《サイレント・ソードマン LV7》で魔法カードを、《王宮のお触れ》で罠カードを、効果モンスターでモンスター効果を封じ、ビートダウンするデッキ。
各カードをフィールドに並べ、完全な力勝負に持ち込むことを最終目標とする。
【お触れホルス】と比較されがちだが、こちらはフィールドの制圧力が凄まじい。
特定のパターンもなく、デッキ構築に関してはプレイヤーの腕の見せ所である。
《サイレント・ソードマン LV7/Silent Swordsman LV7》 特殊召喚・効果モンスター 星7/光属性/戦士族/攻2800/守1000 このカードは通常召喚できない。 「サイレント・ソードマン LV5」の効果でのみ特殊召喚できる。 (1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、フィールドの魔法カードの効果は無効化される。
《王宮のお触れ/Royal Decree》 永続罠 (1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、 このカード以外のフィールドの全ての罠カードの効果は無効化される。
―サイレント・ソードマンおよびキーカード
―相性の良いモンスター
メインデッキのモンスターが主軸になるためエクストラデッキへの依存度は低いが、効果的に採用することで制圧力を高めるサポートとして役立つ。
主に比較的立てやすいレベル8シンクロやランク4エクシーズ、また、《蛮族の狂宴LV5》を使えることからランク5エクシーズ等も狙える。
―キーカード関連
―サポートカード
《王宮のお触れ》を採用する際、自身の罠カードをなるべく減らし、速攻魔法による防御を行う必要がある。
なお、《サイレント・ソードマン LV7》が存在する場合はこれらの魔法カードも使用できなくなるため、採用枚数は調整が必要。
いずれの構築でも《サイレント・ソードマン LV7》で魔法カードを、《王宮のお触れ》で罠カードを封じるのは基本となる。
自分の魔法・罠カードも封じられるため、効果モンスターへのメタカードはモンスターで行うことになる。
汎用性が高く、アタッカーとしても扱える《死霊騎士デスカリバー・ナイト》を軸としたタイプ。
採用するカードもそこまで固定されていないため、様々な戦術に発展させやすくなるのが利点。
ただし、《死霊騎士デスカリバー・ナイト》は自分のモンスター効果も強制的に無効にしてしまうため、《オネスト》と併用できず、モンスター効果によるレベルアップも妨害してしまう。
また、デスカリバーナイトはその特性上、基本的に1体しか立てられず使い切りであるため、モンスター効果への対策をこのカードに依存しすぎると、相手の展開に対処しきれなくなる。
《死霊騎士デスカリバー・ナイト》やLVモンスター、リクルーターの特性上墓地にカードがたまりやすい。
このデッキタイプの場合は《貪欲な壺》を採用してもいいだろう。
ドローもかねてキーカードを回収することができる。
シンクロ召喚やエクシーズ召喚等のギミックも組みやすいが、《スターダスト・ドラゴン》を始めとする発動するタイプのモンスター効果とはやはり相性が悪い。
完全にロックを決められる時か、モンスターが他にいない場合のみ出していきたい。
相手のみに疑似《スキルドレイン》をかけ、除去と高火力のアタッカーを両立する《D−HERO Bloo−D》を軸とする。
戦士族のサポートカードを採用でき、ビートダウンとしての爆発力が凄まじい。
自身も《E・HERO エアーマン》からサーチ、《戦士の生還》からサルベージできる。
サイレント・ソードマンも戦士族なのでサポートカードを共有できる。
肝心の《D−HERO Bloo−D》の特殊召喚には3体ものリリースが必要になるのがデメリット。
前提として、特殊召喚等を駆使しながらまずはモンスターを複数体並べなければならないので、下手な組み方をすると事故がよく起こる。
《スケープ・ゴート》などを使用し、早めに3体を揃えたい。
《サイレント・ソードマン LV5》のリリースに《不死武士》を採用する場合は《オネスト》、《シャインエンジェル》等は採用しにくい。
戦士族で固め、《切り込み隊長》や《コマンド・ナイト》を入れていくのがいいだろう。
《終末の騎士》や《ジャンク・シンクロン》も扱いやすい。
特に前者は同じくHEROである《D−HERO ディアボリックガイ》を落とし、素早くリリース要員を揃えられる。
絵札の三銃士を採用すれば戦士族・光属性のサイレント・ソードマンとサポートを一部共有でき、3体のリリース要員も揃えやすいため相性が良い。
上記2タイプとは違い、特殊召喚で出てくる除去持ちに対抗するために《大天使クリスティア》で間接的にロックをかける。
その召喚条件と効果の応用からトリッキーな動きができ、決まった場合上記2タイプで対応し切れないデッキとも戦うことができる。
さらに自身が光属性なので《オネスト》等様々なサポートを受けられる。
但し組み方や回し方が独特になるので、上記への併用は難しい。
《大天使クリスティア》はアドバンス召喚では少々重く、積むと事故の可能性が気になるので、自身の効果による特殊召喚を狙っていきたい。
幸いこのデッキは《オネスト》や《シャインエンジェル》等で墓地を肥やしやすい。
《封印の黄金櫃》等でサーチし、何度でも召喚していくことができる。
調整に《貪欲な壺》を採用してもいい。
出すタイミングさえ間違えなければエクストラデッキのモンスター達とも共存ができるので、《オネスト》を使用しつつ、その火力で押し切れる。
ただし、《スターダスト・ドラゴン》の場合、一度無効にしてしまうと自己再生ができなくなる事を覚えておこう。
《沈黙の剣士−サイレント・ソードマン》の登場によりカテゴリの汎用性が上がったことで、戦士族テーマを中心に幅広く組み合わせやすくなった。
《サイレント・ソードマン LV7》や《王宮のお触れ》を主軸とするデッキタイプとは違って、《沈黙の剣士−サイレント・ソードマン》をメインに使用し、モンスター効果や罠カードには混合させるテーマのカードや汎用カードで対処していくことになる。
展開力・耐久力に優れた幻影騎士団との混合型。
サイレント・ソードマンの序盤の貧弱さを《幻影霧剣》、《幻影翼》を始めとする罠カードでカバーしながら強化やレベルアップを行う。
幻影騎士団は特殊召喚に長けており、《沈黙の剣士−サイレント・ソードマン》のリリースコストには事欠かない。
同時に、エクシーズ召喚を行い、《幻影騎士団ブレイクソード》やエクシーズ・ドラゴン等を立てて制圧していく。
《サイレント・ソードマン LV3》は幻影騎士団モンスターと共にランク3エクシーズの素材になることもできる。
また、光属性と闇属性が揃うため、カオス・ソルジャーのギミックを併せて突破力を強化できる。
《天地開闢》で幻影騎士団モンスターを墓地に落とすことができるほか、《覚醒の暗黒騎士ガイア》は《沈黙の剣士−サイレント・ソードマン》のリリースコストとなるのをトリガーに自身の効果を発動できるなど、テーマ間のシナジーが高まる。
その他、HEROの要素を取り入れる構築もあり、バリエーションに富む。
戦士族・光属性であり、トークンや融合召喚を特徴とする双天との混合型。
サイレント・ソードマンと同じ種族・属性であるため、各種戦士族サポートは勿論、《オネスト》なども共有できる。
双天は戦士族のトークンを生成できるため、《沈黙の剣士−サイレント・ソードマン》のリリースコストを賄える。
双天融合モンスターで効果無効や破壊等を駆使しながらサイレント・ソードマンと共にフィールドを制圧する。
《双天脚 鎧吽》はレベル5・戦士族・光属性であるため、《サイレント・ソードマン LV5》と《蛮族の狂宴LV5》を共有でき、《セイクリッド・プレアデス》を始めとするランク5エクシーズに繋げることができる。
光属性・戦士族で、展開力の高い絵札の三銃士との混合型。
テーマ内に妨害札が少ない絵札の三銃士を、サイレント・ソードマンで補完でき、種族・属性・レベルの点でも相性は良好。
基本的にはランク4やランク5を立てながらサイレント・ソードマンと共に制圧し、状況に応じて絵札の各種大型モンスターや《オシリスの天空竜》等で攻めるのが良いだろう。
《サイレント・ソードマン LV7》の存在下でも、《ジョーカーズ・ワイルド》によって間接的に一部魔法カードの効果を使用でき、デメリットを軽減できる。
また、既述の通り《D−HERO Bloo−D》軸とも合わせることができ、リリース要員確保の他、《D−フォース》使用によるドロー封じのデメリットも墓地回収可能なサポートカードでカバーできる。
《真帝王領域》軸の【帝王】との混合型。
戦士族の《天帝従騎イデア》はサイレント・ソードマンのリリースコストにでき、また、《冥帝従騎エイドス》をリクルートできるため、さらにアドバンス召喚に繋げられる。
他に《光帝クライス》も戦士族であり、召喚・特殊召喚したターンには攻撃できないため、効果使用後にサイレント・ソードマンのリリースに充てられる。
また、《サイレント・ソードマン LV7》は、攻守ステータスの面で《冥帝エレボス》や《帝王の深怨》の効果とも噛み合う。
召喚タイミングに注意が必要ではあるが、《威光魔人》等も無理なく採用でき、制圧力を高められる。
《ライトレイ ギア・フリード》軸 の【ライトレイ】との混合型。
詳細は該当ページを参照。
盤面ロックをするための必要パーツにサーチしづらいものがあるため、完全なロックを決める前に押し切られる可能性がある。
加えて、ロックを決めた後も過信は禁物であり、崩された場合の手立てがないと、そこから一気に捲られてしまう。
また、サイレント・ソードマンはどうしても序盤に低めのステータスを晒してしまうため、これを守る手段も必要となる。
《沈黙の剣》を始め、サポート手段は多いため上手く強化していきたい。
最終目標を《サイレント・ソードマン LV7》とするなら、《沈黙の剣士−サイレント・ソードマン》のリクルート効果を使うためにあえて積極的に破壊されるのも1つの手段。
レベルアップは墓地へ送ることが前提となるため、除外には弱い。
《マクロコスモス》が発動している状態ではレベルアップができなくなる。
《沈黙の剣士−サイレント・ソードマン》は破壊後に墓地へ送られなくてもリクルート効果を発動できるため、基本的にはこちらで対処できる。
除去する手段を増やすのもいいが、いっそのこと素早くロックが行えるように組むのもいい。
また、特殊召喚を多用するため、それを封じられるとかなり厳しい。
《フォッシル・ダイナ パキケファロ》には除去カードを使って防いでいきたい。
その他【フルモンスター】のようにほとんど魔法・罠カードを採用しないデッキに対しては《サイレント・ソードマン LV7》や《王宮のお触れ》のロックが効かないので苦手なデッキの一つと言える。
以上に限らず近年の環境は多様化しているため、場合によっては《王宮のお触れ》をカウンター罠や手札誘発といった妨害札に入れ替えるなど、相手によって柔軟にカバーするのが良いだろう。