SHADOW SPECTERSで登場した、ゴーストリックと名のついた闇属性で統一された裏側守備表示に関する効果を持つカテゴリのビートダウンデッキ
《ゴーストリック・ハウス》により自分へのダメージを軽減しつつ、直接攻撃によってじわじわと相手を追い詰めていく、近年のテーマでは珍しいタイプのデッキと言える。
《ゴーストリック・ハウス》 フィールド魔法 このカードがフィールド上に存在する限り、 お互いのフィールド上のモンスターは、 裏側守備表示のモンスターに攻撃できず、 相手フィールド上のモンスターが裏側守備表示のモンスターのみの場合、 相手プレイヤーに直接攻撃できる。 また、このカードがフィールド上に存在する限り、 お互いのプレイヤーが受ける効果ダメージ及び、 「ゴーストリック」と名のついたモンスター以外のモンスターが プレイヤーに与える戦闘ダメージは半分になる。
《ゴーストリック・アルカード》 エクシーズ・効果モンスター ランク３/闇属性/アンデット族/攻1800/守1600 レベル３モンスター×２ 相手はこのカード以外の「ゴーストリック」と名のついたモンスター 及び裏側守備表示のモンスターを攻撃対象に選択できない。 このカードのエクシーズ素材を１つ取り除いて発動できる。 相手フィールド上にセットされたカード１枚を選択して破壊する。 「ゴーストリック・アルカード」のこの効果は１ターンに１度しか使用できない。 また、このカードが墓地へ送られた場合、 自分の墓地からこのカード以外の 「ゴーストリック」と名のついたカード１枚を選択して手札に加える事ができる。
―ゴーストリック
メインデッキに入るモンスターは全て自分フィールド上にゴーストリックが存在しないと召喚できないデメリットと、サイクル・リバースの２つの共通効果を持っておりレベル毎に違う役割を持っているのが特徴。
―エクストラデッキについて
エクストラデッキはエクシーズモンスターについては、《ゴーストリック・アルカード》との使い分けのためにランク３を中心に採用することになる。
中でも《Ｎｏ.３０ 破滅のアシッド・ゴーレム》は《ゴーストリック・ハウス》の影響下では維持するために受ける効果ダメージも半分で済むため、相手の大型モンスターに対抗するには打って付けである。
それ以外では《虚空海竜リヴァイエール》が《闇の誘惑》や《抹殺の使徒》等の除外カードを採用する場合に役立つ。
ランク３以外はレベル１のゴーストリックが手札から特殊召喚が容易であることから《シャイニート・マジシャン》が比較的出しやすく場持ちが良い。
シンクロモンスターに関しては《クレーンクレーン》の蘇生対象のためにチューナーを採用する場合や、《カメンレオン》でレベル１のゴーストリックや《ゴーストリック・シュタイン》が蘇生可能であるためそれに対応するレベルのシンクロモンスターを採用すると良い。
中でも《妖精竜 エンシェント》は《ゴーストリック・ハウス》を軸にし、使いまわせるこのデッキではアドバンテージを稼ぎやすく相性が良い。
―その他相性の良いモンスター
裏側守備表示に関する効果を持つモンスター、エクシーズ召喚の補助になるモンスター、ゴーストリックの種族や属性に関する効果を持つモンスターが中心になる。
―ゴーストリックのサポートカード
《ゴーストリック・ハウス》は必須カードであるが、それ以外は罠カードであるためどれだけ採用するかは要検討となる
―その他の魔法・罠カード
裏側守備表示や種族・属性のサポートカード、中核になる《ゴーストリック・ハウス》をサーチ、維持するカードを中心に採用することになる。
このデッキは《ゴーストリック・ハウス》がなければ始まらないので《テラ・フォーミング》等で素早く手札に加えたい。
ゴーストリックをデメリットの関係上１体目はセットすることがほとんであろう。
セットするゴーストリックはリバースで効果を発動する《ゴーストリック・キョンシー》が守備力が高くアドバンテージも稼げるので有効であるが手札に来ない場合も想定しておきたい。
《ゴーストリック・ハウス》が存在するならセットされたゴーストリックを守るのは容易であるが、除去された時のために《ゴーストリック・パニック》や《月の書》等の妨害カードも併用したい。
ゴーストリックの反転召喚に成功したら、《ゴーストリックの魔女》や《闇の護封剣》によって直接攻撃を行い、じわじわと相手を追い詰めたい。
ゴーストリックは《ゴーストリック・ハウス》の影響下でも戦闘ダメージは半減されないので持久戦に持ち込めればこちらのものである。
エクシーズ召喚をする場合は、《クレーンクレーン》等で《ゴーストリック・アルカード》のエクシーズ召喚を積極的に行いたい。
除去効果に加えてゴーストリック関連のカードのサルベージ効果で、《ゴーストリック・ハウス》の再利用もできるのでこのデッキでは非常に汎用性が高く蘇生カードで使いまわしたい。
相手が大型モンスターを出してきたらこちらも《Ｎｏ.３０ 破滅のアシッド・ゴーレム》等で対抗したい。
ゴーストリックは単体では召喚できず、且つステータスもあまり高くないので《ゴーストリック・ハウス》への依存度が極めて高い。
そのため《ゴーストリック・ハウス》を除去されてはかなり厳しい戦いを強いられるのであるが、《ゴーストリック・ハウス》自体が破壊耐性等はなく、さらにフィールド魔法の上書きによる破壊もあるので場持ちが悪いのが致命的。
《ゴーストリック・ハウス》はサーチ・サルベージ手段こそ多いが、ゴーストリック自体が展開力がないのも合わさって１ターンキルを搭載しているデッキが多い現環境では１ターンのタイムラグでも押し切られかねない。
そのため、《つり天井》を始めとする除去カードや《ゴーストリック・ハウス》や《闇の護封剣》を守るための《スターライト・ロード》や各種カウンター罠等はしっかり用意しておきたい。
ゴーストリックは低ステータスであるため、モンスター効果やフィニッシャーをエクシーズ召喚に頼ることも多いのでそれを封じられると相手に大型モンスターを召喚されるだけでこちらからは攻撃できなくなっていまう。
中でもモンスター効果を封じゴーストリックが弱小バニラ同然になってしまう【スキルドレイン】タイプのデッキとの相性は最悪である。
闇属性が大半を占める以上《暗闇を吸い込むマジック・ミラー》も当然ながらかなり厳しい。
これらを使用するデッキに遭遇した場合は《サイクロン》等は温存しておきたい。
それ以外にもセットを封じる【ダーク・シムルグ】相手にはゴーストリックをフィールドに出すことすらできず、完封される恐れもある。
このように高速化した現環境においては総じて弱点も多い上ステータスが低く、展開力に優れているわけでもないこのデッキは上位デッキと戦う場合は非常に厳しいものがあると言う認識を持っておきたい。