地肥やしを迅速に行わなければならず、前述の通りライトロードやシンクロ召喚・エクシーズ召喚のギミックを加えたものが人気である。
【カオスエレキ】のように、テーマデッキにギミックとして【カオス】を加えたものも多い。
ストラクチャーデッキ−ドラゴニック・レギオン−で登場したモンスターを中心とする【カオス】と【ドラゴン族】の複合デッキ。
一般的なカオスモンスターに加え、《ライトパルサー・ドラゴン》・《ダークフレア・ドラゴン》を採用したデッキのことを指す。
最大の特徴は、《エクリプス・ワイバーン》によってカオスモンスターの召喚と上級ドラゴン族のサーチを同時に行えることだろう。
形にはまれば高打点の上級モンスターを次々と展開できるパワフルなタイプである。
《未来融合−フューチャー・フュージョン》による高速の墓地肥やしはカオスとも相性が良かったが、12/09/01において禁止カードとなってしまった。
派生として《忍者マスター HANZO》・《成金忍者》を投入した【カオスドラゴン忍者】がある。
《カオス・ソーサラー》の制限復帰後、《カオス・ソーサラー》とシンクロ召喚のギミックを搭載した形のデッキの総称。
特に《カオス・ソーサラー》が準制限カードの時期および制限解除後において、《カオス・ソーサラー》をフル投入し主軸にしたデッキのことを指す。
《ライオウ》・《魔導戦士 ブレイカー》等や光属性・闇属性のチューナーを搭載した【カオススタン】や、【シンクロン】に《カオス・ソーサラー》をフル投入したものなどその種類は多様。
《輝白竜 ワイバースター》・《暗黒竜 コラプサーペント》の登場後は《カオス・ソーサラー》の代わりにそれらを投入したものもあり、【白黒ジャンド】]が特に有力である。
【カオスロード】とも呼ばれる。
【ライトロード】の墓地肥やし能力を利用しカオスモンスターを特殊召喚しやすくした【カオス】と【ライトロード】の複合デッキ。
闇属性モンスターとしては、防御面で重宝する《トラゴエディア》・《冥府の使者ゴーズ》を主に利用する。
当初は、【闇属性】と【光属性】の混合デッキとして登場した。
いずれの属性も昔から優秀なモンスターが多く、登場当初から環境に食い込んだ。
当時の【スタンダード】は「《黒き森のウィッチ》や《クリッター》・《異次元の女戦士》等を中心としたデッキにカオスを追加したもの」と言ってもいいだろう。
その強さ故、如何に【カオス】を活かすか、または対策するかという流れが生まれ、現在の【メタビート】の原型とも言える【スタンダード】や【ノーカオス】等が誕生した。
現在は環境の変化や禁止・制限カードの状況により、構築を大きく変化させている。
「カオスモンスターのためのデッキ」というより、「特定のデッキにカオスモンスターを挿した」ものになっている。
「混沌を制す者」発売によりカオス3種が登場。
当時は《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》・《混沌帝龍 −終焉の使者−》の存在から【使者】と呼ばれることが多かった。
【スタンダード】に特に細工をくわえずにカオスを投入したデッキは【使者スタンダード】などと呼ばれた。
最初に《混沌帝龍 −終焉の使者−》が、後に《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》が制限カードとなる。
また同時に《魔導サイエンティスト》も制限カードになっている。
《死のデッキ破壊ウイルス》の流行に乗った【ウイルスカオス】や、攻撃力1500以下をメインにした【リクルーターカオス】(初期型・後の同名デッキとは構成が違う)が登場。
また当時無制限カードであった《第六感》を3枚入れたものは【六感使者】と呼ばれた。
このデッキは大会でも猛威を振るったため、特にこのデッキを指して遊戯王は「サイコロゲー」と揶揄された。
制限改訂で《混沌帝龍 −終焉の使者−》が禁止カードとなるが、まだまだ【カオス】の全盛期は続いた。
この頃から【使者スタンダード】は【開闢スタンダード】とも呼ばれ始める。
《黒き森のウィッチ》・《クリッター》の禁止カード化によりサーチカードが減少し、《増援》採用の【戦士カオス】も現れた。
また《第六感》・《死のデッキ破壊ウイルス》の制限カード指定も特に影響なし。
《異次元の女戦士》が制限カードになったものの、《心変わり》の禁止カード指定によって結果的に《聖なる魔術師》復権へつながった。
また、全体除去の減少等により《スケープ・ゴート》が環境に溢れ返ることになった。
その後《突然変異》と《月読命》をからめた【カオス】全盛期最後の姿である【変異カオス】が台頭する。
さらにCYBERNETIC REVOLUTION発売により《サイバー・ツイン・ドラゴン》など大型フィニッシャーも追加され環境の最高勢力となる。
制限改訂で【変異カオス】のキーカードがことごとく規制され、《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》も禁止カードとなる。
当初は《カオス・ソーサラー》には実績が少なく05年の選考会で勝ち上がった【除去ガジェット】に確実に押されると見られていた。
しかし、《貪欲な壺》によって【リクル貪欲カオス】や【雑貨貪欲カオス】のデッキが生まれた。
前者は攻撃力1400のリクルーターを使い、後者はモンスターの展開でガジェットに対抗した。
終盤には「ENEMY OF JUSTICE」には大量の除外系カードが収録されたが、【カオス】そのものに大きな影響は無かった。
《貪欲な壺》が制限カードになったことで【雑貨貪欲カオス】は消滅。
《天使の施し》と暗黒界をまぜガジェット対策になる《魔のデッキ破壊ウイルス》を打ちやすくした【ダークカオス】が登場。
しかし、【バブーン】・【未来オーバー】が台頭していたことから選考会で上位に入ったのは《閃光の追放者》入りの【ビートカオス】だった。
《カオス・ソーサラー》も無制限カードから一気に禁止カードになる。
同時期に、《混沌帝龍 −終焉の使者−》と《カオス・ソーサラー》のリメイクに近い天魔神が登場し、当時は《カオス・ソーサラー》の制限復帰はないものと思われた。
禁止カード指定から2年半後の09/03/01にてついに《カオス・ソーサラー》が制限カードへと制限緩和される。
さらに、目立った働きをしなかったためか09/09/01には準制限カードとなった。
先の2枚のカオスに比べて制圧力で劣るため、《魔導戦士 ブレイカー》や《異次元の女戦士》が併用される程度で、純粋に【カオス】と呼べるような構築は少なくなる。
代わりに、シンクロ召喚やライトロード、《ダーク・アームド・ドラゴン》等の環境の最前線のギミックやカードを補助する存在として扱われるようになる。
ライトロードを初めとする光属性や闇属性の制限強化と共に、《カオス・ソーサラー》も再び制限カードへと舞い戻る。
しかしライトロードの弱体化のみで十分と判断されたのか、10/09/01に再び準制限カードとなった。
同時に墓地コストとして有用な《サイバー・ドラゴン》も制限解除されている。
しかし《ライトロード・ハンター ライコウ》を採用した《デブリ・ドラゴン》主軸のデッキで使われることはあったが、他に目立った活躍は見せなかった。
《カオス・ソーサラー》がついに制限解除され、これを軸とした【カオス】は《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》禁止以降の力を取り戻す。
カードプールの増加により、従来の【雑貨貪欲カオス】や【ダークカオス】等は全盛期以上の力を発揮できるようになる。
しかしこれらのデッキより、環境に合っていたのは【デブリダンディ】等のギミックに《カオス・ソーサラー》を入れたデッキであろうか。
ついに《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》が6年ぶりに制限復帰し、【カオス】はほぼ完全に復活を果たした。
いわゆる【開闢スタン】も組めるようになり、ここに記されているデッキについても【変異カオス】等の一部を除き、ほとんど全てが組めるようになる。
しかし、【甲虫装機】や【ヴェルズラギア】といった他の主流テーマデッキに押され、以前ほどの活躍は望めなくなっている。
代わりに、【光デュアル】などで、戦力補強やコンボ成立の為のパーツとして採用される事が多くなった。
制限改訂の影響はほとんど無かったが、前環境中に登場したストラクチャーデッキ−ドラゴニック・レギオン−によって【カオスドラゴン】が構築可能となる。
特に海外では闇属性で墓地肥やしにも最適な《魔界発現世行きデスガイド》が登場したことや、【ヴェルズラギア】に対して優位に立てることもあって猛威を振るった。
《カオス・ソーサラー》が再び制限カードとなる。
同時に《未来融合−フューチャー・フュージョン》が禁止カード、《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》が制限カードとなり特に【カオスドラゴン】は弱体化した。
しかし相性の良い《魔界発現世行きデスガイド》の来日や《輝白竜 ワイバースター》・《暗黒竜 コラプサーペント》の登場により、エクシーズ召喚やシンクロ召喚のギミックを取り入れやすくなった。
《カオス・ソーサラー》が再度準制限カードとなる。
《カオス・ソーサラー》が無制限カードに復帰した。
《混沌帝龍 −終焉の使者−》がエラッタされた上で制限カードに復帰した。
《混沌帝龍 −終焉の使者−》が無制限カードに制限緩和された。