【サイキック族】

説明

 THE DUELIST GENESISから登場した、サイキック族モンスターによるビートダウンデッキ
 相手の行動を阻害しながら下級モンスターを展開し、シンクロモンスターアタッカー及びフィニッシャーとする。
 だが、デッキの要ともいえる《緊急テレポート》が2009年3月1日にて制限カード化され、さらに優秀なチューナーの一枚である《メンタルマスター》も2009年9月1日より制限カードとなってしまった。

《緊急テレポート/Emergency Teleport》 
速攻魔法(制限カード)
自分の手札またはデッキからレベル3以下の
サイキック族モンスター1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは
このターンのエンドフェイズ時にゲームから除外される。

デッキ構築

モンスターカード

魔法・罠カード

 高速でシンクロ召喚をおこなうためにサイキック族チューナーデッキから呼びだせる《緊急テレポート》は3枚積んでおきたいのだが、2009年3月1日にて制限化されてしまった。
 墓地からフィールドに大量展開できる《念動収集機》も入れておきたい。
 また、《最古式念導》サイキック族専用の万能除去なのでデッキに入れておこう。
 《サイコ・チャージ》《サイコ・トリガー》《念動収集機》と相性が悪いが貴重なドローカードなのでおすすめである。
 《脳開発研究所》サイキック族を1ターンに1体追加で召喚できるので、シンクロ召喚のサポートの他、《マックス・テレポーター》召喚の補助も出来るのでおすすめある。
 その他サポートカードでは特に《洗脳−ブレインコントロール》《精神操作》がおすすめ。
 チューナーが多くなるこのデッキでは必要かと思われる。

プレイング・動かし方について

 アタッカーを用いて相手のとなるモンスター除去しつつ、《緊急テレポート》《アポート》《カバリスト》等を使ってサイキック族をそろえていく。
 準備ができ次第シンクロ召喚を行い、そのパワーとサイキック族効果を使いながら相手を沈めるのが主な戦術となる。

 攻め込む際は複数のカードを消費するため、シンクロモンスターの運用やリリースを要求するカードの扱いは慎重に行わなければならない。
 《ディストラクター》による除去《ブローニング・パワー》によって戦闘補助をしていかなくては、手札を消費して召喚したシンクロモンスター除去罠では悲惨としか言いようがない。
 ライフコストを要する効果が多い事から、《ディストラクター》や、《メンタルマスター》等の運用も同様である。
 しかし一度波に乗れば《メンタルスフィア・デーモン》《ハイパーサイコガンナー》等の攻撃力効果を持って制圧する事ができる。
 ライフコストも取り返せるだろう。

 防御系カードの多くと相性が良くないため、《サイコ・ウォールド》や、《サイコ・コマンダー》《クレボンス》といった、ある程度の場持ちが期待出来るモンスターで様子を見ながら状況に応じてシンクロ召喚を狙う。
 特に決まった状況でなければ《マジカル・アンドロイド》《メンタルスフィア・デーモン》シンクロ召喚が安定し易い。

 《マジカル・アンドロイド》《サイコ・ヒーリング》《ブローニング・パワー》等、場にモンスターが並んでいた方が使い易いサポートカードが多いのも特徴なので、出来るだけ多くのモンスターを並べると共に全体除去を避けていきたい。

サイキック族デッキ

《メンタルマスター》《脳開発研究所》軸1ターンキル

 《メンタルマスター》効果によってサイキック族モンスターの入れ替えを行い、強大な攻撃力にパワーアップしたモンスターで1ターンキルを狙うデッキ。
 各種モンスター効果によるライフコスト《脳開発研究所》によってカバーし、1ターンに十何回もモンスター効果を発動する。
 基本的には《リミット・リバース》《緊急テレポート》等でフィールドのモンスター数を増やし、《パワー・インジェクター》《サイコ・ウォールド》効果を利用して他のモンスターを強化。使い終わったモンスターは《メンタルマスター》の効果で交換していく。
 《緊急テレポート》《ワン・フォー・ワン》等のサーチパーツや、核となる《メンタルマスター》制限カードになってしまった事で成功率は下がっているが、《カバリスト》《ダメージ・コンデンサー》を投入することによって補えるだろう。
 また、他のデッキタイプに組み入れやすいのも特徴。

《アポート》

 《アポート》により《マスター・ジーグ》などの特殊召喚を狙うデッキ。
 《カバリスト》の存在からモンスター手札に加えることは容易だが、問題は《アポート》がくるまでの戦線維持。
 《クレボンス》《パンダボーグ》を務めると共にリリース要員としても優秀。
 《アポート》は、手札からの特殊召喚のため後述の【次元召喚】軸との兼ね合いもできる。

《念動収集機》

 効果対象となる《クレボンス》《サイコジャンパー》《メンタルマスター》等を多めに投入して、《念動収集機》からのラッシュを狙うデッキ。
 シンクロ召喚に繋げる場合、やはりモンスターの入れ替えができる《メンタルマスター》が重要となる。
 墓地からの特殊召喚を狙うため《サイコ・チャージ》《強化人類サイコ》との相性が悪いため、投入を抑えるべきである。
 しかし、《サイコ・チャージ》《メンタルマスター》との相性を考えると1〜2枚の投入は考えられる。

《マックス・テレポーター》

 《アポート》軸が手札《念動収集機》軸が墓地からの展開を狙うデッキならば、これは《マックス・テレポーター》によるデッキから特殊召喚を狙うデッキ
 このデッキの軸となる《マックス・テレポーター》《サイコ・コマンダー》《メンタルプロテクター》は2〜3枚投入したい。
 《サイコ・チャージ》は相性がよいためこちらも多めに投入するのをオススメする。
 《マックス・テレポーター》特殊召喚できないため、アドバンス召喚をどうやって行うかが問題である。
 《脳開発研究所》リリース確保を兼ねつつライフコストも抑えてくれる為相性がよい。

【次元召喚】

 《サイコ・トリガー》《イージーチューニング》《サイコ・ヘルストランサー》《強化人類サイコ》による除外
 そしてモンスター《異次元からの帰還》《D・D・R》帰還
 その後シンクロ召喚によりフィールドを制圧するのが基本の戦術となる。
 《サイコパス》の登場でサルベージも行えるようになった。
 もしくは、メタに回り《次元の裂け目》《マクロコスモス》を投入するのも、また一興である。
 その場合《異次元の生還者》《異次元の偵察機》シンクロ素材として何度も使用できる。

このデッキの弱点

 コンボデッキの一種であるため、ハンデスに弱い。
 単体の攻撃力の低さは、【帝コントロール】の様な上級モンスターの展開に優れたデッキと消耗戦になった時顕著に現れる。
 特殊召喚軸である事から《王宮の弾圧》《フォッシル・ダイナ パキケファロ》《虚無魔人》といったカードにも弱い。
 狙ったカード1枚を万能に除去出来る《最古式念導》の使い所には十分注意する必要がある。
 ライフポイントを払うカードが多いため、劣勢からの逆転が困難な点も挙げられる。
 【スキルドレイン】【フルバーン】は悪夢とも言える対戦相手。
 前者はサイキック族の強力効果をすべて封じ込め、戦線維持が困難になる。
 こちらが【サイキック族】と知られた場合、相手はマッチ2戦目以降サイドデッキから間違いなく《スキルドレイン》を入れてくるだろう。
 特にこの種族はライフが少なく、効果が使えなければ何も始まらない。
 後者の場合、ライフが大幅に減っている終盤を狙ってバーンカードを一気に発動してくる可能性が高い。
 上記にもあるが攻撃力の低さゆえに《魔のデッキ破壊ウイルス》下級サイキック族の多くが墓地に落ちてしまうことも覚えておきたい。

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