*【キュアバーン】 [#rd804899] #contents **説明 [#k8f5bb0c] 大量の[[ライフ回復]]系カードと[[《ビッグバンガール》]]を用いて、ひたすら[[ライフ・アドバンテージ]]を稼いでいく[[デッキ]]。 《ビッグバンガール/Fire Princess》 効果モンスター 星4/炎属性/炎族/攻1300/守1500 自分のライフポイントが回復する度に、 相手ライフに500ポイントダメージを与える。 [[ロック]]をかけて[[カードの効果]]で[[ダメージ]]を与えて勝利する構成。~ [[《光の護封壁》]]や[[《銀幕の鏡壁》]]などの強力でありながらライフ消費の激しいカードも[[回復]]と組み合わせることで存分に使用できる。~ また、[[ロック]]は大量のライフに物を言わせて[[《神の宣告》]]を始めとする[[カウンター罠]]で守りきる。 古くから存在する[[バーン]][[デッキ]]の開祖にして、[[【ロックバーン】]]の原型。~ かつては[[攻撃]]を行わずに継続的に[[ダメージ]]を与える[[モンスター]]は[[《ビッグバンガール》]]のみであったため、これを中心として考案された。~ カードプールの乏しかった時代は、[[《ビッグバンガール》]]だけではなく[[《突然変異》]]による[[《サウザンド・アイズ・サクリファイス》]]も利用された。~ さらに大量のライフを駆使した[[カウンター罠]]、[[《マジック・キャンセラー》]]によって[[相手]]の行動を完全に阻害しながら[[相手]]を殴り倒していた。~ そういう意味では、[[バーン]]だけでなく[[パーミッション]]的要素も兼ね備えていると言える。 [[デッキ]]の[[必須カード]]に女の子の[[モンスター]]が非常に多いのが特徴。~ とりわけ、メインから[[《白魔導士ピケル》]]や[[《黒魔導師クラン》]]を投入する余地がある[[デッキ]]として目の保養としては屈指の優秀さを誇る。~ しかし、[[パーミッション]]と[[バーン]]の2つの要素を併せ持つため構築難易度が非常に高く、さらに事故が起こりやすいため「強い」[[デッキ]]は組みにくい。~ とは言うものの、非常に面白い動きをするため、[[ファンデッキ]]として構築すると楽しいだろう。 この[[デッキ]]で鮮やかに勝利を飾ることができれば、色々な意味で周囲から一目置かれる存在となることは間違いない。 **[[デッキ]]の性質 [#saa9eee8] [[相手]]の行動を[[ロック]]し、[[火力]]で[[相手]]のライフをじわじわと削っていく点は[[【ロックバーン】]]と同じ。~ [[《神の恵み》]]や[[《プリンセス人魚》]][[《踊る妖精》]]、[[《N・エア・ハミングバード》]]、そして[[《白魔導士ピケル》]]等で[[ライフ回復]]を行いつつ[[《ビッグバンガール》]]で[[ダメージ]]を与えていく。~ [[ダメージ]]重視の構成にするならば[[《黒魔導師クラン》]]や[[《ボーガニアン》]]も投入される。~ これらの[[モンスター]]の保護には[[《明鏡止水の心》]]や[[《ミスト・ボディ》]]が投入される。~ [[《銀幕の鏡壁》]]で[[相手]]の[[攻撃力]]を下げつつ[[《踊る妖精》]]や[[《ビッグバンガール》]]で[[戦闘]]をこなせるため、[[【ロックバーン】]]よりも[[相手]]のライフは早く尽きるだろう。~ [[戦闘]]をしないのであれば、[[《グラヴィティ・バインド−超重力の網−》]]を採用するのも手。~ [[ロック]]のために膨大なライフを支払うため、[[《生命吸収装置》]]も投入するに値する。~ この時、[[《魔力の枷》]]が同時に存在すればその[[回復]]回数が増加する為、[[《ビッグバンガール》]]で多くのライフを削る事ができる。~ また、瞬間[[回復]]量重視の場合は[[《非常食》]]+[[《ゴブリンのやりくり上手》]]or[[《八汰烏の骸》]]の[[コンボ]]を採用する。~ [[《堕天使マリー》]]+[[《おろかな埋葬》]]or[[《未来融合−フューチャー・フュージョン》]]の[[コンボ]]は妨害を受けにくいものの、[[回復]]量がかなり低いためメインにはなりにくい。~ この[[デッキ]]の利点は先に述べた[[《光の護封壁》]]、[[《銀幕の鏡壁》]]のほかに[[《洗脳−ブレインコントロール》]]、[[《神の宣告》]]や[[《盗賊の七つ道具》]]などの[[ライフコスト]]を必要とするカードを乱発できる。~ それらを駆使して[[《マジック・キャンセラー》]]を守り抜いて[[攻撃]]を仕掛けていくのもいい。~ [[《マジック・キャンセラー》]]がいるときは魔法が[[手札]]で[[腐る]]ため[[《賢者ケイローン》]]もそれなりに役に立つだろう。~ なお、現在では[[《マクロコスモス》]]などを利用して[[《魂吸収》]]で[[ライフポイント]]を[[回復]]するタイプの[[デッキ]]も存在する。 **[[デッキ]]運用に関して [#saa9eee8] ***[[《マジック・キャンセラー》]]型 [#efc9d74b] この[[デッキ]]は[[【お触れホルス】]]と比較して採用[[モンスター]]の[[攻撃力]]に劣るため、戦闘補助カードが必須となる。~ だが、[[《マジック・キャンセラー》]]が魔法を封殺するため、罠に頼らなくてはならない。~ そこで、長時間の維持はきついとはいえ[[《銀幕の鏡壁》]]を張ることになる。~ 何しろ[[《プリンセス人魚》]]が[[《青眼の白龍》]]すら相打てるようになるため、大抵の場合はこちらの[[モンスター]]の[[戦闘破壊]]が不可能になる。~ ***[[【ロックバーン】]]型 [#k812f68e] [[モンスター効果]]や[[魔法カード]]による[[バーン]]を狙う場合、[[モンスター]]を保護する[[《明鏡止水の心》]]、[[《ミスト・ボディ》]]の投入が考えられるほか、[[ロック]]カードの保護に[[《神の宣告》]]はもちろん[[カウンター罠]]を多めに投入する必要がある。 ***[[《士気高揚》]]型 [#p344e8f3] [[《ビッグバンガール》]]+[[《暗黒魔族ギルファー・デーモン》]]+[[《士気高揚》]]+[[《鉄の騎士 ギア・フリード》]]による[[1ターンキル]][[コンボ]][[デッキ]]。~ [[破壊]]された[[《暗黒魔族ギルファー・デーモン》]]を[[《鉄の騎士 ギア・フリード》]]に装備し、[[《士気高揚》]]の[[効果]]で[[ライフ]]が[[回復]]する時に、[[《ビッグバンガール》]]の[[効果]]が発動し、[[相手]]に[[ダメージ]]を与える。~ [[《鉄の騎士 ギア・フリード》]]の[[効果]]で装備された[[《暗黒魔族ギルファー・デーモン》]]が[[破壊]]された後、再び[[効果]]が発動し、[[無限ループ]]となる。~ このような形にする場合、[[《おろかな埋葬》]]などで、[[《暗黒魔族ギルファー・デーモン》]]を[[墓地]]に置く工夫が必要である。~ パーツが多い為、あまり実用的ではない。~ ***[[《士気高揚》]]+[[《フリント》]]型 [#x8a2ccea] [[《フリント》]]を装備させて[[《士気高揚》]]の効果で[[ライフゲイン]]し[[バーン]]する[[1ターンキル]][[コンボ]][[デッキ]]。~ まず[[《ビッグバンガール》]]と[[《フリントロック》]]2枚を場に揃え、そして[[《フリント》]]を[[《フリントロック》]]に装備させる。~ そして、[[《フリントロック》]]の後者の[[効果]]を[[発動]]させ、2枚の[[《フリントロック》]]間を行き来させる事により無限に[[ライフゲイン]]でき、[[《ビッグバンガール》]]に繋げて[[1ターンキル]]する。~ これの利点は、[[《フリントロック》]]に[[《フリント》]]を装備させることで[[戦闘破壊]][[耐性]]を持たせる事が出来る点。~ [[効果]]による[[除去]][[耐性]]は一切持たないが、この[[デッキ]]においては[[フィールド]]にとどめやすい方だろう。~ また、[[攻撃力]]1500な為[[《シャインエンジェル》]]で[[リクルート]]可能であり[[フィールド]]に揃えやすい。~ ただし同名カードが複数手札に来たり、逆に[[キーカード]]が一枚だけ来ないなどの事故が比較的高い確率で発生する[[デッキ]]タイプなので早めに[[フィールド]]に[[キーカード]]をそろえる手段を用意しておくこと。 ***[[《堕天使マリー》]]+[[ロック]]型 [#yb3c17d9] [[《堕天使マリー》]]を使用し、確実に[[ライフ]]を削る、[[コンボ]][[デッキ]]。~ [[ライフ回復]]系カードと[[ロック]]カードを上手く投入すれば、使いやすい[[デッキ]]タイプといえる。~ [[《堕天使マリー》]]、[[《UFOタートル》]]は3枚積みが基本。~ まず、[[《ビッグバンガール》]]を呼ぶために、[[《UFOタートル》]]等の[[リクルーター]]を駆使する。~ [[《堕天使マリー》]]は、[[《おろかな埋葬》]]や、[[《終末の騎士》]]の[[効果]]で[[デッキ]]から墓地に送ったり、[[手札]]にある時は[[コスト]]として使う。~ これだけで毎[[ターン]]700[[ライフポイント]]の差ができてしまう。~ また、この[[デッキ]]は[[リリース]]を余り必要としないので、帝対策として[[《生贄封じの仮面》]]を採用することもできる。~ この場合、[[《ライオウ》]]などをメイン[[アタッカー]]とするとよい。~ 地味ではあるが、[[《悪夢の拷問部屋》]]で追い討ちをかけることもできる。~ ***共通項目 [#y92d3b73] [[相手]][[モンスター]]をすり抜けられる[[《サブマリンロイド》]]やノーリスクで[[バウンス]]できる[[《N・グラン・モール》]]がいれば[[ロック]]の陰から殴りかかるのとほぼ同義になるだろう。~ こだわるなら[[《女王の影武者》]]も存在する。~ また、[[《氷帝メビウス》]]に対する[[メタカード]]である[[《鎖付き爆弾》]]も地味に強力である。~ [[《デビル・フランケン》]]が入っているなら、大量のライフを注ぎ込み[[《魔人 ダーク・バルター》]]を出し[[ロック]]を構築すると非常に安定する。~ [[カウンター罠]]や[[《魔力吸収球体》]]、[[《ドラゴン・ウォリアー》]]を併用し[[相手]]を封殺できれば勝利は近い。~ だが、[[07/03/01>禁止・制限カード/2007年3月1日]]の[[制限改訂]]で[[《デビル・フランケン》]]は[[禁止カード]]となってしまった。~ ライフ回復能力を持つ[[シンクロモンスター]]は多いため、[[シンクロ召喚]]の要素を入れる事も考慮するべき。~ 特に、[[《エンシェント・ホーリー・ワイバーン》]]は強力なフィニッシャーである。~ 当然、容易には構築できないので[[《デス・ラクーダ》]]や[[《豊穣のアルテミス》]]を採用して[[ターボ]]要素を取り込む必要がある。~ 特に[[《リロード》]]や[[《打ち出の小槌》]]は安定化と同時に[[《神の恵み》]]を経由して[[《ビッグバンガール》]]により[[ダメージ]]にも変換可能。~ [[《エンシェント・リーフ》]]の登場はこの[[デッキ]]には朗報である。 なお、[[【ロックバーン】]]と同じく構造が単純で分かりやすいだけに、実際の[[デュエル]]では[[デッキ]]間の相性が大きく影響する。~ [[ファンデッキ]]相手なら優位に展開できるが、[[環境]]のトップメタには手も足も出ずに殴り倒される。~ // 大抵の[[デッキ]]には有利に戦えるのだが、メインから[[《氷帝メビウス》]]や[[《賢者ケイローン》]]、[[《王宮のお触れ》]]を複数枚採用している[[デッキ]]には[[【ロックバーン】]]ほどではないが分が悪い。~ また、[[マッチ]]戦では上記のカード(特に[[《王宮のお触れ》]][[《デス・ウォンバット》]])を[[サイドデッキ]]から採用されることが多く、[[マッチ]]2戦目以降は非常に苦しい戦いを強いられる。~ [[《賢者ケイローン》]]や[[《砂塵の大竜巻》]]と豊富な[[カウンター罠]]を駆使して[[相手]]の行動を全力で止めなくてはならないだろう。~ 最近では、[[除外]]カードと[[《魂吸収》]]を搭載した型という手もある。~ 莫大なライフを簡単に稼げる上に、[[相手]]の[[墓地]]封じにもなる。~ しかし、この場合[[《マジック・キャンセラー》]]が採用できないため、[[相手]]の魔法に対する耐性が減ってしまう。~ **この[[デッキ]]の弱点 [#efd697a9] [[《シモッチによる副作用》]]が最大の敵。~ よって、[[【シモッチバーン】]]には手も足も出ない。~ また、[[ロック]]形成に膨大な[[リソース]]を消耗するので[[ロック]]が崩れるとそのまま敗北するケースが多い。~ 無防備な状態では毎[[ターン]]3000〜4000もの大[[ダメージ]]を受けてしまうため、それまでに[[回復]]したライフは一瞬でなくなる。~ [[直接攻撃]]を耐えつつ引けるカードは数枚であり、[[コスト]]に大量のライフを必要とするカードが仇になり挽回は厳しい。~ [[パーミッション]]の要素を持つゆえ、[[【ロックバーン】]]よりはるかに[[ロック]]は崩れにくいが、[[《聖なるバリア−ミラーフォース−》]]や[[《ライトニング・ボルテックス》]]等の大量[[破壊]]カードもある程度考慮にいれておきたい。 **その他 [#k203a6f9] // かつては[[《サンダー・ボルト》]]や[[《ハーピィの羽根帚》]]、[[《混沌帝龍 −終焉の使者−》]]等で、積み上げた[[リソース]]が1発で壊されていた。~ // しかし、現在は[[パワーカード]]に抑制がかかっているので以前よりは楽に戦えるだろう。~ 本当に一時期だけではあるが、[[《ホーリー・エルフの祝福》]]の解釈によって、[[《ビッグバンガール》]]とこのカードだけで「[[フィールド]]上の[[モンスター]]×500」という大[[ダメージ]]を狙えた。~ 仮に[[フィールド]]に[[モンスター]]が3体いる場合だと、[[《ホーリー・エルフの祝福》]]によって300×3回分の[[回復]]→[[《ビッグバンガール》]]の[[効果]]も3回分[[発動]]していた。~ つまりは[[《停戦協定》]]が3枚投入されているようなものなので、[[《生還の宝札》]]と[[蘇生]]を繰り返して[[1ターンキル]]を狙う【宝札ビッグバン】と呼ばれる恐るべき[[デッキ]]があったが、[[裁定変更>裁定変更#w49da8f5]]によって消え去った。~ -Vジャンプカードフェスタにおいてデッキレシピがある。~ -原作・アニメにおいて―~ アニメオリジナルキャラである、全米チャンピオンのレベッカとBIGファイブの大門が使用している。~ 「乃亜編」での大門([[《人造人間−サイコ・ショッカー》]])は、[[《神の恵み》]]、[[《生命吸収装置》]]等の[[コンボ]]で、[[《お注射天使リリー》]]の[[効果]]を乱発していた。~ 「KCグランプリ編」でのレベッカは、[[《ビッグバンガール》]]を主軸に[[《天使の施し》]]で[[《堕天使マリー》]]を[[墓地に送る]]などをして、[[相手]]のライフを奪った。~ ただこの時のレベッカの[[デッキ]]は、[[【ドラゴン族】]]の[[ビートダウン]]との混合[[デッキ]]にしている。 **代表的なカード [#m72505ef] -[[《ビッグバンガール》]] -[[《堕天使マリー》]] -[[《プリンセス人魚》]] -[[《踊る妖精》]] -[[《N・エア・ハミングバード》]] -[[《白魔導士ピケル》]] -[[《黄金の天道虫》]] -[[《神の恵み》]] -[[《非常食》]] **関連リンク [#f79f10f8] -[[【フルバーン】]] -[[【ウォールバーン】]] -[[【ロックバーン】]] -[[【ビートバーン】]] -[[【シモッチバーン】]] -[[デッキ集]] -[[デッキ集/バーン・デッキ破壊・特殊勝利]]