ガジェットの持つサーチ能力を活かしたデッキタイプ。
サーチ能力によってモンスターが切れるのを防ぐ事ができるため、効率よくビートダウンを行える。
通称「ガジェ」。
「モンスターを絶やさずに殴り続ける」というシンプルな強さ故に、時にはロービート、あるいはメタビート、現在はエクストラデッキ主体のビートダウンとして形を変え続け、登場以来毎期といっていいほどに環境に顔を出し続けてきた。
Vジャンプ2012年7月号及びWEB動画「ガガガ学園放送部」内では、ガジェットの持つサーチ能力や効率よくビートダウンを行える点を「トラディショナルな強さ」と紹介している。
《グリーン・ガジェット/Green Gadget》 効果モンスター 星4/地属性/機械族/攻1400/守 600 このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、 デッキから「レッド・ガジェット」1体を手札に加える事ができる。
《レッド・ガジェット/Red Gadget》 効果モンスター 星4/地属性/機械族/攻1300/守1500 このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、 デッキから「イエロー・ガジェット」1体を手札に加える事ができる。
《イエロー・ガジェット/Yellow Gadget》 効果モンスター 星4/地属性/機械族/攻1200/守1200 このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、 デッキから「グリーン・ガジェット」1体を手札に加える事ができる。
ガジェットのサーチ効果を生かしたデッキタイプの中でも、最も基本的なものが【除去ガジェット】である。
モンスターは効果で調達・通常のドローでは除去カードを補給・豊富な除去カードで障害を排除し、途切れないビートダウンを行う、というのが理想的な展開。
安定性が高く、総じてプレイングの難易度も低めの扱いやすいデッキである。
各種ガジェットは全てレベル4であるため、エクシーズ召喚に繋げやすい。
これまでのギミックは全て継承しつつ、好きなタイミングで上級モンスタークラスの打点を出せるようになった。
《No.39 希望皇ホープ》や《インヴェルズ・ローチ》は、【ガジェット】の弱点をカバーできる効果を持ち相性が良い。
グリーン・レッド・イエローの各種ガジェットの投入枚数によっても、タイプは変わってくる。
安定性を重視した2枚ずつか、数を重視した3枚ずつか。投入枚数に応じてそれぞれ「6ガジェ」「9ガジェ」と区別される。
ガジェットのサーチ効果でアドバンテージを稼ぎつつ各種除去カードで相手をジリ貧に追い込むデッキ。
除去デッキの弱点であるモンスター不足とガジェットの弱点である攻撃力の低さを互いに補い合った形となっている。
ガジェットを使用したデッキタイプとしては最もメジャーであり、多くの派生デッキが存在する。
初期より存在する基本的なデッキタイプであるため、除去要素を含んでいる場合でも単に【ガジェット】とする場合もある。
【ガジェット】の名を持つデッキは多かれ少なかれこの【除去ガジェット】の要素を持っていると言える。
《血の代償》とガジェットのシナジーを活かし、大量展開によって1ターンキルを狙ったデッキ。
【除去ガジェット】と比べると安定性は失われるかわりに一瞬の爆発力を得られる。
ガジェットを使用したデッキの中では最も古いタイプである。
エクシーズ召喚の登場により大幅に強化され、再び主流に返り咲きつつある。
《緊急テレポート》と対応するサイキック族チューナーを投入し、シンクロ召喚を取り入れたタイプ。
チューナーには主に《クレボンス》や、ナチュルのシンクロモンスターが扱える《サイコ・コマンダー》・《サイコジャンパー》等が採用される。
シンクロ召喚によりガジェットに不足しがちな攻撃力を補うことができるが、状況に応じたシンクロ召喚をするのは難しい。
《サモンチェーン》・《歯車街》・《トラゴエディア》・《ブラック・ローズ・ドラゴン》等を採用したコンボ性の高いデッキ。
従来のガジェットには無かった独特のデッキタイプ。
《マシンナーズ・フォートレス》とガジェットのシナジーを活かして作られたデッキ。
ストラクチャーデッキ−マシンナーズ・コマンド−のテーマでもある。
機械族サポートカードの共有の他、《マシンナーズ・ギアフレーム》がガジェットに似た効果を持ち、手札に機械族が貯まるガジェットの性質が《マシンナーズ・フォートレス》とシナジーしている。
【マシンナーズ】の項も参照。
2004年3月にLIMITED EDITION 6の情報が出たころからガジェットと《血の代償》とのシナジーが話題にはなっていた。
しかし当時は【カオス】全盛期であり、地属性であるガジェットは注目されなかった。
その後、半年以上経った2005年4月頃に【代償ガジェット】がネット上に姿を現し、それからやや遅れて【除去ガジェット】が台頭。
【変異カオス】の最盛期とも言える時期に登場し、一気にメタデッキへ登りつめた。
その後、07/09/01にてガジェット3種が準制限カードに指定されるが、08/03/01にてガジェット全てが無制限カードに緩和され、各種【ガジェット】は復活を遂げた。
第6期には、シンクロモンスターの登場により、【コアガジェット】のようなシンクロ召喚を交えた構築も誕生した。
しかし、ガジェット自体がメタデッキの下級モンスターとしては打点に劣り、《スキルドレイン》にも弱い点から第6期前半〜中盤まではこれまでに比べてさほど実績を残せなかった。
初期のシンクロ召喚による圧倒的な環境の高速化についていけなかったとも言える。
その後、《マシンナーズ・フォートレス》が登場し、課題であった攻撃力の低さと手札でだぶついたガジェットの処理が一度に解決した。
《地砕き》の制限解除も手伝い、第7期には再びトーナメントシーンで見られるデッキへと復権を果たした。
第7期の半ばにマスタールール2に時代が移り、エクシーズ召喚の登場によってさらなる強さを得た。
特に【代償ガジェット】においては、《血の代償》を止められなければほぼ勝負が決まるという爆発力を得ることになった。
それを後押しするように《ブリキンギョ》や《ギアギガント X》が登場し、戦略の柔軟性が格段に増した。
継続的なサポートカードに恵まれ常にメタの一角に食い込み続けている非常に息の長いデッキである。